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  • 木漏れ日

    木漏れ日が揺れているでも揺れているのは木の葉の方だ我が家の若者たちは昨日の疲れか夜に備えてか泥のように眠っているでももしかしたら眠っているのは僕の方かも知れな…

  • 元気の源

    とっても元気な人が体のあちこちを痛めて「ちょっと働き過ぎじゃないですか」「そんなことないよ、寝る前に蜂蜜をスプーン一杯舐めてるから大丈夫」「えっ、それっていい…

  • 小雨の中を手ぶらで歩いた西の空には太陽が東の空には虹が出ていたから点滅信号のボタンを押して車を何台か止めた横断歩道を渡って太陽を背にゆるやかな上り坂を歩く今確…

  • 風呂上がりの飲み物

    風呂上がりにさて何を飲もうかと思案するアルコールの選択肢はないだからといって麦茶は味気ないかといってアイスコーヒーやオレンジジュースや炭酸飲料でもない夕暮れの…

  • 三日月に誘われて

    夕暮れに三日月を見つけていた午後十時に歩いてスーパーへ急がなくてもいいけどあってもいい買い物を口実に月を見ながら歩きたかったじゃあついでに飲み物をと頼まれそれ…

  • まだ見ぬ物語

    夕暮れのセピア色の雑木林を歩く色を失う前の褪せた世界に魅入られ空想に迷い込むあっついさっき観たファンタジー映画の中に足を取られている急いでこの雑木林を抜けない…

  • 直方体

    カステラを食べた胸がつかえているしっかり噛んだはずなのにカステラの形の直方体のまま食道で止まってる気がする頑張って五ヶ月で五キロ痩せたなのに周りの人は年取って…

  • 夕焼けの波打ち際で

    八年目の洗濯機がゴウゴウと音を出すようになった見てもらうと修理に六万円かかるので買い替えた方がいいのではと言う夕焼けを見つけると空が開けた場所を探すか家に急い…

  • 波の下で

    強い海風が海面を撫で続けささくれた波を隙間なく作って何をも寄せ付けない職場でずっと怒っている人がいるそのくせ褒めて欲しいと言い嫉妬もすると言う世界の中心に立と…

  • しまったああぁぁぁ〜

    痛恨の極みとはこのことか気付いたのは夜の9時半もっと早く気付いていれば今日一日は全く違っていた筈だなんと明日は有給休暇休みだったのだああぁぁぁ〜もしも昼に気付…

  • きりがない

    いっぱい花をつけたレウコフィルムはいっぱい花を落とす掃いても掃いてもちょっとしたそよ風ではらりと落ちるきりがないから止めましょうずっと昔に言われたことがあるな…

  • 小さな嘘

    オヤスミと言って寝室に消えた1分後ドタドタと階段を下りてリビングにやって来た次男はモミアゲが気になると言うそういう年頃だ電動シェーバーで切っていくけど左右の長…

  • 素の人

    短い恋を終えた彼女はあっさりと気持ちを切り替えついでに腐れ縁も捨てて前を向いた深く考えるのが苦手だというけどそれは君の最強の盾だそして嘘の言えない開けっぴろげ…

  • 当たり前

    帰り道自転車のチェーンが外れたどんなに漕いでも前に進まない手応えのない空振りを繰り返す水溜まりで釣り暖簾に腕押し豆腐に釘打ちこんな場面は人生で何度もあっただけ…

  • 成長

    忘れた頃に咲いてくれるレウコフィルム綺麗と思う前に感謝の気持ちが沸くのは僕も成長したのだと思うことにするこの際その思いが間違いだとか正しいとかはどうでもよくて…

  • 夏が行く

    ツクツクボウシの声を聞いたから夏はもう終わり始めていてあちこちでトンボを見るから秋はもう始まっている部活で汗びっしょりになってまだ夏は続くのと聞く君はそんなこ…

  • 馬鹿だな

    スノードラゴンを剪定するといつも葉で指を切ってしまうだから注意深くハサミを入れて慎重に葉をつかんでいるのにやっぱり指を切ってしまう馬鹿だなと思う幼稚園児の頃土…

  • 今ここ

    僕は中二の14歳の時から世の中を斜めに見てきてそれが自分らしいんだと思って生きて来たその方が物事の本質が見えると思い込んで正面から見ることを拒んでへそ曲がりな…

  • あれから

    あれから自分の中で何かが変わった例えばちょっとムッとするような場面で今までなら不快感を隠せず飛ばした水しぶきで誰かの足元を濡らしていたのに今は水面がほんの少し…

  • 明日の記憶

    その人は恋愛の始まりの縁に立っていたその人の中ではもう恋愛は始まっていて物語は何話も進んでいるなのに躊躇する気持ちがどうしたらいいのかと言わせるけどその言葉さ…

  • 昨日の記憶

    見上げると夕焼けだった見上げながら歩いた晩ごはんはまだ決めていないと言っていた妻がハンバーグを作り始めていたハンバーグはよく作ってくれるけどいつもソースが少な…

  • 原始の記憶

    足首の体操を始めて二ヶ月ついにウオーキングで足首の可動域が広くなった歩幅が広くなって歩くスピードも速くなって当たり前のことなんだけど自分の足で歩いてるという気…

  • 足音⑤

    川の縁にある雑草が生い茂り堤防を越えて背丈ほど伸びているそこには色んな生き物がいて人間が想像も出来ない営みがあるみんなが関わり合って共に生きている人間だけが人…

  • 足音④

    定まらない気分のまま来た道を戻るとまた背後に足音立ち止まると足音は止む思い切って振り返ると誰もいない歩き始めるとまた足音人は理解不能に陥ると足元を見つめるらし…

  • 足音③

    天使が視界から消えてそれを機に振り返って足音の主を確かめようという思いとそれはずるい仕草じゃないかと天使をダシにそれはないなと自戒して前に目をやると折り返し地…

  • 足音②

    川の堤防沿いの道には途中に保育園があって夕方になると預かり保育の園児を迎えに来る人が車でやって来る園児たちはみんな元気で使い切れなかったエネルギーを持て余して…

  • 足音①

    雨上がりの夕暮れの道湿ったままのアスファルトを歩くと足音がいつもと違う空に帰る雨が生暖かい匂いがするのは人の危うい思いも一緒に連れて行くからだろう背後に誰かの…

  • 成長

    土砂降りの後の照りつける日差しでシンボルツリーのレウコフィルムがぐんっと枝を伸ばした夕暮れの不思議な雲を眺めながら剪定をすると枝葉の小山が出来た昔なら気配を察…

  • 消えた昼寝

    模様替えが趣味の妻にベッドの位置を変えてと言われたそのベッドで昼寝しようと思っていたけど言えなかったベッドを動かす為に寝室の家具をパズルのように動かすと面白く…

  • 面長の月

    ウォーキングに出ると綺麗な月が浮かんでいた満ちていく面長の月だったこの月をずっと眺めながら歩こうとルートを決めるあまりに綺麗でため息が出るだけど帰り道には月は…

  • 激しい雷だった光と爆音が繰り返す昔はねこのくらいの雷ですぐに停電になってなかなか復旧しないからロウソクを出して暗がりの中で過ごしたんだへぇ〜と息子は気のない返…

  • そして土に還る

    地植えのブルーデイジーの根もとで蝉が息絶えていた毎朝僕を起こしてくれたのは君だったか君の一生はどんなだったか精いっぱい鳴いて次の世代に送り出せたかこんなに暑い…

  • 熱いコーヒーと熱い人

    北側の窓を開ければ熱気は含んでいるものの湯冷ましのような風がやって来て僕を外へと誘うだけど扉は南側にあってそこはまだ危険な暑さふとコーヒーを熱いブラックコーヒ…

  • 二十年ぶり

    「お父さん、顔が赤いよ」そうだった僕は二十年ぶりに酒を飲んだのだった缶チューハイを一口飲むと顔の内側を熱いものが上っていくのが分かるし体じゅうが驚いてるのも分…

  • お父さんカレー⑤

    ルーは市販のを使うスパイスは家にある定番を適当に7種類入れたそして隠し味これには秘策があった今までに色々試したけどそれらはある意味定番で種明かししても「あっそ…

  • お父さんカレー④

    サラダも作ろう冷蔵庫を覗き込むと赤パプリカがあったピーマンも沢山あるタマネギと合わせてイタリアの国旗にしたなのでドレッシングは当然イタリアン酢にオリーブオイル…

  • お父さんカレー③

    チキンカレーにするので鶏むね肉の皮と筋を取る包丁で丁寧に作業を進めるといつものあの感覚がやって来る手はねちゃねちゃになるけど僕はこの作業がたまらなく好きでこれ…

  • お父さんカレー②

    タマネギを炒めている間に洗い物を済ませ洗濯物を取り入れて米を研いでセットした昨日の晩にご飯を食べながらやっぱり君が炊いたご飯の方が美味しいねと妻に言った炊くの…

  • お父さんカレー①

    晩ごはんにカレーを作ることになったスライスしたタマネギをフライパンで炒める予定は1時間それで飴色になろうがなるまいが終了して次に進む2時間後にヘアカットの予約…

  • 屋上で空を#61

    見つけた瞬間に開けた場所を探せばよかった空の表情は止まらないのに僕の表情は止まったまま空を見上げていた家に急いだ屋上からなら空は開けている信号に引っかかって見…

  • 上澄み

    日頃から腰の低い謙虚な人だったちょっと過剰ではとは周りの意見だけど嫌味はなく根からのそういう人だったちょっとしたトラブルでお客様に対応それはもう見事としか言い…

  • 噂話

    噂話が舞っている部屋の隅で寄り添っていた埃が巻き上がってゆらゆらと秘密の話なのに誰の耳にも届いて様々な憶測や身勝手な思いが重なって誰の心にも沈殿して住み着くな…

  • にっこり

    高二の息子が昼寝している寝返り際ににっこり笑った微妙だ幼児の頃なら可愛くてたまらなかっただろう小学生の頃でも充分に可愛かったはずだ今は・・・・可愛いかなって感…

  • 温度差

    段差に足の指をぶつけて悶絶する人にああそれ痛いよねと言いながらもその人の痛みの1%も共有はないだって僕は痛くないからその段差に足の指を軽くぶつけてみるけどうん…

  • 環境の変化

    驚いたバッタがピョンと跳ねたその飛距離に僕は驚いた僕にとっては日課の水遣りがバッタにとっては思わぬ不意打ちで渾身のひと跳ねだったろう八月から新しく来る人やいな…

  • 心の居場所

    誰かの何気ない言葉にも過剰に反応してしまうことがある山の上にいればジャンプして雲に乗って話題の外へダイブして迷子になることも谷の底にいれば足を滑らせ滝壺に落ち…

  • 夏の日の残酷

    友達と花火をしに行く次男に長男が着ていく服をコーディネートTシャツを二枚見せて好きな方を選びなよとちょっと待ってそれはどっちも僕のじゃないかしかも三十年前に買…

  • 友へ

    久しぶりに会った友はギラついた圧が消えて穏やかな表情になっていた来月に古傷の踵を手術して二ヶ月入院するという不自由な歩行が自由な歩行になる可能性に挑む君は何か…

  • 路傍にて語らず

    大学三年の長男は只今絶賛就活中で高校二年の次男は今日オープンキャンパスへ行って来た各々が将来を見据えて前進しているにぎった拳の人差し指と親指の渦巻きの向こうに…

  • 発想

    落ち葉が積もった上を歩くとオドロキのフワフワで子供ならきっとジャンプして大はしゃぎだっただろう誰も居なかったのに僕はジャンプはしなかったというより僕にはそんな…

  • バランス

    心は軽いのに体が重かった朝原因を探ろうとしたけどせっかく軽い心を重くしてしまいそうですぐにやめたリトマス試験紙みたいな人に朝の挨拶をするとその人は同僚の笑って…

  • 同意

    暑いねが挨拶代わりになって確かに暑いけど嫌になるよねと言われて愛想笑いで返す挨拶程度の知り合いには僕はこの暑さは嫌じゃないどっちかというと好きだとは言えずモヤ…

  • 午後五時半の情景

    誰も信じないだろうけど雑木林の中はもう秋の気配だった蝉は控え目の音量でロングトーン奇声のような鳴き声で遠ざかる鳥地上に出て力尽きたミミズに群がる蟻そして人間は…

  • 今を生きる

    熱いコーヒーを飲んだリズムが合わない人とペアを組んで仕事をしてとんでもなく疲れてしまった体が重くなったと思ったが本当は心が毛羽立っていたふと浮かんだのは若い頃…

  • 夏の日

    昼間の風は熱風だった川沿いの道は日差しを遮るものがなく南風に向かって自転車を漕ぐと熱風が纏わりついて離れないこの状況を楽しいなと思う僕の脳は溶けてしまっている…

  • 鳩とクッション

    鳩がシマトネリコの木にやって来たガサゴソと動いている意味なくやって来たのではない何かを伝えたいのだろう鳩胸じゃないけど自分の胸に手をあてて感じてみる「急がずに…

  • 屋上で空を#60

    午前四時赤い満月が西に沈んだ東には木星と火星滲んだように見えるのは昴アルデバランとヒヤデス星団この辺りを双眼鏡で覗くと息を飲むような美しささっきから腕や脚は蚊…

  • その人の人生

    その人は朝起きたら夜寝るまで座りたくないと言って休憩も取らず昼ご飯も食べずずっと仕事している出勤時間の2時間前に出社してトイレ掃除や雑用をしていて昭和のモーレ…

  • スピード

    幹線道路を行き交う車はどれもかなりのスピードを出しているみんな急いでいるのだろう怖い顔してハンドルを握っている人間の歩く速さに合わせて作られていた道はもうこの…

  • 欲しかったもの

    100円ショップへ行ったが目当ての物が見つからないではなくて何が欲しくてここに来たのかを忘れ店内の真ん中で立ち尽くすだけどじっと立っているのは迷惑だし挙動不審…

  • 地球の囁き

    蝉の声で目覚めた朝うるさくて寝てられないと妻は一足先に寝室を出た横たわった体を通り抜けた蝉の声はずっと先のその先の人間が知らない領域に響いてるそんな気がして聴…

  • 20秒の中の20年

    大きくなってしまった子供たちのなんてない仕草に幼かった頃の面影を見つけて思い出に浸るのはこの上ない幸せだけど余り長く浸っていると明日を見逃してしまう1分は長す…

  • 老いるということ

    老いはぴったりと背中に貼り付いて自分では見えない後ろを歩く人には簡単に見えるのに平穏な暮らしの中ではその存在に気付けないそして濡れたティッシュペーパーを一枚ず…

  • よかったこと

    右足のふくらはぎをつりかけたディーラーで点検の予定を忘れていた一昨日の晩ごはんを思い出せない 贔屓チームが逆転負けしたそんな中でよかったことを探す自転車で走っ…

  • 走る走れば走るとき

    ふと魔が差したのだと思うウォーキングをしていて体が軽く調子がいいちょっと走ってみたくなった身軽にはしゃぎ回る園児を見たからかもっと汗をかきたくなったからかほん…

  • じょうら

    午後九時のリビングは異様な雰囲気だった風呂上がりの息子たち二人は当然のように上裸で部活の部室みたいだ釣られて僕もTシャツを脱ぎかけて・・・・息子たちは部活で毎…

  • 比喩

    帰り道は風速10mの向かい風だった思うようにペダルが漕げない自転車が左右に揺れる向かい風の中を進めという歌があったと思い出し比喩としてはいいけど現実は厳しく困…

  • 屋上で空を#59

    ふと目が覚めて時計を見る午前四時三十三分朝焼けに間に合うそう思った瞬間躊躇なく布団を蹴飛ばす屋上に上がると新聞を配達する人や散歩する人が見える穏やかな朝の空気…

  • 午後七時半の情景

    午後七時半この薄暗さは十数年前にボールが見えなくなるまで息子と遊んだ記憶を呼び起こすあの頃なんでもよく知っている凄いお父さんだった僕は今では真面目によく働くけ…

  • 雑木林に吹く風

    雑木林の中を歩けば暑い日差しは縦に横に縫い込まれ柔らかくなって足元を照らすそんな中で特別な風が吹いているのだろう手に持って小刻みに揺らすように若葉が震えている…

  • 空蝉

    梅雨の合間に晴れ渡ると日差しは夏そのもの薔薇の花びらを二枚三枚八枚と拾ううちに背中がジリジリと焼けるウォーキングに出ると道端に蝉のぬけ殻確実に季節は進んでいる…

  • 蜂⑤

    ビーマンよりはハッチマンの方がいいのではと思うけど誰にも言わないでおくもしも明日朝この命がまだ生かされていたなら残りの人生を人類の為に捧げようと思いたいけど明…

  • 蜂④

    どう贔屓目にみてもぶつかった僕の方が悪いしかもさっき種類は違うだろうけど蜜蜂の命がけの蜂蜜を3匹分僕は搾取していたのだなんだか身体じゅうの血管がヒクついている…

  • 蜂③

    良かった刺されずに済んだ帰って家族に話すとほんとに刺されてないのかと心配顔もし刺されてたらスパイダーマンみたいにビーマンになるかもでも語呂が悪いから映画化はさ…

  • 蜂②

    その日の夕方僕は雨の中を自転車で走っていた車1台が通れる程の狭い道で前から来た車とすれ違う時目の前に蜂が浮かんでいた僕は蜂を避け切れずぶつかって蜂は何処かに消…

  • 蜂①

    献血依頼メールが日本赤十字社から来た献血バスに乗り込む前に手続きをする僕の後ろに女子高生がいた「あっ」彼女が言うと彼女の手から用紙が一枚ひらりと落ちた拾い上げ…

  • うまくいかない日⑤

    海は色んなものを見せてくれて色んなことを考えさせてくれる大雨で川から流れ出た土砂やゴミで濁ってしまっても何度も何度も波を打ち返すうちにまた綺麗になる人間は元々…

  • うまくいかない日④

    前々日の大雨の影響か海は濁っていた砂浜に出ると誰もいなかったシーグラスを五個拾ったら帰ろうそう決めると四個目で青いのを拾ったこの濃い青は珍しいので嬉しい五個目…

  • うまくいかない日③

    海に出る前にトンネルがあって1段上がった所に巾1mほどの柵のついた歩道があるさしかかった所で女性が向こうから走って来るこのままではすれ違えないと思いトンネルの…

  • うまくいかない日②

    うまくいかない日っていうのは昼寝さえうまくいかない寝苦しくて寝付けずもういいやと起き上がると頭がぼんやりしていてこのあと頭痛になる気配だったけどふと見たスマホ…

  • うまくいかない日①

    店の駐車場にはロープが張られて定休日の文字も昨日あんなに練った予定がボロボロと崩れ落ちるその後は何をやってもうまくいかない今日はそういう日だったんだと諦めかけ…

  • 面白かった

    結局車の買い替えはやめて車検を受けることにしただけど10日ほどの間に夫婦であれこれ話し合って改めてお互いの考えや何に重きを置いて生きているのかがよく分かってよ…

  • 思い出せない夢

    夢を見ながらこれは今後の人生の指針となる夢だから一語一句漏らさず覚えておこうと思っていたそして目覚めるときれいさっぱり忘れていたなんとかして思い出そうと五十音…

  • 雨粒

    雨の日車の中で人を待つスマホがあるからいくらでも待てるでもスマホがなかった時代でもフロントガラスにぶつかって流れ落ちる雨粒の様子はいつまででも見ていられた今な…

  • 面白い

    車検のタイミングで買い替えの案が出たディーラーを三軒回れば三人の営業と出会うよく喋る人こっちが喋らされる人雜談ばっかりの人人間って面白いだけど三台も買えない誰…

  • 夏至

    ウォーキングの折り返しに大きな木が群生しているこんにちは挨拶するけど何も言わないでも本当は僕より先に何か言ってるのに僕には聞こえていないのだろうこの世はきっと…

  • うん、これでいい

    思いがけない休日の朝予定はまだないだらりと伸びた身体は水飴のようだけどそんなに甘くはない学生の頃炉端焼き屋でバイトしていて経営者が醤油ダレを作るのを見せてくれ…

  • 気持ちの行方

    僕は気が動転していたと思うみんなが食べてもちろん僕も食べて残ったわらび餅が三つきな粉を薄く纏って肩を寄せているこういう時は僕が完食するのが通例だけどなんだか気…

  • すべすべのつやつやの先

    時々やってくる浮遊感身体は軽いけど軽過ぎず心はすべすべの縁取りの中を行ったり来たりおかげで心もすべすべのつやつやぎゅっとつかんでもすぐに元に戻りそうだからとい…

  • 苦手な人

    僕はその人が苦手だったその人がいきなりやって来て何かの説明を始めたけど全く理解できないその人の言った言葉が頭の中には入らず目の前でフライパンで煽られて跳び跳ね…

  • 西瓜

    今年初めてスイカを食べた年に一度か二度しか食べないのにまだ六月なのにもう食べてしまったスイカはスイカ以上でもスイカ以下でもスイカ以外でもなくスイカだった思った…

  • 枝葉

    風に揺れる枝葉に心奪われるのはとても疲れているからか悟りの境地に近いのかそれほど疲れていないからきっとどっちも違う手を伸ばして触れたい何かがあるとぼんやり分か…

  • 最強の生き物

    年配女性のコミュニケーション能力の高さには頭が下がったまま上がらない整形外科の待ち合いでそれはすぐに始まるしかも声が大きいから会話の内容は全筒抜けで個人情報は…

  • 屋上で空を#58

    念願の朝五時に起きた目覚まし時計に頼ることなくとういうことは起きられたら起きてそうでなかったらまあいいかという淡い念願だった朝焼けに間に合うそう思って屋上に出…

  • 千年と二秒

    他人のせいで自分の予定が狂ったことを空間をねじ曲げるように自分の思いをねじ曲げて自分のせいにしたり狂った結果が予定より良かったと思うことは出来ると思う空間をね…

  • タペストリー

    雲が繋がっているのか離れているのかまだら模様でどっち付かずそこに飛行機が繋げようと縫っていくもう充分に繋がったタペストリーキャロル・キングの歌を聴きたくなる夕…

  • 探しもの

    夕方六時前でもこんなに明るいのは水平線の向こうまで夏が来ている証拠だ歩幅を少し広くとって足首を使って歩くそう決めていても歩いていると色んな思いが浮んでおろそか…

  • 想像も出来なかった時代

    こんな時代が来るなんてひとつの部屋に家族全員がいてみんな別の方向を向いて手にはスマホかタブレットそれでも誰かの声に反応はして言葉が行ったり来たり昔は視線も姿勢…

  • ひょいひょいと

    天気は下り坂坂はまだまだ続くだろう身体が重く感じる午後ふとやって来た小鳥がひょいひょいと枝を渡っているから僕は窓に駆け寄ったけど思ったよりも身体は鈍くて窓ガラ…

  • 屋上で空を#57

    宝石が浮かんだような空はほんの少し立ち止まっただけですぐに消えた目は見開き口は半開きで声は出ない思考もないこの一瞬を永遠と呼ぶのか同じ空には二度と会えない誰も…

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