西田宗千佳のRandomTracking
第553回
「Apple Vision Pro」実機を撮ってきた。15インチMacBook Air、Mac Proも
2023年6月6日 07:56
アップルの開発者会議「WWDC 2023」の取材で、米・クパチーノにあるアップル本社に来ている。
WWDCでは色々な発表があったが、最後にじっくりと時間を取った「One more thing」として発表された「Apple Vison Pro」が最大のトピックであることは間違いない。
体験など詳細な取材はまだ行なえていないが、基調講演後、同社内のスティーブ・ジョブズ・シアターで、外観撮影の機会があった。
同時に発表されたMacBook Air 15.3インチや、Appleシリコン搭載Mac Proの写真も一緒にお届けする。
全面は薄型、ふっくらしたバンド
Vision Proの詳細については、まずはアップルのビデオを見ていただきたい。そのくらい、単純な文章や写真で説明するのが難しい。
現時点でわかっているのは、正面が多少薄く、バンドで頭の後ろへ止める形のもので、バッテリーは本体からケーブルでつないで供給する。
展示されていたものがモックアップか実働モデルかは判然としないが、レンズなどはちゃんと組み込まれていたし、表面のディスプレイ部も動作していたのは確認できた。
なお、レンズ部の接写は認められなかったものの、かなり仕上げの良さそうな光学系が搭載されていた。
バンドはファブリック調で、かなり柔らかそうに見えた。Apple Watch Ultraに付属する「アルパインループ」バンドにちょっと近いイメージがある。
本体右上にはApple Watchでおなじみの「デジタルクラウン」があり、操作に生かすのだろう。ボタン的なものは、デジタルクラウンの反対側にも1つ、細長いものがある。
本体上下にはエアフロー用と思われる穴がかなり目立つ。プロセッサーなどの処理系がHMD内にあるので、その関係だろう。
外付けバッテリーの正確なサイズはわからないが、一般的な大容量バッテリーに近いサイズに思える。ケーブルはマグネット式のケーブルで、右側に取り付ける形だ。
サイズだけ大型化した「15.3インチMacBook Air」。Mac Proはあえてインテル版と同じサイズ
最後にMacの話も。
MacBook Airは15.3インチモデルが登場。カラーは今の13インチモデルと同じく4色。プロセッサーも同じくM2で、ディスプレイが15.3インチになったのに合わせて大型化した、という感じに見えた。
Mac StudioはM2 Max・M2 Ultraベースになったが、デザインは同じ。
新しくなった「Mac Pro」は、M2 Ultraベースだ。内部を見るとかなりスペースが広く、プロセッサーのサイズが巨大であるのが良くわかる。
なお、Mac Proはインテル版とサイズが「あえて全く同じにしてある」(アップル説明員)という。仕事環境の中でそのままインテル版から置き換えることを想定してのものだ。