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Netflix決算発表。「シティーハンター」91日で1650万ビューの大ヒットに

Netflix映画『シティーハンター』
Netflixにて独占配信中 (C)北条司/コアミックス 1985

7月18日(アメリカ時間)、Netflixは2024年度第2四半期の決算を発表した。

ユーザー数は全世界で2億7,765万アカウントに達し、年成長率は16.5%と好調だ。伸びを牽引しているのは、安価な広告プランだ。広告プランの利用者は前年同期比で34%増加している。

同時に、オリジナルコンテンツの好調さも強調されている。

その中で、特にアジアからの大きなヒットとして挙げられたのが『シティーハンター』だ。

Netflixは総視聴時間を作品の時間で割った「ビュー」という単位を指標として使っている。おおむね「最後まで見たユーザーの数」に等しい。

『シティーハンター』は公開から91日で1,650万ビューを達成し、「特に今季ヒットした作品」として取り上げられている。ざっくりいって、3カ月で1,650万人が視聴した、といって差し支えなく、映画としても極めて大きなヒットだった、と分析できる。

決算資料によれば、『シティーハンター』の1,650万ビューというのは、Netflixオリジナルの「非英語圏制作による映画作品」として見ても、今年最大級のヒットの1つだという。

日本が関わるオリジナル作品として1,500万ビューを超える作品はこれまでにもあったが、多くはドラマやアニメだ。ビューは作品単位で集計されるので、ドラマやアニメの場合「すべての話数分」の累計となる。だから実際の視聴者よりも多くなりがちだが、映画の場合には「1本での数字」だから、数倍の価値を持つと考えてもいい。

Netflix映画『シティーハンター』
Netflixにて独占配信中 (C)北条司/コアミックス 1985

『シティーハンター』は4月25日にNetflixで全世界配信以降、「週間グローバルTOP10(非英語映画)」で初登場1位を記録し、フランス・韓国・香港・ブラジルを含む世界50の国と地域で週間TOP10入りを果たしている。Netflixオリジナルの中でも「日本で企画」「日本で制作」された作品であり、それが世界中でヒットしたというのは大きなことだ。

ただ、フランス制作のサメ映画でもある『セーヌ川の水面の下に』は9,090万ビューとなっており、上には上がいる。

とはいえ、日本での支持が世界的なヒットとしてカウントできるほどに市場が成長しているということでもあり、Netflixをはじめとした映像配信の定着を示す1つの指標といえそうだ。

『シティーハンター』予告編 - Netflix