年度末。多忙を極めています。週末も心が騒ぎ、昨日は自主的休日出勤をしてしまいました。4月からすぐ隣の部署に異動します。その前に今いる部署の仕事をきれいにしようと思っていますが、なかなか進みません。折角桜に開花に近い良い陽気になったというのに。異動するのが同じフロアというのはあまり良いものではありません。後任は前任に頼りがちになるし、前任は新しい仕事を覚えなければならないのに古い仕事に振り回されます。GWくらいには落ち着くと思います。それまではしんどくても我慢しなければなりません。異動
躁うつ病を患い、酒に逃げながらも本を読み、ホラー映画や散歩を楽しむ孤独なおじさんの日記です。
平成16年4月にうつ病を発症して12 年近く。 病気は躁うつ病に悪化しつつ、酒に逃げながらも日々小説を読み、書き、ホラー映画や散歩を楽しむ孤独なおじさん(とびお)です。
年度末。多忙を極めています。週末も心が騒ぎ、昨日は自主的休日出勤をしてしまいました。4月からすぐ隣の部署に異動します。その前に今いる部署の仕事をきれいにしようと思っていますが、なかなか進みません。折角桜に開花に近い良い陽気になったというのに。異動するのが同じフロアというのはあまり良いものではありません。後任は前任に頼りがちになるし、前任は新しい仕事を覚えなければならないのに古い仕事に振り回されます。GWくらいには落ち着くと思います。それまではしんどくても我慢しなければなりません。異動
昨夕、4月1日付け異動者、採用者、退職者の内示がありました。私は同じ課の別の島へ横滑りということで、私を悩ませてきた2つの係を見なければならないという重圧からは逃れられそうです。しかし残念なことながら、現在空席のその席に補充はありませんでした。上からは新規採用がさらに増やせればそれを充てたいとのこと。なめられたものです。で、当然ながら私の後任者が私と同じ苦しみを味わい、私はそれを見なければならないというだけでも、気分が汚染されそうです。しかも後任者、少々気分の浮き沈みが激しい人で、上司や部下と衝突してしまう可能性があります。前任者としての意見を求められるのも嫌ですし、そんな時は離席もやむを得ないかなと思っています。異動できたことは素直に嬉しいですが、状況を考えると、目出度さもちう位なりおらが春、と言う小林...中くらい
春の瘴気濃い年度末の日曜日。この時季はいつもそうですが、狂おしいまでの焦燥感と不安感に駆られます。わが国の学年暦は4月を初月とします。そのため多くの新入社員は4月入社。国の会計年度も3月まで。私の職場も当然3月で年度末ということになります。このブログで何度も報告したとおり、6月以来私は2つの部署を一人でみる羽目になり、それがゆえ精神の落ち込み激しく、ついには上司に人を付けるか私を異動させるかどちらかにしてくれと訴え出ました。とにかく4月の年度替わりまでは待ってくれという返事だったので、今は内示が楽しみなような怖ろしいような、複雑な心境です。来年度もこの体制だったなら、長期の病気休暇に突入してしまうでしょう。鬱々とした気持ちながら、じつに久しぶりに小説を読みました。小さな現実逃避でしょうか。読んだのは桜木紫...ホテルローヤル
昨日、今日と同居人が風邪に臥せってしまいました。昨日の朝高熱を発し、すぐに内科に行って検査したところ、コロナでもインフルエンザでもなく、風邪との診断。咳がひどく、咳止めやら解熱剤やら抗生物質やらが処方されましたが、薬効確かではありません。2日間、私はリビングダイニングで過ごし、飯も一人。同居人は粥を食うために出てくる以外はずうっと寝室で過ごしていました。感染を怖れて私はリビングに布団を敷いて寝ました。ドア一枚隔てただけですぐそこにいるのに、なんだか寂しい気持ちが続きました。べつに難病に冒されたわけでもないのに。同居人に頼ること著しいものがあります。若い頃はそうではありませんでした。いつでも離婚して良いとさえ思っていました。私は独り暮らしの経験が3年ほどあり、ために一通りの家事をこなすことができます。独り暮...後追い
金曜日、ショッキングな事実がありました。私の部署で働いていた再任用の超ベテラン職員が突如電話してきて、仕事を辞める、もう出勤しないと言うのです。引継ぎすら拒否されました。ある程度仕事を任せていたので、どうしてよいか分かりません。それでなくても6月から二つの部署を見ることになり、ヘロヘロだというのに。私の精神はどうなっちゃうんでしょうか。少し気分転換しようと、湯島天神梅まつりに出かけました。ここは小規模ながら多くの屋台が出、人出も多く、舞台なんかもあったりして、祭り気分を盛り上げてくれます。しら梅に明くる夜ばかりとなりにけりこのブログで何度も引用した与謝蕪村の辞世です。よほど白梅がお好きだったと見えます。永遠に白梅に包まれて眠りたかったのでしょうか。梅昆布茶と椎茸茶の試飲をさせてもらい、両方とも購入。同居人...梅
昨日は晴れて風も無く、穏やかな一日に恵まれました。そうなるとどうしても小さな漂泊の思いに駆られ、車を西に走らせました。時あたかもお釈迦様が涅槃に入られた日。いわゆる命日です。芝の増上寺で涅槃会を行い、日頃観ることが出来ない巨大な曼荼羅を観られるということで、首都高を増上寺目指して走りました。当たり前ですが、増上寺は東京タワーのすぐ近くに立地しているため、以下のような景色が楽しめます。スカイツリーよりも派手です。涅槃会の法要が終わり、昼食を摂ってから、折角だからということで東京タワーに登りました。30年以上ぶりです。高い所から地上を観ると、人間の活動が馬鹿々々しく思えてきます。チマチマと運動したり、車を転がしたり、高層ビルの工事をしたり。馬鹿と煙は高い所が好きだとか申します。それなら高い所に登って神様のよう...涅槃会
今日は休暇を取りました。千葉大学医学部附属病院で眼の検査を受けるためです。私は左目が緑内障のため、視野の一部が欠損しています。しばらく近所のクリニックに通っていたのですが、手術を検討すべきだとかで、大病院を紹介されたわけです。それからもう3年。半年に一度大病院で検査を受けていますが、症状はそのままで、様子見が続いています。目薬が効いているということでしょうか。人間50も過ぎればどこかしら不具合が出てくるものです。私の場合それが左目だったということですが、目は怖ろしいですね。本も読めない、映画も観られない、美術鑑賞も出来ない、観光も出来ない、そもそも日常生活が著しく不便になるでしょう。これからどんどん出来ないことが増えていくと思います。私もそろそろ初老と言う年です。老いることは誰にも避けられないこととは言う...眼
寒風吹きすさぶ週末。襲い来る年度末のハード・ワークの予感に打ち震えています。そんな中、昨日、四週間に一度の精神科の診察に行ってきました。年度末であれば落ち気味になるのは仕方ない、失敗しても自分を責めず、日々を淡々と過ごすように言われ、薬は今までと同じ処方となりました。人間、言うは易く行うは難いもの。そんな風に自在に心を操れれば、精神科医など存在し得ないでしょう。言うは易く
私が親しくしていた職場の後輩が昨日付けで退職しました。40代後半の女性です。この人、少々人の好き嫌いが激しく、嫌いとなったら徹底的に嫌います。元々は小心で傷つきやすい人ですが、それがゆえ、自分を守るために人を嫌ったのだと思います。嫌われていた人数名がハラスメントを訴えたのが6月。すぐに別のフロアに異動になり、事情聴取も受けたようです。それが心の傷となったのか、適応障害を発症して休職に追い込まれました。もはや復帰の道は無いと、このたびの退職となったようです。ハラスメントを訴える側の意見だけを重視し、後輩の言い分はほぼ無視されたようです。いびり出されたようなものです。気の毒で仕方ありません。退職
昨日はひどく寒い日でしたが、着物を着て成田山新勝寺へ出かけました。遅い初詣です。成田山は一年中混雑していますが、正月三が日は満員電車並みと聞きます。千葉市で生まれ育った同居人は毎年元日に両親に連れられ、成田山へ初詣に出かけたそうですが、そのあまりの混みようを実感して、正月が来たという気持ちになったそうです。初詣というからには1月中に行きたいと、昨日出かけたわけです。広い参道は多くの人で賑わい、寺の境内には的屋もたくさん店を広げていました。まるで正月休みに戻ったような錯覚さえ覚えます。本堂では護摩焚きも見ることが出来ました。お参りを済ませて昼食です。成田山に参詣して鰻を食わないわけがありません。多くの鰻屋が立ち並ぶ中、一際行列をなしていたのが有名な川豊です。3時間待ちだとか。ここの鰻は荒っぽくて濃い味が特徴...成田山
今日は休暇を取りました。自立支援医療受給者証の更新のためです。これは重度な精神病患者が社会で生きていけるようにするための支援制度で、認定を受けると医療費及び薬代が1割負担で済みます。私は「重度かつ継続」に認定されており、もう10年以上1割負担で済んでいます。双極症(最近双極性障害から双極症に名称が変わりました)は完治するということがなく、寛解に至ったら寛解状態を長引かせるのが主たる治療方針になります。そのため、予防的に、しかし大量の精神病薬の服薬が必要になります。当然、薬代も高くなるわけで、1割負担でかなり助かっています。手続きが終わって、本屋に立ち寄り、超シルバー川柳という本を買いました。超シルバー川柳レッツゴー100歳編みやぎシルバーネット河出書房新社90歳以上の作者が詠んだ川柳ばかりを集めたものです...もう十分
昨夜の酒が少々過ぎたのか、今朝はだるい朝となりました。朝湯に浸かってぼんやりしていたら、カーペットの上で眠ってしまいました。我が家の暖房はエアコンと床暖房だけなので、床にごろんと横になる癖がついてしまいました。午後、近所の家電量販店に出かけました。車で10分とかからぬ距離です。で、圧力IH炊飯器という飯炊き道具を購入しました。今使っている炊飯器、もう26年も経っており、最近炊きたての飯から変な匂いがするようになっしまったためです。↓上のような変化になります。新婚の時購入した物を今まで使っていたのだから驚きです。よく頑張ってくれました。今から26年たったら私は80歳を過ぎてしまいます。もし新しい炊飯器が先代のように長持ちしたのなら、私の寿命が尽きる頃まで使えるはずです。そう考えると人間の一生なんてはかないも...炊飯器
やっと迎えた週末。週末の喜びだけが私を生かしているようなものです。勤務中の私は死んでいないだけです。今日は午前中、読書をして過ごしました。読んだのは「家族じまい」。近頃お気に入りの桜木紫乃の小説です。午後は本屋と和菓子屋に出かけ、小説を2冊と栗蒸し羊羹を購入。家族じまい(集英社文庫)桜木紫乃集英社家族じまいと聞くと、誰もが墓じまいという言葉を連想するかと思います。墓を終わらせるがごとく家族を終わらせる物語ではありません。5つの短編小説から成っており、それらが、例えば長女を主人公にした小説から二女を主人公にした小説になり、両親、伯母、何の関係もないが両親の旅で行きあう若いサックス奏者と、何らかのつながりを持った連作短編集になっています。家族を終わらせることは、例えば離婚とか死別とか色々あるでしょうが、結局、...家族じまい
年末年始の休みが明けて月曜日から金曜日まで怒涛の一週間を過ごしました。昨年の6月17日から始まった二つの部署の責任者という立場が変わらず私を苦しめています。この3連休もなんだか忙しなく過ごしました。土曜日は精神科の診察、日曜日は散髪、今日は先月購入した新車の一か月点検がありました。どれも大して時間はかかりませんが、完全フリーの休日とは微妙に異なります。億劫と言いましょうか。よく一か月1,000キロと言いますがが、今日で958キロ。どうでも良いことですが、1,000キロに少し届かなかったのが悔しくもあります。精神病というか、精神病のなかでは軽い部類とされる神経症の世界では、忙しくなってきたと思った時が治った時、という言葉があります。それならとっくに治っているはずですが、寛解はしても完治が無いのが双極性障害で...限界
今日で正月休みも最後。気分が沈みます。このところ続いている微熱も、昨日の夕方から起きています。昨日は日本橋の三越と高島屋をハシゴしました。正月らしく着物で。最近アキッパという時間貸し駐車場の予約専門サイトがあることを知りました。これを使えば都内で駐車場を探してウロウロすることもありません。昨日早速日本橋本町の立体駐車場を予約しました。三越や高島屋の駐車場は狭いうえに混みますので。何も買わずに冷やかすだけのつもりだったのですが、三越の呉服売り場で見つけた灰色のトンビコートが気になりました。三越も高島屋も都内としては着物売り場が極めて充実しています。そごう千葉店には絶対に置いていないような物も売っています。私は冬に着物を着る時は黒い角袖コートを着用しています。しかしそろそろ古くなってきたのと、重くて垢抜けない...最後
恥ずかしながら昨日38度4分の熱を出して寝込んでしまいました。連休中に寝込むなんて初めてのことです。今日解熱剤を飲んで36度9分まで下がりました。もったいないことをしました。目が熱い感じや肩や腰が痛む感じ、ひどくだるい感じ。これらによって精神状態が激しく動揺します。全然考えていなかった連休明けの仕事のことがやけに気になったりします。休みはあと二日あります。楽しまなければ損ですね。熱
新年明けましておめでとうございます。今年もこのくだらないブログに付き合っていただけたら望外の喜びです。今日は寒風吹きすさぶ寒い一日でしたが、勇を鼓して千葉神社に初詣に出かけました。しかし、あまりの行列と北風の強さに恐れをなし、社殿に進んでの参拝は不可能と判断し、遠くから拝むに止めました。その後そごう千葉店に初売りの調査に出かけました。元旦から営業していますが、地下の食品売り場以外は空いていました。最近そごう千葉店にばかり出かけています。千葉三越が廃業してから千葉駅周辺の百貨店はそごうだけになってしまったのだから仕方ありません。今年は何回そごう千葉店に出かけることやら。おめでとうございます
昨夜、カルーセル麻紀をモデルにしたという小説、「緋の河」を読みました。緋の河(新潮文庫)桜木紫乃新潮社カルーセル麻紀をモデルにしたと言っても、家族構成から何から、ほとんど作者の空想による虚構だそうで、ドキュメンタリーみたいな物とはかけ離れています。この世の者とは思えないほどの美少年がゲイボーイとなって成功し、テレビ番組への出演が決まるまでの半生を描いています。この作者らしいストーリー展開の妙は感じましたが、私は失敗作だと感じました。無駄に長いし、主人公の描き方がステレオタイプです。桜木紫乃という小説家、最近よく読んでいて、どれも面白いのに、残念な作品でした。それはさておき。今日で令和6年(2024年)も終わりです。大晦日だからと言って特別の感慨はありませんが、今年も一年生き延びることが出来たことには感謝し...よいお年を
コロナ前、年末に結婚式を挙げた東京大神宮にお参りすることを常としていました。結婚後数年は年始にお参りしていたのですが、神主が代わったのか、縁結びの神社ということを前面に出して宣伝し、恋みくじなる気色の悪い物を売り出すに及び、各種女性誌などに紹介され、妙齢と呼ぶにはやや薹(とう)が立ったお姉さまたちが大挙して訪れ、もはや正月の参拝は苦痛でしかないと思い至り、年末に変更したのです。年末は空いていたのが、最近は私と同じ考えの人が増えたのか、結構混んでいます。大神宮とは名ばかりの小さな神社ですので、大勢の参拝客には対応しきれません。東京大神宮の境内に建つ披露宴会場であるマツヤサロンのロビーには巨大な鏡餅や目出度い花が飾られていました。いよいよ今年も終わりかという気持ちにさせられます。参拝後は神楽坂辺りを散策しまし...参拝
今日から年末年始のお休みです。今年はカレンダーの都合で9連休。休みが長いのは嬉しいですが、休み明けが憂鬱でしょうねぇ。休みの初日から休み明けを考えるなんて馬鹿げていますが、そういう性分に生まれついてしまったものは仕方ありません。今日は午前中年賀状をやっつけました。時代の空気は年賀状終いですが、なかなか完全には止められません。午後は同居人一族が眠る墓地の清掃。普段墓掃除なんてしないので、30分程度でも疲れます。明日は洗濯と掃除と買い出しの予定。できれば洗車もしたいところです。年末年始
昨夜、「双極性障害の診かたと治しかた」という薄い入門書を読みました。おそらく精神医学の初歩的な内容で、医大に入って間もない学生向けと思われます。双極性障害について詳しく述べられ、かつて私が通った道が鮮やかに思い起こされました。双極性障害の診かたと治しかた寺尾岳星和書店うつ病や適応障害はすっかり有名になり、よくある疾患とされるようになりました。うつは心の風邪、と言った方がいましたが、風邪のように一週間かそこらで治るものではなく、早くても半年くらいはかかるので、うつは心の複雑骨折と言ったほうがよいかもしれません。それに比べて統合失調症と並ぶ2大神病とされる双極性障害はうつよりも圧倒的に患者が少なく、まだ世間に十分認知されているとは言い難い状況です。患者が少ないということは症状に悩む当事者も家族も少ないはずで、...双極
昨夜はクリスマスイブでした。単なる火曜日ですが、少しはそれらしいことをしようと、シャンパン代わりにレモンハイを飲み、コンビニで買ったひたすら甘いケーキを食いました。我が家のクリスマスツリーは小さいのと、ちぃかわのと、2本です。こんなことでも小さな幸せを感じます。クリスマス
日曜日の夕方。この時間帯、勤め人にしろ学生にしろ、月曜日から金曜日まで嫌々どこかに通って暮らしている者なら、誰だって憂鬱でしょう。私も3つの年に幼稚園に上がってから52年間、平日はどこかに通う生活を送っていますが、日曜日の夕方の気鬱に慣れることはないし、つける薬もありません。今日は昨日と打って変わって北風に冷たい日で、外を歩き回って憂鬱を紛らわすこともできません。最近お気に入りの桜木紫乃の短編集「起終点駅(ターミナル)」という短編集を読んで気晴らしを試みましたが、この人の小説は流されて生きていく人の無常をうまく描くのが特徴で、非常に興味深く読んだものの、気鬱を紛らわせるには少々重すぎたようです。起終点駅(講談社文庫)桜木紫乃講談社この作者、北海道出身で、どの小説も舞台は北海道です。寒々しい感じがとても良い...瞑目
昨日までの寒さがどこへやら。今日の首都圏は晴れて気温があがり、15度にまで達しました。小春日和です。そうなれば、小さな漂泊の思いが浮かぶのは必然です。もう何度も散歩している、渋谷から外苑、青山あたりを歩こうと、納車から一週間の新車に乗り込みました。京葉道路から首都高に入り、外苑で降り、渋谷駅近くのコインパーキングに車を停めました。それからおもむろに歩き始めました。最初に目についたのが、最近ネットフリックスで大人気という韓国のドラマ、「イカゲーム」の広告。私はまだ観ていませんが、一攫千金を狙うゲームに参加した人々の物語で、負けたら即死という怖ろしいものだそうです。「イカゲーム」と言っても海産物のイカではなく、イカすゲームという意味だそうです。渋谷を後にして青山通りの裏道を表参道方面に歩きました。渋谷と違って...青山あたり
今日は休暇を取りました。目薬を昨夜で使い切ってしまったため、眼科に行かなければならなくなったからです。私はもうずいぶん長いこと緑内障のために朝夕目薬をさしています。一日差さなかったくらいではどうということも無いのかもしれませんが、明かりを失うのは何よりも怖ろしいので。千葉大学医学部附属病院で半年に一度検査し、目薬は近所のクリニックで処方してもらっています。ひどく混んでいましたが、薬が欲しいの一心で一時間待ち続け、診察が終わって薬を処方してもらったら二時間経っていました。その足で今度は内科へ。家族性の高コレステロールで、20年以上コレステロールを下げる薬を服薬しており、四カ月に一度血液検査を受けています。今日はその結果が出る日でした。コレステロールも肝機能も糖尿も腎臓も理想ではないけど合格点と言われました。...クリニック
昨日、新車が納車となりました。スバル・インプレッサから新型インプレッサへと買い替えです。これで3台続けてインプレッサです。スバリストの自覚はありませんが、世間的に見れば立派なスバリストなのでしょうね。23歳で初めて買ったのが日産の初代プリメーラ。これには10年、10万キロ乗りました。その後日産シルフィ、ティーダ、そしてインプレッサ3台と続きます。いい年をして、それでも新車を買うのはワクワクします。これまでは濃い色の車ばかりでしたが、職場がかなり田舎で夜道が暗いので明るいシルバーにしました。面白味の無い色でおっさん臭いですが、私も55歳の立派なおじさんなので年相応かと思います。これに10年乗れば65歳になり、無職になっているはずです。おそらく緑内障も進んでいるでしょうから、その時には免許返納を検討しているだ...納車
昨日は4週間に一度の精神科の通院日でした。二か月前に処方されたトリンテリックスという新しい抗うつ薬が効いているようで、憂鬱感や不安感が少し和らいだこと、膨大な仕事を目の前にして何から手をつけてよいか分からなかったのが、一つ一つ片づけようという気分になったことを話したら、精神科医は喜んでくれました。もう一つ、これは言いたくない話です。私は20年以上前から高血圧と高コレステロールのため内科に通っているのですが、ある時お酒を呑まないと寝つきが悪い、という話をしたところ、内科医からお酒を呑むくらいなら睡眠導入剤を飲んだほうがよいと言ってマイスリーという薬を処方され、毎晩飲んでいることです。本来睡眠導入剤は精神科の領域ですし、マイスリーという薬、癖になるとかで、あまり評判が良くありません。精神科でそのことを言ったら...精神病薬
昨日の日曜日は入院している親族の見舞に行きました。痩せて元気がなくなってはいましたが、生きるの死ぬのというほどのことではなく、良かったと思います。50代半ばですので、闘病の体力もあるものと思います。少々遠い所だったので、行きかえり、小説を読みました。近頃お気に入りの桜木紫乃の「ワン・モア」という作品です。ワン・モア(角川文庫)桜木紫乃KADOKAWA安楽死の罪を犯し、大病院から離島の診療所へと左遷された女医と、元同僚でがんの告知を受けた女医の二人を中心に、関連する人物が次々に主人公として小さな物語が紡がれる連作短編集の体裁を取っています。二人の女医、死に行く側とそれを現代医学の力で遠ざけようとする側、それぞれの葛藤が描かれて迫力があります。それ以上に、医師を目指しながらそれが叶わず、放射線技師となって複雑...ワン・モア
いよいよ師走。昨日今日とひどく冷えます。昨日は久しぶりに東京散歩を楽しみました。週末お上りさん復活です。コロナ前と違うのは、車ではなく電車で移動したこと。コロナで長いこと高速道路を使わずにいたら、なんだか運転が怖くなってしまいました。かつては運転が好きだったのですが、今は恐怖でしかありません。で、紅葉を見ようと思い立ちました。できれば六義園か皇居東御苑が良いと思ったのですが、webサイトを見るとどちらもひどく混雑するらしいことが分かりました。そこで紅葉はわずかながらゆったりと楽しめる日比谷公園を目指すことにしました。東京駅丸の内口に降り立ち、有楽町方面へ。有楽町、日比谷、銀座と言ったあたりは子供の頃親に連れられて芝居や映画を観に行った思い出の地です。中学生の頃通っていた塾もこの辺りにありました。変わらない...紅葉
昨日はブラック・フライデーのセールを行っているということで、そごう千葉店に出かけました。以前、千葉駅近くにはそごうの他に三越が在って、三越にばかり行っていたのですが、閉店して跡地はタワーマンションになってしまいました。以来、不本意ながらそごうに通う羽目になりました。ブラック・フライデーのお目当てはダウンのコートを買うこと。昨年、カシミアのコートを大枚17万円をつぎ込んで購入し、これを愛用していたのですが、本当に寒くなる真冬はダウンのほうが良かろうと思い、買いに出かけた次第です。愛用のスコッチハウス、ブルックスブラザーズ、ニューヨーカーなどいくつかの店舗を見て回り、結局最初に見たスコッチハウスで濃紺のダウンコートを購入しました。15%OFFで8万円ほど。カシミアに比べると安いです。その後本屋に立ち寄り、最近...眠る
今日の千葉市はひどく寒く、冷たい雨が降っています。真冬です。うつ病や適応障害の患者は天候に依って体調が左右されやすく、雨で寒いとなるとてき面です。双極性障害でこのところ落ち気味の私も例外ではなく、今日は仕事を休んでしまいました。突然の体調不良で休むといつもそうですが、ひどい自己嫌悪に陥ります。で、禁断の昼酒を呑んでしまいました。少々呑んでも落ちた心は却って眠気を吹き飛ばし、寝逃げしようとしても無駄です。ひたすらに緊張し、不安になり、悲哀甚だしく、世界一不幸だと思ってしまうのは病ゆえでしょう。ただ己の愚かな精神を嗤うばかりです。世界一
昨日は午前中、一週間分の食料の買い出しに行った他は静かに読書をして過ごしました。芹沢央という作家の「僕の神さま」という小説です。僕の神さま(角川文庫)芦沢央KADOKAWA小学校5年生の僕が主人公で、冷静沈着、何事もすらりと解決してしまう神さまとあだ名される少年との交流を描いています。春・夏・秋・冬・エピローグという構成の連作短編集の形式を取っています。春の章は少年らしい心の揺らぎを描いたほのぼのしたもの。しかし夏・秋・冬と、異常に絵がうまい転入生の少女が、大酒飲みでパチンコ中毒の父親に苦しめられていることが語られ、ついには父親を事故に見せかけて殺害することを夢想していることが判明します。これに対し、神さまとあだ名される少年はそれを肯定し、僕を愕然とさせます。少女は児童保護施設への保護を希望しますが、施設...僕の神さま
昨日は4週間に一度の精神科の通院日でした。前回初めて処方されたトリンテリックスという抗うつ薬が体に合っていたようで、6月から二つの役職を兼務するようになってからずっと続いていた激しい憂鬱感や落ち込むが少し緩和されたという話をしたら、主治医はとても喜んでくれました。これまで自分は壊れていくだけだと思っていいたところ、反撃が始まったような気がします。まだまだ落ち込みは続いていますが。反撃
昨日はコレステロールの薬をもらいに内科に、今日は散髪に行った以外、静かに読書をして過ごしました。桜木紫乃の「ラブレス」を読みました。この作者の小説を三冊続けて読んでいます。北海道を舞台に、二人の女性の一生が大河ドラマのような壮大さで描かれます。奔放に生きた姉と堅実に生きようとした妹の物語に様々な登場人物が絡んで、人生というものを考えさせられます。みな同じように脱皮を繰り返し、螺旋階段を上るように生きてゆく。人はみな手前勝手なもんだから、自分の幸せのためなら手前勝手に生きていい。どこへ向かうも風のなすまま。からりと明るく次の場所へ向かい、あっさりと昨日を捨てる。捨てた昨日を悔んだりしない。奔放に生きた姉の言葉でありながら、堅実に生きようとして奔放に憧れた妹の悔いのようにも読み取れます。親子孫、三代に渡る物語...ラブレス
三連休。前回の診察で処方された新しい薬のおかげか、飲み始めて15日目くらいから明らかに調子が良くなってきました。激しい落込みから軽い落込みへと改善しました。軽い落込みがあると言ってもずいぶん楽です。初日の土曜日は大雨で、午前10時半に予約していた歯医者に行った以外は自宅でのんびりと過ごしました。半年に一度歯のクリーニングを行っており、土曜日がそうでした。おそらく誰でもそうでしょうが、歯医者というのは嫌なものです。歯を削ったり詰め物をしたり。私はクリーニングだけですが、それでもいつも億劫です。昨日、日曜日は午後そごう千葉店に出かけました。北海道物産展で買い物を楽しむためです。大変な人出でしたが、物産展のなかでも北海道はテンションが上がります。旨い海産物や北海道ならではのスイーツがあります。うす味の貝の漬物と...三連休
今日は選挙に出かけました。私が住む選挙区では、小選挙区は自民党、立憲民主党、維新の会、共産党が候補者を出しています。私は自民党に入れるか、共産党に入れるか、どちらかしか選択肢はありません。弱い自民党支持ですが、お灸をすえる必要を感じた場合には共産党に投票しています。共産党が小選挙区で勝つわけがないので、事実上死に票ですが、自民党に投票しなかった、という事実が大事なのです。帰りにかねて頼んであった運転用メガネを取りに行きました。EMPOROARMANIというブランドのメガネなんだそうです。メガネのフレームについてあまりブランドとかメーカーを気にしたことが無いので、納品時まで気づきませんでした。調べたら御大層なものではなく、ARMANIの廉価バージョンとのことで、確かに高い物ではありませんでした。明日からの仕...眼鏡と選挙
私の部署が定員削減の憂き目にあい、そのために業務量が極端に増えて精神的に落ち込んでいることはすでにこのブログで報告したところです。このたび、そのために不義理をすることになってしまいました。コロナ前、半年に一度会食を楽しんでいた古い女友達二人と来月久しぶりに会う予定だったのですが、気持ちが沈んだままでは会っても楽しくないし、そもそも夜東京まで出かけて行って帰ってくるということがとてつもない難事業に感じられたのです。そんな私を元気づけようと、同居人が久しぶりの都内散歩に誘ってくれました。朝9過ぎに出発してなるべく早く帰ってこようという計画で、御茶ノ水から神保町、九段下を経て飯田橋から帰るというコースです。都内散歩というとこれまで車で出かけることを常としていましたが、左目の緑内障の悪化に加えて、憂鬱感、不安感、...変化
今日は職場で電気点検があり、一時的に全てが停電するということで、臨時休暇となりました。折角のお休みでしたが、忙しく過ごしました。金額的にATMでの振込が出来ないため、我が家のメイン・バンクを訪れ、新車の費用を振り込みました。時代は変わったというか、キャッシュカードと暗証番号があれば、印鑑は要らないのですね。これならATMで振り込むのと変わりない気がしますが。それから区役所をに行って印鑑登録証明を3通取得。マイナンバー・カードがあればコンビニでも取得できることはその後知りました。さらには最近気になっていた眼鏡の度が合っているかを確認するため、眼科へ。視力は運転に耐えうるとのことでしたが、乱視が入ってきており、なるべくなら運転しない方が良いと言われました。そこで乱視を矯正する眼鏡を購入することを決意し、眼科で...臨時休暇
今日は10月も半ばを過ぎたというのに蒸し暑い日となりました。午前中はダラダラと寝て過ごし、昼は塩ラーメンを食いに行き、晩の買い物を済ませると、帰宅してまた寝て過ごしました。このところ仕事が忙しく、忙しいと嬉しくなっちゃうと言う人をたまに見かけますが、私は凡人ですので、忙しいのは本当に嫌です。そのため、毎日憂鬱で、休みの日でも憂鬱を引っ張てしまう損な性分で、自分で自分が恨めしくもあります。これから4週間に一度の精神科の診察があります。面倒くさいですが、薬を貰わないと生きていけません。薬をもらっても、生きているんだか死んでいるんだか分からない状況です。多分退職するまで、程度の差はあれこの憂鬱が続くんでしょうね。なんだか小学生の高学年くらいから、ずうっと長い憂鬱を生きてきたような気がします。生きるために仕方ない...うんざり
良く晴れた初秋の日曜日。散歩の季節到来ということで、今日は千葉市の稲毛駅から千葉駅まで歩きました。電車で稲毛駅に向かい、稲毛からまずは西千葉を目指しました。西千葉は千葉大学や私学、専門学校が集中する文教地区です。文教地区と呼ばれる所はどこもそうですが、大学の緑、街路樹の緑、公園の緑が溢れ、情緒を醸し出しています。西千葉で有機野菜を専門に扱うレストランで昼食をいただきました。食後は最近よく飲む紅茶です。その後ぶらぶらと千葉駅へ。そごう千葉店に寄ってフェイスタオル4枚と冬用のシャツ2枚を購入。さらにデパ地下で晩の総菜を買いました。疲れてしまい、喫茶店でまた紅茶。その後電車で帰宅しました。合計12,400歩の大散歩となりました。少し暑かったですが、心地よい散歩になりました。稲毛から西千葉さらには千葉
つい最近、緑内障で左目の視野が欠損していることが理由と思われる自損事故を起こし、もう夜間の運転はしないと誓いました。で、ちょうど同じタイミングで車の半年点検があり、点検と同時に車の傷を直そうとディーラーに車を持ち込みました。修理費用は10万円くらいかなと思っていたのですが、提示された金額は30万円。さらに傷がついた4年半乗っている車の下取りが100万円なので買い替えないかと勧められました。最初はそんな気はなかったのですが、新しい車に試乗し、色々と説明を受けているうちに、欲しいという気持ちが強くなりました。少し考えたいとディーラーを出ましたが、欲しい気持ちが収まらず、ついに即日契約してしまいました。大散財です。契約して初めて、大きな買い物をしてしまったと、後悔というか、すっかり脱力してしまいました。双極性障...脱力
6月から二つの役職を兼務することになったのはすでにこのブログでお知らせしました。当初はなんとか乗り切ろうと頑張っていたのですが、思った以上に激務でした。最近いくら寝ても疲れが取れず、朝起きるのも必死の思いになってしまって、今日はどうしても出勤する気になれず、職場に電話をして休暇を取りました。おかげでたっぷりと眠れましたが、憂鬱感、不安感が強く、休んだ気がしません。それどころか、さぼってしまったという罪悪感、今日休んだことによる明日以降の仕事への影響に対する予期恐怖が起き、難儀しています。せっかく職場に完全復帰して15年も経ったのですから、これを続けたと切実に願います。突然の休暇
義母が10月21日(月)に特別養護老人ホームに入居することが決まりました。今日、契約に行ってきました。契約関係書類の中には延命処置を望むか、と言った切実な問題が含まれていました。つい最近出来た施設で、我が家から車で10分ほどと至近です。しかも10月中に満員になるとのことでギリギリ間に合いました。義母は85歳。車椅子でしか移動は出来ないし、車椅子に自力で乗ることも出来ません。認知も危うくなってきました。誰もが年老いてやがては死んでいきます。当然私も。それがいつ来るのかは誰にも分かりませんが、必ず来ることだけは避けようの無い事実です。怖ろしいことです。人間は生きたいもの。私が死を迎えようとする時、どんな心境になっているのでしょうか。義母が老いていく過程をみて、死ぬということについて考えさせられます。特別養護老人ホーム
今日は雨。雨に閉じ込められて、魚屋と八百屋に行った以外家でごろごろしていました。そんな風に過ごしていると、知らず、過去のことが想起されます。思えば子供の頃から躁鬱気質だったような気がします。ほんの幼い頃を除いて。12歳くらいから、時折訪れる激しい高揚感と、なんとなく憂鬱な日が続く日常を繰り返していました。ただその頃は、己の心理状態に目を向けることが無かったため、とくだん苦しいとは思いませんでした。幸せな時代です。15歳くらいから落ち込みと高揚が激しくなりました。その時初めて、自分の精神は異常なのではないかと感じ、風邪薬や鼻炎カプセルの副作用で心が落ち着くことを経験的に知り、体調が悪くないのにそれらを飲むことが増えました。それでもまだ精神科を訪れようとは思いませんでした。高校・大学時代をそんな風にしてやり過...雨中
先週、雨の夜道で自損事故を起こしてしまいました。車の左側をガードレールにこすってしまったのです。理由ははっきりしています。緑内障による左目の視野の欠損です。眼科医からは車の運転は控えた方が良いと言われていました。ただし、今の法律では運転に関して視力の検査は必須ですが、視野の検査は行われません。したがって、視野が欠損していても法律上は運転が出来ることになります。私もそれを頼りに運転を続けてきました。しかしもう無理です。同居人に運転を頼るしかないようです。残念です。自損事故
残業続きだった今週。今日はなんだか早起きしてしまい、早朝5時に起きてシャワーを浴びました。その後生卵と納豆で白飯を食い、しばし食休み。9時に浄水器を交換するための業者が来て90分ほどで作業を終えました。先週の脱衣所の引き戸に続き、2週連続の屋内の修繕となりました。前の浄水器、蛇口がくるくると動くようになってしまったので、是非とも交換したかったのです。こんな感じです。お昼は近頃我が家でブームのあっさり塩ラーメンを食いに行きました。私はここで塩ラーメンに味玉、チャーシュー、雲吞が載った全部載せを食すことを慣例としています。毎週末通っています。すっかり常連です。これほどしょっちゅうラーメンを食うのは初めてです。温麺のようなまっすぐ細麺と浅利の出汁が効いたスープが食欲をそそります。食後、大分涼しくなってきたので近...浄水器と秋刀魚と塩ラーメン
数か月前まで私が住むマンションのすぐ近くに大型の書店とDVDレンタル店があって、ずいぶん使わせてもらいました。ところがインターネット通販の影響でしょう、両店とも閉店してしまいました。私自身、映画やドラマはNetflixで観るようになり、また本もネット通販で購入することが多くなりました。リアルな店が潰れるわけです。しかしネット通販で本を購入すると、本との偶然の出会いがありません。偶然の出会いが欲しかったら、わざわざ千葉まで行かなければ大型書店はありません。電車か車で行かざるを得ません。難儀なことです。今日は千葉の駅ビルに在る大型書店に行きました。そこで小説2冊と、珍しく川柳集を買いました。早速川柳集を読みました。五七五が1頁に書かれているので一瞬で読み終わってしまいます。シルバー川柳14「ワシだって財布の中...シルバー川柳
もう9月の下旬だというのにひどく蒸し暑い日が続きます。三連休の真ん中。通常であれば出かけたく日ですが、体がだるくて一日中寝ていました。最近なんだか体がだるく、何をするにも億劫です。一週間ほど前に風邪で仕事を休み、内科に行って薬を処方してもらい、ほぼ完治したと思っていたのですが、まだ本調子ではないようです。体調が良くないと悪いことばかり考えるか、思考が停止します。今回は思考が停止したようで、何も考えられなくなりました。良いことも悪いことも。それはそれで良いのかもしれませんが、頭がぼうっとして、呆けたようになります。あるいは認知症の始まりのような。世間には若年性認知症と言うものがあって、50代で罹患して、何もかもを忘れてしまう人がいるようですね。なんだかそれに罹患したのではないかと疑ってしまいます。近頃人の名...忘れる
今日は午前中建具屋が来て、洗面室というか、脱衣所の引き戸を交換してもらいました。引き戸に脚立をぶつけて凹みが出来てしましましたので。来週は浄水器の交換があります。両方昨年リフォームをお願いした業者に頼んで、合わせて20万円弱の出費。痛いですが、結構長く住んでいるマンションですし、ここに生涯住むつもりなので仕方ないことです。建物といえども一種の消耗品。メンテナンスを怠ればたちまちボロ家になってしまうでしょう。それは人間も同じで、年とともあちこちガタが来て、治療しなければ長生きできません。もっとも、長生きすることが良いことなのかどうかは一概には言えません。もっと根源的な問題なのでしょう。衰えるということ、痛みとわずかな哀しみを伴うようです。引き戸
今朝目覚めたら喉がひどく痛み、咳が止まりません。体の節々が痛み、微熱がありました。出勤できないことも無いかなと思いましたが、こじらせる前に治したいと思い、仕事を休んで内科に行きました。つい一週間ほど前に同じ部屋で執務する後輩がコロナに罹ったことも心配でしたし。内科でコロナの検査を行った結果、幸い大丈夫でした。抗生物質やら咳を止める薬やら色々薬が出て、朝と昼に飲んだら大分楽になりました。ただし、喉の痛みは相変わらずです。多少体調が良くなったので、「ふたりぐらし」という小説を読みました。ふたりぐらし(新潮文庫)桜木紫乃新潮社今では職業として成り立たなくなった映写技師で脚本家になる夢を捨てきれない40歳の男と看護師で36歳の妻との生活がそれぞれの目線で交互に語られる連作短編集の体裁を取っています。看護師の妻が夫...ふたりぐらし
昨日は一昨日と打って変わって静かに読書をして過ごしました。恩田陸の「夜のピクニック」です。この人はミステリーやホラーの作家というイメージを漠然と持っていましたが、「夜のピクニック」はいわゆる青春小説と呼ばれる分野かと思います。夜のピクニック(新潮文庫)恩田陸新潮社田舎町の進学校、北高。ここでは1年生から3年生、全員が参加する奇祭、歩行祭が毎年行われています。朝8時に学校を出発し、途中で休憩や2時間の仮眠を挟んで80キロの道のりを翌朝8時までに歩き通すという過酷なものです。しかし、ヘトヘトになりながらも達成感があるらしく、多くの生徒は歩行祭の実施を支持しています。ただ歩くだけで何の事件も起こらないのですが、歩行中に生徒達の間で交わされる会話が面白く、文庫本で447ぺージの作品を一気に読んでしまいました。最後...夜のピクニック
昨日、10月1日職場内の異動が示されました。6月17日という中途半端な時期に私の部署の職員が定員削減になったばかりで青息吐息なのに、またもや1名削減となりました。立ち直れなくくらいショックです。私を辞めさせたいとしか思えません。しかしそうは言っても勤め人。上層部が決めてしまった人事に何を言っても切ないばかりです。もう少し頑張って、どうにもお手上げとなったら、15年ぶりの病気休職もやむ得ないかと思っています。精神科医はいつでも診断書を書く、というか休めと言っていますし。で、残暑厳しい今日という休日、少し歩き回って気分転換をしたいと、冷房の効いた巨大ショッピングモール、イオン幕張新都心店に出かけ、ペットショップで犬や猫を見たり、北欧家具の洒落れた店を冷やかしたり、喫茶店で紅茶を飲んだりして1日を過ごしました。...異動
今日は同居人が休日出勤を命じられたため、独りで過ごす日曜日となりました。こんな日、普段私はどれほど同居人に依存しているかを思い知らされ、愕然とします。奥様が留守だと嬉しいと言う中年男性のほうが多いというのに。お昼は近所のあっさり系ラーメン屋で塩ラーメンを食したのですが、店に向かう一時間ほど前から、食前酒と称して禁断の昼酒を呑んでしまいました。寂しさゆえだと思います。食前酒を飲むと食事が美味しく感じられることは確かですが、昼酒は変に効きます。実際、今日はラーメン屋から帰宅して2時間も昼寝してしまいました。晩御飯には鰹のたたきと蛸ぶつ、それにフルーツトマトと枝豆を買ってあります。呑みメニューです。晩も吞んでしまうんでしょうね。同居人と一緒に過ごす休日であれば、昼酒を呑むのは正月と花見の時だけです。こんなことで...寂しい
待ちに待った土曜日。今日は読書などしてのんびり過ごそうと思っていたのですが、同居人がLOFTと無印良品に行きたいと言います。これはすなわち、そごう千葉店に行きたいということ。LOFTと無印良品の両方があるからです。少々暑くはありましたが、車で行けばどうということも無いので、気分転換に出かけることにしました。10時45分に出発して11時には着いてしまいます。少々早かったですが、寝坊して私も同居人も朝食を摂っていなかったため、昼飯にしました。いつもの椿屋茶房のビーフカレーのセットです。食後も紅茶を飲みながらダラダラして、2時間もお店に居座ってしまいました。店外で待っていた方々、ごめんなさい。10階にある飲食店街からエスカレーターで1階降りては店を冷やかしを繰り返し、2階に辿り着くまで2時間かかってしまいました...幸せ
かねて読み進めていた村田沙耶香の「地球星人」を読み終わりました。この人の小説を読むのは「コンビニ人間」、「消滅世界」に続いて3冊目です。「コンビニ人間」や「消滅世界」はジェンダーレスの世界を描いていて、それだけでも世の中の常識から反する、いわば反社会的な作品でした。しかるに「地球星人」はそんな生半可な小説ではありません。人間社会の全てを否定しているかのごとくなのです。地球星人(新潮文庫)村田沙耶香新潮社コンビニ人間(文春文庫)村田沙耶香文藝春秋消滅世界(河出文庫)村田沙耶香河出書房新社最初は世の中というものに違和感を持つ少年少女の淡い恋物語の様相で始まります。その違和感はますます大きくなり、長じて、人間社会を工場と呼ぶにいたります。勉強を頑張り労働する、女の子を頑張り生殖する、この二つが地球星の成り立ちで...地球星人
今朝は6時半に起きて生卵と納豆で白飯を食いました。その後日曜日の朝恒例の洗濯。朝が弱い同居人は夢の中です。午前中はテレビなど観てだらだら過ごし、昼は近所の蕎麦屋で鴨せいろを食しました。その後床屋で散髪しました。午後は読書。軽い物が読みたいと、かねて購入してあった松任谷正隆の「おじさんはどう生きるか」というエッセイ集を読みました。おじさんはどう生きるか(中公文庫)松任谷正隆中央公論新社私はこの人、松任谷由美の旦那で音楽関係の仕事をしているとしか予備知識はありませんでした。しかしこのエッセイを読むと、文章を書いたり、音楽劇の演出をしたり、バンドをやったりと多彩な活動をしていることを知りました。内容は偏屈なおっさんの繰り言という感じで、我が意を得たり、と思うことが多くありました。そのなかに、寂しがり屋の一人好き...おじさんはどう生きるか
台風10号の影響か、今日の千葉市は突如雷を伴う大雨になったり、すぐに止んだり、奇妙な天候となっています。こういうのは珍しいのではないでしょうか。もう5年も前になるでしょうか、台風で停電し、信号機が止るという異常事態が発生しました。あの時は本当に怖かったですねぇ。出勤時はなんともなかったのですが、帰りにそういう目にあいました。台風というのはひどい惨禍をもたらしますが、どこか気分を高揚させる作用があるように思います。往年の名作、「台風クラブ」では、台風の晩にバカ騒ぎをする中学生たちが描かれています。台風クラブ工藤夕貴そうはいっても、それほど大規模な台風で無いからそんなことが出来るので、激甚災害となったらそんな悠長なことはやってられません。今度の台風はあまりにも遅く、いつまで経っても関東にやってきません。いっそ...台風
昨日は珍しく、韓国の小説を読みました。翻訳部門で本屋大賞を受賞した「アーモンド」です。アーモンドソン・ウォンピョン祥伝社生まれつき偏桃体(アーモンド)が極端に小さく、そのためにほとんど感情を持たず、他人に共感することもできない怪物と呼ばれる少年と、逆に感情の塊のような粗野で乱暴な不良少年との不思議な交流を描き、それぞれの少年が少しづつ成長していく過程を描いています。私は「箪笥」や「半地下の家族」などの名作映画を作り出した韓国のエンターテイメント作りの巧妙さに惹かれますが、小説は読んだことがありませんでした。韓国には著名な古典文学も無く、文学不毛の地だと思っていたのです。箪笥<たんす>(字幕版)イム・スジョンパラサイト半地下の家族(字幕版)ポン・ジュノしかしこの小説を読んで、それは私の誤解であったことに気付...アーモンド
昨日は4週間に一度の精神科への通院日でした。二つの役職を兼務することになったことへの不安を訴えました。薬を大量に飲んでいますが、その内の1種類を切り、別の薬に変更することになりました。効いてくれれば良いのですが。精神科は千葉駅から徒歩10分弱の所に立地しています。私が住まう地域の最寄り駅から千葉駅までは6分。通うのにストレスはありません。診察は17時からで、薬局で薬を貰ったのが17時40分。夕飯にすることにしました。千葉駅近くのイタリア料理店で一杯やりました。各種のつまみを食い、ビールとワインをしこたま飲み、最後はマルゲリータで締めました。好い週末だったと思います。ただし、新しい薬が効いてくれれば、という条件付きで。診察
今日は私の誕生日。55歳になりました。ひと昔前なら定年退職する年齢です。この年まで大病せずに生きてこられたことに感謝しなければなりません。近頃同世代の友人や同僚が病死することが増えてきましたから。日々憂鬱な仕事にいそしんでいるわけですから、今日くらいはということで、同居人と二人、特に予定は無かったのですが、休暇を取りました。雨模様でもあり、近所のイタリア料理店に出かけた以外、家でのんびりと過ごしました。実家の母から誕生日恒例の特大の国産高級鰻が届きました。例年これを温め、わさび醤油で白焼きにして食べたり、タレをかけて蒲焼にして食べたりします。有難いことです。55歳、もっと精神的に落ち着いた大人の男になると思っていました。しかし精神状態は精神障害を発症した約20年前と大して変わりません。三つ子の魂百までと申...55歳
今日はとても魅力的な小説を読みました。「夜行秘密」です。夜行秘密カツセマサヒコ双葉社作りは、いわゆる群像劇になっています。登場人物が次々と一人称で告白し、それがやがて一つの物語になっていく、という。天才映像作家、その熱狂的なファンの女、MVを作ってもらうことになった新人アーティスト、新人アーティストの恋人、天才映像作家のマネージャーを務める美女など。それらの人々がそれぞれの立場で告白し、それらが大きなうねりと小さな誤解とを生んで、悲劇的な物語へと昇華します。物語の終わりが近づいて、もう新人ではなくなったバンドのヴォーカルが独白します。おれが思い出すのは大抵、楽しかった記憶とかじゃなくて、後悔の記憶だ。あの時、ああしていれば良かったと、記憶を巻き戻してみては、選ばなかった方の人生を想像してしまう。どうしても...夜行秘密
昨日はそごう千葉店に出かけました。家にいてもクサクサするし、遠出は面倒くさいということで。気分を上げるため、濃紺の麻の着物で出かけました。この着物、極めて肌触りがよく、涼しいので気に入っています。11時半に到着し、そごう千葉店では馴染みの喫茶店でビーフカレーとサラダと冷製スープのセットを頼み、食後に紅茶を楽しみました。最近、珈琲を飲むとドキドキするようになり、紅茶を飲むようになりました。加齢に伴う嗜好の変化でしょうか。食後に無駄話などして、お店を出たのが13時。お昼に90分もかけるなんて休日ならではの贅沢です。その後6階催事場で催されていた「日本の職人」を観に行きました。御琴や三味線、尺八など和楽器の店があって、御琴には100万円以上の値が付いていてびっくり。どんな人が買うんでしょうね。その他鎌倉彫やら南...日本の職人
昨日から観測史上最大の大型台風が関東、特に千葉県と茨城県を襲うとの報道が繰り返し流されています。夏休みは昨日で終わり、今日から出勤の予定でしたが、安全な建物から出ずに外出を控えろ、とのことでしたので、大事を取って今日は急遽休暇を取ることにしました。リスクが高いことを承知で出勤するなんて馬鹿げていますから。で、小説を読みました。村上春樹の短編集「一人称単数」です。一人称単数(文春文庫)村上春樹文藝春秋この人の書いたものはノンフィクション以外すべて読んでいると思っていたのですが、偶然本屋で見つけて、購入しました。村上作品は長編が出ると大騒ぎとなり、書店に長蛇の列が出来ることがほとんどですが、短編集の場合そういった現象が起きないため、見過ごしていたようです。この作者にしては珍しく、私小説的な作品が多かったように...一人称単数
今日は我が国が連合軍に降伏することを全国民に知らせる玉音放送が流された日です。一般にこの日を以て終戦と言うべきか敗戦と言うべきか、とにかく戦争が終わった日とされます。国民は疲弊しきっていたでしょうから、内心ほっとしたという人も多いでしょう。また、大日本帝國は無敵であって、敗れるはずがないという信念を持って生き続けてきた人々にとっては屈辱の日だったでしょうね。戦後79年が経って、もはや太平洋戦争は歴史上の事件となりました。今は多分、次の戦争の戦前なのだろうと思います。戦争が悪であることは誰もが承知していますが、仮想敵国が何がなんでも戦争で相手を叩き潰すと固く決定してしまえば、戦争から逃れることは出来ません。いくらアホダラ経のように戦争反対を唱えたところで、それは虚しいばかりでしょう。戦争を避けるためには地道...呪う
昨日は軽井沢から少し足を延ばして信濃鉄道で二駅目の信濃追分に行きました。かつて宿場町として栄えた追分宿に行くためです。信濃追分駅、驚愕の無人駅でした。しかも追分宿まで徒歩で30分もかかるとか。バスもタクシーもありません。高原なので暑さはさほどでも無いですが、30分とは参りました。それでもここまで来た以上、突き進む他ありません。人けがほとんど無い道を歩くこと30分。追分宿郷土館なる小さな博物館に辿り着きました。まずは一安心。追分宿、あまり宿場町らしい風情がありません。本陣も脇本陣も残っておらず、旅籠もわずかです。どちらかというと洒落た喫茶店や骨董店が立ち並んでいて、車で来たと思しき観光客が散策しています。東京出身の小説家、堀辰雄がこの追分に魅せられ、自宅を構えて終の棲家にしたそうで、堀辰雄文学記念館というの...追分宿など
今日は軽井沢2日目。予報は雨でしたが、どうにか一日曇りで持ちこたえました。ラッキーです。今日は南軽井沢に在る塩沢湖を中心とした広大な有料公園、軽井沢タリアセンを訪れました。軽井沢駅からタクシーで20分ほど。車が無いとこういう時不便です。バスは本数が少ないし、タクシーだと高いし。9時の開園ちょうどに到着。チケットを購入していざ、タリアセンへ。広い湖を取り囲むようにしてアスレチックや小さな遊園地が併設され、レストランも充実しています。いい年をして恥ずかしながら同居人と足漕ぎボートに乗りました。足漕ぎボートで湖に出てみると、鴨が何羽も追っかけてきます。そういえば鴨の餌を売っていて、ボートに乗りながら餌を与える人が多いのだと思います。鴨たち、私も餌をくれる人だと勘違いしたようです。お生憎様。ただで餌などやりません...軽井沢タリアセン
今日から2泊3日の軽井沢旅行。我が家を7時半に出て、9時半には軽井沢駅に降り立つことができました。私がよく行った奥日光は中禅寺湖畔に比べると軽井沢はそれほど涼しくないというイメージを持っていたのですが、東京駅の新幹線のホームが異常に暑かったせいか、軽井沢駅に降りた瞬間、涼しいと思いました。ガイドブックに載っていたサイクリングのモデルコース、わずか6キロメートルであったため、徒歩で見て回ることにしました。自転車のスピード感では感じられない良さも悪さも徒歩ですと実感できると思ったのです。まずは森林の中にある雲場池へ。軽井沢の森林地帯はどこも立派な別荘が建っています。私のような庶民には信じられないようなお金持ちがたくさんいるのですね。少し嫉妬。雲場池、マイナスイオンがたっぷり出ている感じでした。ただし入口にはレ...軽井沢初日
今日は午前中墓参りに行きました。私の実家ではなく、同居人の父とわずか18歳にして病死した妹が眠る墓です。久しぶりに行ったら雑草が生え放題で、掃除に難儀しました。しかもこの暑さ。頻繁に木陰で休憩を取りながら、2時間もかけて掃除を終え、線香に火をつけて拝みました。義妹はもう33回忌を終えています。とっくに成仏しているものと思います。義母はかろうじて生きていますが、そう長くないことは疑いようの無い事実です。義母が亡くなってしばらくしたら墓仕舞いを考えなければならない状況に追い込まれます。私たち夫婦以外にはお参りする人などいませんから。では私たち夫婦が亡くなったら?私の実家は寺なので、その寺の共同墓地というか無縁仏のための塔というか、そういう物があるので、そこに入れてもらいたいと思っています。今でこそ54歳は現役...墓参
今朝は朝一番で内科に行きました。4カ月に一度の血液検査のため、採血があったからです。その後しばし休んでそごう千葉店に行きました。今使っているバスタオルが大分くたびれてきたからです。ネット通販でも良いのですが、身に着ける物と同様、手触りを確かめてから購入したいと思いましたので。で、少し高いけど極めて肌触りの良いバスタオルを2枚購入。その後昼食を摂り、本屋へ。文庫本の小説を2冊購入。帰宅してから、かねて購入してあった歌集を読みました。「また猫と」という猫の挽歌集です。歌人は大の猫好きで、多くの保護猫を飼ったり、里親とのパイプ役になったり、猫無しの生活は考えられない人のようです。私はたまに愛でるくらいなら良いですが、飼うのは犬も猫も絶対に嫌です。実家で犬を飼っていたことがあり、野良猫を餌付けしたりもしていました...また猫と
今朝は半年に一度の視野検査のため、千葉大学医学部附属病院に行きました。大学病院はとにかく待たされます。視力検査で待たされ、視野検査で待たされ、診察で待たされ、会計で待たされ、合計2時間ばかり待たされたでしょうか。どうせ待たされると思っていたので、未読の小説を持っていき、文庫本で229頁、軽やかな文体で読みやすく、待ち時間の間に読み終わってしまいました。私、死体と結婚します(ハルキ文庫さ25-2)桜井美奈角川春樹事務所近頃お気に入りの桜井美奈の「私、死体と結婚します」を読みました。比喩的なタイトルかと思いきや、本当に死体と結婚してしまいます。結婚間近で同棲しているカップル。明日には入籍しようというタイミングで、女が帰宅すると、男が寝室で冷たくなっています。女は看護師で、一見して死んでいると分かってしまいます...私、死体と結婚します
明日からから8月15日(木)まで土日を含めて7日間の夏休みです。7日間も休めるなんて正月休みとお盆休みくらいなので、嬉しいですねぇ。しかし、明日は朝から眼科受診のため千葉大学医学部附属病院に行かなければなりません。もともと緑内障のため近所のクリニックに通っていたところ、主治医から点眼治療だけではなく、手術も検討すべきだと、紹介状を渡されて千葉大学医学附属病院に初めて受診したのが3年半前。それ以来、2か月に一度の通院でクリニックに通って、薬を処方され、半年に一度、2月と8月に千葉大学医学部附属病院に検査のため通っています。40代、50代での手術は感染症のリスクが高いため、様子をみましょうと言われ続け、もう3年半が経ちました。明後日はコレステロールの薬をもらいに近所の内科クリニックを受診予定。4か月に一度の血...夏休み
30年も前に刊行された黛まどかの句集「B面の夏」を昨夜読みました。この人の名前はもちろん30年前から知っているし、代表的な句のいくつかはなぜ覚えたのか分かりませんが、諳んじることもできます。それなのに句集を読まなかったのは、この人、もしくはその周辺のファン達のイメージが恋愛依存的な雰囲気を醸し出し、気持ち悪くて面倒くさいように感じたからです。改めて読んでみると特段恋愛依存とは感じませんでした。ふらここや恋を忘るるための恋のような句が恋愛依存的に感じたのかもしれません。公園デートでしょうか、ぶらんこに乗りながら前の恋を忘れようと新たな恋を求めているというほどの意かと思います。また、こんな句。夜桜やひとつ筵(むしろ)に恋敵なんて、怖いですねぇ。私が最も好む句は、飛ぶ夢を見たくて夜の金魚たちです。近頃では高校の...B面の夏
近頃お気に入りの桜井美奈のミステリー「殺した夫が帰ってきました」を昨夜読みました。タイトルが極めて刺激的です。殺した夫が帰ってきました(小学館文庫)桜井美奈小学館DV夫を崖から突き落として殺した女。その後独身と偽ってファッションデザインの会社に勤め、充実した毎日を送ります。しかし罪の意識に苛まれるのも事実。そして夫殺害から5年も経って、記憶を失った夫が帰ってくるのです。崖下で奇跡的に生き残ったのか、はたまた化物か、とにかく女は記憶を失ってすっかり優しくなった夫と奇妙な同居生活を始めます。女の不幸な生い立ちが語られ、様々な登場人物が真実に近づき、あっと驚く結末を迎えます。謎が重層的に絡まる物語で、何を書いてもネタバレになってしまうので、これ以上は書きません。切ない真実に、つい、落涙を禁じ得ませんでした。殺した夫が帰ってきました
昨日はイオンモール幕張新都心に出かけました。夏になるとよく訪れます。夏は暑すぎて外散歩が出来ないため、歩くために空調の効いただだっ広いイオンモールは快適で便利だからです。普段運動などしない私にとっては散歩くらいしか体を動かすことがありません。散歩は私にとって死活的に重要です。犬のように。イオンモール幕張新都心へは東関道を使って車で20分ほど。11時半頃に着いて、まずは洋麺屋五右衛門で昼食。その後歩き始めました。同居人の体重が過去最も重くなってしまい、近所のジムに通い始めて一か月半。食事制限はしていないのに2キロ痩せたと同居人は喜んでいます。これまでほとんど運動をしていなかったのに突如として運動に目覚め、スポーツ用品売り場が見たいとか言いやがります。色々見て回り、トレーニングウェアを2着購入。私は本屋で小説...犬のように
金曜の夜、小説を読んで過ごしました。読んだのは桜井美奈の「幻想列車上野駅18番線」です。先般この作者の「私が先生を殺した」という上質なサスペンスを読んで気に入り、他の作品も読んでみようと手に取った1冊です。幻想列車上野駅18番線(講談社タイガ)桜井美奈講談社私が先生を殺した(小学館文庫)桜井美奈小学館内容は「私が先生を殺した」はサスペンス、「幻想列車上野駅18番線」はファンタジーというか寓話というか、とにかくこの世の存在では無い者が登場します。心に傷を持った者が上野駅の隅、人けの無いベンチに座っていると、不思議なことが起こります。テオと呼ばれるぬいぐるみのように可愛らしい架空の生き物が、その外観からは不釣り合いな乱暴な口調で鍵を渡し、秘密のドアを開けるよう誘います。ドアを開けるとレトロな一両編成の列車(一...幻想列車上野駅18番線
昨日は4週間に一度の精神科通院日でした。最近仕事が増えて落ち込み気味で、今も多くの精神病薬を飲んでいますが、もうずいぶん前、初めて精神科で処方され、救われたと感じたドグマチールを処方してほしいと主治医にお願いし、処方してもらいました。思えば今までたくさんの薬を試してきました。合う物もあり、水を飲んでいるかのように効かない薬もありました。精神病の薬というのは飲んでみなければ効果があるかどうか分からないようなところがあります。内科の薬、例えば解熱剤などは、誰が飲んでも効くと思いますが、精神というもの、まだ得体が知れず、脳の一部に作用して薬効を得るわけですが、これがじつに難しい。解熱剤の例でいえば、熱を測ればその効果はすぐに分かりますが、精神科の薬はあくまで患者がどう感じたかに依るところが大きく、脳内を検査して...ドグマチール
今夜はミステリーを読みました。テンポが良くて物語が疾走する快感に心奪われ、400頁を一気読みしてしまいました。読んだのは「私が先生を殺した」です。私が先生を殺した(小学館文庫)桜井美奈小学館物語の冒頭、ある私立高校の避難訓練で校庭に全校生徒が集まる中、27歳の人気教師が屋上から飛び降り自殺します。一体何があったのか。物語は語り手が次々と変わり、それぞれの視点から事件に関する一部が語られます。このあたり、湊かなえの「告白」との類似を感じさせます。告白(双葉文庫)湊かなえ双葉社告白松たか子語り手が変われば物語が多重的になっていくというのは、芥川龍之介の名作「藪の中」でよく示されています。藪の中・将軍(角川文庫)芥川龍之介KADOKAWAそのため、この手法は時折見かけますが、「私が先生を殺した」では、物語が多重...私が先生を殺した
今日はあまりの暑さのせいで家から一歩も出ず、冷房を効かせた自宅で快適に過ごしました。で、珍しく短編集というか、ショート・ショートを読みました。平山夢明という作家の「他人事」です。他人事(集英社文庫)平山夢明集英社私はこの作家を知らなかったのですが、本屋で偶然見つけて面白そうだと思い、購入。しばらく前までは本はほとんどネットで購入していたのですが、本屋では新鮮な出会いがあるので、よく大型書店に出かけるようになりました。この短編集、322頁に14のショート・ショートが収められています。どれも奇妙な味の、残酷で滑稽な物語たちです。短編集というもの、短い話ばかりなので、つい、もう一つだけ、もう一つだけ、なんて思いながら一気読みしてしまうことがあります。これがそうでした。ホラーだったりSFだったり、ブラックユーモア...他人事
昨夜は珍しくノンフィクションを読みました。読んだのは「35年目のラブレター」です。35年目のラブレター小倉孝保講談社山間部に建つ小さな小屋で炭焼きを営む西畑家。そこの長男、西畑保の生涯に取材したもので、小説のような体裁を取っています。小学校までは獣道みたいな未舗装の細い道を3時間も歩かなくてはなりません。それでも同学年の友達が出来ることを楽しみに通い始めます。しかし、草鞋履きで継接ぎだらけのボロを着た見るからに貧しい彼は、その貧しさゆえにイジメにあってしまいます。しかも教師までが、彼を疎んじ、イジメを止めさせようとしません。西畑少年は登校拒否になり、山間部にぽつんと建つ自宅で父親の仕事を手伝ったり、同じ山間部に住む年上の少年と唯一の友達になり、遊びまわったりします。家庭では白飯を食うことなど出来ず、薄い粥...35年目のラブレター
今日は読書をして過ごしました。読んだのは佐藤亜紀の「吸血鬼」です。吸血鬼とはいっても、ヴァンパイアが出てきて活躍するわけではありません。吸血鬼(角川文庫)佐藤亜紀KADOKAWA1845年のポーランド。その当時、ポーランドはオーストリア帝国の支配下にあります。ポーランドの片田舎の村にオーストラリアの行政官が赴任します。因習的で気味の悪い村です。ここで続いて3件、不審死が起こります。村民は動揺します。村民の不安を鎮めるため、行政官は村に伝わる因習的な方法を採ることを決意。それは棺を掘り起こし、遺体の首を切断するというもの。行政官は当然そんな迷信を信じているわけではありません。あくまで民心を安んじるための方便です。時を同じくして、ポーランド全土でオーストリア帝国打倒のための反乱計画が密かに進められます。この村...吸血鬼
普段なら日曜日の夕方はひどく落ち込みますが、今週は月曜日がお休み。精神的にずいぶん楽です。火曜日になればまた地獄が待っているというのに。就職して33年目。若い頃よりはずいぶんずうずうしくなりました。休み明け辛いのは辛いですが、休みの最中も仕事のことを思って憂鬱になることは少なくなったような気がします。今日は雨が降ったりやんだりで、食材の買い物と昼食に出かけた以外、家でのんびりと過ごしました。退職すると毎日がこんな感じになるのでしょうか。そうするとずいぶん心穏やかでいられるような気がします。多分定年は65歳に延長されるでしょうから、そこまで勤めたらあと10年もあります。65歳までは気力、体力ともに持たないような気がします。そうなったら早期退職するしか無いでしょうね。とりあえず現在の定年である60歳までは勤め...定年まで
今日は雨が降る予報でしたが、意外にも晴れ間ののぞく陽気となりました。曇りがちなので、気温もそれほど上がらず、そごう千葉店にお買い物に行きました。まずはそごう千葉店でお気に入りの椿屋茶房でビーフカレーとサラダとスープの昼食。食後にはホットコーヒーをいただきました。私たち夫婦は飲食店ではつい長っ尻になりがちで、1時間半もかけてゆっくり食事を楽しみました。その後LOFTへ。同居人が欲しがっていたちいかわのぬいぐるみを購入。同居人、子供の頃お小遣いをもらえず、大人から見たらくだらない、しかし子供にはとても魅力的なぬいぐるみや駄菓子などを購入することが出来ず、思い残しゆえか、社会人になってからそういった物を買いあさるようにになりました。それは就職33年目の今も続いています。私から見たら馬鹿げているように見えますが、...お買い物
昨日は月に一度の精神科受診日でした。もう寛解にいたって15年以上経ちます。日常の苦しみはもはや生きるうえで避けられないと分かっています。単に予防的に飲む薬が欲しくて通っているだけのような状態が続いています。寛解
今日は同居人が休日出勤を命じられたため、独りで過ごす日曜日になりました。我が家では土曜日はお出かけなどして遊ぶ日、日曜日は洗濯や掃除、一週間分の食料の買い出しなどの家事の日と定めています。それはどちらかが休日出勤をしていても変わりません。したがって、今日は独りで家事をこなしました。私は基本的に一通りの家事は自分だけでできちゃいます。料理もレパートリーは少ないながら、そこそこ美味しくできると思います。しかし、やはり独りで過ごす休日は面白くありません。結婚から26年。もはや独りが嬉しいはずなのに、私はそうではありません。とても寂しく感じます。同居人にどれだけ依存しているのかを思い知らされます。同居人に先立たれでもしたら、私は後追いはしないまでも孤独に耐えきれず、過度の飲酒や精神病薬のODなどにより、じきに亡く...独り
今日は千葉公園へ大賀ハスを観に行きました。大賀ハスは千葉市の花。大賀博士という方が千葉でこれを咲かせたそうです。幟があちこちに立っていました。こんな感じです。大乗仏教では亡くなる時に仏様がハスの花に乘って迎えに来てくれるのだとか。そうであるなら私はもっとこの花を愛でたいと思います。大賀ハスまつり
昨夜は京懐石の店(なぜか千葉にある)で結婚26周年のお祝いをしました。京都で長年修行したという板前が10年前に開いた店で、まぁまぁ満足できました。良い夜だったと思います。今日は「その世とこの世」という、大詩人の谷川俊太郎とライターのブレイディみかこの往復書簡集をお読みました。150ページ程度ですので、すぐに読み終わりました。その世とこの世谷川俊太郎岩波書店タイトルのその世とこの世は、あの世とは別にその世があり、世界はこの世とその世とあの世で成り立っている、という示唆に富んだ書簡から取ったものです。詩人とライターという関係性ですが、幽霊とお化けの話から、ウクライナ戦争やコロナ禍の話、果てはトランスヒューマニズムという一種の未来の人間の在り方を規定しようとする思想の話まで出てきて、スリリングな内容になっていま...その世とこの世
昨夕、義母が入院している病院から同居人が呼び出されました。この3日ばかりの間に義母の体調は著しく悪化し、もはや口から食事を摂ることは無理であろうこと、認知機能はまだそれほど衰えていないが、普通に会話することは無理であること、車椅子に座ることは体を支えられないために困難であろうこと、今後の治療は義母の年齢や状態から考えて、積極的には行わず、痛みや不快感を緩和するだけにしたいこと、等の説明があったとのことです。週末は主治医がお休みのため、金曜日のうちに説明しておきたかったとのことでした。最悪今日、明日にも危ないということです。義母は東京大空襲を生き残りますが、幼い妹と母親ははかなくなってしまいました。戦後は父親と祖母から可愛がられて育ち、少々わがままな性格になってしまいました。商業高校としては日本一と言われる...儚い
昨日、6月13日は26回目の結婚記念日でした。昨年は銀婚ということで、式を挙げた東京大神宮から祝詞に招待され、千葉からわざわざ飯田橋まで出かけました。東京大神宮に隣接するマツヤ・サロンで宴会もあったのですが、25年前に同じ式場で式を挙げたというだけのご縁で氏素性の知れない人々と宴席を囲むのはつまらんと思い、宴は欠席しました。その他に、二人で蓮池の路地裏にある千葉市一番の高級寿司でコースを食い、大酒をも喰らいました。あれから一年。今年は明日の土曜日に千葉駅から徒歩10分ほどの高級和食店で懐石料理を食いつつ、お酒をいただく予定にしています。唯一の心配は先般軽い脳梗塞を起こした義母が入院中だということ。脳梗塞はごく軽く、若ければ問題にならないらしいのですが、何しろ84歳と高齢ですから、どうなるか分かりません。食...26
今日は息つく暇もないほど忙しく、酒を呑もうとも思わなかったので駅前の中華屋で冷やし担々麺を食って帰宅するなり風呂も入らずリビングのホットカーペットで1時間ほど眠ってしまいました。そうなると今度は眠れなくなるというのが世の常で、ネットフリックスでなるべく馬鹿々々しいドラマか映画を観ようと、「地獄の花園」というのが眼にとまり、なんとなく1時間40分ほどの作品を観てしまいました。地獄の花園永野芽郁大会社には堅気のOLと喧嘩に明け暮れるヤンキーOLが存在する世界。その世界で繰り広げられる抗争が描かれ、誠に馬鹿々々しいほど痛快です。そんな中、堅気のOLとして生きている主人公の永野芽郁演じるナオコ、普通に仕事をし、仕事帰りには同僚と食事をしたりして、彼氏が欲しいとぼやきながら普通のOLとして生きています。そんな中、途...地獄の花園
横道世之介3部作の最後、「永遠と横道世之介」を読み終わりました。上下2巻。合わせて700頁に及ぶ長編です。第1作では大学1年生の一年間を、第2作では就職に失敗してバイトで過ごす24歳の1年間を、今作ではまがりなりにもプロのカメラマンとなった39歳の世之介が描かれています。お調子者で誰からも好かれる世之介。唯一、女性からはもてません。今作では、30歳でお付き合いした薄幸の女性との思い出が頻繁に語られます。世之介が彼女に出会った時、すでに彼女は余命2年の宣告を受けていました。しかし世之介は、彼女に「早く出会えて良かった」と言います。2年遅かったら彼女は亡くなっていたと思うと、2年といえど長い年月なのかもしれません。短い夏の思い出も、クリスマスの思い出も、2回だけ。それでも世之介にとっては最高の彼女なのです。彼...永遠と横道世之介
今朝、義母が入所している施設から電話があり、朝食に箸を付けず、表情に精気が無く、血圧を測ったら上が190を超えていたとかで、掛りつけの内科に連れて行ったらその場で大きな病院へ行くよう紹介状を渡され、大病院で検査の結果、入院となりました。一か月程度ということです。今入っている施設は医療行為は行えないので、退院後は特別養護老人ホームに移る必要がありそうですが、果たして空いているか。もし空いていなかったら、同居人は介護離職せざるを得ないでしょう。人は簡単には亡くならないのかなと変なことを感じてしまいました。義母の入院
6月17日(月)から、私の部署では1名定員削減の憂き目にあうことになりました。私にとっては衝撃的な出来事です。ただでさえ少ない人数でどうにか仕事を回してきたというのに。部下たちの仕事の分担を考えなければなりません。もちろん私の分担も。上層部は私の病歴を当然知っています。寛解に至って15年も経つので、もう負荷を増やしても大丈夫だろうという判断なのでしょうが、そんなに甘いものではありません。じつはもう精神科医から休養すべきだと言われ、診断書も貰っています。とりあえずはこの診断書を常に忍ばせ、様子を見つつ、もうダメだとなったら病気休暇に入ろうと思っています。自分を守るのは自分だけですから。定員削減
今朝はなんだかひどく体が重く、起き上がる気が起きなかっので、思い切って休暇を取りました。あらかじめ申請してあった休暇と違い、何となく罪悪感がありますが、仕方ありません。重い頭でベッドから出ずに読書しました。かねて読み進めていた「おかえり横道世之介」を読み終わりました。おかえり横道世之介(中公文庫よ43-5)吉田修一中央公論新社前作では18歳から19歳にかけての、大学1年生という設定でしたが、続編では24歳にして就職に失敗し、バイトとパチンコに明け暮れながらぼんやりと写真家を目指す姿がゆるーく描かれています。舞台が小岩のせいか江戸川区出身の私には親しみやすい物語でもありました。いわゆる良い人であることが唯一の取柄のゆるーい横道世之介、それでも生きていかなければなりません。死なないかぎり生きていかなければなら...おかえり横道世之介
月曜日から金曜日までみっちり働いて、土曜日を迎えたのは喜ばしいことですが、朝から体がだるく、熱を測ったら微熱がありました。思えばコロナ禍の時には風邪一つひきませんでした。多分手洗い、手の消毒、マスクなどが効いていたのではないかと思います。ところがちょっと油断しただけで微熱を発するとは、人間の肉体というもの、正直に出来ているようです。微熱
昨日はどこに出かけるでもなく、読書をして過ごしました。読んだのは「イノセント・デイズ」という小説です。イノセント・デイズ(新潮文庫)早見和真新潮社早見和真という作家の本です。この人の小説を読むのは初めてです。書店で見て、興味を持ちました。ミステリー、ということになるんでしょうか。私には文芸作品のように感じられました。30歳の確定死刑囚の女が処刑される日から物語は始まります。その後に死刑囚の生い立ちや性格、生まれ育った環境等が友人や恋人らの視線から語られます。とりわけ小学生時代の仲良しグループで、秘密基地で遊んだ男の子が長じて弁護士になっており、弁護士は女囚に再審請求を勧めますが、拒否されます。女囚は死刑を怖れてはいません。それどころか、早期の執行を望んでさえいます。女囚は短い生涯のなかで、必要とされること...イノセント・デイズ
昨夜は吉田修一の長編「横道世之介」を読みました。平易な読みやすい文章と、テンポ良く転がる物語の世界に引き込まれ、文庫本で470頁強の小説を、少々夜更かしして最後まで読んでしまいました。青春小説ということになるんでしょうね。主人公の横道世之介はバブル全盛期に長崎県の片田舎から大学進学のため上京します。時に18歳。大学名は明記されませんが、武道館で入学式をやったとか、武道館から歩いて大学に戻るとかいった描写があり、法政大学で間違いないと思います。作者のプロフィールを見ると長崎県出身で法政大学卒業とありますから、かなりデフォルメしてあるにせよ、作者自身がモデルになっているものと思われます。18歳から19歳の、大学一年生の1年間が月ごとに章立てされ、描かれます。バイトやサークル、恋に友情等、青春小説のエキスとでも...横道世之介
今日は小雨が降ったりやんだり。一週間分の食料の買い出しに行ったのと、近所のイタリア料理店に昼飯を食いに行った以外は、自室で読書をしたりユー・チューブを観たりしてのんびり過ごしました。明日からの長い長い5日間の仕事のことを思うと憂鬱になりますが、日曜日の夕方はいつもそうです。それは何も就職してからのことだけではなく、3歳で幼稚園に通い始めた頃からずうっと続いています。今年55歳になりますから、もう52年も憂鬱な日曜日の夕方を過ごしていることになります。大学生までは教育を受ける期間ですから仕方が無いにしても、職業は自分で選べるのに、堅い小役人になってしまいました。今さら転職したところで、給料が半分に減るだけでしょう。現在の職にしがみつくしかありません。浮世は憂き世とはよく言ったものです。しがみつく
今日は朝一番で内科に行ってきました。4か月に一度の血液検査の採血のためです。朝飯を抜いたせいでひどく腹が減りました。昼はあっさり塩ラーメン。最近近所にできたあっさり塩とあっさり醤油の2種類だけのお店で、出汁が効いていてなかなかいけます。午後、12型のレッツ・ノートが届きました。自宅ではごっついHPのデスクトップを使っていますが、携帯用に購入しました。以前使っていた物が10年近く経ち、動作が遅くなってストレスでしたので、やむを得ず買い換えました。レッツ・ノート、ノートパソコンでは最強の性能を誇り、値段も他の機種の倍以上しますが、頑丈で長持ちするので購入したしだいです。初期設定を済ませてJ:comのwifiに繋ぎ、いつでも使えるようにしました。これで旅行先からでもブログの更新ができるし、職場で支給されているノ...週末
昨夜はカズオ・イシグロの短編集「夜想曲集」を読みました。この作者の短編集は初めて読みました。というか、私の知るかぎり、短編集はこれ1冊だけだと思います。夜想曲集(ハヤカワepi文庫)カズオ・イシグロ早川書房いずれも音楽家が主人公になっています。酒場で演奏する売れないバンドからかつてスターであった老歌手まで、さまざまです。この短編集の刮目すべき点は、ユーモアが前面に出されているところです。しかしそのユーモアは、人生というものへの辛辣さが隠されていて、そこが深い味わいになっています。エンターテイメントのようでいて、文学になっている、素敵な短編集でした。夜想曲集
昨夜は「思考の整理学」と言う本を読みました。なんでも東大、京大の学生に最も読まれた本だそうです。だからといって小難しい書物ではありません。むしろ軽い読み物と言った感じです。著者曰く、朝飯前というのは簡単な仕事というわけではなく、朝飯前が最も頭が働く時間帯で、だからこそ朝飯の前は難しい問題でも解決が容易だと言います。で、朝飯前の時間を長くするにはどうすれば良いかというと、早起きするのではなく、朝飯を抜いてしまえば良いのだとか。そうすれば朝飯前の時間が長くなって仕事がはかどる、なんてヘソの曲がったことが書いたりしてあって飽きさせません。しかし悲しいかな1983年に出版されたそうで、現代の整理とは異なっています。すなわち、ノート、カード、スクラップブックなどでの整理法が紹介されているのです。1983年と言えば、...思考の整理学
「ブログリーダー」を活用して、とびおさんをフォローしませんか?
年度末。多忙を極めています。週末も心が騒ぎ、昨日は自主的休日出勤をしてしまいました。4月からすぐ隣の部署に異動します。その前に今いる部署の仕事をきれいにしようと思っていますが、なかなか進みません。折角桜に開花に近い良い陽気になったというのに。異動するのが同じフロアというのはあまり良いものではありません。後任は前任に頼りがちになるし、前任は新しい仕事を覚えなければならないのに古い仕事に振り回されます。GWくらいには落ち着くと思います。それまではしんどくても我慢しなければなりません。異動
昨夕、4月1日付け異動者、採用者、退職者の内示がありました。私は同じ課の別の島へ横滑りということで、私を悩ませてきた2つの係を見なければならないという重圧からは逃れられそうです。しかし残念なことながら、現在空席のその席に補充はありませんでした。上からは新規採用がさらに増やせればそれを充てたいとのこと。なめられたものです。で、当然ながら私の後任者が私と同じ苦しみを味わい、私はそれを見なければならないというだけでも、気分が汚染されそうです。しかも後任者、少々気分の浮き沈みが激しい人で、上司や部下と衝突してしまう可能性があります。前任者としての意見を求められるのも嫌ですし、そんな時は離席もやむを得ないかなと思っています。異動できたことは素直に嬉しいですが、状況を考えると、目出度さもちう位なりおらが春、と言う小林...中くらい
春の瘴気濃い年度末の日曜日。この時季はいつもそうですが、狂おしいまでの焦燥感と不安感に駆られます。わが国の学年暦は4月を初月とします。そのため多くの新入社員は4月入社。国の会計年度も3月まで。私の職場も当然3月で年度末ということになります。このブログで何度も報告したとおり、6月以来私は2つの部署を一人でみる羽目になり、それがゆえ精神の落ち込み激しく、ついには上司に人を付けるか私を異動させるかどちらかにしてくれと訴え出ました。とにかく4月の年度替わりまでは待ってくれという返事だったので、今は内示が楽しみなような怖ろしいような、複雑な心境です。来年度もこの体制だったなら、長期の病気休暇に突入してしまうでしょう。鬱々とした気持ちながら、じつに久しぶりに小説を読みました。小さな現実逃避でしょうか。読んだのは桜木紫...ホテルローヤル
昨日、今日と同居人が風邪に臥せってしまいました。昨日の朝高熱を発し、すぐに内科に行って検査したところ、コロナでもインフルエンザでもなく、風邪との診断。咳がひどく、咳止めやら解熱剤やら抗生物質やらが処方されましたが、薬効確かではありません。2日間、私はリビングダイニングで過ごし、飯も一人。同居人は粥を食うために出てくる以外はずうっと寝室で過ごしていました。感染を怖れて私はリビングに布団を敷いて寝ました。ドア一枚隔てただけですぐそこにいるのに、なんだか寂しい気持ちが続きました。べつに難病に冒されたわけでもないのに。同居人に頼ること著しいものがあります。若い頃はそうではありませんでした。いつでも離婚して良いとさえ思っていました。私は独り暮らしの経験が3年ほどあり、ために一通りの家事をこなすことができます。独り暮...後追い
金曜日、ショッキングな事実がありました。私の部署で働いていた再任用の超ベテラン職員が突如電話してきて、仕事を辞める、もう出勤しないと言うのです。引継ぎすら拒否されました。ある程度仕事を任せていたので、どうしてよいか分かりません。それでなくても6月から二つの部署を見ることになり、ヘロヘロだというのに。私の精神はどうなっちゃうんでしょうか。少し気分転換しようと、湯島天神梅まつりに出かけました。ここは小規模ながら多くの屋台が出、人出も多く、舞台なんかもあったりして、祭り気分を盛り上げてくれます。しら梅に明くる夜ばかりとなりにけりこのブログで何度も引用した与謝蕪村の辞世です。よほど白梅がお好きだったと見えます。永遠に白梅に包まれて眠りたかったのでしょうか。梅昆布茶と椎茸茶の試飲をさせてもらい、両方とも購入。同居人...梅
昨日は晴れて風も無く、穏やかな一日に恵まれました。そうなるとどうしても小さな漂泊の思いに駆られ、車を西に走らせました。時あたかもお釈迦様が涅槃に入られた日。いわゆる命日です。芝の増上寺で涅槃会を行い、日頃観ることが出来ない巨大な曼荼羅を観られるということで、首都高を増上寺目指して走りました。当たり前ですが、増上寺は東京タワーのすぐ近くに立地しているため、以下のような景色が楽しめます。スカイツリーよりも派手です。涅槃会の法要が終わり、昼食を摂ってから、折角だからということで東京タワーに登りました。30年以上ぶりです。高い所から地上を観ると、人間の活動が馬鹿々々しく思えてきます。チマチマと運動したり、車を転がしたり、高層ビルの工事をしたり。馬鹿と煙は高い所が好きだとか申します。それなら高い所に登って神様のよう...涅槃会
今日は休暇を取りました。千葉大学医学部附属病院で眼の検査を受けるためです。私は左目が緑内障のため、視野の一部が欠損しています。しばらく近所のクリニックに通っていたのですが、手術を検討すべきだとかで、大病院を紹介されたわけです。それからもう3年。半年に一度大病院で検査を受けていますが、症状はそのままで、様子見が続いています。目薬が効いているということでしょうか。人間50も過ぎればどこかしら不具合が出てくるものです。私の場合それが左目だったということですが、目は怖ろしいですね。本も読めない、映画も観られない、美術鑑賞も出来ない、観光も出来ない、そもそも日常生活が著しく不便になるでしょう。これからどんどん出来ないことが増えていくと思います。私もそろそろ初老と言う年です。老いることは誰にも避けられないこととは言う...眼
寒風吹きすさぶ週末。襲い来る年度末のハード・ワークの予感に打ち震えています。そんな中、昨日、四週間に一度の精神科の診察に行ってきました。年度末であれば落ち気味になるのは仕方ない、失敗しても自分を責めず、日々を淡々と過ごすように言われ、薬は今までと同じ処方となりました。人間、言うは易く行うは難いもの。そんな風に自在に心を操れれば、精神科医など存在し得ないでしょう。言うは易く
私が親しくしていた職場の後輩が昨日付けで退職しました。40代後半の女性です。この人、少々人の好き嫌いが激しく、嫌いとなったら徹底的に嫌います。元々は小心で傷つきやすい人ですが、それがゆえ、自分を守るために人を嫌ったのだと思います。嫌われていた人数名がハラスメントを訴えたのが6月。すぐに別のフロアに異動になり、事情聴取も受けたようです。それが心の傷となったのか、適応障害を発症して休職に追い込まれました。もはや復帰の道は無いと、このたびの退職となったようです。ハラスメントを訴える側の意見だけを重視し、後輩の言い分はほぼ無視されたようです。いびり出されたようなものです。気の毒で仕方ありません。退職
昨日はひどく寒い日でしたが、着物を着て成田山新勝寺へ出かけました。遅い初詣です。成田山は一年中混雑していますが、正月三が日は満員電車並みと聞きます。千葉市で生まれ育った同居人は毎年元日に両親に連れられ、成田山へ初詣に出かけたそうですが、そのあまりの混みようを実感して、正月が来たという気持ちになったそうです。初詣というからには1月中に行きたいと、昨日出かけたわけです。広い参道は多くの人で賑わい、寺の境内には的屋もたくさん店を広げていました。まるで正月休みに戻ったような錯覚さえ覚えます。本堂では護摩焚きも見ることが出来ました。お参りを済ませて昼食です。成田山に参詣して鰻を食わないわけがありません。多くの鰻屋が立ち並ぶ中、一際行列をなしていたのが有名な川豊です。3時間待ちだとか。ここの鰻は荒っぽくて濃い味が特徴...成田山
今日は休暇を取りました。自立支援医療受給者証の更新のためです。これは重度な精神病患者が社会で生きていけるようにするための支援制度で、認定を受けると医療費及び薬代が1割負担で済みます。私は「重度かつ継続」に認定されており、もう10年以上1割負担で済んでいます。双極症(最近双極性障害から双極症に名称が変わりました)は完治するということがなく、寛解に至ったら寛解状態を長引かせるのが主たる治療方針になります。そのため、予防的に、しかし大量の精神病薬の服薬が必要になります。当然、薬代も高くなるわけで、1割負担でかなり助かっています。手続きが終わって、本屋に立ち寄り、超シルバー川柳という本を買いました。超シルバー川柳レッツゴー100歳編みやぎシルバーネット河出書房新社90歳以上の作者が詠んだ川柳ばかりを集めたものです...もう十分
昨夜の酒が少々過ぎたのか、今朝はだるい朝となりました。朝湯に浸かってぼんやりしていたら、カーペットの上で眠ってしまいました。我が家の暖房はエアコンと床暖房だけなので、床にごろんと横になる癖がついてしまいました。午後、近所の家電量販店に出かけました。車で10分とかからぬ距離です。で、圧力IH炊飯器という飯炊き道具を購入しました。今使っている炊飯器、もう26年も経っており、最近炊きたての飯から変な匂いがするようになっしまったためです。↓上のような変化になります。新婚の時購入した物を今まで使っていたのだから驚きです。よく頑張ってくれました。今から26年たったら私は80歳を過ぎてしまいます。もし新しい炊飯器が先代のように長持ちしたのなら、私の寿命が尽きる頃まで使えるはずです。そう考えると人間の一生なんてはかないも...炊飯器
やっと迎えた週末。週末の喜びだけが私を生かしているようなものです。勤務中の私は死んでいないだけです。今日は午前中、読書をして過ごしました。読んだのは「家族じまい」。近頃お気に入りの桜木紫乃の小説です。午後は本屋と和菓子屋に出かけ、小説を2冊と栗蒸し羊羹を購入。家族じまい(集英社文庫)桜木紫乃集英社家族じまいと聞くと、誰もが墓じまいという言葉を連想するかと思います。墓を終わらせるがごとく家族を終わらせる物語ではありません。5つの短編小説から成っており、それらが、例えば長女を主人公にした小説から二女を主人公にした小説になり、両親、伯母、何の関係もないが両親の旅で行きあう若いサックス奏者と、何らかのつながりを持った連作短編集になっています。家族を終わらせることは、例えば離婚とか死別とか色々あるでしょうが、結局、...家族じまい
年末年始の休みが明けて月曜日から金曜日まで怒涛の一週間を過ごしました。昨年の6月17日から始まった二つの部署の責任者という立場が変わらず私を苦しめています。この3連休もなんだか忙しなく過ごしました。土曜日は精神科の診察、日曜日は散髪、今日は先月購入した新車の一か月点検がありました。どれも大して時間はかかりませんが、完全フリーの休日とは微妙に異なります。億劫と言いましょうか。よく一か月1,000キロと言いますがが、今日で958キロ。どうでも良いことですが、1,000キロに少し届かなかったのが悔しくもあります。精神病というか、精神病のなかでは軽い部類とされる神経症の世界では、忙しくなってきたと思った時が治った時、という言葉があります。それならとっくに治っているはずですが、寛解はしても完治が無いのが双極性障害で...限界
今日で正月休みも最後。気分が沈みます。このところ続いている微熱も、昨日の夕方から起きています。昨日は日本橋の三越と高島屋をハシゴしました。正月らしく着物で。最近アキッパという時間貸し駐車場の予約専門サイトがあることを知りました。これを使えば都内で駐車場を探してウロウロすることもありません。昨日早速日本橋本町の立体駐車場を予約しました。三越や高島屋の駐車場は狭いうえに混みますので。何も買わずに冷やかすだけのつもりだったのですが、三越の呉服売り場で見つけた灰色のトンビコートが気になりました。三越も高島屋も都内としては着物売り場が極めて充実しています。そごう千葉店には絶対に置いていないような物も売っています。私は冬に着物を着る時は黒い角袖コートを着用しています。しかしそろそろ古くなってきたのと、重くて垢抜けない...最後
恥ずかしながら昨日38度4分の熱を出して寝込んでしまいました。連休中に寝込むなんて初めてのことです。今日解熱剤を飲んで36度9分まで下がりました。もったいないことをしました。目が熱い感じや肩や腰が痛む感じ、ひどくだるい感じ。これらによって精神状態が激しく動揺します。全然考えていなかった連休明けの仕事のことがやけに気になったりします。休みはあと二日あります。楽しまなければ損ですね。熱
新年明けましておめでとうございます。今年もこのくだらないブログに付き合っていただけたら望外の喜びです。今日は寒風吹きすさぶ寒い一日でしたが、勇を鼓して千葉神社に初詣に出かけました。しかし、あまりの行列と北風の強さに恐れをなし、社殿に進んでの参拝は不可能と判断し、遠くから拝むに止めました。その後そごう千葉店に初売りの調査に出かけました。元旦から営業していますが、地下の食品売り場以外は空いていました。最近そごう千葉店にばかり出かけています。千葉三越が廃業してから千葉駅周辺の百貨店はそごうだけになってしまったのだから仕方ありません。今年は何回そごう千葉店に出かけることやら。おめでとうございます
昨夜、カルーセル麻紀をモデルにしたという小説、「緋の河」を読みました。緋の河(新潮文庫)桜木紫乃新潮社カルーセル麻紀をモデルにしたと言っても、家族構成から何から、ほとんど作者の空想による虚構だそうで、ドキュメンタリーみたいな物とはかけ離れています。この世の者とは思えないほどの美少年がゲイボーイとなって成功し、テレビ番組への出演が決まるまでの半生を描いています。この作者らしいストーリー展開の妙は感じましたが、私は失敗作だと感じました。無駄に長いし、主人公の描き方がステレオタイプです。桜木紫乃という小説家、最近よく読んでいて、どれも面白いのに、残念な作品でした。それはさておき。今日で令和6年(2024年)も終わりです。大晦日だからと言って特別の感慨はありませんが、今年も一年生き延びることが出来たことには感謝し...よいお年を
コロナ前、年末に結婚式を挙げた東京大神宮にお参りすることを常としていました。結婚後数年は年始にお参りしていたのですが、神主が代わったのか、縁結びの神社ということを前面に出して宣伝し、恋みくじなる気色の悪い物を売り出すに及び、各種女性誌などに紹介され、妙齢と呼ぶにはやや薹(とう)が立ったお姉さまたちが大挙して訪れ、もはや正月の参拝は苦痛でしかないと思い至り、年末に変更したのです。年末は空いていたのが、最近は私と同じ考えの人が増えたのか、結構混んでいます。大神宮とは名ばかりの小さな神社ですので、大勢の参拝客には対応しきれません。東京大神宮の境内に建つ披露宴会場であるマツヤサロンのロビーには巨大な鏡餅や目出度い花が飾られていました。いよいよ今年も終わりかという気持ちにさせられます。参拝後は神楽坂辺りを散策しまし...参拝
今日から年末年始のお休みです。今年はカレンダーの都合で9連休。休みが長いのは嬉しいですが、休み明けが憂鬱でしょうねぇ。休みの初日から休み明けを考えるなんて馬鹿げていますが、そういう性分に生まれついてしまったものは仕方ありません。今日は午前中年賀状をやっつけました。時代の空気は年賀状終いですが、なかなか完全には止められません。午後は同居人一族が眠る墓地の清掃。普段墓掃除なんてしないので、30分程度でも疲れます。明日は洗濯と掃除と買い出しの予定。できれば洗車もしたいところです。年末年始
大谷選手の専属通訳の水原氏が解雇されました。ギャンブル依存症で、使ってはいけない大金を使ってしまったようです。依存症というのは種類がたくさんあって、アルコール依存症、薬物依存症(合法薬も含む)、ギャンブル依存症、買い物依存症、セックス依存症、などなど。私は良くお酒を呑むし、抗精神病薬、抗不安薬を飲み続けているので、アルコール依存症や薬物依存症(ただし合法薬)になるリスクを常に持っています。いや、あるいはすでにどちらかもしくは両方の依存症になっているのかもしれません。抗精神病薬や抗不安薬を飲まないとまともに働けませんし、毎晩の晩酌はすっかり習慣になっています。自分は酒と薬で死ぬんだろうなと、ぼんやり思ったりします。3つ上の先輩で、肝臓がんで亡くなった人がいます。48歳でした。アルコール性肝炎から肝硬変になり...依存症
先般読んで非常な感銘を受けた「ハサミ男」の作者、殊能将之の本格ミステリ「鏡の中は日曜日」を読みました。鏡の中は日曜日(講談社文庫)殊能将之講談社これを読んで、私は懐かしい気分になりました。小学校高学年の頃、学校の図書室にあったシャーロック・ホームズシリーズや、エラリー・クイーン、アガサ・クリスティのミステリを熱心に読んでいたからです。その後私は本格ミステリに興味を失い、読むことがなくなりました。「ハサミ男」はどちらかというとホラー・サスペンスの趣があり、興味深く読んだので、同じ作者の小説を読んだわけです。ハサミ男(講談社文庫)殊能将之講談社ハサミ男[DVD]豊川悦司/麻生久美子東宝フランスの詩や本邦の短歌、考古学に知識が豊富なことがよく分かる、教養のある作家です。それだけに文章にも品があってしかも読みやす...鏡の中は日曜日
かねて読み進めていた平野啓一郎の「本心」を昨夜読了しました。平野啓一郎と言えば、大学在学中に「日蝕」でデビューし、同作で当時史上最年少で芥川賞を受賞しました。日蝕・一月物語(新潮文庫)平野啓一郎新潮社その流麗でやや難解な文章から三島由紀夫の再来とまで言われました。私もその作品を読んで、とんでもないやつが出てきたと思った記憶があります。しばらく平野作品を読まないでいたのですが、数年前「ドーン」という作品を読んで、違和感を覚えました。擬古典的で美的な作品が、近未来SFみたいになっていたからです。作家の興味関心は大きく変わり、人類はどこへ行くのか、ということをテーマにしているように思いました。ドーン(講談社文庫)平野啓一郎講談社で、今回読んだ「本心」。これも近未来を描いた作品です。最愛の母を事故で喪った29歳の...本心
昨日、人事異動の内示がありました。私は動きませんでしたが、私が信頼する部下が異動することになり、ショックを受けています。東大卒で記憶力が良く、気が利く人でした。そろそろ30歳になろうかという女性です。後任はなんと54歳で、職場でも有名なヒステリックなおばさんです。ヒステリックなだけではなく、仕事が杜撰でミスが多い人です。私と同期で、大ベテランですが、就職したばかりの頃とあまり変わっていません。年度末はただでさえ憂鬱なのに、優秀な部下が去り、ミスだらけのおばさんが来ると言うことで、立ち直れません。午前中は憂鬱を吹き飛ばそうと近所をひたすら歩き回りました。少しは気が晴れたかというとそうでもなくて、来年度一緒に働いてみなければ何とも言えません。午後は気楽に読めるミステリを読みました。「消えない月」という本を読み...消えない月
年度末のこの時季、毎年そうですが、意味不明な焦燥感に駆られ、気持ちが落ち込みます。まして今度の4月に頼りにしていた直属の上司が異動するとあって、例年に無く憂愁濃い日々を送っています。若い頃は50代にもなると全て達観して仕事関連で落ち込むことなど無くなるのだと思っていました。しかしそれは当然ながら大嘘でした。人間100歳まで元気で生きたとしても、その時々の問題を抱えて落ち込んだりするのだろうと思います。まして双極性障害を抱えた私ならなおさらです。昨日の日曜日は少しでも気を晴らそうと、千葉公園のあたりを2時間も歩き回りました。しかし肉体的疲労が精神を鈍麻させ、鈍麻するがゆえに頭がぼうっとして落ち込みが少々緩和されるだけで、それは酒に酔ってひと時落ち込みを忘れるのと変わりありません。要するに年度末に集中する仕事...憂愁
昨夜は歌集「荻窪メリーゴーランド」を読みました。荻窪メリーゴーランド木下龍也太田出版35年くらい前になるでしょうか、俵万智が「サラダ記念日」という口語の歌集を出して論争が巻き起こりました。新しい短歌だ、とか、なぜ自由詩で書かず、三十一文字に載せるのか、だとか。当時大学生で国文学を学んでいたのですが、高名な歌人でもある岡野弘彦先生という方から源氏物語を勉強していました。岡野先生、古い歌人の代表として俵万智と比較されて激怒していました。サラダ記念日(河出文庫227ABUNGEICollection)俵万智河出書房新社懐かしい思い出です。そんな論争が嘘のように、今では口語短歌なんて当たり前の物になっているようです。「荻窪メリーゴーランド」は男女の歌人が歌を詠みあう相聞歌のような体裁を取っています。男の歌人が木下...荻窪メリーゴーランド
昨夜は江藤淳による愛妻を看取った手記「妻と私」と自分史的な「幼年時代」それに福田和也、吉本隆明、石原慎太郎、3氏による江藤淳への追悼文が所収された文庫本を読みました。200ページ足らずということですぐに読み終わりました。妻と私・幼年時代(文春学藝ライブラリー)江藤淳文藝春秋江藤淳という高名な文芸評論家の名前くらいは知っていましたが、敬して遠ざけ、ついぞ読んだことがありませんでした。文芸評論を読むくらいなら、文芸作品を読んだほうが良いと思っていたからです。このたびその著作を読むことになったのは、書店で見つけてなんとなく、というのが実態です。「妻と私」は末期がんに侵された妻を看病し、看取り、さらには妻亡き後著者自らが大病して闘病する様子を描いたものです。その筆には鬼が宿ったがごとき迫力があって、読む者を圧倒し...死の時間
三日ほどかけて、ミステリの傑作と呼ばれる「ハサミ男」を昨夜読み終わりました。以前、もう15年ほど前に映画版を観たことがあるのですが、その時の印象はまぁまぁ面白かったかな、という程度のものでした。改めて原作を読んでみて、物語の重層性やミステリでありながら高い文学性を持った文章に深い感銘を受けました。タイトルは陳腐と言ってもよいくらいですが、中身はまったく違います。先日本屋を訪れた際、帯に、「古典にして大傑作!えっまだ読んだことが無い!?」という煽情的な言葉が並び、つい、買ってしまいました。結果、大当たりだったというわけです。ハサミ男(講談社文庫)殊能将之講談社ハサミ男[DVD]豊川悦司/麻生久美子東宝女子高生を絞殺し、その後喉にハサミを突き立てる、という殺人が2件発生。警察の捜査も虚しく3人目の犠牲者が出て...ハサミ男
昨日は実家の寺で亡父の13回忌。首都圏に住む親族のみで執り行われました。父が亡くなってから12年経ちます。雪がぱらつく寒い日、浅草寺病院にお見舞に行って、その翌日の未明、帰らぬ人となりました。最後のお見舞いから葬儀、私が激やせしたことなど、父の死をめぐる日々のことは鮮明に覚えています。私にとっては世界の終わりが来たような、衝撃的な出来事でした。でも変ですね。40を過ぎたおっさんが父親の死をそこまで嘆くなんて。順番だから仕方の無いことなのに。昨日の法事で久しぶりに顔をあわせた叔父や叔母は当たり前ですが衰えていました。足が弱くなった者、人工透析になった者、様々です。私が54歳ですから、みなさん後期高齢者です。頼るべき子供がいない私たち夫婦の老後がどうなるのか、不安を感じました。そのなかで一人元気そのものだった...13回忌
昨夜はホラー・サスペンスを読みました。「予言の島」です。予言の島(角川ホラー文庫)澤村伊智KADOKAWA1970年代にオカルト・ブームというのがありました。小学生だった私はモロにその影響を受けています「オーメン」シリーズや「エクソシスト」等のホラー映画、ノストラダムスの大予言、それに横溝映画シリーズの大ヒット等がその一端です。昨夜読んだ「予言の島」、横溝作品とよく似ています。作者は横溝ファンを公言しているらしいですから、当然かもしれません。思わせぶりでやや冗漫な前半。謎が深まり、引き寄せられてく後半。そして畳みかけるようなスピード感でグイグイ読ませるラスト。まるで教科書のようなホラー・サスペンスです。堪能しましたが、今後この作者の作品は名画「来る」の原作、「ぼぎわんが、来る」だけ読めばいいかなと思います...予言の島
晴れ時々曇りの土曜日。風は冷たいながらプチ漂泊の思いに駆られ、千葉市内にある青葉の森公園に出かけました。わが家から車で20分ほどです。まずは千葉県の県花、菜の花がお出迎え。そして河津桜。さらには梅。各種の花を堪能しました。その後千葉市の中心地に移動。ボンゴレとサラダと珈琲の昼食をしたため、大きな本屋に行きました。このところ本を買うというとほとんどアマゾンだったのですが、本との新しい偶然の出会いをしたいと思ったら本屋に行くしかありません。本屋を1時間も周遊し、ホラー・サスペンスを1冊、江藤淳の絶筆となったエッセイ集を1冊、現代短歌の歌集を1冊購入しました。本屋を歩くのは結構疲れます。特に新刊書店は疲れます。あらゆる本が「読んで」、「買って」と騒々しく売り込みをしているように感じられるからです。古本屋だと本た...花
昨夜は恒川光太郎の連作短編集「化物園」を読みました。7つの短編が収められています。一つ一つの作品は独立した物語ですが、同じ化物が登場することによって、連作と見做すことができます。同じ化物とは言っても、猫だったり蛇だったり、果ては顔が無く、数センチ浮いているものだったり、見た目は様々ですが、それらは同じ物です。この短編集の圧巻は、最後に掲載されている「音楽の子供たち」の迫力でしょうね。化物園恒川光太郎中央公論新社「音楽の子供たち」によって、それまでは明かされなかった化物に関することが分かります。化物は人間が誕生するはるか以前から存在する物であって、その姿は変幻自在であり、かつては人間を喰らうこともあったことが示唆されます。その後異形の化物は人間世界の片隅で息をひそめ、長く、人間との関係を保ってきました。人間...化物園
30年くらい前までは、天気予報はよく外れ、それを揶揄することが多かったように思います。しかし最近の天気予報は外れるということはまずありません。あたります。今日も予報どおり冷たい雨が降り続きました。なぜか分かりませんが、朝6時半に起きて朝食を摂り、週に一度の洗濯をして部屋干しを済ませたら眠くなり、ベッドに潜り込んだら深い眠りに落ち、14時まで眠り続けました。こういうこと、時折私を襲います。大抵、ひどい悪夢を見て寝汗をびっしょりかき、目を覚まします。何を怖れているのかは分かりませんが、私はいつも何かを怖れ続けています。それが私の本性であるかのように。怖れる
3連休の真ん中。昨日は雨で明日も雨の予報。今日だけが晴れて気温が上がり、穏やかな一日になるとのことでしたので、梅を観ようと成田山公園梅まつりに出かけました。思ったほど咲き乱れてはいませんでしたが、そこそこの開花です。菜の花も咲いていました。まずは満足です。成田山公園に行くということは、成田山新勝寺にお参りすることと同義でなければなりません。広く長く、古くからやっているであろう各種のお店が軒を並べる参道を通って新勝寺へ。奈良の薬師寺や東大寺ほどではないにせよ、嫌になるほどの広さです。成田山でお昼と言えば鰻に決まっています。一番人気の川豊と言う店、4時間待ちの表示。アホですか。そんなに待ったら夕飯になってしまいます。以前この店でうな重を食ったことがありますが、おそらく蒸さずにいきなり焼いているであろう、荒っぽ...成田山公園梅まつり
昨夜は恒川光太郎の短編集「真夜中のたずねびと」を一気読みしました。この作家の作品の多くが異界と現実を行き来するような幻想的なものですが、昨夜読んだ短編集は趣を異にしていました。つまり、現実世界で起きるミステリーの要素が極めて強く、異界との繋がりはほんのわずかばかり示唆されるだけなのです。また、一つ一つが独立した短編になってはいますが、ある作品の主人公が別の作品の端役で登場したりして、緩やかな連作と読むことが出来るようになっています。幻想的な要素が満載の恒川作品を期待すると肩透かしをくらいます。作家の作風は年とともに変わっていくものです。この短編集を興味深く読みはしましたが、もしこの路線を突っ走るようなら、私はこの作者から離れていくような予感を覚えます。真夜中のたずねびと(新潮文庫)恒川光太郎新潮社真夜中のたずねびと
性懲りもなくまた懐中時計を買ってしまいました。懐中時計では有名なアエロウォッチの手巻きで、デザインが現代的というか、スタイリッシュな黒で、暗い場所では文字と針が光るという、懐中時計にしては珍しい逸品です。懐中時計は百年以上前に作られ、オーバーホールを繰り返したアンティークの美品は200万円くらいするそうですが、新品は高級腕時計のように何百万円もする物はありません。しかしそれでも、ちょっとしたものなら何十万円とかかります。安月給の木っ端役人には無理目なコレクションです。今日購入した物も、私には分不相応な値段でした。もともと私は物欲があまりなく、コレクションなんてしたことがありませんが、懐中時計にだけはハマってしまいました。これで止めておかないと破産してしまいますね。またもや懐中時計
昨夜は「躁鬱大学」という文庫本を一気に読みました。現在は双極性障害と呼ばれ、かつては躁鬱病とよばれていた疾患を持つ人が書いた、双極性障害患者やその家族向けに書いたものです。「カンダバシ語録」と言う物をテキストにして15回、双極性障害患者の生き方や物の考え方を講義する、という体裁を取っています。ここでは著者は双極性障害という言葉は使わず、古い名称の躁鬱病と言っています。これは躁鬱病のほうが実態に近い言葉であるからだろうと思います。さらには躁鬱人と非躁鬱人という概念を作り出し、やや過激な書きぶりが面白く感じられます。・躁鬱病は病気というよりも一種の体質。・特有の滑らかな対人関係の持ちようは躁鬱病の証拠。・中高時代より好調と不調の時期があったはず。・躁鬱病の人は我慢するのが向きません。「この道一筋」は身に合いま...躁鬱大学
昨日読み始めた恒川光太郎の短編集「白昼夢の森の少女」を今日の昼休みに読み終わりました。白昼夢の森の少女(角川ホラー文庫)恒川光太郎KADOKAWA作者が後書きで書いていましたが、アンソロジー等に収載された短編を集めたものということで、バラエティーに富んでいました。ほんの数ページの物から50ページほどの物、ホラー小説然としたものから私小説っぽい物。いずれも興味深く読みました。この作者、「スタープレーヤー」シリーズなど、長編も書いていますが、最も面白いのは短編から中編くらいの物なのだと思います。スタープレイヤー(角川文庫)恒川光太郎KADOKAWA白昼夢の森の少女
今朝は5時にばっちりと目を覚ましてまい、もう眠れませんでした。そこで朝湯に入り、飯を食ってから洗濯をしました。わが家は日曜日の朝に一週間分の洗濯をするので結構な量です。そのために、大容量の洗濯機を使っています。同居人が夢の中にいる間に洗濯を済ませ、ベランダに干してしまいました。その後、しばし読書。恒川光太郎の短編集を半分くらい読みました。午後は春めいた陽気に誘われて千葉駅周辺を散歩しました。日頃町に出ることが出来ない田舎めいた所にある巨大研究所で働いているため、週末くらいは都会的な町を歩きたくなります。たっぷり歩いて疲れてしまい、喫茶店で珈琲を飲んで帰宅しました。今日の晩酌のお供は大きなカマスの開きと江戸川産のべらぼうに旨い小松菜の煮びたしとフルーツトマト、それに木綿豆腐の冷奴です。明日からの仕事を思うと...日曜日
もう4年前のことになりますか。今の職階に上がるのとほぼ同時に、世界はコロナ禍に見舞われました。私は悪い気にあたると、ひどく気分が落ち込む悪い癖があります。コロナ禍の気も、非常に悪いものでした。それに加えて昇任によるストレスが加わり、私は小説を読む気力を失ったのでした。読書という悪癖から逃れられて幸せだ、なんて空元気を出していましたが、精神が一時的にせよひどく衰えたものと思います。しかし最近コロナ禍も収まりつつあり、加えて今の職階にも慣れ、少しづつ気力が充実してきたところ、村上春樹の新作「街とその不確かな壁」が上梓され、これを読むことによって長く続いた小説を読まない生活を終わらせることが出来たように思います。街とその不確かな壁村上春樹新潮社今日は私が敬愛する作家、恒川光太郎の「箱庭の巡礼者たち」を読みました...箱庭の巡礼者たち