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住まいづくり...春眠暁を覚えず....。
JUGEMテーマ:建築

 春眠暁を覚えず...この季節、ちょうど人肌に暖まった布団の中から意を決して這い出て来ては、一日をスタートさせるというのは何とも辛いものである。「あと5分」と思うのが人の常で、自分との戦いは本当に悩ましい。
 しかししかるべき性能の住まいとなると、これが少し様子が違う。ある程度温度監理できている空間で、断熱性能も良く、室内表面の冷放射もうけない空間となると、不思議とお布団からすっと出れるというのである。感覚的には体感しないとわからないが、暑さも寒さも知らず知らずのうちに、私たちの身体にストレスを与え続けている。お布団の中が心地よいのは、出ると不快だからで、これが朝一番のトイレなどが、震えるほどに冷えきっていたりすると、ヒートショックを起こして、脳溢血などの洒落にならない事態をを産んでしまうことも多い。
 住まいは私たちを厳しい自然環境から守るシェルターとしての役目を担っている。自然界から切り取った空間を私たちの身体に合わせた快適な環境にしようと言う欲求は、当然の欲求なのである。「心頭滅却すれば火もまた涼し」とは乱世に生きた禅僧の辞世の句だそうだが、私たち凡夫はなかなかそうはいかない。ここは持てる技術で前向きに快適な空間を実現して、そのストレスから開放されて、そのエネルギーを前向きに使おうというのが私の思いである。
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| 住まいづくりのヒント | 07:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
木の住まい...CO2削減の観点から。
JUGEMテーマ:建築

 最近の世界的なCO2削減への取り組みは、地球温暖化の防止策として私たちが日々取り組まなければならない課題のひとつであるが、木でつくられた住まいをそう言う観点で見れば、それはCO2の固まりであり、CO2を固定化した大きな具体物として捉えれば、その見え方も違ってくる。
 例えば計画伐採している森林に取って、幼木から建材として利用できる樹齢60年くらいまでの樹は、その活動のなかでもCO2固定と酸素の生産が一番活発な時期に当たり、老木になると代謝が減り、その成長には酸素も同時に取り込むと言う少し効率の落ちた状態になってくるのだという。そう言う観点から、計画伐採して活性化した森は、CO2削減に大きく寄与する。勿論原生林を無尽蔵に人間の都合で切り開くというお話とはまったく別の話しである。すでに人の手の入った人工林は、一定の期間で計画的に新陳代謝されるのが望ましい。そして生産された木材は、出来る限り木材としてそのまま利用されることがCO2固定の一番良い形だから、一日でも長くそのまま使われる住まいをつくることが、CO2削減に寄与することなのである。木材はCO2を固定していると言っても、それを使い捨てに即座に燃やしたり、腐らせてはもとの木阿弥である。できるだけ長く、そこに木として存在させること。それが、地球に優しい木の使い方である。
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| 住まいづくりのヒント | 06:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいづくり...メンテナンスフリーからの脱却。
JUGEMテーマ:建築

 メンテナンスフリー...甘美な言葉である。しかし私は基本的にそう言うものはないと考えている。あるとすれば、3年とか5年の期間限定だ。どう言っても、鉄もアルミもステンレスも錆びていくし、形あるももの皆時間とともに朽ちていく。そう思えば、メンテナンスをしながらより長持ちするものを選択した方がより長持ちするのではないかと思わないではいられない。
 例えば無垢のフローリングに、ウレタンコーティングをしてしまえば、それはしばらくは汚れもつかず美しいかも知れないが、私たちはその木目だけを楽しんで、本来の無垢の木の暖かさや足の裏で感じる肌触りなどを知らずに過ごしてしまう。そして熱を帯びたものを置いたり、長年紫外線に触れたりすれば塗膜が変色し、何かのことで水が塗膜の裏に回ったりすれば白くしみになったり木部自体が腐ったりする。呼吸の出来るオイルなどで仕上げれば、確かに輪ジミなどは出来やすいが、長年のメンテナンスでよそにはない独特の風合いに仕上がっていくのである。そして言うほどメンテナンスは大変でない。問題は手入れをしたくなるような、愛着仕様の住まいかということである。
 CO2固定の観点からも、住まいは長持ちさせればさせるほどにCO2削減に貢献すると言って良い。逆に、折角優れた木材も短期で燃やしたり腐らせればふたたびCO2は大気中に放出される。少し観点を変えて、メンテナンスをしながら楽しく長持ちさせる住まいを創造したいものである。
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| 住まいづくりのヒント | 06:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいづくり...窓の話
JUGEMテーマ:建築

 日々夜明けとともに昇る太陽から、この地球に降り注ぐエネルギーは無尽蔵である。太陽光で電気をつくるという技術においては我が国は世界有数の先進国であるが、ここ数年政策的に導入を進めて来たドイツにその首位の座を奪われている。国でも省エネ・CO2削減の観点から、補助金を復活したり売電価格をひきあげたりと巻き返しに躍起だ。
 何も太陽の恵みは発電パネルだけとは限らない。冬場は窓からその光を取り入れて、放射熱を備蓄し、室内温度のキープに寄与させることは可能である。また夏は、窓ガラスの外で遮光遮熱出切れば、実に窓から入ってくる熱を80%以上カットできると言うこともわかって来た。つまり、太陽光は、T.P.O.よってコントロールできる窓によって、エネルギーとして取り込んだり、遮蔽したりするべきものなのである。住まいにおいて、窓の位置、大きさは固定的なもの、という発想はこれから進化し変わっていくのかも知れない。最近そんなことを良く思うのである。四季の季節感が激しく変化する日本においては、窓は、コントロールできるものであるべきではないか、そんな気がしてならない。
 現在私は色々な窓の製品開発に加わっているが、未来の住まいは、季節によって窓の形や大きさが可変する住まいであると確信しているのである。
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| 住まいづくりのヒント | 08:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいづくり...窓を開けて。
JUGEMテーマ:建築

 かつての日本の住まいでは、風通しの良い家というのは良い家の基準のひとつだった。今でも風通しの良い明るい家にしてくださいというお話は良く頂く希望でもある。しかし昨今の都市部では、ヒートアイランド現象も進み、隣家との隙間もあまりなく、リビングの大きな窓を開けてみるとお隣さんのエアコンの室外機がこちらに向かって熱風を吹き出し続けているなどということがしばしば起こりうる状況である。勿論、季節の良い時期の風を読み、窓の大きさや位置を考慮し、自然の風を有効に使うことは価値あることで、まず最初にはじめなければならないことであるが、昔のようにそれだけで、室内の空気の交換をやろうと思ってもむずかしい条件の住まいが多いのである。現在の建築基準法では、住まいも有効な機械換気を導入することが義務付けられているが、合法な方法のなかでも、本当に有効な換気システムは限られたものであるから注意深く選択したい。
 窓を開けると心地よい風が入ってくる快適な住まい。耳障りは良いが、なかなかそうはいかない現状。都市部の住まいで、何処に窓を開けるかと言う問題は住まい手の快適性にとつて重要な要素のひとつであるから、良く吟味しなければならない。少なくとも、敷地の真ん中に住まいがあって、360度に向けて窓が開いていると言う昔ながらの手法では対応できないケースが沢山出てくると思う。窓は、住まいの目であり耳であり鼻であり口でもある。重要なパーツのひとつと言えるのである。
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| 住まいづくりのヒント | 07:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
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