日曜日の夕方という娯楽ライバルの多い中、観客が2万人超という発表があり、
サポーターとは勝ち負けを越えて、試合以外も含めた体験を求めているのだなぁと再認識した。
OB勢ぞろいも大切な文化だし、試合後の谷口選手登場も引き継ぐべきものだ。
さて、試合開始の前に、メンバー発表を見て驚いた。
シーズンも折り返しになろうかという時点で、
これまでスタメンやベンチにいたメンバーに大幅な入れ替えが起きていた。
遠野・山田新・橘田といったところだ。
これは監督からの大きなメッセージだろうと思う。
逆に言うと、なんて平均年齢の高いスタメンとベンチなのだろうかと。
あえて誰とは書かないが、このチームに将来性はあるのだろうか。
そんな発奮材料の試合になることを祈りたいメンバーだった。
試合はというと、相手どうこうよりも、自分たちの技術で勝ち切った試合だった。
即時奪還とはいわないまでも、前から奪いに来ない相手だったら、
今のメンバーでもなんとか崩せるよね、と思わせる内容だった。
勝てた要因は、1人1人が動き続けたこと。
小林が負い続けて相手のミスを誘った1点目。
登里が出して動くをしっかり続けた2点目。
後半の大島ポスト直撃弾も、みんなが動き続けた結果だし、
GKから宮代へ縦1本で惜しかった場面も、動き出しの良さだった。
悪い時は、本当に足元ばかりになる。
出して動かないし、そもそも運ぶことすらしなくなる。
とにかく何で今までできていたことが、できなくなるの?って思うぐらい
人が動かないし相手を動かすための自分たちの動きが無くなる。
こんなにはっきりと、調子の良し悪しが分かるチームも珍しい。
引いて守られているなら仕方ないし、ダミアンという高さもないから放り込みも少ない。
色々とできない理由は理解できるけれど、どうすればできるかを強引に動かす人が本当に少ない。
リスクを取らないと表現する監督も多いけれど、そこを家長に頼るから彼が悪人なってしまう。
問題の本質はアイデアの無さであり、イメージの共有であると感じていた。
取られたら取り返せば良いだけ、チャレンジしたミスは前向きのミスだ。
そういう意味でこの試合は、色々なパターンで攻撃が見れたことが収穫だった。
但し、再現性という点で、このメンバー以外に若手を絡めて勝てるのかが疑問だ。
ということで次は大一番の神戸戦。
正直ダミアンの大活躍以外に勝て要因があると思えないが、どうなるか。
特に武藤をどう止めて、大迫へのボール供給路を断つのかが最大の見どころだ。
2ボランチに旭で守って欲しい。
登里だと高さで負けるイメージしかない。
また、大迫のポストプレーで前を向かせないために、
前後で挟めないアンカー制は恐怖でしかない。
6月は上位との対決が多いので、勝たない限り上昇気流に乗れず、自力優勝消滅な感じになる。
それぐらいの大一番だろう。