こんなに癌患者があふれてる世の中なのに、


癌に対する無知はまだまだすごいな、


と改めて感じる出来事がありました。





それは、


とある旅系YouTuberの癌詐病疑惑のニュースを読んで。





知ってる人は知ってると思うので、ここでは詳しくは記載しませんが。





いろんな誹謗中傷が届くそうです。


いやー私だったら耐えられんわ。


YouTuberという職業を選択してしまった弊害、と言ってしまったら元の子もないか。




その中で、


「ステージ4なのに海外旅行なんて行けるわけがない」


という指摘があるそうです。





いや、全然いけますがな。




ステージ4=末期=死にかけ=動けない


って思い込んでいるんでしょう。




いやいや、


ステージ4は他臓器に転移してるのが見つかった「だけ」だから、


別に動けないわけじゃないのよ。





抗がん剤等の治療をしていたって、


体調管理してタイミングが合えば、


どこにでも行けるよ。




私も、ステージ4確定した直後は生きるやる気なくなって、会社を退職前提の休職しちゃったし。


毎日なんだかなーとどんより過ごしてはいたけど。




ある日突然、


あれ?私、全然元気で動けるのに何してんの?


と気づき。




やってみたいリストの第一位の海外旅行に行こう!と思い立ったのです。




休職してるし、


家族も親も「あんたの自由にせい」って感じだし、


しかも海外旅行が安い時期を選べる。




こんなサイコーなタイミングないじゃん!!!




というわけで、海外旅行の計画を練りました。




まずはどこに行くか。




せっかくだから、「行きたいと思っていたけど行けないだろうな」って諦めていた国にしよう。


ということで、選んだのはトルコ🇹🇷。




なんとなく漠然と行きたかっただけだから、


そこからいろいろ調べて


どうやら旅行会社のパックになってる周遊バスツアーが良いらしい、と判明し。




比較検討した結果、


最もコスパ良し!と判断したH社にして。




で、一人旅は無理なので、旅の相棒を探し。

(無理なのは体調のせいではなく、ただ一人旅したことないから不安なだけ)




ふだんよく一緒に旅行に行く旅友は働いているので平日10日間とかのツアーは無理だし、


そもそもトルコに興味ないとか、


それだったらこっちにしようとか切り替えてくるから、


そうじゃないのよ!


ってことで却下。




じゃあ、誰がいるんだろう?


と考えていたら。




ある一人が頭に思い浮かんできました。




すごく親しいわけではなく、


二人っきりでお茶したこともない。


夫の親友の奥様。




家族ぐるみではとてもお世話になっていて、


夫や娘を交えて食事会はよくやってはいました。





専業主婦だし、


娘さんの受験も終わってたし、


しかも、乳がんの1年先輩。




そのことでもいろいろお世話になっていたから、


話はよくしてたんだけど。




いやー彼女しか旅の相棒はいない!




となんでかこの人見知りの私が勢いついちゃって。


思いきって電話して


「ねえ、一緒にトルコいかない?」

「もちろん断ってくれて構わないから」

「トルコ🇹🇷、行きたいんだよね」


って。




もちろん、相手はビックリ‼️




なんで?なんで?なんで?


といろいろ質問攻めになったけど、


じゃあ考えてから返事するね、ってことで。





電話切った後は、もう後はどうにでもなるさ、って、あまり気にせずいたんだけど。




案外早く返事きました。


「行こう!」って。




めっちゃ嬉しかった!!!


そこからは早い早い。


ツアー決めて日にち決めてワクワクして。





で、これがサイコーの旅友だった笑笑。




なんでもっと早く気づかなかったのか。


旅の相性もサイコーだし、


旅の間の雑談や乳がんトークもめちゃくちゃ面白いし、


お互い毎日笑いすぎてお腹痛かった笑笑。




トルコツアー自体も、


サイコーのツアーコンダクターに

サイコーのツアーガイド、

サイコーのツアーメンバーで。


もちろん、スケジュールやホテル、金額もコスパ良く。


いまだに、年に一回はこのときのツアーメンバーで集まったりしています。




残念だったのは、食事。


世界三代料理で有名なトルコ料理のはずなのに、何一つ美味しくなかった。


最終日にツアー離脱して現地のレストランに行ってみたら、なんとまあ激ウマ。



要は、ツアー代金を下げるため料理をケチっていたんだな。残念。



ということで、新しい旅友をお互いに見つけたからには、トルコの食事リベンジ!


帰りの飛行機から「次はいつトルコ行く?」って話になって、


半年後には、飛行機とホテルを自力でとって再びイスタンブールへ。


またまたサイコーの旅でした!





もちろん、


夫の親友の奥様は、もはや「夫の親友の奥様」ではなく、


私の大事な友人に。





で、話はだいぶそれたけど、


癌患者だって普通に海外旅行行くし、


ステージ4だって海外旅行行けるし。




しかも、私はトルコ🇹🇷ツアー皮切りに、


「海外旅行、行けるじゃん!」


と自信がついちゃったので、


めちゃくちゃ海外旅行に行きまくりました。


ずっとステージ4だし。


治療もしてたし。





行こうと思ったら、行けるんだよ。





もちろん、私がステージ4の癌患者と知っている人と一緒に、だけど。


やっぱり、疲れちゃうのはあるから、休みたいときに「休みたい」って言える人とにはなっちゃう。




おかげで、


老後の楽しみになる思い出がたくさんできた。





癌にならなかったら、


ステージ4にならなかったら、


きっとこんなに海外旅行には行ってないと思います。





「ステージ4」だから、やっちゃダメって言わないで。


できるなら、やりたいことやっていいじゃん。


詐病でもないし。


癌と言ったって、体調は人それぞれだもん。





まあ、思い出はたくさんできたけど、


老後資金に困っているのは海外旅行✈️のせいではある笑笑。