2023.9.1一日一季語 秋の空(あきのそら) 【秋―天文―三秋】
どこまでも正解のない秋の空 岡田耕治
秋の空といえばさわやかで、澄んだ青のイメージ。しかし、大陸からの移動性高気圧に覆われる時期でもある秋。秋の天気は、周期的に変わるため、さわやかな晴れとぐずついた天気が交互にくる。「男心と秋の空」「女心と秋の空」どちらも言われています。天気予報も当たらない。そんな正解のない様子にも思いました。
*2023.8.31 上野にて
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【傍題季語】
秋空(あきぞら) 秋天(しゅうてん《しうてん》)
【季語の説明】
「天高く馬肥ゆる秋」といいます。秋の空といえばさわやかで、澄んだ青と白い雲。澄み切った空が似合う。秋は長雨に見舞われることもある一方、からりとした晴天に恵まれることも多い。台風の去った後などは、眩しいほどの青空
が広がる。
【例句】
秋空や高きは深き水の色 松根東洋城
雲消してゆける早さに秋の空 稲畑汀子
秋空へ大きな硝子窓一つ 星野立子
秋天に流れのおそき雲ばかり 星野高士
秋天へとどけと伸びる組体操 松嶋一洋
【由来】
「天高く馬肥ゆる秋」
夏は太平洋高気圧で湿った空気中の水蒸気に光が乱反射して白っぽく見えるのに対し、秋は移動性高気圧の乾いた空気のために澄み渡り、いつもより上空の雲までよく見える。秋の月が美しく見え、お月見にも最適な時季。
ところが、低気圧と高気圧が日本の上空を交互に通るため、お天気が変わりやすいのもこの時季の特徴
【男心と秋の空】
「男心と秋の空」のことわざができたのは江戸時代。当時は既婚女性の浮気は命を落とすほどの重罪でしたが、既婚男性の浮気には寛大だったこともあり、移り気なのはもっぱら男性だったのです。また、若い娘に男性を警戒するよう戒めたり、ふられた際の未練を断ち切る慰めにも使われました。江戸時代の俳人・小林一茶は「はづかしや おれが心と 秋の空」という俳句を詠んでいます。
【今日は何の日】
二百十日
雑節のひとつ。立春から数えて二百十日目となる日。この時期は農業や漁業に大きな影響を与える台風に見舞われることが多く、注意を喚起する意味で伝えられてきたもの。
木歩忌
俳人・富田木歩の1923年の忌日。
防災の日
伊勢湾台風が襲来した翌年の1960年に閣議決定。
1923年9月1日午前11時58分、関東大震災が発生した。
毎年、各地で防災訓練が行われる。
防災用品点検の日
防災アドバイザーの山村武彦氏が提唱。
関東大震災の起きた9月1日のほか、3月1日・6月1日・12月1日の年4回。
くいの日
東日本基礎工業協同組合が1993年に制定。
「く(9)い(1)」(杭)の語呂合せ。
基礎工事現場での殉職者の慰霊及び基礎工事の安全作業を推進する日。
宝塚歌劇団レビュー記念日
宝塚歌劇団が1989年に制定。
1927年のこの日、宝塚少女歌劇団が日本初のレビュー『モン・パリ』の初演を行った。
釜飯の日
あずきの日
防災用品点検の日
キウイの日
ファミ通の日
マテ茶の日
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)