零時社参詣
松本零士の零時社を見て来た。
雨で御日柄も良くとはいかなかったが、行ける時に行かねば。
実を言うと、零時社の有る東京都練馬区大泉学園には昨年行く機会が有って、
もう少しと言う所まで近づいていた。
松本零士が散歩でもしてたり、家のポストから郵便取るとこにでも
遭遇出来れば一生ものだろうと思ったが、時間制限厳しく諦めた。
ちなみに、昭和天皇に縁ありとの和菓子大吾 「爾比久良(にいくら)」はその時に買った。
中々のボリューム感で分け方も食べる量も分らなく、食べる度に「多すぎるよね?」
と持て余した。
物としては「レンガみたいな黄身時雨」と言った感じ。
食べられる機会あれば是非、話のタネにはなるかと。
松本零士に戻る。
まさか、松本零士がそこから1年足らずで亡くなるとは思わなかった。
和菓子買ってる場合じゃなかった。
昨日、ツイッター見てたら「アニメのエンディング歌は印象的なの多いよね」
と書かれている漫画家の方が居て、その中に松本零士原作のキャプテンハーロックも挙げていた。
キャプテンハーロックの歌は昨年亡くなった水木一郎、良いものだ。
思えば、こう言う訃報は続くのだという事を忘れていた、と言うか油断していた。
直接の関係はないが、大江健三郎からムツゴロウさんもそうだ。
単純に年代が近いからだとは思うが。
「君が気にいったなら、この船に乗れ」から始まるハーロックの歌を聴き直して、こりゃあもう行ってこないといかんでしょう?と今日、零時社に行って来た。
ついででも何でもなく、それだけが目的だ。
門の外から見る零時社は、庭木の剪定が少しだけ間を空けた様にも見え、家もちょっと疲れた様にも見える、雨だからか。
表札には零時社とあり、松本零士と牧美也子でペンネームの表札、一部が鉄道のナンバープレートの様。
機関車の車輪が置いてある、駅とか公園とかに何かの記念に置いてあったりする奴だ。
門の外から見てもでかい。
暫く門の外に立っていたが、不審者でしかない自分に気付いて立ち去った。
歩いていて、それも何かよくないのではないか?足らないのではないかと考えて、
戻って、手を合わせて頭を下げた。
祈るのも変だし、ファンですって言うのも何だか、ありがとうございましたと言うのが適当か?とも思ったけど、頭の中は散らばるばかりで困った。
他人の家の前で手を合わせてるのはやはり不審者であるし。
今、万感の思いを込めて汽笛が鳴る。今、万感の思いを込めて汽車がゆく。一つの旅は終わり、また新しい旅立ちが始まる。さらばメーテル。さらば銀河鉄道999。さらば、少年の日々。
結局のとこ、これか?。
さよならするつもりもなく、メーテルはおいといて
これが「万感の思い」だろうか?等と思った。
しかし僕の万感の思いは保持したままで「雑感」の可能性も高いので、
「さらば」はせずに保留しときます。
むしろ、やっと松本零士に戻れました。
とは言え、不審者ですので早々に退散。
マネしないでね、多分迷惑だから。
僕は運よく通報されなかっただけだからね。
そう言えば、零時社から最初に見える自動販売機で缶コーヒーを買った、
松本零士なら何を飲むだろうと?と考えたが酒(美少年)かミルクしか思い浮かばず、
いちごミルクは売っていたのだが、どうもなと思って缶コーヒーにした。
松本零士はここで買ったことあるのかね?
有るんだったら嬉しいな。