2024.9.1一日一季語 露草(つゆくさ) 【秋―植物―三秋】
宵越しのなみだ堪へて螢草 五島高資
第5句集。 星辰(セイシン) 発行:角川文化振興財団
秋の中の一句
『万葉集』には月草・鴨頭草(つきくさ)を詠ったものが9首存在し、古くから日本人に親しまれていた花の一つであると言える。朝咲いた花が昼しぼむことから、儚さの象徴として詠まれたものも多い。
特徴的な花の形からついたという、螢草。青い特徴的な花びらに、露が降り、その姿を擬人化しているのであろう。この草のはかなさも思い浮かび哀れさを感じる。
*2024.8.25 板橋区にて
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【傍題季語】
月草(つきくさ) 蛍草(ほたるぐさ) 帽子花(ボウシバナ)・青花(アオバナ)・鴨跖草(ツキクサ)
【季語の説明】
朝咲いた花が昼しぼむことが朝露を連想させることから「露草」と名付けられたという説がある。古くは「つきくさ」と呼ばれており、前述した説以外に、この「つきくさ」が転じてツユクサになったという説もある。月草とも着草とも表され、元々は花弁の青い色が「着」きやすいことから「着き草」と呼ばれていたものと言われているが、『万葉集』などの和歌集では「月草」の表記が多い。この染めた淡い藍色を「縹色(はなだいろ)」という。
【例句】
露草のまはりの暮色后陵 長谷川双魚
露草とミッキーマウス似て非なり 藤田かもめ
露草や茶箱点前の金米糖 坂本依誌子
露草の朝日届かぬ青さかな 吉村さよ子
露草の瑠璃の陽の子を宿しをり 岩本セツ女
【今日は何の日】
防災の日
1923年(大正12年)の9月1日午前11時58分、関東地方をマグニチュード7.9の大地震が襲い、死者・行方不明者14万人という大災害となった。この日を忘れることなく災害に備えようと、1960年(昭和35年)から防災の日が制定された。
こいまろ茶の日
ねんどの日
資格チャレンジの日
歯ヂカラ探究月間(1日~30日)
あずきの日
防災用品点検の日
キウイの日
ファミ通の日
マテ茶の日
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)