愛することは 哀しい だけど 愛することしか できない
愛することは 哀しい だけど 愛することしか できない
黄昏に融けてゆくあなた 夢のような日々を振り返れば ただ 哀しく
今年もよろしくお願いします 蒼井冬星
愛していると 思ったんだ 愛が何かも 知らないのに
情熱は 空回り 空回りするからこそ 情熱 君のいない夜は 星を見て過ごそう 傍らに グラスと煙草 眠れぬまま 時を刻む時計を見やる 梟と睨めっこ 君も いつかは飛び立つの 返ってくるのは 沈黙ばかり
鞄につめたのは 小さな愛の欠片だけ
冬の日 路地裏を独り歩く 剥がれかけたポスターが 風に吹かれて ふと見上げれば ビルの間に小さな星空
今日 君の夢を見たよ どうして 僕の心は 君から 離れられないのだろうね
僕の持ってるものは もう 全部 渡したよ それらをどうするかは 君次第
あなたが見つめる先に わたしはいない
孤独を見つめれば 孤独もまた見つめ返してくる その孤独は わたしと同じ眼をして 問いかけてくるのだ 孤独はつらいか? と 答を見つけられず 黙ってしまうわたしを なにもいわずみつめて
「死ね」って 言われたこと ある? そのとき 頭にきた? 悲しかった? 僕は 「あぁ、やっぱり」って 思ったよ 世の中に 要らない存在だと 自分でも 思ってたから でもさ 死ぬときぐらいは 楽な死に方がいいなぁ そんな思いで 今日まで 生きながらえてるって感じ
あなた 宿命とは 斯くも酷なものなのです がらんどうの部屋で思うのは 日々の苦痛と苦い愛 逃れられぬ宿命であるから わたしたちは泣き、笑い それでも 歩いていかなければならないのでしょう
すべては 水面下で進んでいるのさ 誰も その日を知らない
バカ騒ぎのTVに 愛想が尽きて ベランダに出ては 星を眺める 煙草のけむり 燻らせて 未来と 君を 想う 夜空に 瞬く星たちよ 人々の涙と 嘆きと祈り 神に 届けて
こうしている間にも 世界は涙に満ちている 哀しみと憎しみの連鎖を 止められずに 神の定める法則の なんと無慈悲なことよ すべての微笑みの返る場所は 何処にあるというのか
深夜 突然の雨に 君の手を引いて 駆け込んだカフェの軒先 君の髪が濡れて 黒いTシャツが さらに黒くなった その腕を引き寄せて 唇を重ねた 驚いた君は 一瞬身体を硬くしたけれど 何も言わずにいた きっと あの時から 君は 気づいていたんだね
参ったな 人が死ぬのを見るのが好きな奴が 存在してるんだ それも 自分は安全な所にいてね 己の手を下さずにね 参っちゃうよな いつまでも そんなことが 許されると 思っているんだぜ 自分の考えだけで 世界が回っていると 本気で考えているんだぜ 参っちゃったよ
一陣の風が吹いて 水面に波紋を広げる あなたを知らずにいた頃には もう戻れない 愛にならずに 散っていった恋は 淋しげに涙を流す あなたを想うことも 忘れることもできずに
何処へ 行くの? うん 何処へ行けば いいんだろうね? 時折 淋しくなってしまうよ 僕には 何もないから
君の瞳に映る僕が 穏やかであればと願う
道が違えば 通り過ぎていくだけ ただ それだけ
「もう会えないの?」 その一言を飲み込んで 冷たい風の混じる 初秋の街を行く 「はじめから 分かっていた事だろう?」 ハンドルを握る手も離さずに わたしを見てくれずに そう言ったあなたに 何も言えなくて 明日から あなたを忘れて 生きていく
疼く頭を抱えて薬箱をあさる 見つけたアスピリンを頬張って 嚙み砕く 粉っぽさに眉を顰めながら 台所へ行き 蛇口から出る水を直接飲んだ 前髪にも 瞼にもかかる水に 悪態をつきながら シャツの裾で顔を拭く 足元には纏わりつく猫 「おまえはいいな、気楽そうで」 抱き上げて 耳元で語りかけると そんなことはないとでも言いたげに 「にゃ」と抗議の一鳴き 窓辺に腰掛けて 煙草に火を点ける 見上げれば 空には下弦の月 ああ 夜は 長いな
コバルトブルーの風にのって 見知らぬ鳥が あざやかな低空飛行 いつか眠りにつく時 君という夢を見るだろう それから それから僕は 空に堕ちる とめどなく流れる涙の海に 失望という船が浮かぶ 街に笑顔があふれていたのも もうずいぶんと昔のこと 堕ちた先が何処であっても 忘れはしないさ
はじまりは 誰が教えてくれたの おわりは 誰が決めてくれるの
さよならを言って 後ろを向いた つかまれた腕を ほどけなかった 「帰るな」という あなたの顔を 見つめることができない 「愛してる」という あなたの声に 応えることができない 近づいてくる あなたの唇を拒むことも 心は どこにもつながらないのに
内なる目醒めは 世の終わり 陽は翳り 吹き荒ぶ風に 散りゆく雲 方舟は 静かに岸を離れる
失くしてしまった欠片を さがすのは もう やめよう そもそも その欠片だって 本当に存在していたのかも 疑わしいじゃないか?
バラの紅さが 目にしみて 見上げた空には 虹がかかる 君のすべてを 抱きしめるには どうしたらいいの
いつ どこで 生まれたとしても めぐり逢えるさ 必ず だって 僕は 君だもの
君の瞳に 吸い込まれそうになる 愛してはいけないと 思えば思うほど 君の心に 僕の心が同化して
君のついた嘘と 僕のついた嘘とでは どちらが 罪になるのだろう
泣いてばかりの君に 君の好きな歌を唄おう 寂しさに 心が晴れぬ時も あるだろう 理解されずに 苦しむことも あるだろう どんな時も 君の傍に 寄り添って 君の心を 抱きしめよう
彼方へと続く 細く長い道 白く浮かび上がる その一本が 私を導く道標 私は 転ばずに歩けるだろうか 私は 止まらずに往けるだろうか 涙を流しても? 心を保ったままに? 君だけが 唯一 君だけが その答えを 知っている
言えないこと たくさんあるよね 言わないことも 考えたって どうにもならない時もある それをあきらめだと 非難する人もいるけれど 時には 流れに身を任せることも 必要 だって 人間は小さすぎる
何かを 手に入れたいなら 何かを あきらめなくちゃね ほら もう 君の鞄には 何も 入らないみたいだよ
遠くを見つめるあなたの瞳 氷の矢が心を貫く こみあげる切なさに 堪えかねて そっと あなたの傍を離れる 心残りを 責めるつもりはない けれど
桃色の唇に 一片の花 つないだ手に 寄り添わぬ心 せめて一夜の夢 接吻は 淡い檸檬の味がして 濡れた睫毛は 何を想うのか いとしいひと このまま 遠くへ行けたなら
君が 知っていることを 知っている 君が 知らないだろうと 思っていることも 君が僕を どんなふうに 思っているかも 黒い気持ちを抱いて 僕を見ている君に 僕は 何も思わないし 何も言わない 裁きは 僕のすべきことではない 君の心が 君の行いのすべてを 見ているのだから
君の声が 聴こえる 振り向けば 砂利道に映る 僕の影 愛だけでは 生きられない そう言った君の 柔らかな唇 どこまでも 重ならない ふたりの心
あなた いとおしさに 終わりはないの 振り向けば 戻れない河 切なさに 心を焦がして つないだ手が ただ ただ 離れぬよう 纏わりつく水の流れに 逆らって
会えないこと 見えない気持ちに泣いて 彼の笑顔と つないだ手に笑って 多くを望みすぎたこと あの日のわがままに後悔した 彼はいつも 笑っていてくれたけど 本当は 泣いていたのかもしれない
何をしても いいんだよ ツケを払う「時」が くるだけさ 遅かれ早かれ
夢から醒めた夢を 見るんだ 頭を垂れ 祈りを捧げるところで 目が醒める 振り向けば 捻じ曲がった時間が 追いかけてくる また 夢を見ている 醒めるように 祈りを捧げる 目が醒める そして また 醒めぬ悪夢
空飛ぶ魚の夢を見ている 雲の波に乗って
さよなら わたしの青い鳥 蒼い空高く 遠くへ羽ばたいて 遠く遠く もっと遠くまで
軽い頭痛で 目覚める 暗澹たる気持ちで 見上げれば 雲に覆われた 暗い空 光射す夜明けよ 来たれ
空には星のカーテン ゆらゆら揺れて 見果てぬ夢を見ている 月の微笑みに 心ほどけて 醒めない夢と やわらかな夜
壁に叩きつけた グラスの破片を拾い集めて 顔をあげれば 窓の外は 深緑と澄んだ空 小さなことは気にするなと 空は囁くけれど いつまでも 慣れぬ孤独よ 空は囁くけれど
コバルトブルーは 君の色 さえぎるもののない大空を 飛翔する君は 何処へ 帰ってゆくのだろう その瞳に 深い哀しみと 愛を宿して
天を仰いで 世を知る 風に揺られる 凧のように 儚き世に 翻弄される我が身
空を貫く天への階段 耳をつんざく轟音 ふと見上げれば 流れる雲の切れ間に 大きな涙が一粒 愛を忘れた愚かな我ら すべてと共に消え去ろう
嗚呼 空は こんなに 蒼いのに わたしの こころは 錆びてゆく
雨上がりの空に 飛び立つ鳥たちよ 私も その背に飛び乗りたい はばたけよ 大空に さえぎるもののない 雲の彼方まで
この頃 やけに君を思い出す 紺碧の空 群青の海 眩しい太陽 足元に打ち寄せる波と戯れて 岩場のカニに驚く君 さよならの言葉だけ 思い出せずに
帰りたい 帰れない くれないの空 見上げて ただ 涙
雨上がりの空 雲の切れ間に太陽 独りぼっちの僕 独りぼっちの君 交わす言葉もなく 溜め息ばかり 世の中は 憂うことばかり
ああ はやく 急がないと 門が閉じてしまうよ いままでとおなじ と いうわけにはいかない
青い空に 名もなき鳥よ 躑躅の花も 爽やかに ああ 君の存在の なんと 軽やかなことよ
あの角を曲がって 坂道を下ると 海へ出るんだ 駆け下りて そのまま 羽ばたいていけるなら 遠くへ行けるのに ずっと遠くへ
雲の上で暮らしたい ふわふわと 悲しみも 楽しみも いらない 雲の上で
君を (カンジンナコトハ) 想って (コトバニデキナイ) 見上げた空に (ケレドモ) 真昼の (シンジテイル) 流れ星 (アイノコトバ)
空には ペテン師が浮いている ひとりふたりさんにんと 数え切れないほど たくさんのペテン師が
恋は 気球に乗って やってくる 軽やかなリズムと ともに
「どうして泣いているの?」 「空があまりにも蒼いからさ」
青が群れる 空は海を映したのか 海が空を映したのか 途方に暮れ 立ちつくす 頭の上に 青が群れる
世界の終わりに 目の醒めるような 真紅の薔薇を 清らかな涙の行先が 光であるように 汚れた手の行先が 闇であるように 冷酷な運命が 愛だと解るように 薔薇の微笑が 世界の終わりを告げる時 すべては真紅に染まり 魂は救済されるだろう 旅人は 永遠の旅を終え 薔薇と共に帰還する
それは愛でしたか? わたしは あなたへとつづく道を 知らないのです
この世の最適解を 見つけられない僕は 落ちこぼれなのだろう
「どこかに行けると思ってるやつが 多すぎるんだよ。 どこへも行けねぇのによ」 おじさんは、そう言って 足早に去っていった。 そうなのか。 だけど だけど 僕は いつか風が吹いたら どこかへたどりつけると 信じているんだ。
僕の心には きっと 穴があいているのだろう だから すべてが 零れ落ちてゆく
心が存在しなければ 世界は存在しない そんな世界の欠片たち
酔って 泣いた夜の 哀しい嘘を あなたは 知らない グラスの底に 沈めた涙を 飲んで 誰もが 眠りから醒める朝 ひとり 眠る
「さよなら」は云わないで 「またね」と云って 冷たい夜風が 頬にあたって 今宵の涙も 酒とともに去る
幾夜も届かぬ愛の唄 月に輝くバーボン まぶたの裏に千の森 彷徨う影に光は射さず 寂しがり屋の梟は 眠りを知らずに 夜を巡る
夢を見るんだ 旅が終わる夢を 歓喜に目覚めれば 薄汚れた安宿の堅い寝台の上 身体に絡みついた毛布を 乱暴に剥ぎとって 悪態をつきながら起き上がり ナイトテーブルの酒を 瓶ごと呷って 独り言ちる この旅に 終わりはあるのか と
月の姿も知らず 幻に泣く君よ グラスは 満ちては 空になって 虚無を照らしだす ピアノの音色も 心を動かしはしない 幻など追いかけても 満ちたりた想いなど 手に入れることはできないさ
ビールの空き缶を潰して ゴミ袋に放り投げる カランコロンと音をたてながら 床を転がる空き缶を眺めて ながいながい溜息をついた 不条理から逃げるために また別の不条理を生む その終わらない 螺旋のような日常に
君とふたりで 傾けるグラス 煙草のけむりで 君がよく見えない 時間は どこへ消えたのか もうさがすことも できないけれど
恋の哀しさに酔って 唄うメロディ 思い出を抱きしめながら 遠い遠い 世界の涯てへ
酔いが醒め 転寝から覚め 時計を見れば まだ真夜中 喉の乾きを ミネラルウォーターで潤し すべきこともなく また酒を飲む どう考えても 夜が永すぎる
ジュークボックスに コインを投げ入れて あの人の好きだった曲を ボタンを押す指は 今だに震えて 流れはじめた曲に そっと まぶたを閉じる ほんのみじかい夢を見て 目覚めた頬に涙の痕 かたむけるグラスは 哀しい恋の味がして
炭酸が パチパチとはじけている グラスの中で ただ燃えている 灰皿の煙草 じっと見つめて 夜が更ける 今日もまた
グラスの縁の塩を舐めて 涙がひと粒 水面を揺らす あなたは知らなくていい わたしの流した涙のことなど
最後の言葉を グラスに溶かして ライムを搾る だけど ふたりは明日を想う 未練が 心を包むから
宵待ちのあなたは グラス片手に物思う 灰皿で燻る煙草を 見つめて 心など 此処に在って 此処にないの
哀しい酔いが指先にまで 微かに洩れる吐息よ 窓から射す月明かりが この想いを愛に似せてくれる 心などいらない 傍らの煙草だけでいい そうだろう? どんなに募っても 愛にはならない想いなら
夜更けに目を覚まして 窓辺に立つ 沈みかけた月が 俺に笑いかけるが 笑い返すことができない 扇風機が 夏の夜の空気を シャツに絡みつかせる 風を避けて 煙草に火をつける 寝酒は 眠りによくないと知っているが 酔わずにいられるだろうか? 指先に点る 小さな火に独りごちても なにも応えず ただ立ち上る紫煙 白々と明ける空 グラスを呷っても この痛みから 解放されそうにない
酔いにまかせて 出せない手紙を したためる 綴れども 届かぬ君への想い 想いは 届かないからこそ 美しい
逢いたいと願う時ほど 逢えずにいるの 夜の永さに堪えかねて トランプの札を捲ってみる キングは淋しい笑顔で 慰めてくれるけれど 心の穴を埋めてはくれない 月が深く頷いて 夜が更ける 逢えない夜が
君に伝える言葉を持たない 想いが伝えられないもどかしさを抱いて 今夜も不味い酒を飲む 失くした言葉を見つけられずに 想いまで失くしてしまったような気持ちになる 煙草は灰皿でただ燃えている ああ 月よ あの人を愛していると伝えられたなら あの人が誰かのものではないのだと 不味い酒と味気ない煙草 ネオンだけがギラギラと煩い夜 日々は苦痛でしかない そうだろう?
逢えない夜を 星と過ごすのも ようやく慣れたな 窓辺に立って 最後の煙草に 火を点ける ウォッカの香りに 眠りは ますます遠のいて 君への愛おしさだけが 募っていく
今夜も不味い酒をあおって 冷たいベッドに潜りこむ 君の声が聴こえる きっとまた空耳だろう 海の蒼には たくさんの哀しみが 眠るという 部屋にあるのは煙草のけむり 背中を丸めて目を瞑る 君の笑顔は想い出さない すべては幻 しめつけられるこの心さえも
深淵
代償
海月の降る丘
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愛することは 哀しい だけど 愛することしか できない
黄昏に融けてゆくあなた 夢のような日々を振り返れば ただ 哀しく
今年もよろしくお願いします 蒼井冬星
愛していると 思ったんだ 愛が何かも 知らないのに
情熱は 空回り 空回りするからこそ 情熱 君のいない夜は 星を見て過ごそう 傍らに グラスと煙草 眠れぬまま 時を刻む時計を見やる 梟と睨めっこ 君も いつかは飛び立つの 返ってくるのは 沈黙ばかり
鞄につめたのは 小さな愛の欠片だけ
冬の日 路地裏を独り歩く 剥がれかけたポスターが 風に吹かれて ふと見上げれば ビルの間に小さな星空
今日 君の夢を見たよ どうして 僕の心は 君から 離れられないのだろうね
僕の持ってるものは もう 全部 渡したよ それらをどうするかは 君次第
あなたが見つめる先に わたしはいない
孤独を見つめれば 孤独もまた見つめ返してくる その孤独は わたしと同じ眼をして 問いかけてくるのだ 孤独はつらいか? と 答を見つけられず 黙ってしまうわたしを なにもいわずみつめて
「死ね」って 言われたこと ある? そのとき 頭にきた? 悲しかった? 僕は 「あぁ、やっぱり」って 思ったよ 世の中に 要らない存在だと 自分でも 思ってたから でもさ 死ぬときぐらいは 楽な死に方がいいなぁ そんな思いで 今日まで 生きながらえてるって感じ
あなた 宿命とは 斯くも酷なものなのです がらんどうの部屋で思うのは 日々の苦痛と苦い愛 逃れられぬ宿命であるから わたしたちは泣き、笑い それでも 歩いていかなければならないのでしょう
すべては 水面下で進んでいるのさ 誰も その日を知らない
バカ騒ぎのTVに 愛想が尽きて ベランダに出ては 星を眺める 煙草のけむり 燻らせて 未来と 君を 想う 夜空に 瞬く星たちよ 人々の涙と 嘆きと祈り 神に 届けて
こうしている間にも 世界は涙に満ちている 哀しみと憎しみの連鎖を 止められずに 神の定める法則の なんと無慈悲なことよ すべての微笑みの返る場所は 何処にあるというのか
深夜 突然の雨に 君の手を引いて 駆け込んだカフェの軒先 君の髪が濡れて 黒いTシャツが さらに黒くなった その腕を引き寄せて 唇を重ねた 驚いた君は 一瞬身体を硬くしたけれど 何も言わずにいた きっと あの時から 君は 気づいていたんだね
参ったな 人が死ぬのを見るのが好きな奴が 存在してるんだ それも 自分は安全な所にいてね 己の手を下さずにね 参っちゃうよな いつまでも そんなことが 許されると 思っているんだぜ 自分の考えだけで 世界が回っていると 本気で考えているんだぜ 参っちゃったよ
一陣の風が吹いて 水面に波紋を広げる あなたを知らずにいた頃には もう戻れない 愛にならずに 散っていった恋は 淋しげに涙を流す あなたを想うことも 忘れることもできずに
何処へ 行くの? うん 何処へ行けば いいんだろうね? 時折 淋しくなってしまうよ 僕には 何もないから
愛することは 哀しい だけど 愛することしか できない
黄昏に融けてゆくあなた 夢のような日々を振り返れば ただ 哀しく
今年もよろしくお願いします 蒼井冬星
愛していると 思ったんだ 愛が何かも 知らないのに
情熱は 空回り 空回りするからこそ 情熱 君のいない夜は 星を見て過ごそう 傍らに グラスと煙草 眠れぬまま 時を刻む時計を見やる 梟と睨めっこ 君も いつかは飛び立つの 返ってくるのは 沈黙ばかり
鞄につめたのは 小さな愛の欠片だけ
冬の日 路地裏を独り歩く 剥がれかけたポスターが 風に吹かれて ふと見上げれば ビルの間に小さな星空
今日 君の夢を見たよ どうして 僕の心は 君から 離れられないのだろうね
僕の持ってるものは もう 全部 渡したよ それらをどうするかは 君次第
あなたが見つめる先に わたしはいない
孤独を見つめれば 孤独もまた見つめ返してくる その孤独は わたしと同じ眼をして 問いかけてくるのだ 孤独はつらいか? と 答を見つけられず 黙ってしまうわたしを なにもいわずみつめて
「死ね」って 言われたこと ある? そのとき 頭にきた? 悲しかった? 僕は 「あぁ、やっぱり」って 思ったよ 世の中に 要らない存在だと 自分でも 思ってたから でもさ 死ぬときぐらいは 楽な死に方がいいなぁ そんな思いで 今日まで 生きながらえてるって感じ
あなた 宿命とは 斯くも酷なものなのです がらんどうの部屋で思うのは 日々の苦痛と苦い愛 逃れられぬ宿命であるから わたしたちは泣き、笑い それでも 歩いていかなければならないのでしょう
すべては 水面下で進んでいるのさ 誰も その日を知らない
バカ騒ぎのTVに 愛想が尽きて ベランダに出ては 星を眺める 煙草のけむり 燻らせて 未来と 君を 想う 夜空に 瞬く星たちよ 人々の涙と 嘆きと祈り 神に 届けて
こうしている間にも 世界は涙に満ちている 哀しみと憎しみの連鎖を 止められずに 神の定める法則の なんと無慈悲なことよ すべての微笑みの返る場所は 何処にあるというのか
深夜 突然の雨に 君の手を引いて 駆け込んだカフェの軒先 君の髪が濡れて 黒いTシャツが さらに黒くなった その腕を引き寄せて 唇を重ねた 驚いた君は 一瞬身体を硬くしたけれど 何も言わずにいた きっと あの時から 君は 気づいていたんだね
参ったな 人が死ぬのを見るのが好きな奴が 存在してるんだ それも 自分は安全な所にいてね 己の手を下さずにね 参っちゃうよな いつまでも そんなことが 許されると 思っているんだぜ 自分の考えだけで 世界が回っていると 本気で考えているんだぜ 参っちゃったよ
一陣の風が吹いて 水面に波紋を広げる あなたを知らずにいた頃には もう戻れない 愛にならずに 散っていった恋は 淋しげに涙を流す あなたを想うことも 忘れることもできずに
何処へ 行くの? うん 何処へ行けば いいんだろうね? 時折 淋しくなってしまうよ 僕には 何もないから