コース制の高等部
1~4コースがある。
4コースは就労を目指す生徒たちのクラスである。
1コースは生活介護の福祉施設に行く子供たちのクラスである。
1コースの生徒は言葉の出ない子もいる。
その1コースの子が漢字を勉強したいという。
漢字の練習ノートを買ってもらったようで、
字は書いているが、ひらがなばかりで、
大小いろいろになっており、ぱっと見ではなかなかわかりづらい。
でも、友達や先生の名前を漢字で書きたいという。
合理的配慮をしたことで、毎日、
「今日も勉強したいです」と言ってノートを持ってきては
漢字をたくさん書いている。
どのようなことをしたら、毎日喜んで書いて勉強しているのか。
・まず、先生や友達の名前の表をタブレットで大きく見せた。
・そして、書きたい友達の名前や先生の名前を選んだ。
・その漢字の名前を、通常一マスずつ書くところ、
四マスで一マスにして□で囲って一文字分とした。
・苗字と名前の間は一マス分開けた。
・その中に大きく薄く、名前を書いた。
・2人目の名前の時には、一マス分開けて見やすくした。
・名前の文字はタブレットで大きくして目の前に置いた。
・なぞり終えたら、一文字ずつ赤丸を付け、最後に花〇をあげた。
・「すごい!」「うまいね」とほめ続けた。
これで、その子は毎日、漢字の勉強をせがんでくる。
合理的配慮を施せば、どの子もできるのである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます