原油相場は大きな動きがありません。9月2日の NYMEX WTI 原油先物はレイバーデーの祝日のため休場で時間外取引は$73/bbl台半ばです。

週明けの電子取引は軟調に始まり、$73/bbl割れをサポートされた後は反発に転じたものの$74/bbl台前半で戻り一杯となっています。

 

ロイターの調査によると、8月の OPEC 推定産油量は日量2,636万バレルで前月比同34万バレル減でした。政情不安のリビアの供給量が同29万バレル減っています。

 

リビアの生産停止は8月初めには西部のシャララ油田だけでしたが、その後東部でも操業停止となり同国の9月の生産量はさらに落ち込むと見られています。しかし、リビアの供給障害は珍しいことではないため、市場の反応は大きなものではありません。

 

それより、市場は10月以降の OPEC+ による自主減産の段階的な縮小を気にしているようです。

現在日量220万バレル規模で行われている自主減産は、今年10月から来年9月にかけて段階的に縮小される予定です。月割りにすると日量20万バレルに満たない量ですが、需要不安が台頭しているため次第に重石となることが嫌気されています。

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