2時間程寛いでから、

また、三人のオシャベリが始まった。



女同士の時間も必要よね?

たぶん、ヨンとチュンソクさんが

居たら、そんなに話す事があるのか?

って、あきれた顔で言うわよ。


そう!思った!

元々、口数の少ない男達だもの。


そういうば、一番オシャベリだった

トクマンくんも、おとなしくなったよね?


うんうん。でも、生き生きしてるわ。


で、シネ先生とチュソクさんは、

どうだったの?



どうだったって…。

私も大学以来だったし、

チュソクさんも、かなり前に彼女と

別れたみたいで、初めて同士じゃ

なかったけど、初めてみたいだったの。



トギとチュンソクさんなんか、

結婚して、一年経って結ばれたのよ?



えっ?えっ?それって?どうして?



大昔の記憶が…。

でも、プジャンは、待っててくれたの。



大昔の記憶って?


トギは、優秀な薬員で、典医寺に

居たんだけど、話す事ができなかったの。

物凄く腕の良いチャン侍医が、

火女と笛男に殺されて、

新しく来た侍医に乱暴されたのよ。

それで命を絶ったの。

そいつが、アン・ジェウクだったの。



えっ?ええーーっ!

アン・ジェウクって、済州島に

飛ばされた人?



うん…。ウンスとテジャンが、

遠ざけてくれたの。



許せないわ!その火女も笛男も、

アン・ジェウクも!

済州島の分院に知り合いがいるから、

見張らせます!


実はね、私も高麗へ行ったの。

その時に、アン・ジェウクを

懲らしめてくれたのよ。


女子達が盛り上がっている頃、

チュソクとテマンは、

ネットカフェに居た。


そして、テマナがイ・ウジョクの

パソコン画面一面に、


「憎い…海の中は冷たいわ…

落としてやる!子供が寒いと泣いている

イ・ウジョク…憎い…」


と画面を見たイ・ウジョクは、


ヒッ!と声を出した。


その文字は直ぐに消え、パソコンが

真っ暗になった。


店員を呼ぶと、


パソコンがおかしい!

故障じゃないのか?と小刻みに

震えながら、言った。



おかしいですね?普通に起動しますが?



すまない。こっちの勘違いだった!と。

帽子を被りマスクをした男が言った。



そして、パソコンを触ると、

また、同じ現象が起きた。


ヒイーーッ!


どうされましか?


こ、これ?



えっ?普通の画面ですが?


それを数回繰り返すと、


イ・ウジョクは、お金を払って

出て行った。


後をつけると、今度は、サウナに

入って行った。



今度は、サウナで身を隠すつもりか?


まあ、金もおろせないし、

直ぐに金が底を尽きるでしょうね。


呑気に羊まきでもして、捕まる姿も

滑稽かもしれないな。


あっ、俺は顔もバレてないので、

サウナで見張ります!

もう少し痛い目に合って貰いますよ。



チュソクは、直ぐにチュンソクに

連絡を入れた。



そうか、わかった!で、奥方達は?



へっ?あっ、はい!楽しんでると

トルベが言ってました。


チュソク?何かあったのか?


感の鋭さは、相変わらずで、

嘘はつけないと思ったチュソク。


い、いえ…その…

シネ先生の所に…昨夜…泊まりました!



は?マジか?まさか?


はい!決して浮ついた気持ちでは

ありません!


その話は、帰ってから、

詳しく聞こうではないか!


は、はい!


チュソクも覚悟を決めた。




会社帰りの車の中でチュンソクが

切り出した。



テジャン?あの…


なんだ?歯切れが悪いな?



チュソクが…昨日、シネ先生の所に

泊まったそうです!



は?マジか?


はい。先程、チュソクの方から

言ってきました。



なら、心配ないだろ?

俺達に話すと言う事は、本気だと

言う事だ!



はい。それで、イ・ウジョクが、

ネットカフェから、サウナに

移動したそうです。



まあ、行き着く所は、刑務所だが、

テマナが懲らしめてくれるだろう。

あそこのサウナは、全国展開して

いるだろ?テマナがアメリカに居る時に

友達になった息子がいる!

何かやらかしてくれるだろう。


テジャン?何故?わかるのですか?

昔からそうでした。

何も見てないようで、把握してました。

先を読む策も凄かったです!


ウダルチだからだ!

精鋭揃いの者達をまだガキの俺が

まとめるのは、剣を交えれば、

そいつの性格がわかった。


それは、赤月隊で培ったものですか?


それもあるかもしれないが、

幼い頃から、感は鋭かったかも

しれない。

あっ、今も昔も3才で文字が
 
読めたそうだ。



えっ?神童じゃないですか?


それを言うなら、ウンスの方が

凄いぞ?

書類をサッと見ただけで、全て

理解してしまうんだぞ?

経営についても、既に知識がある

ようだ。


マジっすか?


ああ、本当の天才だな。

見た物は全て覚えるそうだ。


大昔、ウダルチの隊長になり、

やる気がなかった俺を変えたのは、

ウンスだ!

ただ、大昔のウンスの行動は、

読めなかった…痛恨の極みだ!

だから、俺はお前達を捨てて

後を追った。



いえ、今ならわかります!

もしも、愛する者が突然命を絶ったなら

私も後を追います!

人の想いとは、強いとわかりました。


時代は違うけど、俺は、

やり直している。ウンスだけを守り

ウンスだけを愛する!それが、

力になってると思う。



はい。私もです。

実は、テジャンが過ちを起こした日、

医仙様、廊下で腰掛けて、考えてました。


テジャンは、悪い人ではありません。

と言いましたが、


そうかしら?って。

我々は、テジャンが寝床を譲る訳が

なく、医仙様は椅子2つで寝ていると

思ってました。

なので、別の部屋を用意しますか?

と聞いたら…


そうしてもらえる…と。


その後、居なくなりました。



はっ?そんな事があったのか?

俺達は、一緒に寝ていたぞ?

どれだけの拷問か?わかるだろ?


は、はい。


辛い思いばかりさせたな…。



私も、トギだけを幸せにします!


ああ、リゾートの方も落ち着いて来たし、

株価も下がる事はないだろう。

休みたい時に休んでいいぞ?


はい!


そんな話をしていると、マンションに

着いた。


部屋の前でチュソクが待っていた。






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チュソクの言葉が楽しみですね💗