原油相場は3営業日続落で、1月上旬以来の$70/bbl大台割れとなりました。前日引け後の時間外取引は$70/bblを割って始まった後、一旦は$71/bbl台半ばまで戻ったものの買いが続かず軟化しています。

9月4日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.14安の$69.20/bblで、引け後の時間外取引は$69/bbl台前半です。

 

昨年第4四半期から今年1月にかけて、世界の石油需給バランスが供給過剰となりました。

そのため WTI 相場は、昨年9月の$90/bbl台から年末には$70/bblを割る水準に下落しています。

 

しかし、今年9月の需給バランス予測は日量100万バレルを超える供給不足で、加えてリビアの大規模な供給障害が発生しています。

にも関わらず原油相場が$70/bblを割るということは、予測とは違い需要の落ち込みが想像以上に大きくなりつつあることを示唆します。

 

何年もの間中国の需要に対する過大な期待に支えられてきた原油需給予測が、データに表れる実態以上の需要不安となる段階に移行したことも想像されます。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は70~100万バレル減少の事前予想を大きく超える前週比740万バレル減でした。前回の同340万バレル減に続く減少で、同80万バレル減のクッシング原油在庫は4週連続の減少となっています。

 

ガソリン在庫と中間留分在庫は共に小幅の減少で、ガソリンは4週連続、中間留分は3週連続の減少です。

2024/9/4
NYMEX WTI Oct: $69.20/bbl ( -1.14 )
20日移動平均: $74.58 ( -0.57 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $79.81/ -2σ: $69.34
 幅: $10.48 ( +1.32 ) / 100日平均: $8.19
ボラティリティ
 38.77 ( +0.28 ) / 100日平均: 24.25

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