皆さま、こんばんは。世の中は3連休だったのですね。

すっかり世間からずれてしまった私。さっき気がつきました。

家事をして、ヨガに行って、少し勉強とブログを書いて、明日は仕事。

普通に過ごしていたのに、3連休の中日だった、、、と知った途端、

何だか急に、ひとりぼっち感を感じて、物哀しくなったシャンプーです。


さて、今日のテーマは、夫の秘密のうちの一つ。

ブログがどんなものか知らなかった時は、まぁ記事にすることは無いだろうと思っていて。

でも、露出気質。ストリッパー気質の強めの私は、「これ、別にいいんちゃう?」

全員に公開しても、、、と思った一件があるのです。


それは、何かというと、夫の借金。

亡くなってから、発覚した、秘密の借金。

その額、いくらだと思います?

ぜーんぜん大した事、ありません。

額にして、100万円を少し切るぐらい。

90万円くらいかな。


どこから借りていたかというと、自分の終身型の生命保険から、それを担保に借りていたのです。

夫が社会人になったタイミングで入ったらしい終身型生保。

愛知に転勤後、偶然にも夫の仲良しの同僚の幼馴染が担当者になり、

夫と、同僚Hさん、生保の担当者Bさん の3人でたまに飲みに行ったりしていたそうです。

そして、「ちょっと小遣い足りないんだよね、回して欲しいんだよね」と

夫が、Bさんに頼んで、引き出していたらしいのです。


それが、発覚したのは夫の死後、まもなく。

飲み仲間でもあった、生保のBさんは葬儀にも駆けつけてくれ、

どこよりも早く保険金が下りるように動いてくれました。

手続きの書類を持ってきてくれた際、ものすごーく神妙な気まずそうな表情で

「実は……」と切り出されました。


私は当時、夫の話題になると涙の洪水が止まらず、真面目に小脇にティッシュの箱を抱えてる状態だったのですが、

一瞬、「え?」っと、涙が止まったのを覚えています。

Bさんは、まるで自分が妻に内緒でお金を使い込んだみたいな、そしてそれを自ら告白するみたいな

神妙な面持ちで私に説明します。


支払われるべき保険金から、ご主人が生前借りていた90万円と、手数料が引かれた額が支払われると。

たとえ、受取人の奥様でも、生前ご主人がいつ、何回に分けての借金だったか、一括で借りたものか

その辺に関しては、個人情報保護の為、お教えすることはできないと。


当然、寝耳に水だったので、ショックでした。

一体何時頃、何の為に必要だったのか。

私に言うと叱られると思ったのか。

しかも、金額も9万円という少額でもなく、900万円と言う大金でもない。

微妙な90万円。


その事実を知った時の、率直な感想は『借りた理由を知りたい』でした。

私が怒り出したり、泣き出したりするんじゃないかと思ったのでしょうか、

Bさんは、どんどん借りてきた猫、いや、蛇に睨まれたカエルのように、小さく小さくなっていき

終いには小声で「すいません…」と。

夫に頼まれて、妻を裏切る悪事の片棒を担がされた気持ちだったのでしょうか。


そんなBさんに私は言いました。

「今ね、びっくりしてるけど、正直全然怒りは湧いてこないの。むしろ、夫にお小遣いをもっと渡すべきだったって

 後悔してる。そして、そんなもんで良かったの? もっと遣っても良かったのにって思ってる。」


これ、本当に嘘偽らざる、その時の本心です。

Bさんに格好つけてとか、皆さんに格好つけてとかじゃなく。

家族を養うため、一生懸命働いてくれて、なのにあまりきちんと感謝も伝えず、

働き盛りの53歳になってすぐ亡くなった夫。もちろん年金も一銭も受け取ることなく。


不憫で不憫でならない。

私は、闘病生活のうちに、夫に対して、妻という立場より

親心のような気持ちを持つようになってしまったかもしれない。


ただただ、働いただけの短い人生じゃなく、夫にも楽しい時間、楽しい思い出をたくさん作って欲しかった。

それが、もし妻を裏切るようなことだったとしても、

夫の短い人生で、煌めくような時間があったんだとしたら、何もなかったよりは、ずっとずっと救われる。

私の心も、救われる。

しつこいが、これは本心だ。

嘘偽らざる、私の本音。


多分この気持ちは、夫が早逝してしまったからだとは思う。

もしも、今も夫が生きていて、借金が発覚したら、、、それはもう、上へ下への大騒ぎだったと思う。


そして、ふと考えた。

一体いくらまでなら、亡き後に借金が発覚しても穏やかな気持ちでいられるのか。

300万円?  500万円?

それこそ、人それぞれなのだろうが。


サラリーマンのお小遣いとしては多めに渡していたし、社食は嫌という夫に毎日手作り弁当を持たせていたし、

たまにこっそり、義母や私の親が夫に小遣いを渡したりもしていたし。

給与以外の、会社支給の手当などは私はノータッチだったし。

役職がついても、それで、何とかなっているとばかり思ってた。

でもきっと、足りなくて、こっそりそんなことをしてたなんて。


やっぱり、ここでも夫に申し訳ないと、後悔してしまう。

パパ、、、ケチな悪妻でごめんね、、、


でも。

ここでまた、得意の私の妄想が入る。


あくまでも、あくまでも、妄想の域なのだが、

その90万円を、ぜーんぶぜーんぶ風俗に使っていたら、、、、?

そんな趣味はなかったと思っているし、信じているが。

でも、もしもそうだったら?、、、、、、


「パパ! お盆には出てきて何に遣ったか、言いなさい!」





















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