残留争いは熾烈を極め、決着までは残り12試合です。
ここ数試合、混戦度合いの解消には至らず、それどころか混戦を極める様相を呈し、試合ごとに順位が目まぐるしく入れ替わる状況です。
現状として、残留争いにあるのは14位のロアッソ熊本以下の9チーム。
しかも、降格圏内から14位までの勝点差は僅かに4と、過去に例をみない大混戦になっています。
最下位の大宮アルディージャは完全に脱落した印象もありましたが、ここ3試合で勝点7を積み上げており、J2残留争に向けて猛追を開始しました。
栃木SCと勝点差6と迫っており、本当に怖い存在です。
最下位が息を吹き返したことで、残留争いは益々先が読めない状況へと発展してしまいました。
栃木SCは現在18位。
30試合を消化して勝点は32と試合数を超えています。
そのことから、通常では残留ペースなのですが、今シーズンは降格圏内の徳島ヴォルティスでさえ勝点30と試合数分を有しており、こちらも残留ペースと言われる勝点を稼いでいます。
降格圏内にありながらの残留ペース。
つまりは、それだけ高い水準でシーズンが進んでいるということです。
それでも、例年だと最下位のチームはそのまま低迷を続け、J3へ降格というのが常態化していることからも、大宮アルディージャとしては依然と厳しい状況のはずです。
栃木SCもそうですが、残り12試合の対戦相手が、PO圏内からJ1昇格を狙う相手が多く、勝点を積み上げるのは容易ではありません。
前節で対戦した徳島ヴォルティスも相当にチーム状態が悪そうに映りましたし、この降格圏内に沈む両チームが調子を上げないうちに、少しでも勝点差を広げておく必要があります。
2016シーズン。ツエーゲン金沢との入替戦に敗れ、J3残留が決定した瞬間のゴール裏。脱力感に見舞われ、少しも動くことができませんでした。もう、こんな思いはしたくありません。
以前も触れましたが、この残留争いに影響を与えるのが、ブラウブリッツ秋田のライセンス問題で、来シーズンのJ2ライセンス交付が見送られる可能性もあるとの報道が絶えません。
秋田県、秋田市の足並みも揃わず、特例での交付が続いていたただけに、5年もの間、大きな進展もないままにいつまでも特別扱いされているのには不公平感があるのも事実です。
この秋田のライセンスによっては、どんなに上位にいようともJ3へ降格ということになりますので、純粋な残留争いの降格枠が1つになることも想定できます。
まあ、色んな理由を付けて、特例措置延長とか、詳細な新スタ計画案をまとめることで何とかライセンスを交付するという筋書きが用意されているような気もしますので、ブラウブリッツ秋田の自動降格はないと考えています。
そこは情状酌量ではないのでしょうが、ライセンス不交付という判断をJリーグにはできないと思っています。
判断は9月下旬に発表されるようですが、ここは特例措置としてのライセンス交付がなされると予想します。
そうなると、大きな不公平が生まれることになりますが、厳しい措置は取れないのかなと、そう感じています。
判断は9月下旬にされるようですが、まず不交付はないでしょう。
2015シーズン。京都サンガF.C.に敗れ、事実上のJ3降格が決定した栃木県グリーンスタジアム。冷たい雨に打たれながらも、社長、監督の言葉をゴール裏で聞きましたが、どれも心には刺さりませんでした。
このままだと、残留確定勝点は43になる計算です。
過去、最も高かった残留確定勝点は2019シーズンの41でした。
そのシーズンは、栃木SCが奇跡と呼ばれる大逆転での残留を決めましたが、その勝点は40という非常に高いものでした（得失点差で辛うじて残留）
果たして、その勝点40を超えてくるのでしょうか。
何となく、この勝点を超えることはないと思っています。勝点38くらいがボーダーラインになりそうな気がしていますが、高くなればなるほどに大宮は苦しくなりますので、ここは少しでも残留確定勝点が上がった方が栃木SCには有利なのかもしれません。
過酷な残留争いにあって、確実に2チームが落ちることになります。
栃木SCも2015シーズンはその争いに敗れ、悔しい思いをしていますが、そのシーズンと比べれば良い攻撃を見せてくれていますし、失点は少なく比較的安定はしています。
どう見ても、降格するチームには思えません。
絶対に残留できるチームです。
本来の目標とは程遠いシーズンになってしまいましたが、最後は残留を果たし、笑って終われますように。
不本意ながらそこが目標になってしまいました。
残留は最低目標ですが、それだけは絶対に掴み獲ってください。
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