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  • ドストエフスキー作『悪霊』を読む(その1.58)

    46回目第1部 第5章 賢しい蛇(8)489~496ページ✤唐突にシャートフがニコライを殴る。ニコライ・スタヴローギンを研究した小説の語り手Gによると、ニコライは、「顔に一撃をくらうか、それに類した強烈な辱めを受けでもしたら、その場で決闘を申し込むなどといった七面倒

  • ドストエフスキー作『悪霊』を読む(その1.57)

    45回目第1部 第5章 賢しい蛇(7)469~489ページ✤ニコライ・スタヴローギンが部屋に戻ってきて、しばらくするとピョートルが全く忖度なく、父親からの手紙の内容を喋りまくり、ワルワーラ夫人を激怒させ、彼女の計画をぶち壊す。「大事なのはやっぱり、その大事なところ

  • ドストエフスキー作『悪霊』を読む(その1.56)

    44回目第1部 第5章 賢しい蛇(6)443~468ページ ✤ニコライ・スタヴローギンとマリヤ・レヴャートキナが部屋を出ると、ピョートルがワルワーラ夫人に、彼女の知りたい点に関して説明する。キリーロフがいみじくも言ったように、足の悪い狂った女をどこまで狂わせられる

  • 回顧 2023 ベスト篇

    回顧 2023 NHKのHPに「追悼2023」があり、写真付きで紹介。振り返ると、有名人だけでもかなり多くの人が亡くなった。今年は、とりわけ作曲家の死が目立った。1月、松平頼暁(1930年生)2月、フリードリヒ・チェルハ(1926年生)3月、坂本龍一(1952年生)6月、サーリアホ(1

  • ドストエフスキー作『悪霊』を読む(その1.55)

    43回目第1部 第5章 賢しい蛇(5)431~443ページ ✤従僕アレクセイが「ニコライ様がただいまご到着」と知らせるも、突然部屋に現れたのは、全くの別人物、つまりヴェルホヴェンスキー氏の息子、ピョートルであった。ピョートルは、ワルワーラ夫人に対して、喋りまくる。

  • 回顧 2023 ノミネート篇、あるいは、ほぼ「今年のベスト10」

    今年も残すところ、わずか。例年通り「前年12月から2023年11月」までに聴いた演奏会。148回、ちと、多すぎた印象もあり、(2024年4月より減らす方向で調整中)。月ごとに振り返る。2022年12月(12回) 8日、クリスティアン・ティーレマン指揮のブラームス:交響曲第3番と第4

  • ドストエフスキー作『悪霊』を読む(その1.54 )

    42回目第1部 第5章 賢しい蛇(4)410~431ページ ✤飲んだくれのレビャートキン大尉が、燕尾服に真っ白のワイシャツ姿でのワルワーラ夫人前に現れる。酔ってはいなさそうながら、彼は、ワルワーラ夫人を前に喋りまくり、自作の寓話まで披露する。ワルワーラ夫人は恐ろし

  • 聴き比べ:ベートーヴェンの交響曲第9番(その28)

    ★ウィキペディアの曲目解説は、こちら51、シノーポリ指揮:ドレスデン歌劇場管弦楽団★1996年3月、ドレスデン、ゼンパー・オーパーにてライブ録音①15:13②11:19③16:04④25:54★シノーポリ(1946~2001)50歳頃の録音。シノーポリ指揮のベートーヴェン:交響曲録音は珍

  • アラン・ギルバート指揮のベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125 《合唱付》

    ●12月25日、月曜日、19:00より、東京文化会館にて、東京都交響楽団演奏会●ソプラノ:クリスティーナ・ニルソン メゾソプラノ:リナート・シャハム テノール:ミカエル・ヴェイニウス バス:モリス・ロビンソン 合唱:新国立劇場合唱団昨年、都響の『第9』は、インバル指揮

  • ドストエフスキー作『悪霊』を読む(その1.53)

    41回目第1部 第5章 賢しい蛇(3)392~410ページ ✤ワルワーラ夫人とプラスコーヴィア夫人による「ののしり合い」が、延々と続き、それなりに可笑しくもあるものの、やがて、体調不良のダーリヤがその場にいることが、マリヤ・レヴャートキナの声で明瞭になる。 「お座

  • 聴き比べ:ベートーヴェンの交響曲第9番(その27)

    ★ウィキペディアの曲目解説は、こちら㊿ムーティ指揮:フィラデルフィア管弦楽団★1988年4月、フェアマウントパーク メモリアルホールにて録音①16:22②14:40③16:04④24:30★ムーティ(1941~)47歳頃の録音。時代のせいもあるが、72分弱なので、遅めのテンポ。メリハ

  • 聴き比べ:ベートーヴェンの交響曲第9番(その26)

    ★ウィキペディアの曲目解説は、こちら㊾テンシュテット指揮:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団★1985年9月13日、ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールにてライブ録音①16:04②10:58③16:51④23:36★テンシュテット(1926~1998)59歳頃の録音。第2楽章のリピート

  • ドストエフスキー作『悪霊』を読む(その1.52)

    40回目第1部 第5章 賢しい蛇(2)389~392ページ ✤この章は、日本語訳文庫本で3ページほどで、かなり短い。雑誌連載小説、ドストエフスキーも筆が進まなかった時もあったのだろうか???ワルワーラ夫人とプラスコーヴィア夫人は、幼馴染ながらも昔から仲が悪かったのだ

  • 聴き比べ:ベートーヴェンの交響曲第9番(その25)

    ★ウィキペディアの曲目解説は、こちら㊽ドラティ指揮:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団★1975年7月22~24日、ロンドンにて録音①16:32②13:23③15:15④23:00★ドラティ(1906~1988)69歳頃の録音。中庸なテンポ(67分)で、どちらかと言えば、穏やかでまろやか。楷

  • ドストエフスキー作『悪霊』を読む(その1.51)

    39回目第1部 第5章 賢しい蛇(1)382~389ページ  ✤ワルワーラ夫人は、マリア・レヴャートキナを連れて屋敷に戻って来た。屋敷は教会の近くで、馬車で3分ほどの距離。「この方をご存知?」ワルワーラ夫人は、すぐにシャートフの方を振り向いた。「存じ上げています」と

  • 聴き比べ:ベートーヴェンの交響曲第9番(その24)

    ★ウィキペディアの曲目解説は、こちら㊼インマゼール指揮:マニア・エテルナ★2007年4月17~21日、ブルージュ・コンセルトヘボウにて録音①15:05②13:23③12:23④23:35★インマゼール(1945~)62歳頃の録音。速めのテンポ。(65分)時に荒々しいほどにメリハリ十分。バ

  • ヤン=ウィレム・デ・フリーント指揮のベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱付き」

    ●12月21日、木曜日、19:00より、サントリーホールにて、読売日本交響楽団演奏会●ソプラノ:森谷真理 メゾ・ソプラノ:山下裕賀 テノール:アルヴァロ・ザンブラーノ バス:加藤宏隆 合唱:新国立劇場合唱団(合唱指揮:三澤洋史)ヤン=ウィレム・デ・フリーント(1962~)

  • 聴き比べ:ベートーヴェンの交響曲第9番(その23)

    ★ウィキペディアの曲目解説は、こちら㊻スダーン指揮:東京交響楽団★2004年9月23日、ミューザ川崎シンフォニーホールにてライヴ録音Sym.9: Soudant①14:14②10:50③12:57④23:18★スダーン(1946~)58歳頃の録音。東京交響楽団音楽監督就任直後。(1999 年より首席客演

  • ドストエフスキー作『悪霊』を読む(その1.47)

    38回目第1部 第4章 足の悪い女(7)363~381ページ  ✤日曜日に、語り手は、ヴェルホベンスキー氏と共に、ワルワーラ夫人宅に招待されていた。重要な出来事(ヴェルホベンスキー氏の婚約発表)のある日。多くの人がワルワーラ夫人宅に一斉にやって来たが、その説明のた

  • アントニ・ヴィト指揮のペンデレツキ:交響曲第2番《クリスマス・シンフォニー》

    ●12月19日、火曜日、19時より、サントリーホールにて、東京都交響楽団定期演奏会●①キラール:前奏曲とクリスマス・キャロル(1972) ②ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18 ★ピアノ:反田恭平③ペンデレツキ:交響曲第2番《クリスマス・シンフォニー》アントニ

  • ドストエフスキー作『悪霊』を読む(その1.46)

    37回目第1部 第4章 足の悪い女(6)358~363ページ  ✤酔っ払ったレヴャートキン大尉が帰宅したので、シャートフと語り手は、すぐにシャートフの部屋に逃げ込むも、予想通り、レヴャートキン大尉がやって来た。「開けろったら!おい、わかってんのか、人類にはだ・・・

  • ルイージ指揮のマーラー:交響曲第8番

    ●12月17日(日曜日)14:00より、NHKホールにて、NHK交響楽団定期演奏会●定期演奏会2000回記念らしく、観客の投票で演奏曲を3つから選んでもらうという、現代らしく、良くも悪くも「民主的」。新日本フィル音楽監督時代の上岡敏之も似たようなことをやっていたので、欧州では

  • ユベール・スダーン指揮のブラームス/シェーンベルク編:ピアノ四重奏曲 第1番

    ●12月16日、土曜日、18時より、サントリーホールにて、東京交響楽団定期演奏会●①シューマン:交響曲 第1番 変ロ長調 op.38 「春」 (マーラー版) ②ブラームス/シェーンベルク編:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 op.25①このコンビは、10年以上前ながらマーラー編曲版でシ

  • 聴き比べ:シューマンの交響曲第1番(その6)

    ★ウィキペディアの解説は、こちら⑰マリナー指揮:シュトゥットガルト放送交響楽団 ★1985年2月録音①11:25②05:40③05:42④08:23★ネヴィル・マリナー(1924~2016)61歳頃の録音。速めのテンポの正攻法。現代風で、スマートか????どちらかと言えば、軽快で明るい

  • 聴き比べ:シューマンの交響曲第1番(その5)

    ★ウィキペディアの解説は、こちら⑭ショルティ指揮:ウィーン・フィル ★1969年録音①10:56②06:40③05:32④07:57★ショルティ(1912~1997)57歳頃の録音。良くも悪くもショルティらしく、強引なところもあり、速めのテンポで押し切る。勢いもメリハリも十分。録音

  • 聴き比べ:シューマンの交響曲第1番(その4)

    ★ウィキペディアの解説は、こちら⑪アンセルメ指揮:スイス・ロマンド管弦楽団★1951年3月録音①11:34②06:13③05:40④07:47★アンセルメ(1883~1969)68歳頃の録音。現代風な感情移入の少ない演奏。録音が古いせいか????「朴訥」とも言えそうながらも手堅い。録音

  • METライブビューイング ジェイク・ヘギー《デッドマン・ウォーキング》

    ●2023年12月13日、水曜日、MOVIXさいたまにて10時35分より、1度の休憩ありで、終了は14時10分ごろ●METのHPは、こちらMETライブビューイングは、2020年7月以来で久しぶり。2023-2024期のMETライブビューイングの演目は、1年近く前に発表され、MET初演など、新作や珍しい作品

  • ドストエフスキー作『悪霊』を読む(その1.45)

    36回目第1部 第4章 足の悪い女(5)340~358ページ  ✤語り手が「フィリッポフの家」に住むレヴャートキン兄妹の部屋に入る。「第4章 足の悪い女」がようやく登場。マドモワゼル・レヴャートキナが、白粉をはたき、頬に紅をさして、唇にも何かを塗っていることがはっ

  • 新国立劇場の《こうもり》(2023)

    ●12月12日、火曜日、14時より、休憩1回で、終了は5時10分ごろ●おそらく、2018年以来、4度め。二期会の『こうもり』は、2021年11月。結論から言いますと、舞台・演出:◯歌手:◯または◎オーケストラ:◯と◎の間総合:◎【指 揮】パトリック・ハーン 【演 出】ハインツ・

  • ドストエフスキー作『悪霊』を読む(その1.44)

    35回目第1部 第4章 足の悪い女(4)327~339ページ  ✤語り手がシャートフの部屋に向かう。階段下に着くと、部屋の中では大声で議論している様子であった。部屋には、シャートフ、キリーロフ、シガリョーフの3人がいた。シャートフから3人がアメリカに4ヶ月間滞在した話

  • カーチュン・ウォン指揮のショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 op.47

    ●12月9日(土曜日)14:00より、サントリーホールにて、日本フィル定期演奏会●①外山雄三:交響詩《まつら》 ②伊福部昭:オーケストラとマリンバのための《ラウダ・コンチェルタータ》★マリンバ:池上英樹③ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 op.47今年は、とりわけ作

  • 聴き比べ:ショスタコーヴィチの交響曲第5番 (その17)

    ★曲目解説はこちら★ウィキペディアの曲目解説はこちら55、チェリビダッケ指揮:スウェーデン放送交響楽団 ★1967年3月19日、ライブ録音。①20:02②05:37③15:52④11:31★チェリビダッケ(1912~1996) 55歳頃の録音。あまり重厚感や深刻さが感じられない、穏やかなア

  • 大野和士指揮のシューマン:交響曲第4番 ニ短調 op.120(1851年改訂版)

    ●12月8日、金曜日、14時より、東京芸術劇場にて、東京都交響楽団定期演奏会Cシリーズ●①レーガー:ベックリンによる4つの音詩 op.128 ②ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調 op.1 ★ピアノ:ニコライ・ルガンスキー③シューマン:交響曲第4番 ニ短調 op.120(1851年

  • ルイージ指揮のレーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ 作品132

    ● 12月7日 (木) 19:00 より、サントリーホールにて、NHK交響楽団定期演奏会●①ハイドン:交響曲 第100番 ト長調 Hob.I-100 「軍隊」                   ②リスト:ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調      ★   ピアノ: アリス・紗良・オット        ③レーガ

  • カンブルラン指揮のルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲

    ● 12月4日 (火) 19:00 より、サントリーホールにて、読売日本交響楽団定期演奏会●①ヤナーチェク:バラード「ヴァイオリン弾きの子供」 ②リゲティ:ピアノ協奏曲〈生誕100年記念〉 ★ピアノ:ピエール=ロラン・エマール ③ヤナーチェク:序曲「嫉妬」④ルトスワフスキ

  • 1月の演奏会 (2024)

    日めくりカレンダー今年も残すところ、一月。新年最初の演奏会は、シューマンの交響曲『春』。ブルックナーは、交響曲第1番に始まり、交響曲第6番は2度も聴ける。ジョン・アダムズの自作自演も。月に10回程度の演奏会が、いろいろな意味でベストかな??????もう少し減ら

  • ドストエフスキー作『悪霊』を読む(その1.43)

    34回目第1部 第4章 足の悪い女(3)321~327ページ  ✤リーザは、出版事業に関してシャートフからきっぱり断られると、語り手に、レビャートキン大尉の妹に会いたいと言う。 リーザは私に、にっこり微笑みかけたが、その顔は青ざめていた。何かしら思い迷うところがあ

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