あの夏が教えてくれた (創元推理文庫)アレン・エスケンス東京創元社2024-03-29 ああ、この小説好きだなあ。 ジャンルは青春ミステリ? 青春要素が大きい。ひとりの少年のひと夏の成長物語であり、友情、家族、人種、生き方など、とても多くのことを考えさせられる。子
ロング・ロング・ホリディ (PHP文芸文庫)小路 幸也PHP研究所2018-07-09 なんかこういう小説読むの久しぶりだ。若返る気がする(笑) 主人公は札幌で大学に通うコウヘイ。講義に出る以外は喫茶店〈M〉でのバイトが生活のほとんどを占める。〈M〉はバイトを含む従業員とお
夜を生き延びろ (集英社文庫)ライリー・セイガー集英社2023-05-11 車の中でのほんの数時間を描いた心理サスペンス。「キャンパス・キラー」と恐れられる連続殺人犯にルームメイトを殺されたチャーリーは、心の傷が癒えず、祖母が住むオハイオ州ヤングスタウンに帰ること
哀惜 (ハヤカワ・ミステリ文庫)アン クリーヴス早川書房2023-03-23 邦題からドラマチックな印象を受けたが、ストーリーはひたすら淡々と語り進められる。そっけないくらいに。登場人物たちは全員、あまり幸せではない過去や現在をそれぞれに背負っている。深く強い悲しみ
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あの夏が教えてくれた (創元推理文庫)アレン・エスケンス東京創元社2024-03-29 ああ、この小説好きだなあ。 ジャンルは青春ミステリ? 青春要素が大きい。ひとりの少年のひと夏の成長物語であり、友情、家族、人種、生き方など、とても多くのことを考えさせられる。子
7月のダークライド (ハーパーBOOKS)ルー・バーニーハーパーコリンズ・ジャパン2024-02-16『11月に去りし者』がなかなか良かったので期待していたルー・バーニーの新作。前作はバリバリ裏社会の人物が主人公だったのに対し、今回の主人公は〝なんでもない、ただの青年
真っ白な嘘 (創元推理文庫)フレドリック・ブラウン東京創元社2020-12-21 今回はミニレビューです。読みっぱなしは残念なので記録します。 とっても奇妙な味わいの短編集。18作品が収録されていて、それぞれの表題訳もじつによい。 いずれの作品もシュールで、若干のホ
処刑台広場の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)マーティン エドワーズ早川書房2023-08-17 本日、次作が発売されてしまったのでね……。1年近くも放っておいたこのレビューを書いておかないと。読みっぱなしになっている本が多すぎる。レビュー書くのは時間かかるしね。仕方な
グレイラットの殺人 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫)M W クレイヴン早川書房2023-09-20 クレイヴンのワシントン・ポー刑事シリーズ4作目。海外ミステリーを読む勢のあいだでは大人気のこのシリーズだが、ふだん日本のものしか読まないよって人にもぜひおすす
ナッシング・マン (新潮文庫 ハ 59-2)キャサリン・R・ハワード新潮社2023-12-25 怖かった。じわじわとも怖いし、ガツンとも怖い。こういうタイプの作品は途中でやめると怖いので必ず一気読みしてしまう。そうしないと逆に眠れない。 18年まえ、「ナッシング・マン」と
ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 (光文社文庫 ひ 6-24)東野 圭吾光文社2023-11-14 ほんとうにおひさしぶりの東野サマ。 王道の謎解きミステリー。使い古された物語のようなのに、なんかどこか新しい。ひと味ちがう。何がちがうんだろう? わからないまま、さい
ナイフをひねれば ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫)アンソニー・ホロヴィッツ東京創元社2023-09-11 またしてもこんなにレビューを放置してしまった。 書き方を忘れてしまったよ……とは毎回言っているような。 ホロヴィッツとホーソーンシリーズの
正欲(新潮文庫)朝井リョウ新潮社2023-05-29 もう十数年前、《小説すばる》を購読していたころに読んだきりの朝井リョウ。その後数々の賞を取り、話題にもなっていたけれど、この『正欲』を読んで納得した。はあ~うまい。文章も、構成も、引きこみ方も余韻の作り方も、
薬屋の秘密 (ハーパーBOOKS)サラ ペナーハーパーコリンズ・ジャパン2023-09-15 これはおとなのおとぎ話だなあ。そんな感想がまず浮かんだ。 結婚十周年を目前に夫の不貞を知ってしまったキャロラインは、ふたりで来る予定だったロンドンをひとり訪れた。結婚とい
恐るべき太陽 (集英社文庫)ミシェル・ビュッシ集英社2023-07-06 コロナだの扁桃炎だのが重なってずいぶん久しぶりの更新になりました。「恐るべし『恐るべき太陽』」なあんてレビューもちらほら見かけたりしたけれど、たしかに! 久々にひねりのきいたやられた感いっぱ
ロング・ロング・ホリディ (PHP文芸文庫)小路 幸也PHP研究所2018-07-09 なんかこういう小説読むの久しぶりだ。若返る気がする(笑) 主人公は札幌で大学に通うコウヘイ。講義に出る以外は喫茶店〈M〉でのバイトが生活のほとんどを占める。〈M〉はバイトを含む従業員とお
夜を生き延びろ (集英社文庫)ライリー・セイガー集英社2023-05-11 車の中でのほんの数時間を描いた心理サスペンス。「キャンパス・キラー」と恐れられる連続殺人犯にルームメイトを殺されたチャーリーは、心の傷が癒えず、祖母が住むオハイオ州ヤングスタウンに帰ること
哀惜 (ハヤカワ・ミステリ文庫)アン クリーヴス早川書房2023-03-23 邦題からドラマチックな印象を受けたが、ストーリーはひたすら淡々と語り進められる。そっけないくらいに。登場人物たちは全員、あまり幸せではない過去や現在をそれぞれに背負っている。深く強い悲しみ
だからダスティンは死んだ (創元推理文庫)ピーター・スワンソン東京創元社2023-01-30 久しぶりの一気読み。おもしろい作品はたくさんあるけれど、ここまで引き込まれたのはずいぶん久しぶりだ。ぞわぞわ怖くてどうしても最後まで読んでしまいたかった。そしてそのまま寝た
異常【アノマリー】エルヴェ ル テリエ早川書房2022-02-02 昨年かなり話題になったこの作品。ぜったいにあらすじを先に知ってはいかん、というあちこちからのアドバイス通り、何も知らない状態で読んだ。 たしかにすごいストーリーだった。 こういうのまず現実には起
盗作小説 (ハヤカワ・ミステリ)ジーン ハンフ コレリッツ早川書房2023-03-07 謎解きが複雑であればあるほどミステリーはおもしろい。あたりまえだ。ミステリーを読み慣れてくると、仕掛けにも慣れてくるので、ちょっとやそっとのひねりでは物足りなくなってしまう。それは
酸っぱいブドウ/はりねずみ (エクス・リブリス)ザカリーヤー・ターミル白水社2018-02-24 アラブ文学は初めて読んだ。ひとくちにアラブ文学といっても、地理的な範囲はイランからエジプトまでとかなり広い。 この作品の作者はシリア人で、舞台もシリアだ。シリアというと
はなればなれに (新潮文庫)ドロレス・ヒッチェンズ新潮社2023-02-25 ゴダールの映画として知られているこの作品。原作の邦訳は初なんだとか。 そういう前情報から期待していたけれど、それを大きく上回るおもしろさだった。 訳がじょうずだということは間違いなくある
どこまでも食いついて 〈ワニの町へ来たスパイ〉シリーズ (創元推理文庫)ジャナ・デリオン東京創元社2022-10-11 やっと最後まで追いついた。ワニ町シリーズ。まったく、毎回ほんとうにすごいことが起きるもんだ。 フォーチュンとカーターが初デートを成功させた夜(しか
恐るべき太陽 (集英社文庫)ミシェル・ビュッシ集英社2023-07-06 コロナだの扁桃炎だのが重なってずいぶん久しぶりの更新になりました。「恐るべし『恐るべき太陽』」なあんてレビューもちらほら見かけたりしたけれど、たしかに! 久々にひねりのきいたやられた感いっぱ
ロング・ロング・ホリディ (PHP文芸文庫)小路 幸也PHP研究所2018-07-09 なんかこういう小説読むの久しぶりだ。若返る気がする(笑) 主人公は札幌で大学に通うコウヘイ。講義に出る以外は喫茶店〈M〉でのバイトが生活のほとんどを占める。〈M〉はバイトを含む従業員とお
夜を生き延びろ (集英社文庫)ライリー・セイガー集英社2023-05-11 車の中でのほんの数時間を描いた心理サスペンス。「キャンパス・キラー」と恐れられる連続殺人犯にルームメイトを殺されたチャーリーは、心の傷が癒えず、祖母が住むオハイオ州ヤングスタウンに帰ること
哀惜 (ハヤカワ・ミステリ文庫)アン クリーヴス早川書房2023-03-23 邦題からドラマチックな印象を受けたが、ストーリーはひたすら淡々と語り進められる。そっけないくらいに。登場人物たちは全員、あまり幸せではない過去や現在をそれぞれに背負っている。深く強い悲しみ
だからダスティンは死んだ (創元推理文庫)ピーター・スワンソン東京創元社2023-01-30 久しぶりの一気読み。おもしろい作品はたくさんあるけれど、ここまで引き込まれたのはずいぶん久しぶりだ。ぞわぞわ怖くてどうしても最後まで読んでしまいたかった。そしてそのまま寝た
異常【アノマリー】エルヴェ ル テリエ早川書房2022-02-02 昨年かなり話題になったこの作品。ぜったいにあらすじを先に知ってはいかん、というあちこちからのアドバイス通り、何も知らない状態で読んだ。 たしかにすごいストーリーだった。 こういうのまず現実には起
盗作小説 (ハヤカワ・ミステリ)ジーン ハンフ コレリッツ早川書房2023-03-07 謎解きが複雑であればあるほどミステリーはおもしろい。あたりまえだ。ミステリーを読み慣れてくると、仕掛けにも慣れてくるので、ちょっとやそっとのひねりでは物足りなくなってしまう。それは
酸っぱいブドウ/はりねずみ (エクス・リブリス)ザカリーヤー・ターミル白水社2018-02-24 アラブ文学は初めて読んだ。ひとくちにアラブ文学といっても、地理的な範囲はイランからエジプトまでとかなり広い。 この作品の作者はシリア人で、舞台もシリアだ。シリアというと
はなればなれに (新潮文庫)ドロレス・ヒッチェンズ新潮社2023-02-25 ゴダールの映画として知られているこの作品。原作の邦訳は初なんだとか。 そういう前情報から期待していたけれど、それを大きく上回るおもしろさだった。 訳がじょうずだということは間違いなくある