咸臨丸の航跡をたどる帆船海王丸 その2 | 幕末散歩

幕末散歩

幕末に活躍した先人について、その史跡巡りや史料調査の経過や結果を書き綴ります。

最初の登艢訓練


出航3日目でした。

初めは、ロワートップボード(マストの途中にある最初の踊り場)まで登ります。

写真の右上にみえる踊り場が高さ15mほどのロワートップボード。




 登る前に、まず体操を行い身体の各部をよくほぐします。



登艢は風上側からですが、準備体操は風下側で行います。

登る時は引っかからないように身には時計など余分なものを着けず裸足。


なにしろマスト登りは初めてで最初は緊張しましたが、素手素足で登り始めるとシュラウド(縄梯子)の角度は意外と緩やかで、船体が傾いている風上側で背に風を受けるため、登るのは思ったよりも楽です。



シュラウドは縦方向のリギン(ワイヤ)にラットラインと呼ばれる細いロープが渡してあります。

教官から、右腕で2段上のリギンを掴み、左足を同じだけあげラットラインに降ろす、次は左腕を2段と右足、手の位置、足の位置などをアドバイスを受けながら、これを交互に繰り返し登るとのこと。

安全ベルトは装着しているもののマストを登っているときは使わず、踊り場に着いてからそこで立って休んでいるときに使用します。


 



登艢訓練二回目は、航海4日目


ゲルンボード(下から二番目の踊り場)まで登りました。


①最初に昨日の登艢の復習をする

  トップボード(一番下の踊り場)まで一回登って降りる

②次に、ゲルンボードまで登る

この頃になると、 だんだんとマストに登るのが楽しくなってきます。



ゲルンボードの高さは結構あり、二つ目の梯子はより急なのが分かります。
 


続く

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