原油相場は続伸です。$70/bbl大台を割って下げ続けるだけの弱材料が見当たらない原油相場は、果たしてレンジ圏の上昇サイクルに入ったようです。

8月23日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.82高の$74.83/bblで、引け後の時間外取引は$74/bbl台後半です。

 

9月に向けた世界的な需給逼迫見通しから原油相場は堅調に推移すると予想されたものの、先週から今週半ばにかけての下げにより、需要に対する不安が予想以上に影響力を持ち相場の下支えが脆弱なものであることがうかがえます。

 

とはいえ、需要後退の確証が無いまま売りが続くこともなく、今は$70/bbl大台での往来から離れるのは難しくなっていると考えられます。

ベーカー ヒューズによると、8月23日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比変わらずの483基でした。前年比は29基減少です。 

 

引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した8月20日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比11.4%減で、前回の4週振り拡大から再び縮小です。

 (参考図表)

総取組高は前週比2.7%の減少で、前回に続く減少となっています。

2024/8/23
NYMEX WTI Oct: $74.83/bbl ( +1.82 )
20日移動平均: $75.91 ( -0.11 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $80.09/ -2σ: $71.73
 幅: $8.37 ( -0.09 ) / 100日平均: $8.24
ボラティリティ
 36.77 ( +1.02 ) / 100日平均: 23.04

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