暑かった夏も過ぎ、紅葉の季節も間近になった。せっかく涼しくなったのだからどこかへ出かけたいなと思ったが、朝のスクールガードの仕事(小学生の登校班の見守り)があるので、泊りがけでは出かけられない。かといって、日帰りできる範囲というと限られる。
9時半ごろに何となく走り出してはみたが、これといって目的地が思い浮かばない。盛岡方面に行ってみようか、と釜石道に乗ったところで、GWに胆沢ダムに行った時、雪のためR397号が通行止めで秋田方面に行けなかったことを思い出した。
そうだ、今なら秋田方面にも行けるのだから、あの道に行ってみようと心が決まった。しかしR397号に行くには奥州市を通らなくてはならない。釜石道では錦秋湖から湯田に抜けることになる。
江刺田瀬ICで下りR107号を走って北上市内を通り、北上西ICから秋田道に乗った。久しぶりに稲庭うどんを食べに行ってみよう。ヤフーカーナビの目的地を佐藤養助うどん店にセットすると、到着時刻は13時ちょうどと表示された。
秋田道はまだ紅葉には早いが、気温は20℃と秋用ジャケットでちょうど良い涼しさだ。秋田道もトンネルが多い。ナビに従い、秋田道から湯沢横手道に分岐し、十文字ICで下りた。国道13号を走り、小安街道に入る。稲は刈られている田んぼとまだ黄金色の穂を垂れている田んぼが半々くらいだ。
しばらく行くと観光バスの停まっているところに佐藤養助商店の看板が見えた。あれ、ここだったかなと立ち寄ってみると、店員が「違う、違う」と手を振っている。団体専用の店のようだ。「この先にあります」という店員の案内を聞き、再び走り出す。
数百m先に見覚えのある店が見えた。ちょうど1時着である。駐車場にはバイクが2台と数台の車が止まっているだけで、空いているようだ。
中に入り、メニューを見る。いつもなら、味比べという2種類のつけ汁のうどんを注文するが、今日は少し涼しいので、温かいうどんの方が食べたくなり、海老天付うどんを頼んだ。思ったより海老天が小さかったが、うどんのおいしさは変わらない。
14時に店を出て帰途に就くが、帰りは小安峡を経て栗駒山を越えていこうかと思ったが、地図を見ると、R342号からR397号に行けることが分かった。GWに通れなかったR397号を行こう。
少し湯沢の方に戻り、まっすぐ山越えの道R342号を選ぶ。ナビはこういう時経由地を正確に入力しないと走りたい道を示してくれない。構わずR342号を走っていると、ナビがしきりにUターンしろと示している。しかも、ナビでは道がなくなっている。
R342号で須川温泉に行く道と、R397号の分岐が現れたが、ナビはR342号を行けと示している。R397号はそんなに険しい道なんだろうか。この先どんな道になっているのだろう、と少し不安になる。
秋田県と岩手県の県境は大森峠という峠で、大森山トンネルが通っていた。車は1台も走っておらず、また通行止めとかあったらいやだなぁとしばらく走っていると、バイクが1台走ってきた。岩手県側から来たということは、通行止めはないだろう、と心を決め、深い山の中を走る。
ようやく、GWに引き返した地点にやってきた。奥州湖が見える絶景ポイントだ。ここまでくれば、もう一安心と、緊張がほぐれた。
街路樹の美しい直線道路を走っていると、レスキュー車が停まっていた。何だろうと、スピードを緩めると青い車が道から真っ逆さまに路肩に落ちていた。前部が大破して、まだドライバーは車の中にいるようだ。停まることなく通り過ぎたが、救急車とパトカーが走ってくるのにすれ違った。
奥州市から大船渡市へは、種山高原を越えてR107号に出るR397号と、R343号で一関に出る2つの道がある。もう、16時に近くなっていたので、より平坦なR343号を行くことにした。日の入りが17時頃なので、暗くなる前に帰りたかった。
家には、17時10分に着いた。本日の走行距離 341㎞。平均燃費22㎞/L。
GoProカメラのタイムラプスという機能を使い、ツーリングの様子をyoutubeにアップしました。暇な人だけご覧ください(笑)。
東北はこれから冬になってしまいますが、路面凍結していない今が走り時
ですね。十和田湖の紅葉はテレビのイメージでしたが、自分が思っていた
ほどのものではなく、八幡平の紅葉はすごくきれいでした。
紅葉+温泉 これだけで走るモチベーションとなります。温泉に入ってから
走ると湯冷めしそうなので、出来れば一泊したいところです。
最近は安宿を選んで失敗しているので、普通の温泉旅館に泊まってみたい
です(笑)
それにしても青い車の画像は衝撃ですね。
たかぴいさんにとってはちょっぴりつらい思い出に残る秋でしたね。八幡平の紅葉を見られたのはラッキーだったと思います。岩手県民でも見逃すほど短い紅葉です。
バイクと温泉は相性悪いですね。私も湯冷めのことを心配してしまい、日帰り温泉に入ったことはありません。
たかぴいさんは民宿がお好みのようですが、民宿は当たり外れがありますね。まあ、普通の旅館だってそうですけど。ただ、皿の数ではなく心のこもった料理はうれしいですね。
事故にもいろいろありますが、今回のは「何でこんなところで?!」と不思議になるくらい直線の平坦な道でした。