夏の天王山が終わりました。
おそらくは当初に想定していた通りにはいかなかったのではないかと思います。
暑い夏でしたから、子供も体調を崩すこともあったかもしれません。うちの予備校でも生徒ばかりでなく、先生も体調不良が相次ぎました。
もし、体調を崩さずに夏を越えられているのであれば、お母さまのサポートが優れていたということでしょう。
学習計画は、そんなにうまくはいきませんでしたよね。期初の計画では、いろんなことを時間のあるときにやる予定でしたよね。でもそんなにはやれなかった。それは普通のことです。子供のことですから、全部がうまくいっちゃうなんてことは、なかなか・・・
そして、期待していた夏休み終盤の模試。どうでしたか。夏休みの学習がうまくいっていた子供も、そんなに大きくは成績を伸ばせませんでしたよね。逆に夏休みの学習がうまくいったのに、成績が下降したこともあるでしょう。
実は、夏休みに頑張っても、夏休み後の模試の成績は上がらないんですよね。むしろ下がることもあります。このことは、”二月の勝者”にも書いてあったと思います。
夏休みに学習したことがテストで活かせるようになるためには、頭の中が更に整理されてくるまでに時間がかかります。直ぐの状態ではまだ前段階的な知識に留まっていて、利用できる能力までに至らないことがあります。
それどころか、多くの知識を獲得して、逆に頭の中が混乱して、今までに出来ていたことも出来なくなってしまうことすらあります。だから成績が落ちることもあるのです。
この状態は、今後しばらくして上昇基調に戻っていきます。夏の努力の支払いは秋以降に利子を乗せて還ってきます。
”夏には頑張れたと思ったけれども、全然成績が伸びなかった。もう諦めカモ・・・”
というのには、まだ早いですね。
むしろその逆の方が心配かな。
”夏は全然頑張っていなかったように感じたけれども、意外と成績は伸びた。うちの子は天才カモ・・・”
それはそうではありません。以前の貯金が効いてきているだけです。
いくた