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キャンプ場じゃないところで野営出来たのは幸せな経験だった。
#令話6年能登半島地震に被災された皆さんにお見舞い申し上げます。
野営地に着き、4班ある各班毎のサイトが割り当てられ、「設営開始！」が告げられると、先ずテントを張りたいのだが、実施されるのは整備・管理されたキャンプ場ではなく、単なる山林だったり個人所有の森だったり夏場のスキー場ゲレンデの林間だったりするから 差し当たり胸の高さまで生い茂った薮の草刈りが始まる。
充分な広さに刈り込みを終えたら、家型10人用テントを建て、
かまどを作り
ブルーシートのタープを張り
食事を済ませて これから1週間掛けて営々とクラフト作りに精を出す。
家型10人用テントってのはコレの事です。
一度作ったらそれで終わらない。
大抵 壊れるか支障を来たしたり改善の余地が生じるのでその都度進化し続ける。
腰掛式トイレを作り
全ての作業を立ったまま出来る様に地面に展開する設備の立体化、即ち
かまどを 立ちかまど化し
食卓と椅子を作り
立ちかまどに隣接したシステムキッチンを作り
屋根付き薪置き場を作り
杉の葉で葺いた屋根の三角小屋を作り
10テンを高床式に底上げ工事をし
サイト周囲に垣根と出入口のゲートを作り
それらの日々の営みの中で別班と連合で3階建の砦を作り
落とし穴を掘り
泥団子手榴弾を作り
丸一日掛けて戦争ごっこをし
盛大にキャンプファイヤーをし
「徹営！」の号令が掛かって麻紐のカケラひとつ残さず撤収完了するまでは 壊すのを承知で何か作り続ける。
実に愉しかった。
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