2023.9.4一日一季語 九月(くがつ《くぐわつ》) 【秋―時候―仲秋】
公園に静けさもどる九月かな 島田教夫
2023年の夏休は、各地で違いがあるが、8月中旬から31日までということで、9月になれば学校が始まる。そうなると、夏休中は公園で遊んでいた、こうした生徒がいなくなる。そんな背景がすぐに思い当たります。
*2023.9.3 近くの公園にて
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【傍題季語】
関連季語
→ 長月
→ 九月尽
【季語の説明】
日本では、旧暦9月を長月(ながつき)と呼び、現在では新暦9月の別名としても用いる。長月の由来は、「夜長月(よながつき)」の略であるとする説が最も有力である。他に、「稲刈月(いねかりづき)」が「ねかづき」となり「ながつき」となったという説、「稲熟月(いねあがりづき)」が略されたものという説がある。また、「寝覚月(ねざめつき)」の別名もある。
上旬は台風に襲われがちで、中旬ごろから残暑もやわらぐ。彼岸が過ぎると爽やかさを感じる。いよいよ秋の到来を感じさせる季節。
【例句】
松の幹みな傾きて九月かな 桂信子
江ノ島のやや遠のける九月かな 中原道夫
真夜中の九月の空の明るかり 竹内悦子
横書きの名刺に替へて九月かな 千田百里
きのふより高し九月の富士の山 佐藤喜孝
【由来】
旧暦の9月は、だいたい現在の10月にあたります。旧暦9月は秋の最後の月とされていて、日中でも少しずつ風に涼しさが感じられるようになり、秋がだいぶ深まってきます。
秋が深まると日が暮れるのが早くなるため、夜が長い月という「夜長月(よながづき)」が略されて、「長月」となったといわれています。
長月の由来には、ほかにもいくつか説があり、9月は長雨の季節であり、これを「ながめ」と呼んだことからきたとか、9月の別称「稲刈月(いねかりづき)」は「いながりづき」とも読むことから、この上下が略されて「ながつき」になったともいわれています。
*ウェザーニュース引用
【2023年の夏休】
北海道(札幌市)
7月26日(水)~8月20日(日)26日間
※中学校は8月24日(木)まで 30日間
東京都(新宿区)
7月21日(金)~8月24日(木)35日間
山口県(山口市)
7月21日(金)~8月31日(木)42日間
【今日は何の日】
くしの日
美容関係者らが1978年に制定。美容週間実行委員会が実施。
「く(9)し(4)」の語呂合せ。
美容関係者がくしを大切に扱い、また、美容に対する人々の認識を高めてもらう為に制定された。
串の日
冷凍食品の製造販売を行う株式会社味のちぬやが制定。これとは別に、大阪市の新世界100周年実行委員会が2010年に制定。
「く(9)し(4)」の語呂合せ。
クラシック音楽の日
日本音楽マネージャー協会が1990年に制定。
「ク(9)ラシ(4)ック」の語呂合せ。
音楽家の無料報酬によるコンサート等が開かれる。
関西国際空港開港記念日
1994年9月4日午前0時、関西国際空港が開港した。
世界初の本格的な海上空港で、日本初の24時間運用空港でもある。航空審議会が「泉州沖が最適」と答申してから20年目のことだった。
オークションの日
不動産オークションサイトを運営する株式会社ジアースが制定。
「オー(0)ク(9)ション(4)」の語呂合せ。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)