ホテルをチェックアウトして向かったのは紀伊由良町にある興国寺。
金山時味噌発祥の地として知られるお寺です。
まずは国道42号線を海南方面へ。
海南インターで阪和道に入り、御坊方面へ。
広川インターで下りましょう。
再び国道42号線を御坊、白浜方面へと進みます。
インターを下りて15分ほど走ったところで興国寺の看板がありました。
ここを右折し、しばらく行くと到着です。
大門の横にあるスペースに車を停めました。
立派な大門です。
大門には「開南第一禅林」の文字が。
ここは末寺143ヵ寺を持つ臨済宗法燈派の大本山です。
普化尺八と虚無僧の寺として知られる禅宗の古刹。
「紀の国に興国寺あり」と全国にその名が知られていたそうですよ。
もともとは鎌倉幕府三代将軍である源実朝の菩提を弔うために建てられた真言のお寺でした。
その後、宋で修業した高僧、法燈国師を住職に迎えて開山、後醍醐天皇より興国寺という名前を賜ったのだとか。
また彼は宋で金山寺味噌の製法をも習得しました。
弟子たちによってそれが広まり、醤油が誕生することになるのです。
大門をくぐるとうっそうと緑が生い茂る参道へ。
道の脇には、明治維新に文明開化の先駆的な事業を数多く創立した、地元出身である由良守応の墓。
龍王社などが。
参道を上りきったあたりで、ふと横を見ると興国寺駐車場の文字が。
あら、こんな上にも駐車場があったんですね。
でもゆっくりと参道を歩いて上ってくるのがおススメです。
これはなんだろう。
たくさんの墓石や石塔が集められていました。
無縁墓地かな?
さてこの石橋を渡ると最後の石段です。
山門の向こうに本堂が見えてきました。
こちらが本堂です。
門の脇には社務所や鐘楼などの建物が。
反対側にある建物には庫院(くいん)と書かれています。
修行僧たちの厨房、食堂ですね。
この大きさだと、ずいぶん多くの方が修行されていたのでしょう。
それに連なる建物は方丈や書院など。
本堂の横に天狗堂に上がる石段が。
途中には子守地蔵尊。
境内社である熊野社、稲荷社へと向かう鳥居。
そしてこちらが天狗堂です。
これは火事で焼失した伽藍を赤城山の大天狗が一夜にして建立したという伝説にちなんだもの。
中には大きな天狗のお面が祀られていました。
センサーがついていて、中に入ると自動的に明かりが点きます。
いきなりお面が目の前に現れるのでびっくりしちゃいました。
帰りに山門の前で見かけた黒板です。
売店で金山寺味噌も販売しているみたいですね。
それにしても緑豊かなお寺でした。
紅葉の時期はさぞかし見事なのでしょう。