直前の勉強こそ最強 | 趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

2024年長男大学進学。今度は次男の大学受験だ。
在宅自由業20年超オタク系ガキオヤジによる「受験」「育児」放言日記

試験の直前の勉強が一番効果があるという当たり前の話をします。

 

たとえば、幼稚園~小学校と、アメリカで過ごし、すっごい量の英単語暗記をして、英語ペラペラで英検1級レベルの英語技能があったとしても、その後中学~高校とまるで英語を勉強せずにその子が大学受験をしたら、たぶん、昔どんだけ英語ができていようと、合格点を取ることはできないでしょう。長いブランクがあったら無理って話。

小学生の時に、「世界中の国旗を覚えた天才少年」としてテレビに出た子が、その後勉強をしなかったら、受験時に「地理」の問題を全然解けないのと同じです。

 

要するに、「むかし、どんだけ勉強ができたかどうかしらんけど」、試験のタイミングに勉強内容が身についているかどうかだけが、一般受験のキモなんだという話。

学校推薦なら、定期試験の直前にその範囲だけ詰め込んで、試験結果が良かったらそれでいいけれども、一般受験の場合には、2月の試験本番時の頭の中身だけで判断されます。

 

つまり「あまりにも早すぎる先取り学習」には、意味がない。

それで「油断」しちゃう分だけ、失敗の可能性が高い。

まさに、「ウサギと亀」の「ウサギ」パターンになりがちなのです。

 

ここからは自分の実例の話をします。

わたしは、一浪して、京都大学を目指して勉強してましたが、2月の本番で、ちょっと自信がなく、一段階落として大阪大学を受験することにしました。正直阪大ならまー大丈夫だろうというような成績だったですし、実際大丈夫でした。

しかし、阪大が(それまで知らなかったのですが)エライ、へんぴな場所(当時)にあるのが気に入らず、なんで田舎出のわたしがまたさらに田舎の学校に通うことになるのかとちょっとガッカリしました。

そこで、急遽、東京の私立大学を受験することにしました。

東京の街中にあり、しかもちょっと庶民的な早稲田とか。有名人いっぱい出てるし。

しかも、文学部は、英語と国語と小論文だけ。国語と小論文は得意科目だったので、英語だけ対策するかと、そのときはじめて過去問をみたら、メチャメチャ偏った問題構成でびっくりしたのを覚えています。

死ぬほど「英熟語」だらけの問題なのです。しかもかなーり難しい「英熟語」。それが大量に占めている。こんな入試問題はじめてみた。

もちろん、長文読解や英作文もあるのですが、そっちは正直、国立対策でもっと難しい問題もやってきたので、できるだろうと。でも、何この山のような「英熟語」。

 

しかし、やることはわかった。

国語も英語の長文も英作文も大丈夫なんだから、あとは、数日後の試験日までに、この「英熟語」問題が完璧に解ければ、たぶん合格間できるはず。

わたしは大きな本屋に行き、その本屋でいっっちばんたくさん語数が掲載している「英熟語帳」を買ってきました。そこからは、国立二次の勉強や国語の勉強など一切せず、朝から晩まで、1日15時間程度、2週間近くずーーーーーーーーーーーーーとその「英熟語帳」を暗記しまくりました。

基本的に、誰もいない家の中を、歩き回りながら、「英語→日本語」、「日本語→英語」を両方言えるように、目隠しして音読を繰り返す。数えてませんが、たぶん20周以下ってことはないと思うのです。

2週間かけて、ただ、ひたすらその「英熟語帳」だけを、完璧に覚えまくりました。

実際、ホントに完璧に覚えたと思います。

これがわたしの人生で最高に集中して勉強した経験でした。

 

結果、早稲田一文の試験に出た「英熟語」は、95%は完答。1-2問その熟語帳にすら載ってないのが出題されたのです。英語は他の部分もできましたし、国語も小論文も問題なかったので、無事早稲田大学に合格しました。

 

あのすべてを捨てて「英熟語帳」の完全暗記に努めた2週間のことだけは、一生忘れません。そのとき覚えた英熟語はすべてきれいさっぱり忘れていますが、その「暗記に集中した自分とその成功体験」は忘れていないのです。

 

ところで、このときの「英熟語」暗記ですが、これは、「試験直前」だったから意味があったのは間違いないわけです。わたしが万が一幼少期にアメリカで過ごし、英熟語に堪能だったとしても、日本に帰ってきて受験直前にはすっかりアメリカで覚えた英熟語を忘れているはずです。現に今忘れてるし。試験直前期にだけ覚えてればいいわけです。

「世界中国旗を覚えている少年」と同じ、「あまりにも早すぎる先取り教育」は無意味なのです。

「試験直前にその試験に必要なことだけが頭にある」状態が最強です。

 

ちょっと補足すると、国語と小論文は、常日頃から(受験勉強をサボって)本ばっかり読んでいたから、試験直前には特に何もする必要がなかったし、英語の長文読解や英作文も、国立を目指して勉強を続けていたからこそ、私立対策をする必要がなかったという背景もあります。

あのときするべきなのは、「英熟語を完璧にする」ということだけだったので、集中できたのでした。

やっぱりそれまでの蓄積の意味は大きいという意味でもあります。

また、「過去問」から、「その大学に必要な勉強は何か」を確認していたことも大きかった。

早稲田は人気だけあるんで、志願者数だけやたら多く、そういうわけで競争率だけアホみたいに高い。

国立の滑り止め以外にも、「まぐれ合格」の「一攫千金」を狙っている「記念受験」者が山ほどいる。

1点の差にものすごい数の受験生が群がっている状態です。

その1点の差のアドバンテージをとるためには、「頭の良さ」よりも「戦略」の方がよっぽど大事です。

直前期には「必要ない勉強」を捨てて、「必要な勉強だけ」を完璧にする、みたいな「みきわめ」戦略。

それぞれの大学ごとに、「情報の軽重」があるのです。

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