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HiBy、第2世代“ポータブルコンサートホール”の最上位DAP「R8 II」

R8 II Silver

ミックスウェーブは、 Hiby Musicブランドの新製品として、ポータブルプレーヤー「R8 II」を、3月1日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は356,800円前後。カラーはSilver、Blue、Red。

初代「R8」の精神“ポータブルコンサートホール”を継承しながら、さらに発展させたという新しいフラッグシップモデル。新開発のアーキテクチャ・Darwin-MPAを搭載しており、「R8シリーズが得意とする大きな舞台表現に次世代レベルのディテール表現と密度で音を満たすことで、オーケストラが演奏しているような音の広がりと迫力」をもたらすという。

R8 II Blue

新開発のDarwin-MPAは、従来のDarwin-R2Rの設計を継承・進化させたもの。Darwin v2フィルターシステムを介し、入力信号を128倍にオーバーサンプリング(高精度1024タップのオープニングステージを持つカスケードFIR設計に従って処理)。16way電流モード DACは、I-V変換と出力段のローパスを組み合わせることにより、優れた電力効率でより詳細なサウンドステージを作り出すという。

Darwin-MPAアーキテクチャ

サウンド回路のもう一つの特徴が、2種類のヘッドフォンアンプ回路をソフトウェアで切り替え可能なこと。2基のADA4625-2と、16個のカスタム・トランジスタによるA級アンプがクロスオーバー歪みゼロと高速トランジェントレスポンスを実現。

Class Aモードでは、イヤフォンのコントロールが向上し、パワー感、表現力の密度が増すと同時に、フラッグシップにふさわしいディテール表現とニュアンス、 豊かなサウンドを提供。もう一つのClass ABモードでは、ユーザーが満足できる音質レベルを維持しながら、ロングバッテリーと発熱量を抑制を実現するという。

ドライブ用オペアンプ「ADA4625-2」

独自のターボモードを搭載。同モードをONにすると、ワンタッチで高出力電源ラインのロックが解除されて、電力消費が25%増加。電圧と音量をフルパワーで増加させることができる。放熱とバッテリーの消耗も増えるため、充電一回あたりの駆動時間は25%短くなる。

真空管のようなサウンドをもたらすという、ELNA社のオーディオコンデンサー4基に加え、高密度・大容量のタンタルキャパシタを28個搭載。90.3168MHzと98.304MHzの、2つの専用高周波精密水晶発振も備えており、すべてのデジタルオーディオのサンプリングに対して原子時計レベルの高精度再生を目指した。

デジタル、DA、プリアンプ、ポストアンプの各回路へは、独立した電源サプライを構築。互いの回路が干渉することなく、個別に電源供給される構成とした。

専用の高精度水晶発振器を採用

筐体は外科用グレードのステンレス素材を、鏡面磨き仕上げで制作。高い引張強度に加え、錆や摩耗への耐性を備えており、長期間の使用でも美しい外観を維持するとのこと。二重曲線のアシンメトリカルデザインとなっており、見た目のエレガントさと、持ちやすさを同時に叶える曲面を実現。バックプレートには、ALCANTARAのレザーを採用した。

R8 IIの専用保護ケースは、ドイツのバイエル社のTPU素材UE95をメインに採用。筐体との統一感を持たせるため、 ケースのサイド部分はバックプレートと同じALCANTARAレザーを組み合わせた。2つの素材を組み合わせることで、独特の触り心地を実現。耐荷重性や耐衝撃性、衝撃吸収性も備えた。

Silver
Red

OSはAndroid 12で、ディスプレイは5.9インチ/2,160×1,080ドット。Qualcomm Snapdragon 665チップによるスムーズなマルチタスク処理とUIを実現。

PCM 1,536kHz/32bit、DSD 1024をサポート。SoCの処理能力を活かし、MQAデータの16倍展開も可能とした。また、独自のDTAテクノロジーで、イヤフォンやUSBを接続するだけで、サードパーティ製アプリからのビットパーフェクト再生を実現。USB出力でもビットパーフェクト再生が行なえる。

Bluetooth 5.0に準拠。対応コーデックはUAT/LDAC/aptX/aptX HD/AAC/SBC。出力は3.5mmのほか、4.4mmバランス、3.5mmラインアウト、4.4mmラインアウトを搭載。

12,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、最長21時間、最短でも11時間再生が可能。充電時間は約5時間で、充電ポートはUSB-C。メモリは8GBで、ストレージは256G。重量は515gで、外形寸法は78×149×23mm。