近年の高校野球甲子園全国大会を見ながら感じること。
高校生にとって「野球」とは、基本「部活動」の一種で、本業は「勉強」。
プロになるのは一握り中の一握り。
さらに「活躍するプロ」なんてのは、そのまた一握り。
つまり、「甲子園大会」は、単なる「部活」の全国大会なんだから、
それに熱を入れすぎるあまり、
選手の「健康」状況をもっとずっと大切にせよ
・・・・・・的な、高校野球協会からのメッセージを感じます。
甲子園大会というのは、日本人にとっては、特別な大会で、
下手なプロ野球なんかよりずっと人気があり、暇な夏休み中の全国のファンに支えられて、過熱気味な状況にあった。
わたし自身もプロ野球は一切見ることはないのですが、夏の甲子園だけはなんか毎年見てます。
でも、まー、よく考えてみて、結局単なる「アマチュアスポーツ」なのに、国民の人気が加熱するあまり、選手が「健康」や「(本分である)勉強」を犠牲にしてまでやるのは、やっぱりちょっとおかしくね? と日本中がいったんクールダウンしたのではなかろうか。
そこにもってきて、この数年の「コロナ騒動による大会中止」もあったりして。
そうした趨勢の結果、「5回が終わった時に休憩をいれよう」とか、「投手には球数制限を設けよう」とか、「延長が長引かないように工夫しよう(10回はノーアウト2・3塁からはじめよう)」「試合は中1日休もう」とかみたいな、選手の体調をおもんぱかった、高校生への配慮ある新ルールが生まれています。
これまでのように「勝つためなら根性だして何やってもかまわない」的な、「やりすぎブラック部活」を牽制する動きです。
たしかにこの炎天下、グランド上は40度を超えると言われる中で、毎日毎日運動させるのは、おそらく「健康に悪い」。
もともと「健康増進」の意味もある「高校生の部活動」なのに、これまでのようにやりすぎなのはむしろ「健康に悪い」。
そりゃそうだろうなーと思うのでした。
「お笑い芸人」が「相方の頭をはたいたり」「見た目でモテなさそうな人のことをブスとかデブとかいじったり」するのが、「コンプライアンスによくない」とされる世の中です。
「コンプライアンス」とは、企業が「法律や条例だけでなく、社会的規範や企業倫理、社内規定、就業規則などの幅広い規則を守る」という意味だそうです。
そうそう、「社会的に影響力を持つ存在」は、「社会規範」としてどうなんだということが問われているのです。
高校球児が人気があるコンテンツだからっつーて、あまりに「過酷な試合運営」をさせるのはどーよという社会情勢になっているのでした。
ぶっちゃけ、「ぬるいなー」とか、昭和頭のわたしなんかは思わなくもないですが、ただ、そういう意識の方がきっと「異常事態」だったことでしょう。
いやだよね、四十度以上のマウンドで、延長MAX18回まで投げろとか、さらに翌日再試合だとか。
水島新司大先生の歴史的傑作「一球さん」というのがありましたが、その漫画のスピリットはもうコンプラ的にアウトなのかもしれません。
一球さんおもしろいんだけど。
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