昼の部だけでなく、 香川県三豊市立高瀬中学校は唯一の夜間中学の特認校で、学齢期の生徒が入学できる夜間中学としても初めてである。
中学校に行く年齢の子は昼の部しか入学できない。
だが、朝起きられない子どもや、起立性調節障害などが原因で、昼間は動けないという子どもも多い中、夜間中学を不登校特認校とするのは理にかなっている。
授業時間の不足について高瀬中学校は、追加をすることで特認校制度に合致させている。
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大阪市立天王寺(天王寺区)、文の里(阿倍野区)の両夜間中学(夜間学級)をなくす統廃合計画について、基礎教育保障学会などは9日、大阪市役所で記者会見を開き、両校の存続を訴えた。夜間中学の新増設を促す文部科学省の方針を受けて、各地で設置が進む現状を踏まえ、同会の岡田敏之会長は「国の方針に逆行するうえ、全国で増設に取り組む人たちの希望や困難を抱えながら学ぶ人たちの学習機会を奪うことになる」と強調した。
市教委は、令和6年春に市内在住の不登校の中学生を対象とした不登校特例校を旧日東小学校(浪速区)に開校し、新たな夜間中学を併設。天王寺、文の里をなくして生徒たちには新たな夜間中学に移ってもらう計画で、実現すれば市内に4校ある夜間中学は3校になる。
この日の会見には、基礎教育保障学会の役員のほか、両校の生徒らが出席。同会の森実副会長によると、交通の便が良い両校は夜間中学がない南河内地区の生徒たちの受け皿にもなっており、「空白地帯への増設こそ必要で、大阪市はニーズを十分に調査しないまま統廃合を進めている」と主張した。
また生徒たちは、家族の介護や仕事、体調など一人一人にさまざまな背景があることを説明し、「新設校に通うのは難しい。教育弱者をつくらないでほしい」「勉強できることは幸せ。学校を、学ぶ権利を奪わないで」などと訴えた。