KindleUnlimitedにて。
竹内優希「丸の内で就職したら幽霊物件担当でした 2」
新垣澪(しんがき みお)は、東京・丸の内の一流不動産会社「吉原不動産」の新入社員。
憧れの丸の内OL生活、のはずが、なんと幽霊憑き物件専門部署で働くことに!
怜悧な美貌の持ち主だがドSな上司、長崎次郎と2人きりで、
美形だけれど使えない先輩・高木正文の助けも借り、
怖くて切ない事故物件の謎に挑む澪。
鏡を壊す女霊、真夜中に踏み切りの音が聞こえる部屋。
そして高木に恐るべき災厄が……。
怖いのに元気になれる、オカルトお仕事物語!
シリーズ第2作。
ちょっと読むのに時間をかけすぎ
前半の記憶が…
内容を忘れてしまうので、
あらすじをメモしておこうと思います。
<第一章>
次郎の友人であり、澪の先輩である高木が持ち込んだ案件。
吉原不動産が買い取った雑居ビル。
1階の元スナックを改装中なのだが、
壁面の鏡を張ると、翌朝には全て割られてしまうという現象が。
澪は次郎から「今回の調査はお前に任せる」
と言われ、高木と共に現場調査へ向かうが・・・
<第二章>
またも上層部からの命令で高木が持ち込んだ物件。
あるアパートの一室は線路わきで、電車の騒音がひどい訳アリ物件。
しかしその中の一室が、終電後なのに踏切音が聞こえるという。
その物件は過去にも調べたが、怪しい霊障はなく
部屋ではなく人に憑いているのだろうと次郎は踏んでいた。
しかしなぜこの部屋に住んだ人に憑くのか?
そして近くの踏切は、自殺者が多いいわくつきの踏切だった・・・。
<第三章>
澪の同期、春香からもちかけられた相談。
春香は「心霊現象検証サークル」という
社会人サークルの茅ヶ崎先輩を慕っているが、
その弟が心霊スポットへ行った後に、数日意識を失ったらしい。
その土地が吉原不動産所有ということで、
調べてほしいと頼まれる。
次郎は難色を示したが、話の途中で次郎のネクタイピンが突如壊れ
次郎は動揺する。
その様子が気になった澪は高木に相談するが、
そのまま誘われ、独断で現場を見に行くことに…。
<第四章>
高木は意識を失い、責任を感じる澪。
そして次郎は、長く探し続けている兄の何らかの手がかりを感じる。
その土地の所有者の息子は、ある新興宗教に嵌った後行方不明になっていた。
次郎と澪は、その宗教施設跡地へ
泊まり込みの現地調査へ向かう。
極限状態の中で、次郎と澪の距離も縮まって行くが
霊の強い思念が、澪を取り込もうとする…。
<過日の事件簿 旧校舎の少年>
高木の生い立ちと、次郎との出会いの物語。
第三章と第四章は続きの話です。
第四章の、霊の亡くなり方は悲惨で可哀そうではありましたが
私的には第二章のお話が、印象的でした。
霊感がある人というのは、
私のような凡人には計り知れない、
つらいことがあるのだろうな、と思いました。
気味悪がられたり、面白がられたりはするけれど
理解されることは少ないんだろうな、と
だからこそ、巻末の
「旧校舎の少年」のお話は、グッときましたね。
ただの能天気なイケメンだと思っていた高木の
徐々に本当の顔が見えてきました。
正直、次郎と澪の関係には
大して興味はないのですが
次郎と高木の友情については
今後も深く知りたいな、と思いました。