前回:提督「狂ってしまった彼女達」 その8
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843: ◆00ZRE1DaEk 2015/06/12(金) 19:49:30.68 ID:8mX4XsMMO
「司令官の手は、温かいな」
日本から遠く離れた極寒の土地ロシア。
冬は当然のように毎日雪が降る。
雪の積もった誰もいない響はそんな中一人で立っていた。
指を絡めて手を握ると、ふっと体が温まる。だから寒さは感じない。
「……もうすぐ帰れるからね」
彼女の願いはただひとつ。日本に残してきた提督に会うこと。
連れて来ようとしたのだが、一部しか連れて来れなかったのだ。
「……もっと司令官を感じていたい」
何かが聞こえたのだろう。握った手に話しかける。
「でも、もうすぐだから。待っていてね」
感情の起伏が大人しい彼女が、顔を下げて柔らかな笑みを浮かべた。
彼女の足元の純白だった雪は、数多の人の血で染まっている。
元は皆、彼女の同僚たちだ。
「……こんなところに送った大本営も敵だよね」
顔を上げて海を見る。
彼女は赤い雪を避けながら歩み始めた。
「……私たちの邪魔なんて誰にもさせない」
水平線の彼方に憎悪のこもった視線を送りながら、響は手を強く握った。
【島流し】
日本から遠く離れた極寒の土地ロシア。
冬は当然のように毎日雪が降る。
雪の積もった誰もいない響はそんな中一人で立っていた。
指を絡めて手を握ると、ふっと体が温まる。だから寒さは感じない。
「……もうすぐ帰れるからね」
彼女の願いはただひとつ。日本に残してきた提督に会うこと。
連れて来ようとしたのだが、一部しか連れて来れなかったのだ。
「……もっと司令官を感じていたい」
何かが聞こえたのだろう。握った手に話しかける。
「でも、もうすぐだから。待っていてね」
感情の起伏が大人しい彼女が、顔を下げて柔らかな笑みを浮かべた。
彼女の足元の純白だった雪は、数多の人の血で染まっている。
元は皆、彼女の同僚たちだ。
「……こんなところに送った大本営も敵だよね」
顔を上げて海を見る。
彼女は赤い雪を避けながら歩み始めた。
「……私たちの邪魔なんて誰にもさせない」
水平線の彼方に憎悪のこもった視線を送りながら、響は手を強く握った。
【島流し】
844: ◆00ZRE1DaEk 2015/06/12(金) 19:51:41.01 ID:8mX4XsMMO
曙を出そうとしましたがまとまらず断念。投下が遅れてすまんな
次の娘2200に一番近い娘
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849: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/12(金) 22:00:03.47 ID:Dyx42C0LO
磯風
861: ◆00ZRE1DaEk 2015/06/17(水) 15:56:30.49 ID:JccZ0EoOO
「なぁ司令。中にいるか?」
磯風が寝室の外から声をかける。
「この磯風、司令のために弁当を作ったのだが……」
傷だらけの手は震えている。
その手には、彼女が作ったとは思えないほど綺麗に整った弁当があった。
「どうか…………食べてくれないだろうか」
不器用な磯風が、顔を赤らめて返事を待つ。
だが、提督は……
「……すまない。また今度で良いか?」
部屋から出ずに謝った。
「…………何故だ?何故私の料理を食べてくれない?」
磯風は苦い顔でわなわなと肩を震わす。これは怒りの為だけではない。
「司令のために練習したんだ!ご飯の炊き方から和食洋食。中華も出来る!」
「違うんだ……」
諭すような穏やかな声が室内から響く。
「何度も何度も何度も何度も作ったんだ!!何故だと思う?司令に食べてもらいたいからだ!私の作ったこの料理。一口……そう一口でもいい!私が作ったこれを司令の中へ入れてくれ!頼む!それで私の努力は報われる!」
「……他をあたってくれ」
「何故だ!?何故駄目なのだ!?この玉子焼き。何度練習したと思う?192回だ!このハンバーグだって592回。痛いのを我慢して作ったんだぞ!?」
「止めてくれ……」
「お願いだ司令!最悪味は問わない!私をあなたの中に……あなたとひとつになりたいのだ!ケッコン?そんなものでは足りない!!もっと提督に磯風を感じて欲しい!提督を感じていたい!」
言いたいことをぶちまけた磯風は肩で息をしていたが、落ち着きを取り戻した彼女は静かになった。
「……すまない。司令にも理由があるのだろう。ここに置いておくから、よかったら食べてくれ」
そう言って磯風は、入り口に出来た山にまたひとつ弁当箱を乗せた。
【山積み】
磯風が寝室の外から声をかける。
「この磯風、司令のために弁当を作ったのだが……」
傷だらけの手は震えている。
その手には、彼女が作ったとは思えないほど綺麗に整った弁当があった。
「どうか…………食べてくれないだろうか」
不器用な磯風が、顔を赤らめて返事を待つ。
だが、提督は……
「……すまない。また今度で良いか?」
部屋から出ずに謝った。
「…………何故だ?何故私の料理を食べてくれない?」
磯風は苦い顔でわなわなと肩を震わす。これは怒りの為だけではない。
「司令のために練習したんだ!ご飯の炊き方から和食洋食。中華も出来る!」
「違うんだ……」
諭すような穏やかな声が室内から響く。
「何度も何度も何度も何度も作ったんだ!!何故だと思う?司令に食べてもらいたいからだ!私の作ったこの料理。一口……そう一口でもいい!私が作ったこれを司令の中へ入れてくれ!頼む!それで私の努力は報われる!」
「……他をあたってくれ」
「何故だ!?何故駄目なのだ!?この玉子焼き。何度練習したと思う?192回だ!このハンバーグだって592回。痛いのを我慢して作ったんだぞ!?」
「止めてくれ……」
「お願いだ司令!最悪味は問わない!私をあなたの中に……あなたとひとつになりたいのだ!ケッコン?そんなものでは足りない!!もっと提督に磯風を感じて欲しい!提督を感じていたい!」
言いたいことをぶちまけた磯風は肩で息をしていたが、落ち着きを取り戻した彼女は静かになった。
「……すまない。司令にも理由があるのだろう。ここに置いておくから、よかったら食べてくれ」
そう言って磯風は、入り口に出来た山にまたひとつ弁当箱を乗せた。
【山積み】
863: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/17(水) 16:09:44.18 ID:UoEOVT2ZO
一体ナニが入ってるんですかねぇ……
864: ◆00ZRE1DaEk 2015/06/17(水) 16:11:59.43 ID:JccZ0EoOO
次 の 娘 直 下
865: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/17(水) 16:12:23.40 ID:pEXRmgg7O
あけぼの
867: ◆00ZRE1DaEk 2015/06/17(水) 16:13:32.40 ID:JccZ0EoOO
曙了解
868: ◆00ZRE1DaEk 2015/06/17(水) 17:26:51.09 ID:JccZ0EoOO
本当の意味で狂う
ヤンデレ
どっちがええかの
ヤンデレ
どっちがええかの
869: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/17(水) 17:35:16.22 ID:72wsj4kVO
どっちも書けばいいじゃない!
870: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/17(水) 17:35:43.12 ID:l6frZycuo
どっちもが素敵じゃないかな…
どっちかにしろと言われるのであれば本当の意味でがいいな
どっちかにしろと言われるのであれば本当の意味でがいいな
880: ◆00ZRE1DaEk 2015/06/18(木) 00:20:34.74 ID:4VdgSl8aO
「ク……提督…………あんたのことが好き」
「曙……?」
鎮守府も静まりを見せ始めた深夜1時。
そろそろ寝ようかと思っていた提督の前に現れた曙は、いつもと様子が違っていた。
「ごめんね?いつもあんなこと言って。悪いと思っているのよ?」
「い、いや……それほど苦では無かったが。それよりも――」
理解が追い付いていない提督は、しどろもどろな返事しか返せない。
「……でも、あんたも悪いのよ?」
「――えっ?」
「私がいるってのに他の子とべたべたべたべた一緒にいて、それでついキツく当たってたの」
どういった心境の変化か、心のうちを暴露した曙は提督に歩み寄った。
「いや……その……大丈夫か?」
心配して疑問形で返事した提督に曙は笑いかける。
「いいのよ。これからは隠さなくてもいいんだから」
そのままフワッとした軽い足取りで、曙は提督に抱きついた。
やけに静かな鎮守府。
提督には、彼女の浴びた返り血の正体を聞けなかった。
【デレ期】
「曙……?」
鎮守府も静まりを見せ始めた深夜1時。
そろそろ寝ようかと思っていた提督の前に現れた曙は、いつもと様子が違っていた。
「ごめんね?いつもあんなこと言って。悪いと思っているのよ?」
「い、いや……それほど苦では無かったが。それよりも――」
理解が追い付いていない提督は、しどろもどろな返事しか返せない。
「……でも、あんたも悪いのよ?」
「――えっ?」
「私がいるってのに他の子とべたべたべたべた一緒にいて、それでついキツく当たってたの」
どういった心境の変化か、心のうちを暴露した曙は提督に歩み寄った。
「いや……その……大丈夫か?」
心配して疑問形で返事した提督に曙は笑いかける。
「いいのよ。これからは隠さなくてもいいんだから」
そのままフワッとした軽い足取りで、曙は提督に抱きついた。
やけに静かな鎮守府。
提督には、彼女の浴びた返り血の正体を聞けなかった。
【デレ期】
881: ◆00ZRE1DaEk 2015/06/18(木) 00:24:23.51 ID:0nxX2lcT0
ツンデレは苦手。はっきりわかんだね
次の娘0030に一番近い娘
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882: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/18(木) 00:30:07.71 ID:yHO1MUPZO
山城
893: ◆00ZRE1DaEk 2015/06/23(火) 23:06:23.85 ID:XbwsL1Mb0
「ふざけないで下さい!!」
その声と共に振り下ろされた主砲は、嫌な音をたてて机にめり込んだ。
「や…山城?」
その机に向かっていた提督は自然と背筋が伸びる。
「提督が一番好きなのは、私ですよね!?」
端からすれば惚気話にしか聞こえない。
しかし、興奮している山城の目には、怒りのみならず絶望も宿っていた。
「…………え?」
状況が飲み込めないのは騒ぎに駆けつけた者達だけではない。
むしろ、当事者の提督が一番理解できていなかった。
「一緒に髪飾りを買いに行きましたよね……?」
確かに行った。
扶桑のプレゼント選びを手伝ってもらうため、半ば強引に連れ出したのだ。
「一緒に料理も作りましたよね?」
そうだ。
扶桑の改二記念として、彼女が食べたがっていた提督の手料理を振る舞ったのだが、そのときのアシスタントを頼んだ。
「頭も撫でてくれましたよね?」
つい扶桑を誉めていたときに手が延びてしまったのだが、そんなところを山城に目撃され、なんやかんやで姉妹揃って頭を撫でた。
いずれも山城は終始嫌がっていたのだが。
「なら!なんで!私ではなく扶桑姉さまなのですか!?」
脈絡のない叫びをあげ、光を写さない瞳が提督を見据える。
心は乱しても、視線は全く乱れない。
「…………私は嫌いなのですか?」
答えあぐねて黙っていると、弱々しい声で質問を変えてくる。
「い…………いやぁ……山城も好きだよ?ただ、一番は扶桑であって……山城は二番というかなんというか……」
しどろもどろな答えを出して提督は目を泳がせる。
「………………提督を正気に戻さないと」
そう言い残して、山城は姉の待つ部屋に戻っていった。
【妄想爆裂ガール】
その声と共に振り下ろされた主砲は、嫌な音をたてて机にめり込んだ。
「や…山城?」
その机に向かっていた提督は自然と背筋が伸びる。
「提督が一番好きなのは、私ですよね!?」
端からすれば惚気話にしか聞こえない。
しかし、興奮している山城の目には、怒りのみならず絶望も宿っていた。
「…………え?」
状況が飲み込めないのは騒ぎに駆けつけた者達だけではない。
むしろ、当事者の提督が一番理解できていなかった。
「一緒に髪飾りを買いに行きましたよね……?」
確かに行った。
扶桑のプレゼント選びを手伝ってもらうため、半ば強引に連れ出したのだ。
「一緒に料理も作りましたよね?」
そうだ。
扶桑の改二記念として、彼女が食べたがっていた提督の手料理を振る舞ったのだが、そのときのアシスタントを頼んだ。
「頭も撫でてくれましたよね?」
つい扶桑を誉めていたときに手が延びてしまったのだが、そんなところを山城に目撃され、なんやかんやで姉妹揃って頭を撫でた。
いずれも山城は終始嫌がっていたのだが。
「なら!なんで!私ではなく扶桑姉さまなのですか!?」
脈絡のない叫びをあげ、光を写さない瞳が提督を見据える。
心は乱しても、視線は全く乱れない。
「…………私は嫌いなのですか?」
答えあぐねて黙っていると、弱々しい声で質問を変えてくる。
「い…………いやぁ……山城も好きだよ?ただ、一番は扶桑であって……山城は二番というかなんというか……」
しどろもどろな答えを出して提督は目を泳がせる。
「………………提督を正気に戻さないと」
そう言い残して、山城は姉の待つ部屋に戻っていった。
【妄想爆裂ガール】
895: ◆00ZRE1DaEk 2015/06/23(火) 23:08:15.43 ID:XbwsL1Mb0
二重になってやがる……
次は2330に一番近い娘
次は2330に一番近い娘
896: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/23(火) 23:30:00.45 ID:r7/FsFbp0
陽炎
909: ◆00ZRE1DaEk 2015/06/27(土) 18:08:47.75 ID:HVGCdgzCO
「それでね、――」
「そうか――」
楽しそうに笑う陽炎と、その話に相づちを打つ提督。
先程まで取り組んでいた仕事を一時中断し、休憩として雑談をしているのだ。
「でさぁ――」
その話を打ち切るようにノックの音が飛び込んできた。
「おっ……どうぞ」
提督が返事をすると、扉が開く。
そこにいたのは不知火だった。
「第三艦隊、遠征から帰投しました」
てくてくと二人のいる机の前まで来た不知火は、報告書を提督の目の前に突き出した。
「ん?……あぁ、わかったよ」
「…………………………………………」
それを受けとる提督と、その動作から一秒足りとも目をそらさない陽炎。
妙に緊迫した空気の中、不知火が口を開いた。
「…………司令、このあとお暇で――」
「不知火」
陽炎が仕返しと言わんばかりに遮る。
「はい、なんでしょ――」
「帰って」
まったくと言って良いほど熱の籠っていない冷ややかな声。
普段の陽炎からは想像出来ないものだった。
「……あの――」
「聞こえた?出ていって」
怒鳴ってもいなければ睨んでもいない。
だが、不知火と提督は恐怖を感じていた。
「ねぇ、早く」
その声に体を震わせた不知火は、ぎこちなく回れ右をして扉に向かう。
「し……失礼しました」
涙声になりながら出ていく不知火。陽炎は、その一挙一動から目を離さない。
パタリと、扉を閉めた音が執務室に響く。
「……えっと、どこまで話したっけ?…………あっ、そうだ!」
陽炎は再び、何事もなかったかのように明るく話し始めた。
【拒絶】
「そうか――」
楽しそうに笑う陽炎と、その話に相づちを打つ提督。
先程まで取り組んでいた仕事を一時中断し、休憩として雑談をしているのだ。
「でさぁ――」
その話を打ち切るようにノックの音が飛び込んできた。
「おっ……どうぞ」
提督が返事をすると、扉が開く。
そこにいたのは不知火だった。
「第三艦隊、遠征から帰投しました」
てくてくと二人のいる机の前まで来た不知火は、報告書を提督の目の前に突き出した。
「ん?……あぁ、わかったよ」
「…………………………………………」
それを受けとる提督と、その動作から一秒足りとも目をそらさない陽炎。
妙に緊迫した空気の中、不知火が口を開いた。
「…………司令、このあとお暇で――」
「不知火」
陽炎が仕返しと言わんばかりに遮る。
「はい、なんでしょ――」
「帰って」
まったくと言って良いほど熱の籠っていない冷ややかな声。
普段の陽炎からは想像出来ないものだった。
「……あの――」
「聞こえた?出ていって」
怒鳴ってもいなければ睨んでもいない。
だが、不知火と提督は恐怖を感じていた。
「ねぇ、早く」
その声に体を震わせた不知火は、ぎこちなく回れ右をして扉に向かう。
「し……失礼しました」
涙声になりながら出ていく不知火。陽炎は、その一挙一動から目を離さない。
パタリと、扉を閉めた音が執務室に響く。
「……えっと、どこまで話したっけ?…………あっ、そうだ!」
陽炎は再び、何事もなかったかのように明るく話し始めた。
【拒絶】
911: ◆00ZRE1DaEk 2015/06/27(土) 18:42:11.26 ID:HVGCdgzCO
朝は陽炎に起こしてもらいたいだけの人生だった
2200に一番近ry
2200に一番近ry
920: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/27(土) 21:59:59.50 ID:j9ya9aSI0
吹雪
927: ◆00ZRE1DaEk 2015/07/03(金) 13:13:59.68 ID:W9Aq2D2gO
「司令官の夢ってなんですか?」
「夢?俺の夢は……皆仲良く過ごせたらいいかな」
「…………ふぅーん」
「特別なことがなくても、一緒にいられたら、それで十分かな」
「でも、二人っきりっていうのもどうかなー……なんて……」
「あー……そういうもいいな」
「ですよね!?やっぱりそう思いますよね!!」
「えっ……と、どうした?」
「二人っきりの世界で仲良く暮らすんです!他には何もいなくて、邪魔するやつらは全くいない!」
「ヒ、ヒートアップしすぎ――」
「世界にいるのは私と司令官の二人だけ!いいですよねやっぱりそう思いますよね。私たちの間の障害が全く無いんです!夕立ちゃんも金剛さんも睦月ちゃんも、皆、みーんないないんです!凄くいいと思いません!?……えっ?子、子供ですか?今はまだ早いと思うんですけど……そういうのもいいですね!二人の愛の結晶を育む……素敵だと思います!あ、勿論司令官も好きですよ?大大大大大大大好きです!でも、それとは違うんですよ。子供が欲しいんじゃなくて、司令官との愛の結晶が欲しいんです。当然司令官の方が好きなのは変わりませんから安心してくださいね?それよりもマイホームも大事ですよね!私は海が見える場所がいいですけど、司令官に任せます!そういうのはお……夫が決めるものですもんね。あ、でも、ひとつだけお願いしてもいいですか?この仕事はやめて欲しいんです。だって、夫が軍にいるのって、妻からしたらとても怖いんですよ?今でも許せないんですが、私と司令官の出会うきっかけですし、まぁ、渋々納得しています。だから、家庭を持つときにはちゃんと除名して欲しいんです。何なら私が仕事してもいいですよ?……そうですね!そっちの方がいいじゃないですか!司令官が変なのに捕まることもなく、私の帰りをただ待ってくれている……最高です!そうしましょう!ね?……………………あっ、少ししゃべり過ぎちゃいましたね。そろそろ仕事の続きをしましょうか」
吹雪は頬を染めながら席に戻ると、いつも通りデスクワークに励みだした。
【夢】
「夢?俺の夢は……皆仲良く過ごせたらいいかな」
「…………ふぅーん」
「特別なことがなくても、一緒にいられたら、それで十分かな」
「でも、二人っきりっていうのもどうかなー……なんて……」
「あー……そういうもいいな」
「ですよね!?やっぱりそう思いますよね!!」
「えっ……と、どうした?」
「二人っきりの世界で仲良く暮らすんです!他には何もいなくて、邪魔するやつらは全くいない!」
「ヒ、ヒートアップしすぎ――」
「世界にいるのは私と司令官の二人だけ!いいですよねやっぱりそう思いますよね。私たちの間の障害が全く無いんです!夕立ちゃんも金剛さんも睦月ちゃんも、皆、みーんないないんです!凄くいいと思いません!?……えっ?子、子供ですか?今はまだ早いと思うんですけど……そういうのもいいですね!二人の愛の結晶を育む……素敵だと思います!あ、勿論司令官も好きですよ?大大大大大大大好きです!でも、それとは違うんですよ。子供が欲しいんじゃなくて、司令官との愛の結晶が欲しいんです。当然司令官の方が好きなのは変わりませんから安心してくださいね?それよりもマイホームも大事ですよね!私は海が見える場所がいいですけど、司令官に任せます!そういうのはお……夫が決めるものですもんね。あ、でも、ひとつだけお願いしてもいいですか?この仕事はやめて欲しいんです。だって、夫が軍にいるのって、妻からしたらとても怖いんですよ?今でも許せないんですが、私と司令官の出会うきっかけですし、まぁ、渋々納得しています。だから、家庭を持つときにはちゃんと除名して欲しいんです。何なら私が仕事してもいいですよ?……そうですね!そっちの方がいいじゃないですか!司令官が変なのに捕まることもなく、私の帰りをただ待ってくれている……最高です!そうしましょう!ね?……………………あっ、少ししゃべり過ぎちゃいましたね。そろそろ仕事の続きをしましょうか」
吹雪は頬を染めながら席に戻ると、いつも通りデスクワークに励みだした。
【夢】
928: ◆00ZRE1DaEk 2015/07/03(金) 13:16:49.34 ID:W9Aq2D2gO
『吹雪(ふぶき)は、正義感の強い元気な艦娘。
真面目すぎて融通が利かない事も。』
(『艦隊これくしょん-艦これ』より一部抜粋)
…………ふむ
真面目すぎて融通が利かない事も。』
(『艦隊これくしょん-艦これ』より一部抜粋)
…………ふむ
931: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/03(金) 13:30:00.10 ID:Pl/oIbx6O
どこで息継ぎしてるんだろうこれ……でも吹雪に一度こんな感じで言われてみたいな(うっとり)
935: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/03(金) 13:47:12.78 ID:7wOpU+Xpo
この仕事はやめて欲しいんです、と言いながらも強制せずちゃんと仕事に戻る吹雪は夫を尊重する妻の鏡
940: ◆00ZRE1DaEk 2015/07/03(金) 19:26:58.75 ID:jlJzuejyO
2200に一番近い娘
943: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/03(金) 21:59:59.98 ID:L82pV6+W0
如月
前回:提督「狂ってしまった彼女達」 その8
次回:提督「狂ってしまった彼女達」 その10
引用元: ・【安価】提督「狂ってしまった彼女達」
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