源 頼朝 公像
神奈川県鎌倉市扇ガ谷 源氏山公園
自らの都、鎌倉を見下ろす様に座る頼朝公像。
愛妻、北条政子が眠る寿福寺、鎌倉唯一の尼寺、英勝寺が麓に位置する源氏山は、かつて八幡太郎 源 義家が、後三年の戦いで奥州へ出陣する際、山頂に源氏の象徴である白旗を戦勝祈願を込めて掲げたことから、白旗山とも呼ばれました。
治承四年(1180年)8月28日、石橋山の戦いに敗れ、箱根山中を潜伏しながら辛くも逃れた頼朝は、真鶴岬から海路、安房国(現在の千葉県南部)に渡り、下総国(千葉県北部)の千葉常胤、上総国(千葉県中部)の上総広常といった豪族達を味方につけることに成功し、その軍勢は2万以上の大軍となって膨れ上がりました。
この大勢力となって武蔵国(現在の東京都、埼玉県)に入った頼朝軍に坂東武者の多くが参陣、緒戦で平家方についた畠山重忠も頼朝に許されて参陣、頼朝が安房に渡ってひと月余りの治承四年(1180年)10月6日、畠山重忠を先陣に鎌倉へ入りました。