KindleUnlimitedにて。
三上延「ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと繋がりの時~」
静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。
彼女の答えは──今はただ待ってほしい、だった。
ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。謎めいたいわくに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。
脆いようで強固な人の想いに触れ、何かが変わる気がした。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。
邂逅は必然──彼女は母を待っていたのか? すべての答えの出る時が迫っていた。
無料のため読み始めたビブリア古書堂シリーズ、第五弾。
登場する本は
- 「彷書月刊」(雑誌)
- 「ブラック・ジャック」手塚治虫
- 「われに五月を」寺山修司
プロローグとエピローグ 「愛のゆくえ」リチャード・プローディガン
四巻の最後に、栞子さんに告白した五浦大輔。
その返事をもらうまでの、4月と5月の物語。
栞子さんが返事をするまでに
やらなければいけないこととは何か。
少しずつ、栞子さんと母親とが繋がっていきます。
数年前、このシリーズが発売された頃
ライトノベル的な軽さに、数冊で挫折してしまいましたが。
こうして第五巻まで読んでみると
大ヒットした理由がわかる気がしてきました。
当時雨後のタケノコほど出版された
「ちょっとした謎を解く」シリーズ。
それらとは違い、1巻から全体を通してのストーリーが
きちんと張り巡らされていました。
登場人物と、その描写はあまり好きではありませんが
お話はひきこまれます。
二人の将来が楽しみになってきました。