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ビックモーター騒動の違和感

2023-08-31 04:18:40 | 暮らし
 


 ビックモーターがあれこれ叩かれている。損保ジャパンにもそれが飛び火して今度は、大企業の利潤優先主義があからさまになり、日本の資本主義の本音が見える。倫理のある資本主義どころか、儲かれば何でもやるという醜さが当たり前の事のように蔓延している。

 ビックモーターでは店舗の前の歩道に植えられた街路樹が、たぶん視界を遮るのだろう。もっと目立ちたいので除草剤で枯らしてしまった。土壌から除草剤の成分が検出されて、器物損害罪に成るらしい。除草剤を根から吸わせて、木を枯らすほど使うというのはすごい。会社側はすでに自首を申し出ている。美しい街路樹が邪魔という自己本位感覚が、この会社の社風だろう。

 樹木を枯らすのであれば、その道の悪のプロは、神社の境内の大木などをわざと枯らしてしまい。その木を安く買い取るやつがいる。ドリルで幹に穴を開けて、そこに除草剤を注入するのだ。これだと土壌には除草剤の痕跡が残らないから、犯罪の成立は難しいだろう。

 ビックモーターでは社長の息子さんが、あの韓国飛行機会社の落花生娘と似たような人格らしい。「降格」と言われるとそれで終わりらしい。店の前にゴミが落ちていて、降格宣言がされた人もいるとの報道。こういう報道は面白おかしく細かに繰返し取り上げられる。テレビのワイドショーにはもってこいだ。

 そうした、パワハラ的な問題や社会常識の無い社風の問題もあるが、犯罪として罪が重いのは、自動車の保険修理の問題である。ビックモーターには一台当たりの修理のノルマがあるらしい。一台15万円は修理を出せと言うような会社としての指示があったという。

 10万円の修理しかない場合は、5万円分あえて車を壊して15万円にしていたというのだ。証拠写真が必要になるから、軍手に何か金属を入れて、ぶん投げてぶつけて壊したという。タイヤに穴を開けてパンクにするというのもやったらしい。保険で保障されるから、車の持ち主には関係ないようにも見える。

 損保ジャパンとしてはビックモーターとの保険関係を維持したいという気持ちが強かったのだろう。ビックモーターの保険金水増しの手口を分かっていながら、認めていたと思われる。どう考えても保険会社にばれないわけがない。その後の損保ジャパンでは社長含めて幹部の会議での発言が何故か外部に出てきてそのことがばれてしまった。

 重要なことは保険契約の継続である。保険会社の御陰で事故をしたのにかかわらず、助かったと加入者には思ってもらわなくてはならない。保険会社の対応がおかしいとおもば、会社を変える。私の場合、今回交通事故で車が全損になった。両者がたまたま損保ジャパンに加入していた。240万円の2年落ちの車に対して、最終的に160万円ほどの保険が払われた。

 これが高いか安いかは分からないが、私は交渉はしなかった。電話がかかってきたので分かりましたと言っただけだ。事故での補償のお金の交渉が嫌だったのだ。怪我も未だに膝には残っている。それだけの怪我だったのだが、怪我は無いから補償はいらないと答えた。

 損保ジャパンの那覇の支店からの電話で、車は見に来ないという。確かに車はひどく壊れて車軸までひん曲がってしまったので、直しようがなかったのだ。この車をどうしても直せば、新しい車を買うよりお金がかかるだろうと車屋さんは言っていた。でも見ないで良いものだろうかとは思った。

 今更ビックモーターのように、さらに壊しても始まらない状態だったのだが、車屋さんを信用しているのか。見に来ないまま廃車が決まった。私としては、軸が曲がったような車を直すのでは困るで、お金はともかく買い換えようと最初から考えていた。アトリエカーは一日の大半を過ごす、大切な車なのだ。

 保険の御陰で出費なく、アトリエカーが戻ってきたので、不幸中の幸いである。この間1ヶ月以上、機械小屋で絵を描くしか無かったのは、問題とはいえるのだが、それはそれとして、外の場所で描く良い機会でもあったと思うことにした。アトリエカーから無理矢理出されたのも何かの巡り合わせかもしれない。何でも良い方に考えればその方が楽だ。

 こうした保険会社と修理工場と自動車会社の関係は持ちつ持たれつのところがあるのだと思う。15万円ノルマはおかしいが、ぶつけて壊れた車を保険で直すと言う場合、その価格は修理工場と保険屋さんに任せる以外、当事者にはどのみちよく分からない。しかも保険で払ってもらうと、翌年からの保険料が変わるから、保険を使わないで直すという人も多いだろう。

 私は今まで壊れても保険で直したことはない。その方が有利だと損保ジャパンの代理店をやっている友達が言うので、そんな物かと思っている。もっとぶっ壊して、みんなが儲かるようにすべきと言うわけには行かない。保険を使って直さない方が良いという保険もおかしな保険では無いかとは思っている。

 実は父は三軒茶屋で損保ジャパンの代理店をやっていた。安田火災という時代だ。車の保険よりも火災保険を中心にやっていたらしい。当時三軒茶屋では放火による火事が多かった。私の家も放火されたことがある。ボヤですんだのだが。そういうこともあって火災保険をかけるお店が増えた。

 その犯人が捕まって、実は渋谷の大きなビルの建設中の大火災もその犯人の放火と言うことが自白によって、後で分かったのだ。工事関係者の失火と言うことで処理されていたのだから、あとで大騒ぎになった。その犯人が家の放火で連れてこられて、詳細を語ったのだが、家族の誰よりも家の中のことをよく記憶していたので、みんなで驚嘆した。

 火災保険を商店街のみんなが入ったのは、父に信用があったからだ。不動産屋さんもやっていた。地域で特別に信用されていたので、信頼で成り立つ仕事には向いていたのだと思う。私が今こうして絵を描いていられるのは父の才覚の御陰である。

 そう、信用が無くなったら、損保ジャパンも危うい。今の時代ウエッブ保険が主流になりつつある。何だ、ビックモーターと連んでおかしな事をやっていたらしいとなれば、たちどころに苦しくなるだろう。私は今回の事故処理を感謝しているので、損保ジャパンを変えない。

 ただ、最初にきてくれた石垣の代理店はいただけない。どんな事故でも私にも責任があるのだ。と主張した。事故直後の現場で怪我で救急車で運ばれる際に主張した。事故の実態も知らないでよく言ったものだ。けっきょく100%相手の責任になった。当たり前の事だろう。居眠りをしていた相手の命を救ったのだ。

 ビックモーターと損保ジャパンが今回話題になったが、外の会社も同列と考えた方が良い。厳密に言えば、似たような事例はどこにもあるはずだ。しかし、あまり揚げ足を取るようなことはしない方が良い。ある程度融通がなければ世の中旨く回らない。

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