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【JAZZ新譜】UK期待のピアニストがECMから3作目をリリース Vermillion / Kit Downes (2022)

ヴァーミリオン / キット・ダウンズ

 

次世代のUKジャズを担う逸材と期待されているピアニスト/キーボードプレーヤーのキット・ダウンズ。

欧州の名門レーベルECMから、3作目のアルバムをリリースした。

なかなか表現の幅の広いひとで、2018年リリースの『Obsidian』は、教会のオルガンをメインにした作品。

2019年リリースの2作目『Dreamlife of Debris』では、オルガンとピアノの両方を駆使し、サックス、ギター、チェロ、ドラムスを加えたクインテット編成だった。

そして今回の『Vermillion』はピアノトリオ。

長年の盟友であるベースのペッター・エルド、ドラムスのジェームズ・マドレンを迎えての作品だ。

演奏は、いかにもECMのピアノトリオらしく、静謐で端正で、美しく、知的。

ただ淡々と流れるかといえばそうではなく、コードワークやアクセントの入れ方に独自のセンスと技があり、ときおりハッとさせられる。

次のアルバムはデュオか、ピアノソロか。

いずれにしても、まだ35歳という若さ。

これからのキャリアが楽しみな逸材だ。

 

全曲You Tubeで聞けるが、やはりこれは良い音、良いオーディオで聴きたい。

<了>

 

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