草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

百田尚樹氏の日本保守党はトリックスターであってはならない

2023年09月13日 | 政局
 岸田内閣がリベラル色を強めてきていることもあり、百田尚樹氏らが「日本保守党」を立ち上げるというのは、党名的にはどんぴしゃりである。
 しかし、そうした名前であればあるほど、イデオロギーというよりも、政治的な経験知が大事になってくる。保守主義とは大切なものを守り育てるために、改革をするということであり、改革に前のめりになることではない。さらに、ノブレス・オブリージュという精神がなければならない。高貴なる使命感が求められるのである。ふざけた言い方はやめた方がいい。
 百田氏と有本氏が保守派から人気があるのは、トリックスターであったからだ。多くの国民が言いたいことを、代わりに代弁してくれたからである。
 政策的に何かを期待したというよりは、偉そうにしている似非サヨクを笑いものにして、みんなで腹を抱えて笑いたいのである。口で偉そうなとことを言いながら、実際は既得権益に胡坐をかいている者たちを、茶化して欲しいのである。
 しかし、これからは違う。政治家同士の討論会にも出なくてはならない。面と向かっての議論は厳しいと思う。茶化すことしかできなかったわけだから、そもそも役割が違うのである。
 岸田首相が体たらくなために、保守派は行き場所を失ってしまった。百田氏がそこに一石を投じたわけだから、波紋が生じないわけがない。しかし、残念ながら自民党にとって代わる政党にはならないだろう。
 それよりは山が動かなければならないのである。高市さんを始めとする自民党の保守派が、キッパリと岸田内閣に絶縁状を付き付けなければならない。そのきっかけになれるかどうかなのである。百田氏らの言動もある程度は制約を受けるだろう。移民政策に待ったをかけることは必要だが、極端な排外主義に固執し、改革そのものを否定する反動勢力に成り下がってはならないからである。
 その意味では、自民党や維新の会の保守派、国民民主党や参政党、旧N党、新党くにもりなどとの協力関係を早期につくらなければならない。そして、もっと大きな組織になるための準備組織としての位置づけがふさわしいだろう。瓢箪から駒にしなければならないのである。

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1 コメント

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Unknown (k)
2023-09-13 20:41:44
薩長同盟を誰がやるか?
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