サマリテーヌデパートの鑑賞もそこそこに
左岸へと一足飛びで向かいたい気持ちを抑え
お昼時で空腹を感じてもいたし
ひとまずは右岸でランチを摂ろうと考えた。
私の行きたい場所は午後からゆっくりと
決して逃げたりはしないのだから。
シテ島に架かるポンヌフから眺めた右岸の風景
こんなふうに絵があると実に「絵になる」なあ。
対岸に見えるのは例の高級ホテル
『ル・シュヴァルブラン』
ポンヌフを渡り切り右岸へ出て
セーヌ河岸を左手に歩いていくと
泣く子も黙るルーブル美術館の姿が出現。
左手側の工事中のだまし絵的な囲いもユニーク
アップでどうぞ~
リヴォリ通りを渡り確か向かい側の
パレ・ロワイヤルの横道を歩いていくと
こちらもやはり工事中!!
どうやらルーヴル界隈では
こういうだまし絵的な工事中が流行ってるのか?
パレ・ロワイヤルといえば私にとっては
「庭も同然」の場所と言えるけど
(パリに来たら必ず立ち寄りたい所という意味)
実は一つだけずーっと疑問というか
気になっていたことがあり
今回ついでにそれを確かめるべく
パレ・ロワイヤル宮殿の
その場所へ向かったのだった。
それがこの場所
どこだかわかる方います
パレ・ロワイヤル庭園を突っ切った先にある
Beaujolai(ボジョレー)通りに面したこの建物の
階段を少しだけ上がっていくと入り口がある。
わずか数歩位で通り抜けできそうな感じだが
実はこれ一応パサージュなのだ。
向こうの出口(通り)が入口から
すぐそこに見えるぐらいの距離。
(※実際は長さ33m、幅2.2メートル)
PASSAGE des 2 PAVILLONS
パッサージュ・デ・ドゥ・パビリオン
開設は1820年
パリで最も知られていない
しかしれっきとした屋根付き通路。
最も小さいパサージュ
実は私の気になっていたのは
未だ足を踏み入れたことのない
このパサージュの存在そのものも勿論だが
これが果たしてパレ・ロワイヤル宮殿の敷地に
含まれるものなのかということだった。
「未だ謎のままである」
歴史的記念物として登録されているため
今後も変わることはないというが。
(5, rue des Petits-Champs and 6, rue de Beaujolais)
こちらはPetits-Champs(プチ・シャン)通りの出口
因みにここを通り抜けていれば
あのオシャレで人気者のパサージュ
ギャラリー・ヴィヴィエンヌはすぐ目と鼻の先。
(近道もいいところだ)
つまり、ずっと利用しなかった自分は
ぐるっとボジョレー通りを回り込んで
プチ・シャン通りへ行っていたという
まあ人様にはどうでもいいことかもしれないが。
右岸でランチとは言いつつも
目あての店が特にあるわけでもなく
またこだわりもないため
手頃な値段のcaféか何か見つけようと
私の足はヴィヴィエンヌを通り抜けその先にある
パサージュ・デ・パノラマへ向かっていた。
ここは狭い通りに結構飲食店が集まっているし
パサージュランチもたまには悪くない。
モンマルトル大通りに面した入り口は賑やかだが
反対側のサン=マルク側は薄暗くどこか陰気な感じ。
活気を求めるように光の方向に向かって歩いていくうちに
珍しいチャンスに遭遇することができた。
店のドアが開いている。
いや、開けっ放しのままというべきか。
こんな機会は滅多にないので
中の様子を撮らせてもらった。
パサージュの0階(日本で言う1階)は
大概が商店やレストランなどの店が入っていて
1階以上の階は住居になっているので
普通は住人以外入ることはできない。
ここは以前はレストランか何かで退去したあと
まだ借り手が決まっていないのかもしれない。
それにしても見事な螺旋階段だ。
今迄触れることの叶わなかった
大好きなパサージュの秘密の部分に出合えて大満足
ランチの店はココで。
ものすごい量のハンバーガー
お腹も満たされた私が午後から向かったのは
左岸のぜひとも訪れたかった場所。
今回はパリには3日間しか滞在時間がとれなくて
この機会を逃したらアウトである。
クイズというわけでもないけれど
どこだかお分かりでしょうか
ヒント:
「あらら、随分昔に行った時とは見違えちゃって」
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