2023.9.11一日一季語 秋の蝶(あきのちょう《あきのてふ》)【秋―動物―三秋】

 

秋の蝶付けてくれたる形見分    大島雄作

 

日本では、昔から「死者は蝶に化身し帰還する。」と考えられ、時に疎まれ時に尊ばれていた。民俗学上では、蝶は死人の化身だという解釈があり、先祖が蝶になって帰ってくるという考え方もある。

そんなことも思い起こす句だと思います。

*2023.9.10  昭和記念公園にて

 

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【傍題季語】

秋蝶(あきちょう《あきてふ》)、老蝶(ろうちょう《らうてふ》)

 

【季語の説明】

二十四節気の立秋を過ぎてから見る蝶。ただ蝶と言えば、春。夏になって見る蝶は、夏蝶(夏の蝶)。これは揚羽蝶のイメージが強い。秋の蝶は、飛び方も弱々しく、羽も少し痛んでいる。このような姿をイメージする。

関連季語

 → 蝶(春)

 → 夏の蝶(夏)

 → 冬の蝶(冬)

 

 

【例句】

王廟の墳へ消えたる秋の蝶      皆川盤水

万燈の花をはなれし秋の蝶      片山由美子

舞ふほどに日はおとろへり秋の蝶   蓮尾あきら

よるべなく漂ひてをり秋の蝶     三井公子

老蝶のひくく野面をわたりけり    鎌倉喜久恵

 

【由来】

ギリシャ神話や中国の故事、仏教やキリスト教の教えの中にも登場し、洋の東西を問わず、幼虫からサナギを経て成虫となるその劇的な変化によって、輪廻転生や復活、長寿などの象徴とされている。

 平安時代では「死者の魂がこの世に甦った姿」とされ、弔いの詠にはしばしば蝶が使われる。

 

 

今日は何の日

警察相談の日

警察庁が1999年に制定。

警察への電話相談番号「#9110」から。

#9110に電話すると警視庁と各道府県警察本部に設置されている総合相談室につながり、この日に限らず1年中、各種事件の困りごとの相談に応じる。

 

警察庁

公衆電話の日

1900年のこの日、日本初の自動公衆電話が、東京の新橋と上野駅前に設置された。

当時は「自動電話」と呼ばれていて、交換手を呼びだしてからお金を入れて相手に繋いでもらうものだった。1925(大正14)年、ダイヤル式で交換手を必要としない電話が登場してから「公衆電話」と呼ばれるようになった。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)