11/3文化の日は 国立西洋美術館と科学博物館と国立東京博物館 そろって上野にあるこちらの常設展が無料なのでせっかくだからお出掛けしました

あれ!?いつも地下鉄だったから久しぶりのJR 公園改札口が上野動物園正面ぐらいに移動しててびっくり

信号もなくなってまっすぐ進めるようになってました

元の出口のつもりで登った場所から少し移動中

ペイントアートでキュートな動物たちの絵が並ぶおしゃれな壁!

本当はもっと色んな動物たちの絵があってすごく可愛いのですが(撮影不可とはなってなかったのだけど)著作権的に大丈夫かなとなったので、一番ここを見て欲しい箇所を撮影しました

すぐその横の壁で、この方の絵が買えるようになってるのもいいですねでっかい縦1m横50cmぐらい?

で動物によって値段が違うけれどオリジナルのパネル付きで220000円~330000円ぐらい

高度技術印刷で33000円位

…でも印刷のはすぐにこれ印刷だなと解る感じでしたので、(絵の具の盛り上がりとかなく、描く大部分のドットがちょっと近いと荒れてるのが解る)10倍でもオリジナルが欲しい…

 

西洋美術館超すごい行列!?無料だから??となったのですが皆様お目当てはモネ(睡蓮)の絵のようで、建物外も中も大変な列でしたが常設展は混んでるけれど並ばない程度ですぐ入れます

…みんな モネの睡蓮、普段常設展でも見れるよ しかも並ばないよとか思いつつ、今日はじゃあモネの絵見れないなとおもっていたら、スイレン以外のモネの絵普通に常設展にもありました

 

今回は初めて見たこの「純潔」という絵お姉さん美人で子供も子羊も可愛い

写真撮影をOKなところもすごい 素敵な絵でした

 

あとピカソの新しい絵も増えてて、普通にセザンヌとかル・コルビジュエの絵もあったり世界に37枚しかないフェルメールの絵のうちの一枚があったりですごいのに、なぜみんなこちらに来ない…

※注 上野のフェルメールの絵 実は評価が半々で世界的にはこれはフェルメールじゃないという美術館とフェルメールだと思うよという曖昧な評価なので、伝フェルメールとかフェルメール監修みたいな紹介されています

偽物というかフェルメールじゃないという根拠は、この絵は元絵が他にありそれを模写したもの→フェルメールは他に模写した絵はないというのと、右下にうっすら……ールと読めるサインが残っていたのだけど、これはフェルメールとは違うのではというのが根拠だそうですが、美術界では巨額の金も絡むのもあって、結構判断をあえてしない…という美術品存在してます

ただもし本物だとしたらフェルメールの絵はアジアではこれだけだそうな

 

お昼はアメ横、なんかもう無国籍タウンの食事が並ぶなか 本場中国台湾風の屋台飯へ

一度食べてみたかったビャンビャン麺(現代利用している漢字でもっとも画数の多い漢字 「たいと」みたいなもっと画数の多い漢字はあるけれどこの文字は文献でごくごく一部で使ってるのしか見たことないというのに対し、ビャンビャン麺は今も使われています)

太いモチモチきしめん風油ニンニク味 日本人好きそう ただし口の中めっちゃニンニク臭い

もう一個おススメがジャガイモ麺サンラータン ジャガイモ=片栗粉の材料な通り、めっちゃつるつるモチモチグニグニ

例えるならタピオカ麺 こちらも超美味しかったです 日本の中華料理屋でも滅多に見かけられない料理なので、これは屋台飯が苦手でない人ならチャレンジしてほしいな

ちなみに水サービス文化はありません 有料のお茶や水は購入ですが水100円ジャスミンティーは甘く200円

ペットボトルです

 

帰りはアメ横突っ切って、御徒町駅前広場のお出迎えパンダさんにご挨拶

こちらのパンダは複数対いて、見るたびに場所を変えて居たり並んでお出迎えしてくれたりと可愛いので、つい用事ない時でもちょっと見ていこうかなとなっています

 

 

河出書房新社というだけで圧倒的信頼感

シリーズで出ているのですが、古本でないと探せませんでした
NHKでやってたんだー見たかったなあと年代見たら2006年 結構前で頑張っても今から見るのは難しいかな
ただドラマや芸能誌とかだと20年近く前のものは古臭くなりそうだけど美術史だとそれぐらいは誤差の範囲って感じで今でも普通に楽しいです

何が迷宮なのかなと思ったら美術の世界をスタジオで再現とかで、ゴッホの絵を部屋ごと再現……って
いま流行り始めてるデジタルファインアートとかの先駆けだ!
(部屋の壁にプロジェクションマッピング風にゴッホの絵の世界観を再現 あとマネの睡蓮とかでもやってたの見た気がする)

ピカソの歴代の彼女や愛人や妻を写真で見たのは初めてだ。
そういやピカソの子供ってどうしてるのかな…ああ調べたら予想通り、泥沼の相続争いですね
愛人10人子供複数とかそりゃ荒れるよね
ピカソが好きじゃないのは愛人や子供とか好き勝手してアフターケアがない所 別に一途じゃないってのは最初からわかってるとして、子供作ってはい次の女とか行くならその前に、財産関係もうちょい最初に考慮しておいてとしか
そして最低といえば(言ってない)この本で初めて知った「サルダナパールの死」
サルダナパールって誰?なんでこんな虐殺の中涼しい顔してるのとか調べたら、戦争負ける→自分の財産とられるぐらいならとハーレムの女たち皆殺し命じてそれを見てるとか…ひどい


北斎の富岳百景は、北斎代表作イメージ過ぎたので、この絵が受け入れられず今後風景画から遠ざかっていたというのはびっくりでした。

結構知らない雑学多めで面白かったです。

 

 

前回のブログ記事で、11/3 上野の美術館とか一部無料だよという記事を投稿したので、それ関連の一冊

西洋美術館の常設展の絵についての解説を、普段あまり美術に興味がない人目線で書いてくれている本です。


作者の名前を確認してないで読み始め、読み終わってびっくり男性の方だった

丁寧な文章なのでというのと、所々出てくる写真が女性なので女性の方の文かと思ってました
…で、こちらどなたとページを追いかけたらラスト近くに小さな文字で「モデル」とありました
これは私と同じ間違えする方ほかにもいるのでは…
いや皆まず作者さんの名前から見て読むだろうから、それはないか

ちょい美術が好きな方なら、本文の内容でちょっとマウントとれちゃうんじゃない?という解説ですがその分素人には親しみやすそう
しかも「上野で2時間」というより、ほぼほぼ「上野の西洋美術館の安価で入場可能な常設展を2時間解説」というのが、嬉しいですね
私が好きな場所でもあるので、どの絵も「知ってる!」となれるのが嬉しかったです。


 

本好きな人は美術館や博物館も好きな筈と勝手に決めつけ、無料情報

 

11/3文化の日は東京近辺や大阪などで国立系博物館の常設展(特別展などは有料)になります

おすすめは上野で、科学博物館と国立博物館と、西洋美術館となんと3つもあり

国立博物館はそれだけの価値はあるのですが、入場料値上げして気軽にぶらっとではなくゆっくりじっくり見たい場所になったので朝一に行くならこちらがおすすめかな

 

正直東博は広すぎるので、2日ぐらいかけてじっくり見たいので、本館500円法隆寺館200円とか 各建物ごとの入場料にしてくれても助かるんだけどな

ゆっくり散歩を楽しみたいなら皇居がすぐそば、国立近代美術館もおススメ

私は九段下からゆっくり遠回りの道を歩いていきますが竹橋駅からだったら近いです

正直近代美術までは美しいとか素敵とか解るんだけど、現代美術は全然いまだに理解できない……

 

科学館などは屋上の部分が持ち込みOKで青空の日だと気持ちよくランチができたので、アメ横などで何か買っておくと混んだお店を避けられます(ひょっとして今は禁止とかになってたらすみません でも屋内でもどこか食べられるところがあったはず)

 

 

 

 

 

 

 

 

随分前に読んだのですが、投稿忘れてました。

正直お話はあまり覚えていないのですが、
まずは主人公の捨てた父親ルールが見つかってそっから物語が進むかと思っていたので、主人公と恋する相手と色々悩んでいる中で最終巻は意外でした。
主人公とその思い相手、結婚の話は出てるけど互いに好きだというどころか、いまだ自分の気持ちに確約がついていないレベルだし。

物語は急展開、父親についても決着がつくし、なんかヒロインの事好きだったよ的な話が出てきて結婚結婚!
それまでがどちらかというと、のんびりほんわりという雰囲気でしたので、急遽予定調和とはいえ話が進み、面白かったシリーズだけに追い込みに入ってるなあと読んでて寂しくちょっと思ったり。
シリーズ通してのおっとり感が裏切られることなく、終わりました
…まあ父親がヘタれ過ぎて、どうよと思ったりはしましたが…一応ハッピーエンドということで。

 

 


同じ作者さんのモナリザや有名な絵の状況から病状を探る方の一冊は、エンターテイメント的で面白かったのですが、こちらはやはり実在の人物で日本、しかも子孫の方々が現存する可能性も高いというためか、憶測や想像で語られる箇所は限定されております。
その分なるほどと思える箇所が多い一方、やはり憶測が混ざって色々な可能性が探れる方が読んでて楽しいなあというのはありました。

特に幕末明治になると、もう想像の余地を働かせる個所はほぼなく、普通に人物史の一部を読んでいるかのよう。
一方虫刺されで敗血症になって死亡した足利尊氏などは、当時の歴史を見ても単に病死的な一言で片づけられてしまっていることが多そうなイメージな分、医者としての分析が楽しめました。
※こちらの作者さんは著作も多い一方、お医者さんの肩書も著者紹介でついています
 

 

 

新人物往来社

1が面白かったので2も探してみました
まあ基本の感想は1と同じで「臨終図鑑」とありますが臨終描写すっねというところ
図鑑という程数はない
まあ図鑑にしちゃうとどうしても端的にまとめるしかないからつまらなくなるし、これでいいと思うんだけど図鑑というタイトルはちょっとどうでしょうという印象

ただ山内一豊の目尻から口に貫いた鏃を引っこ抜いたとか、芭蕉の弟子の曾良の一生とかあまり有名でない人のエピソードも取り上げてるのが、逆に面白いです

そういや物語とかで有名だけど、最期までは知らないなあという人が多く、紹介の中にはさりげなく俗説も混ぜてますが(マチ針の名前の由来は小町針→小町が穴なしという伝説があった)ちょっと解りにくい
史実とジョーク的な解説が入り混じってるので、全部を真実と思っていいのかなと不安になる箇所もしばしばでした

 

 

 

私が読んだのは下記のシンプルな表紙の紙版ですが、電子版だと収納されてる絵が表紙になってるんですね

同じようにした方が解りやすいのに…とか思うけどNHK出版はおそろいの表紙と決まってるデザインなのかな

ちなみに上記の絵は、ドレスを着た男の娘…もとい男の子です

 

勿論趣味じゃなくて、読書好きな人は古今東西ご存知の、子供が幼いうちは女の子として育てる魔よけの風習

小さい頃は男の子の方が死にやすいから……とかいうけど、世界中で同じようだったのかな?

余談ですがナショナル ジオグラフィック日本版によると、アフガニスタンでは男性優位で男の子がいない場合は少女を男の子として育てたとか…リアルベルサイユのばら?

ところでなんとなくずっと読み流していたブルー・ブラッド

 

貴族的な人物が出る漫画では「己の高貴な血(と書いてブルーブラッドというルビ)を忘れるな」みたいな台詞がよくみかけられますが、単にそこらの赤い血の人間とは違うという意味かと思っておりました。

むしろ青い血ってお前の血は何色だ――!?って言われるやつだよねえ、でも東洋と西洋で感覚が違うのかなとか思っていたら、青い血=静脈が透けて見える白い肌  

…なるほど、現代でこの言葉を言うと色々言論統制が入りそうなことを指していたのか…

 

そして当時の貴族たちはそのブルーブラッドを守るために(まあ最初は単純に資産を分散しないためとかだったんでしょうけれど)甥とおば、従妹同士、叔父と姪、その息子と別の姪……みたいなギリ親子や兄弟でなければもうなんでもいいみたいな近親婚を繰り返したせいで、実際はいとこでも近親婚指数では実の兄妹より血が濃くなってたとか…

そして子供は虚弱や精神薄弱的な子ばかりが、ってエグいなあ

 

ただこの本は結構中野先生の他の本と被ってる絵やお話、有名作が多かったので新鮮味はすくなかったかも

面白いのは面白いです

 

 

角川文庫

この方の作品は、基本的に陽気なホラーと言うか不条理落ちというのが多いのですが、この本は副題にはっきりとホラー短編集とあったのである意味安心して読めました(笑)

不条理オチというより時代の最先端すぎて、私には解らないというべきか…

残念ながら、通販ではネット書籍か古本しか見つからず、絶版なのかな
数ページの短編が幾つか周辺されており、恐怖というよりはショートショートアンソロジー的なまとめが多かったです

怖さはあまりないので、ホラーが苦手と言う方にも安心
また一部のホラーは怖いことだけ書いてなんかまとまりもないよななんて作品も無きにしも非ずだよななんて思うのですが、きちんとショートショートのお約束な結びを多く入れてくれています

 

 



怖い絵と対極的と思いきや、愛も怖いなと思わせる、一方ほのぼのの家族愛もあるといった見ごたえありの一冊でした

わー知らないなあというような絵もなのですが、知らない話が多いのが嬉しいです
タレット階段の逢瀬というタイトルの絵は、狭苦しい空間に愛し合う男女、身分の高い王女とその護衛、愛は直接伝えられず、唯一任せられた右腕を、彼女自身のように大事に抱きすくめ……
と現代のなろう小説でもときめきシーンとして表現できそうなワンシーン
そしてその後、身分違いに怒った王が護衛を殺せと命じ、命じられた王女の兄弟が殺そうと掛かってきたところ、護衛が身を守るために剣を奮い、その先に居たのが姫の末弟
姫が思わず「母が悲しからその子を殺さないで!」といったせいで、一瞬動きを止めた護衛は地に倒れ……というめっちゃ気になるところで解説が終わってて、その後どうなるのぉぉぉ
いやまあ、分るけどさ
調べてもドイツのヒルデブランドの歌というのばかりが、ひっかかる…

※その後調べたらヒレリル(ヘレリル)とヒルデブランドでかなり色々検索かけてたらみつかりました

英語のサイトで(魔翻訳なので正しいかは解らないけれど)姫が殺さないでと止めた王子が『この恥知らずの姉め 母だってお前を奴隷に売り飛ばす』と罵ってきて殺された とあって悲惨でした

別の方の解説で「この頃は男を破滅させる(意図せずとも)女性が人気があった」とあって、なるほどと納得

そして人気のゲームで出てくるらしいヒルデブラントは、このヒルデブランドとは別の人だと思う 逸話が息子絡みだしね

先ほど挙げたヒルデブランドの歌は多分こっちの人のこと

別の話ではやはり召使の男と愛し合った女性
兄たちは妹を町の有力者と結婚させたいからと召使を殺害、娘はその死体を見つけせめてもと頭部を切り取り鉢に植えハーブを育て…とこれもまた愛
絵で直接書かれるのは、もう日常の境界線を越えてしまったあやうい女性というのが目を引きます