10年前にトイレットペーパーの使用をやめた男性、代わりに葉っぱを使う生活へ(米) | ニコニコニュース
アメリカに住むある男性は、2013年からトイレットペーパーの購入をやめ、植物の葉を代わりに使用している。彼は環境保護を目的としてこの行為を始めたが、その結果、トイレットペーパー代を節約できるようになったという。男性は「質感や耐久性が代用としてピッタリ」とそのメリットを語っている。英ニュースメディア『Metro』などが伝えた。
米ノースカロライナ州アッシュビル在住のロビン・グリーンフィールドさん(Robin Greenfield、36)は、2013年からトイレットペーパーを使用していない。熱心な環境保護活動家であるロビンさんは当初、食事で使わなかったナプキンやティッシュなどをトイレットペーパーの代わりに使っていたという。そして5年ほど前、「葉っぱを使えば環境に優しい」と思いついたロビンさんは、ある花の葉をトイレで使い続けている。
長年トイレットペーパーの代用として葉を使ってきたロビンさんは、アフリカや南アジアに自生するシソ科の“blue spur flower(和名:プレクトランサス・モナラベンダー)”という花の葉が代用に最適であることを発見した。「葉は非常に柔らかく、質感がトイレットペーパーによく似ています。耐久性も十分で、ミントの香りもしますから代用としてピッタリです。育てるのも簡単ですし、この花を植えるだけでトイレットペーパーが無限に手に入るんですよ」と、ロビンさんはその使い心地やメリットを語る。
「トイレットペーパーの使用は、輸送における化石燃料の大量消費や森林伐採を助長するので、“自分たちの手で育て、消費主義の代わりになるものを見つける”というのは非常に大切なことです。」
「考え方自体はとてもシンプルですよ。私たちは、環境破壊を行うことで何百万ドルもの利益を上げる企業に依存しているのです。特に化石燃料や大規模な工場は、環境破壊の大きな一因となっています。自分でトイレットペーパーを育てることは楽しいですし、環境にも優しいのです。」
ロビンさんは環境破壊を少しでも防ぐために始めた行為だったが、結果的に節約にも繋がったという。「アメリカ人は、生涯でトイレットペーパーに平均1万1198ドル(約152万円)を費やしているので、経済的なメリットも大きいですよ」とロビンさんは説明する。
風変わりなロビンさんの取り組みには、「冬になったら葉は枯れてしまうんじゃない?」「私はちょっと遠慮しておく」「トイレが詰まっちゃいそう」といったネガティブな意見が多数寄せられたが、「見慣れないだけで、彼のしていることは良いことじゃないかな」といった声も見受けられた。
ロビンさんは現在、トイレットペーパーの代わりに葉を使うことを普及させるためにキャンペーン活動を行っており、“#GrowYourOwnTP(自分でトイレットペーパーを育てよう)”というタグを作ってシェアしている。先日、フロリダ州で11日間にわたって各都市を訪れるキャンペーンツアーを終えたそうで、キャンペーンでは希望者にプレクトランサス・モナラベンダーの挿し木をプレゼントし、コンポストトイレ(水を使わず、微生物の分解力で有機肥料に変えるトイレ)に座って記念撮影ができるフォトブースなどが用意された。
ちなみに今年1月には米ワシントン州で、遺体を堆肥に変える「グリーン葬」で亡くなった息子を見送った家族が話題を呼んでいた。
画像は『Metro 2023年5月14日付「Man has used leaves instead of loo roll for 5 years – and he loves it」(Picture: Robin Greenfield/SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
(出典 news.nicovideo.jp)