今週のマーケットは、米国株が下落しても日本株の下値は堅く円安進行と共に自動車とインバウンドが買われて半導体安の代わりに物色対象となる事でNT倍率の低下、つまりTOPIX主導で日本株の底堅さが強調される展開となっています。
赤・・日経平均
緑・・ナスダック
青・・ダウ30
茶・・上海総合
の6か月間の比較チャートです。
周知でしょうが日経平均とナスダックは高さは違えど同じ動きです。しかし、足元ではナスダックのみ下げているのが分かります。
ナスダックの日足累積出来高推計を見ると、Wトップを形成して出来高価格帯での正念場にきていることが分かります。日経平均も32,000円を明確に割ればスカスカとなっており、仮に値幅調整ならどっちが先かで押しが深くなりそうです。
ドル円日足チャートです。
この円安がサポートしたのは日経平均ではなくインバウンドと自動車によるTOPIX買いとなっており、外国から見て日本の物価が円安でかなり安いから買われていることを示しています。
つまり、インフレで日本の企業の売り上げが上がるのではなく円安で日本でカネを借りたり物を買うのが安いという結果を市場が反映しているのだと考えることができます。
と考えれば、今週の4-6月GDPは良い数字が出るはずで、その結果をTOPIXがどう反映するのかで日本株の値持ちの継続性を考えるつもりです。しかし、TOPIXが強ばったとしてもナスダック安から日経平均はいずれ値幅調整になる事を想定しています。