普天間基地・野嵩ゲート周辺 ——2014年2月20日


帯電した、巨きな雲がうごくように……

普天間基地・野嵩ゲート周辺

  ——2014年2月20日




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                          (写真/山口泉。以下、同)



 
 いささか茫然としているのだが、当ブログにおいて「日録」と銘打った項目は、なんと2012年4月30日から、ほぼ2年ちかく更新されていなかったらしい(ほんとうなのか……?)。
 他人事のようにあきれ果てながら、しかしともかくこれは動かしがたい事実なのだろうと、自らの迂闊さにあきれ果てている次第。

 本2014年に入って、当ブログの内容構成を簡略化して以降のこの50日ほどのあいだにも、本来「日録」として公開すべき事柄・草稿は10篇ちかくも滞っている。
 それらは早急に対処するとして、とりあえず本日、普天間基地・野嵩(のだけ)ゲート周辺で撮影した写真を、取り急ぎ、アップロードしておくこととしよう。

 かくも困難な状況下、しかも、かくも美しく闘いつづける人びとへの敬意を込めて。


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 もともと、本日、撮影したこれら——国道330号線沿いの普天間基地フェンスの光景は、一昨日の2月18日午後、名古屋からの本年2度目の来沖の日程を了える、NPO《オーロラ自由会議》の盟友・長谷川千穂さんを那覇に送って、コザに戻る道すがら、遭遇し——久びさのその鮮やかさ、けざやかさに、思わず歓喜の息を呑んだもの。
 帰宅後、ただちにツイッターでそれを報告はしながら、視覚的な記録資料を提供できないことを残念に思っていた。

 それが……長谷川さんと入れ違いに、昨・2月19日、沖縄は初めてという伴侶とともに来沖された三重の鈴木昌司さんが、思いがけず私に、この現場を再訪する機会をもたらしてくれることとなる。

  鈴木さんは、昨2013年1月18日、ドイツ・デュッセルドルフで、同市《緑の党》の招請を受け、私が行なった講演『福島原発事故とその現状
(Fukushima und die Folgen)』(原題=『核破滅ファシズムの国・日本から、残された世界を防衛するために』)
の記録動画が、IWJ(Independent Web Journal)ヨーロッパ支局の取材によりアップロードされてほどなく、自主的に「文字起こし」を申し出てくださった。
 この未見の読者とは、その後、同年夏の広島・平和記念公園「原爆の子の像」の前での、20年目を迎えた絵本『さだ子と千羽づる』野外朗読の場で直接、お会いし、友人となる。
 今回の来沖は、それ以来の再会だった。



 伴侶を別の場所に送ってから、米軍基地のみならず軍事基地そのものに赴いた経験がないと語る鈴木さんを四輪車の助手席に、普天間基地を一周して、大山—佐真下(さました)—野嵩……と、3ゲートのすべてを回った。
 その最後、一昨日、長谷川さんを送っての帰路に出会った野嵩ゲートのフェンスのメッセージ・テープは、すべて、そっくり残っているではないか。

 さっそく、ゲートにほど近い駐車場に車を入れ、330号線に戻って撮影を開始。
 勾配のある道路を鈴木さんと行きつ戻りつし、シャッターを切りつづける。**

 ** ちなみに、カメラはSONY DSC-RX10。私がこの機種を用いる理由は、第1に現状、幸か不幸か、好むと好まざるとにかかわらず、Carl Zeiss レンズを装着した唯一のシリーズの中堅機であること。第2にMacintoshコンピュータとの相性が良いこと。
 時として、私の使用機種に関し、お尋ねをいただくことがあるので記しておく。


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 一昨年——2012年10月1日、オスプレイの最初の配備の日のほぼ同時刻、この一帯にいかなる光景が現出していたか。
 その一部は、小文『日本人はいつ「人間」になるのか? ——2米兵女性暴行事件、オスプレイ配備を受け流す根源的な沖縄差別』(『週刊金曜日』2012年10月26日号=917号=)にも記したとおり。
 
 鈴木さんに説明しながら、シャッターを切りつづけた私が、いかなる思いに衝(つ)き動かされていたかは、いまここにアップロードした画像をご覧いただけば、説明するまでもないことだろう。

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 一応、これらの写真は——すなわち、困難のなかにも志を枉(ま)げない人びとの闘いのアピールは、韓国・台湾をはじめとする東アジア、ドイツや英国等ヨーロッパの友人知己らの目にも触れるはず。

 彼らが、それをさらにひろめてくれることを願う。


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by uzumi-chan | 2014-02-21 03:22 | 【B】帯電した、巨きな雲が……

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