■■ はじめに・・・ ■■ *当ブログは2人組で運営しております。*内容は男性同士の恋愛等をメインに取り扱った一次創作です。 BLなどのご理解を頂けていない方、嫌悪感を抱かれる方は回れ右でお願い致します。 ま
オリジナルBL小説です。主に高校生の恋愛(R-18)。管理人は2人で文と絵、基本ハピエン。毎日更新
CP傾向はドS×ネガティブ天然・後輩×先輩・弟×兄中心に展開です。 どんな形であれ受け溺愛。 S/鬼畜/わんこ/ツンデレ/ネガティブ/天然/不憫/小悪魔/クール/男前/など
「他人に置き換えるってどういうこと。第一、俺の体の状態と関係ないような……」 思ったことを口にすれば「いいから」とカースが続けてくる。「例えばさ、ナージフとファインが挨拶ってことでお互いハグしたとするだろ」「何で
ファインが好きだと、打ち明けられた。 アルスは肩の荷が下りたかのようにホッとした。ボルフォルドに会う前からひたすら悶々と考えていただけに、気持ちを口にして照れたり緊張したりするより使命を果たしたかのような、脱力にも近い安堵感がまず押し寄せ
やはり少々歩いた程度では村も町も見つからなかった。だが予想通り森には洞窟とまではいかなくとも四人が休むには十分な洞穴があった。 ちなみに洞窟や洞穴ができるには気の遠くなるような年月が必要で、雨水や地下水が何十年、何百年とかけてじわじわ岩を
急に動悸が激しくなった気がする。ファインは自分に落ち着けと心の中で言い聞かせた。 あれだ。いつもみたいにオレの都合いいように考えている可能性あんだろ。もう一度思い返せ。 だが深呼吸してから思い返しても同じ会話しか浮かばない。「&helli
ファインとアルスが言い合っている間に、カースとフォルアでボルフォルドを埋めてくれていたようだ。その上で改めてアルスを見て、話を遮ってでも治療を優先したほうがいいとカースは判断したのだろう。 ファインとて冷静だったならばアルスの治療を最優先
剣ではじかれるのが予想外だったのか、ボルフォルドの反応に遅れが生じた。それでもすぐ立て直そうとしていたが、些細であれアルスが見逃すはずなかった。今までどれくらい剣を振り、練習だけでなく実戦で体を動かしてきたかわからない。今もボルフォルドの
ずっと一緒に旅してきたからか、自然と動きの連携は取れていた。それに、ルビアと対決した時とやり方は似ていた。 あの時もファインが指示を出してくれていた。魔力や戦闘の強さで言うならダントツにカースやフォルアだと言い切れるが、こういう時にさっと
いい加減にしろとファインは本気で忌々しげに怒鳴っているが、目の前にいる老人をアルスは少々引きつった気持ちで見た。 あれから結構経っている。だが今でも覚えている。魔法が得意でないアルスですら、初めて見たボルフォルドに対し相当な魔力の持ち主で
結局アルスは何ともなかったようだ。診てくれたカースいわく「少し疲れてただけじゃないかな」らしい。フォルアも診てくれたのかもしれないが、とりあえず安定の無反応だった。「でも……」「本当に大丈夫だって。だいたいあの
しばらく抱きしめたままでいたが、アルスが「そろそろ離して」と言ってきてファインはようやくハッとなった。「あ、えっと、悪い」「ううん。悪くはないけど、ずっとだと何だか落ち着かなくて」「落ち着かない? 何で」 アルスに自分の気持ちがバレてから
カルフォンの王に提案されたことはさすがに即答するわけにもいかず、一旦持ち帰りでファインはアルスと話し合った。とはいえその話が長くなることはなかった。 二人ともに魅力的すぎる話だと理解はしている。だがありえないほど破格の申し出をされ、むしろ
ファインが持っていたクレブスだが、実際処方したのはフォルアだった。「オレだとまだ扱ったことなくて詳しくわからねえから何かあってもまずいし、万が一効きが悪くなっても困る」 ファインはアルスからすれば大抵何でも知っている。蓄えている知識は豊富
水晶の件はすぐ王の耳にも届いたようだ。アルスたちの存在も知ることとなり結果、クレブスのこともあからさまになった。 身元が確かではないため数日かけて様子を窺ってからとモーヴェルトが言っていたのは案の定、クレブスの存在を公にしないためとアルス
ここへ来てからのフォルアが何となくおかしいような気がして、アルスはとうとう直接本人に聞いた。「フォルア、どうかしたの?」 ただ聞き方が抽象的だったのだろう。フォルアは首を傾げながらアルスを見てくる。ついでにファインも少し首を傾げながらアル
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*R-18指定あり注意今回のお話は性的表現が含まれる部分がございます。18歳以上でR指定大丈夫な方のみおすすみ下さい。
◆水晶の涙◆ ── とある王国 神の子が禁忌を犯し、居なくなってから長い年月が過ぎ去った……。 辺境の村で少年2人は、いつも通り平穏に暮らしていたはずだった。 *赤&ra
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ファインの考えを聞けて、アルスはとても嬉しかったし温かい気持ちになれた。 おそらくは「何を馬鹿な」と他人からは言われる甘い考えかもしれない。だが、ファインとならきっと実現できそうな気がした。 ううん、実現、するんだ。俺も、一緒に。 自分の
「カースと行動するようになるまでは、結構滞在した町や村で親しくなった人っていただろ」 アルスの言葉にファインは頷いた。「そうだな」 トーロイのアデールやシュロンの道具屋店主、シュイナール王国の鍛冶屋夫婦やドワーフ、アクアードのエヴゲニーヤや
翌日、カースとフォルアは出かけて行った。それを見送りながら、ファインは少なくともスッキリはしていなかった。 カースがそうせざるを得ないことはわかる。しょせんカースからしたらあまりに短い寿命であるファインにわかることなど、実際は何もないだろ
四人一部屋は少々残念ではあったが、夜こうして眠る状況になってファインは改めて「四人でよかったかもしれない」と思った。アルスと恋人という関係になってから初めてちゃんとした宿の部屋で眠るわけで、正直なところ二人きりで眠りたさは、激しくある。だ
あまり口にしたくないながらにアルスが言えば、ファインがまた「それな」と頷いた後、薬酒を飲む。ベクセジュと呼ばれる、クコの実やリコリスなどが入った発酵酒らしい。この地域独特の酒だろう。ほんのり甘くてアルスは気に入っている。成人してから酒もあ
ところでファインと両思いとなり、おそらく「つき合っている」という状態なのだろう、今は。ただ、アルスはいまいちまだ実感しきれていない。家族のような存在である二人という認識から脱し切れていないとでも言うのだろうか。 もちろんファインのことが好
きっとモナはプラデェ王国かその近辺にきっと、いや、絶対、いる。アルスはそう思った。 ファインの考察を聞いたからだけではない。野生の勘とでも言うのだろうか。それとも単に「いて欲しい」という願望からくるものだろうか。 わからないけど&hell
もちろん、すぐ何か有益な情報が手に入るとは思っていなかったが、やはり特にこれといった話は耳にできなかった。ただ、セルゲイが収めていたウラジード付近はさておき、他の国と比べて例の歌を知っている人が少なくない。他国ではモーティル教徒として歌と
森を抜けても山道へと入っていくしかなかった。このまま右方向へ進めばプラデェ王国へたどり着く。左側方向なら王国領である村、クーニグがあるようだ。「プラデェ王国領は大きいけど、俺らが把握できてる大陸の一番東にあるからか、周りにほぼ町村、ないみ
「俺も……俺は、ファインが好きだから」 一瞬聞き間違いかと思った。多分感情が少々入り乱れすぎて支離滅裂になってしまっているのかもしれないとファインは小さく、だが深く、息を吸い込む。そして吐く。「アルス&helli
ファインに言われたことはあの時、結構刺さっていたのだろう。「お前が何でああいうキスが嫌じゃないか、わからねえならもう、それでいい。それにお前の中では親にキスするのとオレとさっきのようなキスする感覚は同じなのかもしんねえしな。もう、いい」
「他人に置き換えるってどういうこと。第一、俺の体の状態と関係ないような……」 思ったことを口にすれば「いいから」とカースが続けてくる。「例えばさ、ナージフとファインが挨拶ってことでお互いハグしたとするだろ」「何で
ファインが好きだと、打ち明けられた。 アルスは肩の荷が下りたかのようにホッとした。ボルフォルドに会う前からひたすら悶々と考えていただけに、気持ちを口にして照れたり緊張したりするより使命を果たしたかのような、脱力にも近い安堵感がまず押し寄せ
*R-18指定あり注意今回のお話は性的表現が含まれる部分がございます。18歳以上でR指定大丈夫な方のみおすすみ下さい。
五日間の休暇だが、最終日はニルスの屋敷でゆっくり過ごそうと考えていたため、あと丸一日ゆっくりできる日はニルスとようやく初めて体を重ねた翌日のみという予定だった。 婚約パーティーの夜は一旦アルスラン家の別宅で休み、休暇初日は昼過ぎに起きたの
すごかった。 まだ疲れ切った上に逃しようもない痛みのせいで横たえた体を動かせないまま、エルヴィンは内心目を輝かせて思っていた。 あんなに……全力疾走並みに疲れて、あんなにニルスのが硬くて熱くて大きくて、あんなに
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確かにエルヴィンのことが大事すぎて慎重になりすぎていたのかもしれない。だが自分の欲よりも何よりもエルヴィンを大切にしたすぎて、ニルスはずっと堪えてきた。 本当ならば、できることならば、表情も体も何もかもがとろけそうなエルヴィンをめちゃくち
*R-18指定あり注意今回のお話は性的表現が含まれる部分がございます。18歳以上でR指定大丈夫な方のみおすすみ下さい。
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ニルスは答えを待っているようで、ただじっとエルヴィンを見てくる。非常に落ち着かない。 友人としての付き合いはかなり長い。おまけに遡ってからのニルスは子どもの頃から特別な友人の一人であり、気が置けない仲だった。 だが好きだと意識したのはそん
日が落ちてくるとこの辺りは田園地帯ということもあり、普段エルヴィンたちが生活している場所と違って真っ暗になる。見張りや換気が必要な松明を焚く理由も特になければ、エルヴィンたちが日常生活を送る時に使用する燐光石も使われていないようだ。 燐光
過去のことだし、見た夢は切ないながらも幸せな光景だった。だからエルヴィンも落ち込むことはなかった。 シュテファンのことを思うともちろん悲しいが、そればかりはどうしようもない。「エルヴィン……どうかしたのか」 だ
「今日はシュテファンに会いに行く日なの」 ネスリンが満面の笑みを浮かべて笑っている。 シュテファン……? 待って母上、シュテファンは……もう……。 そう思っ
別荘に着くまでエルヴィンはひたすら耐久を強いられていた気がする。とはいえもちろん嫌なわけではない。正直嬉しい。 ただ、嬉しいが羞恥心も半端なかった。好きな相手の膝上という状況が何より嬉しいながらに恥ずかしいし、それ以外でも図体のでかい男が
ニルスのたどたどしいと言っても過言ではない説明で、以前エルヴィンがザイフォンクプアスを口にして大変な目に遭った時に触られたのだとようやく把握した。「あ、あー……」 実際「あー」しか言えない。あれは本当に自分がや
っていうか……。 一応眠ったものの疲れが体にこびりついているような感覚が拭えないエルヴィンは、朝というよりは昼に近い今、爽やかな日差しを窓から浴びながらパンとサラダ、そして蒸した鳥の肉を惰性で口に放り込んでいる
一度達したのもあり、指を抜こうとしたニルスにまた「やめないで」とねだったものの、先ほどからエルヴィンには気になっていることがあった。 こういう、もの……? 最初に入ってきたのはどうやら人差し指だったようだ。その
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「いいパーティーだったと思う……」 珍しくニルスがそんなことを言っている。エルヴィンと同じくそういった催しが苦手なはずのニルスだけに、そう思えるのならよかったとエルヴィンは笑みを浮かべた。「お前がそう思うなら、よ
よその国はまた別かもしれないが、マヴァリージ王国の貴族社会では元々婚約は結婚の第一段階とみなされるくらいには重要だった。何故なら家同士の繋がりや跡継ぎを作ることが結婚の役割でもあると考える貴族が多いからというのもあるだろう。 婚約すること
夜になっても祝賀晩餐会が続いた。席は身分の違い関係なく、ラウラとニアキスが彼らの感性で組んでいる。この席で初めて直接会話する者もいたようだが、誰も身分どうこう関係なく楽しそうで何よりだった。 町でも祭りが行われているらしいのもあり、ノルデ
その日はずっと見上げていたいほど真っ青な空だった。解放している庭は色とりどりの花が咲き乱れている。 ラウラはシルクでできた白のローブ・デコルテにブリリアント・カットの透明な美しい宝石があしらわれた装いで周りを魅了した。 ラウラとニアキスを