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運転する車の窓を開けたら、ふと
秋がすぐそこまで来ている匂いがした
その匂いが何故か
泣きたくなるほど切なかった
どうしてだろうと考えて
答えはすぐ頭の中に追い付いてきた
今から3年前の9月
私は息子たちを児童相談所に預けた
その日も確か
空に重く雲がかった日だったな
この話のあらましは
また後日、改めてゆっくりと書こうと思う
上の子の誕生日が9月26日
9月に入ってから誕生日が近付いた息子は
欲しいプレゼントや食べたいモノ
ずっと目を輝かせながら嬉しそうに考えてた
意図はしてないけど
誕生日を目前にしたこのタイミング
私は息子に
プレゼントもケーキも渡してあげれなかった
ゴメンな
あんなに楽しみにしてたのにな
二人の息子とお別れする朝
「3人で手繋ごう」とお願いして写真を撮った
私のプロフィールに設定しているのは
その時に撮った写真だった
この写真は
今でも私の宝物
その日、保育園に着替えやら保険証やら
指定された荷物を持っていく予定だった
大袈裟な仕度を進めながら
息子たちは明日からもう居ないんだ
その現実が何度も視界を潤ませた
その度に息子たちには
「ゴミが入ったみたい」と言い訳をした
その後、二人を保育園に連れていく
いつもだったら
園の玄関で笑って手を振るだけなのに
その日は二人一緒に
強すぎるほどの力で抱きしめた
息子たちの匂いと体温が
私の心を何度も何度も打ち付けた
保育園を出た
多分、息子たちは私に手を振っていたと思う
「パパ、お仕事頑張ってね!」
少しずつ遠くなる声で聞こえていた
でも、一度も振り返れなかった
振り返ったらきっと戻れなくなる気がして
その日が
一生忘れる事の出来ない日になった
父子家庭って
想像してる何倍も大変だった
実家にも職場にも
数え切れない位、助けてもらった
それでもその生活を回してゆく為には
色んな問題を乗り越えていかなければいけない
もしかしたら、それが
子供たちにとっては我慢の連続かもしれない
策のない"離れたくない"なんて親のエゴ
子供の幸せを願ってるからこその決断もある
私にとって9月は
そんな忘れられない暦だった
でも、もう大丈夫
今はこうして手の届く場所に息子がいる
毎日、頭を悩ませながらも
一緒に前を向いてくれるまぴがいる
もう二度と
その繋いだ手を離したりはしない
君たちが大人になり
いつか誰かと一緒になり
そこに幸せの意義を見出してゆくまで
パッパをもう少し傍に居させてね
そしてパッパは
息子たちやまぴに嫌われないように
もう少し、いい男になります
(まぴ、私を捨てないで…)
明日からはまた通常ブログに戻ります
駄文、失礼致しました🥺