「お父さんは、進学先をどのように考えてますか?」
来た来た。
「私としては海外留学をさせたいと考えています。この中学を選んだ理由もそれが大きかったので」
「なるほど。英語とか好きなのかな」
と娘に話を向けると、隣でぶんぶん手を振って
「そんなことないです」
て、そこだけははっきりしてるんだよな。
「すみません、親子でも考え方に開きがありまして・・」
「何か目標があると、これからの計画が立てやすいんだけどね」
先生が何とか娘の自主性を引き出そうとしてくれているのがわかります。
「毎日の勉強は計画立ててやれてるのかな?」
「・・・・」
娘、相変わらずの無反応。
「計画立てるのが苦手みたいで、夏休みの宿題もいつも私が計画立ててるんです。でも最近は自分で少し自主的に勉強するようになってきてるみたいです」
先生も考えあぐねてる様子。
「実は変な話ですが、私も先生と同じように目標がはっきりしていない娘にどうやって勉強させていくか悩んでるんです。この中学を選んだのも、入学後の勉強についてければ大学を選べる学力が身に着くと考えたからなんです」
続く・・・