過去 という街で夢見通りを歩きながら思い出 というダイヤモンドを探しているどこまでもつづくこの夢の夜道で探しているたそがれ横丁に入るときらきらと輝いていたあの頃のわたしがいた光になったあの子がいた優しいばかりのあなたもいた夢や 笑顔というダイヤモンドがそこかしこに輝いていたわたしはそれらをひとつひとつ丁寧に拾ってポケットにしまい込む過去という街でしか生きられなくなった自分はいま への帰り道がわから...
ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩やら散文やら
悲しいとき、苦しいとき どうにもならない感情が噴き出したとき しきりに浮かぶ、言葉たちを この場に紡いで落とします。 (無断転載禁止! Reproduction Prohibited without permission.)
子供たちがひまわりの花の種でも植えるように不安の種を部屋中に 植えては芽吹きを 待ってしまう丁寧に水をあげ陽に当てているから不安はすぐに芽を出しぐんぐん伸びて私の体を絡めとるせきを切ったようにある日不安が押し寄せて来るのも不安の種を植えたせい嫌なんでしょう?不安になるのはつらいんでしょう?不安に絡めとられるのはなのに私はやっぱり不安の種を植える麻薬中毒患者のように悪いものとわかっていてもやめられな...
わたし独りの世界ではわたし という一人称さえ いらなくて私の呼ぶ あなたはいつもとっくに過ぎ去った昨日の あなたやこの世からもう消えた向こうの あなた一人称の わたし さえいらない世界私しか いないのだからわたし という言葉すら必要ないわたし はいないどこにもいないそんな世界で私は 言葉を綴りわたし と自分を 呼んでいる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
春一番が とうに吹き過ぎて街は 春の気配なのに日陰のお部屋で火を焚いている孤独は 私に季節さえ 感じさせてくれないただ うわ言みたいにうつろうだけで夏も冬も同じようなものカップルを包む 陽だまり家族の食卓 湯気の窓子供たちの笑い声どれも 眩し過ぎて直視できない私が持っていないものたちもう どうあがいても手に入れることのできないものたちひとり寝に胸を押さえて天井に見る 地獄烙印みたいに一刻一刻痛みと...
胸の鼓動が得体の知れない不安を 呼び得体の知れない 不安が根拠のない恐怖を 呼び根拠のない 恐怖が激烈な緊張を 呼ぶ誰の前でも緊張どこに行っても緊張一人でいても緊張逃げ場がないから眠剤を煽って眠りに逃げる症状を連れて 生きるそう決めたはずなのにやっぱり とても苦しくて悲しみの涙さえ奪われて雪解けの春にも病の呪縛は解けなくていつ終わるとも知れないこのくだらない人生のエンドロールをいつも いつも夢見て...
コンビニの袋を ためて何になる?無意味なことの連続が所詮 私の日常ですさんだ魂はあの世とこの世を行きつ戻りつこんな魂いつまでも後生大事に ぶら下げて何になる?素朴な疑問もこの世ではまるで答えは 出なくって大事なものも守るべきものも私には ないけれど心の片隅に微かに燃える灯りだけはどうやらまだ消えてはいないだからこんなに苦しいのきっとこの灯りを吹き消してしまえばいいのに消してはいけないともう一人の私...
雨の日に安堵するのは街が 私と同じ色に染まるからグレーに染まる雨の日の 街が好きこの世 という 懲役の中でいつまで経っても 出所を許されない 私の心と同じ色懲役色に染まる 雨の日の 街が好き海も 空も 私の明日も 懲役色懲役色の 街が好き#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
毎日が 命日なんです毎日が 喪中なんです毎日が 喪主なんですだから遊びに行くことも旅行に出ることも一切 ないんです悲しくても喪主の私は悲しむ暇もない頭はパンパンに張り詰めています何もかも 失くしました恋も 夢も 大切な人もみんな線香のけむりがひとすじの光みたいに部屋の中をつたって行きます毎日喪に 服しています黒い服しか 着ていません毎日が 命日なんです毎日が 喪中なんです毎日が 喪主なんです#ネガ...
わたしは 涙幾つも幾つも零れては人々の悲しみを浄化するわたしは 涙わたしは 雨路面を叩きつけて降りしきるけれどすぐにあがって陽射しに溶けるわたしは 雨わたしは 水川の流れに逆らわず人々ののどを潤すわたしは 水わたしは 朝露大きな葉の上を転がって朝陽に暖められて光るわたしは 朝露涙になる雨になる水になる朝露になるそしてわたしはいなくなる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
白猫の私を見上げるあどけない表情がたまらなく 愛おしいこの子の存在が私を人間たらしめている春の宵が街を包む私を包む生きている限り苦しみは 途切れることがない一体何の試練なのかと叫びたくなるだけど季節を感じられるならまだ 大丈夫白猫を愛おしいと思えるならまだ 大丈夫苦しみの余り人の心を失うのが 怖くって恨みや憎しみだけに心を支配されてしまうのが怖くって何度も 白猫の頭を撫でて窓を開けて風の香りを感じ...
悲しみのその先には一体何があるのだろう私の頬に零れた涙を春の夜風がそっと拭って行く悲しんで憎しんで傷つけ合って血を流して絶望の淵で膝を丸めてうずくまっていても新たな誰かと手を繋ぐことを忘れずにいれば悲しみが深い分繋ぐその手は温かい悲しみも憎しみも他の誰かを思うことでやがては炎が燃え尽きるように静かに 消えて新たに愛情や喜びと言う名の感情として優しく火が灯るのだろうかいつか悲しみのその先に辿り着き何...
1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にましたおかあさんの命はあと1ヶ月とお医者さんにいわれましたまだピンピンしていたおかあさんがあと1ヶ月でいなくなるわたしにはよくわかりませんでした1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にましたおかあさんはもうすぐ死ぬ患者だから雑に扱われましたもうすぐ死ぬ患者だからだいじにして欲しいのに雑に扱われました1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にまし...
夜明けの空は赤紫色をして私には見えない希望を告げているらしいはらはらと舞い落つ桜の花びらは短いいのちを生きて 散りゆく天国も地獄もないあるのは有限なこの現実と無限に広がる永遠の虚無天に向かって誰のせいにすればいいのかわからないこの世の苦しみを叫ぶなぜ私は産まれて来たの?私は誰でもなく選ばれた者でもないのにと誰も知らない孤独な女の恨み節#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
長いこと生きていると全てに疲れて生きるのをやめたくなるもう疲れた悩むことに苦しむことに人はなぜこんなに長く生きなければならないの?もうこの体もすさんだ心もいらない全てを水に 流して雨になって誰かの涙になって川の水になって海に出たいたった一滴でいいあの大海のたった一滴になってこの忌まわしいわたし という存在をなかったことにしたい苦しみだけだったわたし という歴史に幕を 降ろしたいカーテンコールはあり...
青い空と 白い雲のその下の 下で孤独に つまづいて足を くじく不穏に ぶつかって青あざを 作る恐怖に 突き飛ばされて擦り傷を 作る痛くて寒くて悲しくて青い空と 白い雲のその下の 下でひとり遠くに見える空を 見上げて手を伸ばす青い空と 白い雲のその下の 下はいつの日も 苦難の景色が 広がっている青い空と 白い雲のその下の 下は いつの日も灰色の現実色とりどりの花も木も 草も灰色に映る灰色はわたし色越...
明日が来るまた 明日が日は 昇るまた 目に痛い日が世代は 替わる子は 育ちその子が また 子を産み育てなのに1分も 1年も私には 同じことやがて私は消費され消えて行くだけ道端の石ころみたいに土足の足に 踏まれてももう 叫ぶことさえできずに#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
あなたの背中に広がる海にわたしはいつも抱かれてたあなたの言葉の海はときにさざ波になりわたしの体はゆらゆら揺られあなたの言葉の海はときにわたしを深い青へ沈めあなたの言葉の海はときに荒波となりわたしは溺れに溺れそれでも海を持つ人はあなただけだからわたしはあなたの背中に広がる海にいつまでも抱かれていたかったのにある日あなたという海が消えた海を突然失ったわたしはまるで砂浜に打ち上げられた魚のように息もでき...
雨に打たれました突然の通り雨でしたあなたの目から涙が零れるのを見ました雨に洗われた光る街を見ました雨に打たれました私の服が冷たくなるのを感じました雨に身を任せるのが自分には 似合いな気がしました雨あがりの夕陽が街中を暖めてくれました私はあなたに生きる心をもらいました苦しくても生きる心をもらいました雨に濡れても生きて欲しいとあなたは私に言いました苦しみの向こう側にあるはずの大事なものを教わりました雨...
孤独の風にこの胸が 痛い終わらない冬にこの身が 痛い痛いのは生きているから苦しむのは生きているから楽になりたい楽になりたいとどんなに願っても楽はこの手に掴めない生きている限り苦しみ続けるのが私 だともうわかってる楽 は私にとって永遠の 憧れ決して手に入ることがないだから せめてうたかたの夢を見て苦しみの現実から逃避するうたかたの夢はすぐに消えると知っていながら悲しみの涙を封印しては酒に酔うみたいに...
心の隙間を一時の夢で埋めることを覚えてしまった隙間が埋まると楽になるいつもの苦痛が嘘のように楽になる口の中で一瞬で消える生クリームみたいに甘い甘い甘い夢一時の夢はすぐに冷めてまた心の隙間が大きくなって苦しみが戻って来るのを知りながら一時の夢で心の隙間を埋めるああ 楽だ気持ちが良いなんて なんて甘いんだ?一時の夢は麻薬のように私の心の隙間に巣食う麻薬は自分の意志ではやめられない一時の夢をずっと見てい...
あの頃に戻りたくて束の間の夢が見たくて過去行きの電車に乗った車内は混雑している皆 それぞれの過去に戻りたいのだろう 胸を躍らせてあの頃にみんなが待っていてくれた友達恋人仲間たち桜の花が舞うまでの僅かな時やがては散りゆく束の間の夢帰りは現在行きの電車に乗っていつもの日常に戻らなくてはならない戻りたくなくて夢を見ていたくて現在行きの電車の中わたしは泣いた人は歴史を重ねれば重ねるほど過去行きの電車に乗り...
雨よ雨どうか 私のケガレをキレイに 洗い流しておくれ雨は 夏の到来を私にそっと囁いて降っているケガレの私にも雨は風は 優しいハレの舞台で 輝く人ケの日常で 働く人私は ケガレて息を潜めて 闇に棲むケガレているからこんなにも苦しいケガレているからこんなにも悲しい私は ケガレている雨よ雨どうか どうか私のケガレをキレイに 洗い流しておくれせめて ケの日常でくつろげるように白猫一匹 引き連れて私は彼女に...
雑然とした テーブルの上飲みっぱなしの マグカップ吸殻だらけの 灰皿丸かじりした トマトの芯ひとりぼっちの 吹き溜まりもしも 向かいに誰かが いたらテーブルの上はこんなに寂しくなかったろう止まった 時計渇いた 心冷めた 珈琲伸びて行く 爪ひとりで 零す 涙は誰にも 拭ってもらえないひとりで 語る 物語は誰にも 聞いてもらえないひとりで 感じる苦痛は誰にも 癒やしてもらえないひとりぼっちの 吹き溜ま...
桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている桜の花は愛した我が子の化身と信じて泣いているあどけないあの瞳柔らかなあの体を抱きしめたくてももう二度とあの子は帰って来ないから桜の花が舞えば舞うほどあの子がいないことを知る桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている春爛漫の陽だまりの中あの子がいないことを知る桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#猫#ねこ#...
苦しみ喘いで見上げる 空の果てには一体 何があるのだろうあの空の果てにはやっぱり苦しみの続きが待っているだけなのだろうか私は いつも苦しみの物語ばかり創ってる楽しみや喜びの物語を創ろうとはしないで苦しみや悲しみの物語ばかり創ってるそれが「この世の苦しみ」だと勘違いしてこの世は苦しみや悲しみばかりじゃない楽しみや喜びも沢山 あるはずだなのに勘違いしている私は苦しみや悲しみの物語ばかり書き続ける物語を...
どこかで誰かが 死んだだけどこかで誰かが 苦しむだけどこかで誰かが 泣いただけどこかで誰かが 汗してるだけ余りにも穏やかな 春の景色が 嘘のように今日もどこかで誰かが 死んで誰かが 傷つき私はここで 苦しみ続ける満開の桜がまぼろしのようにどこかで誰かが血反吐を吐いてどこかで誰かが飢えている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
私はこんな人間だとそれで 良いんだとそれが 良いんだとまどろみの中で ふと思う時体中の力が抜けて瞼の裏に 海が広がるまどろみから 覚めると体に 力が入って海が 消えるじりじりと首を絞められていくようで息をするのもままならない私はこんな人間で良いんだと無限に広がる まどろみの海が昼も 夜もいつのときにも 広がったらこの 窒息する思いも鳩の群れが 一斉に放たれるように一瞬のうちに 消えるのに#ネガティ...
夢破れて 涙雨うたた寝で 痛めた右肩悲しくて珍しく眠りに落ちそうな快感を引きずって無為な毎日であっても眠りさえ出来ればいい夢も希望も未来も何も持っていないそれでも生かされていることへの素朴な疑問が雨と一緒に 降りしきる私の見る景色には 色がないなのに深い傷から滲む血だけが 赤い血の赤だけが 鮮明に見える赤い 赤い血の色だけが空の色が見たい花の色が見たいモノトーン世界で悲しむしかない私#ネガティブの...
ありがちな美談に感動はできないB級映画にも感動はできない冷めきった心で思うことは いつも通帳の残高と明日のメシのことだけ背中の十字架が 重い不信だらけの自分が見る夢は幼い子供の 絵のようにとりとめもなくだけど無邪気な欲求がいっぱいな夢背中の十字架が重いひとは皆自分の物語を創るだけど一人称しかない私には物語さえ創れない物語は「わたし」と「あなた」がいて初めて創れるものだから「わたし」しかない私には物...
「無能」という烙印をわざわざ自らの手で額に押し付けて冬の吐息にわざわざ 自らを閉じ込めておいて自らを探す自虐のゲーム幻想の中に長い間 引きこもって自虐ゲームや自傷ゲームばかりやっているそんなゲームはいい加減 終わらせて勇気を出して現実の扉を 開けようよそこに広がる景色は決して自分が思うほど怖くはないはずだよ自虐ゲームにばかり耽ってそれで終わっていいの?現実への扉はどこにでもあるものだよほんのちょっ...
甘い甘い夢を また買った束の間の夢を歓喜がほとばしるような夢を偽りの夢を虚構の夢を歓喜と切なさとがないまぜになったようなあの夢が恋しくなってたとえ偽りでも虚構でもわたしは夢を食べてしか生きられない哀しい女だからあの人の体温をもう一度耳元に感じるあの人の吐息をもう一度偽りでもいいまやかしでもいいわたしはそんな夢を食べてしか生きられないやがて 夢は泡沫の如く消えた現実 という電車に揺られ偽りの夢の後遺...
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過去 という街で夢見通りを歩きながら思い出 というダイヤモンドを探しているどこまでもつづくこの夢の夜道で探しているたそがれ横丁に入るときらきらと輝いていたあの頃のわたしがいた光になったあの子がいた優しいばかりのあなたもいた夢や 笑顔というダイヤモンドがそこかしこに輝いていたわたしはそれらをひとつひとつ丁寧に拾ってポケットにしまい込む過去という街でしか生きられなくなった自分はいま への帰り道がわから...
いつも私はあなたの左側に立って歩いた左利きの私は左側にいたほうがあなたと近づけたからずっと二人で歩くものだと思ってたあなたの歴史を私が 背負い私の歴史をあなたが背負うそうやって二人でつらいことを 分け合って生きて行けると思ってたけれど あなたは私の歴史が重過ぎるからと途中で 背負うのをやめて離れて行ったね一人で自分の歴史を背負うより二人で互いの歴史を背負うそれが 私の最期の夢だったその夢に破れて私...
街は うららかな春なのに私の クリアな頭には冬の根雪が 巣食って痛い冬の 根雪は凍ったままでピキピキと音を立て私の思考の 邪魔をする春の 花が街中を 彩って人々を 和ませているのに私の すさんだ心には冬の根雪が 巣食って痛い冬の 根雪は硬いまんまでキリキリと私の 感情を乱す痛い痛い凍った 根雪が刺さって 痛い残酷な西日涙色の景色季節の終わりを追う心春の暖かな 風にも解けることなく頑固に巣食う私の ...
街が 静かに呼吸している花は こっそり一枚一枚その花びらを 開かせる呼吸が乱れて喘ぐ夜はそんな街の 息遣いを感じながら私の呼吸さえ 奪うのかと誰を恨んで良いかもわからず誰も恨めないことを 恨む苦しみに耽るいとまもない日常に脅されると見えない誰かを 恨みたくなる恨みが高じると悲しみになる静寂の 風恨み節の 夜街中が 私の乱れた呼吸を無視するせめて苦しみに耽るいとまが欲しい日常はいつだって情け容赦もな...
私が わたしを手放せたら私はきっと楽になる私が わたしを捨てられないから私はいつも苦しいの私が わたしを消せたなら私はきっとあの空と交わえる私が わたしを消せないから私はいつも悲しいの私が わたしをあきらめたら私はきっと夏の優しい夜風になれる私に わたしはいらないの私は わたしを捨てて行くこの広い世界を心から信頼して花に食べられて草や木に飲み込まれて自然の中に溶け込むために私は わたしを捨てて行く...
私は いつも 悲しんでいるそれが私の日常でもう慣れてしまった私の心はこんな夏の青空よりずっと先の季節にいてしとしと しとしと悲しみの雨に暮れている私にだってちょっと目を凝らせば喜びや楽しみはきっといくらでもあるはずだけど何かある度「自己嫌悪」という言葉を免罪符にして悲しみに逃げている「こんな自分はさいてー」だとか「こんな自分きらい」だとかそれは過剰な自己愛の裏返しわざわざ心を真冬にして震えてるしと...
名前を失くした 私はあなたに 何もしてあげられないあなたと手をつなぐこともあなたと夜明けを過ごすことも二人で グラスを傾けることも何も何も できない私は 血まなこになって自分の名前を探す私の名前は 何なのか私は一体 誰なのか私の名前はずっと昔に置いて来てしまったのか無名 という名前のままでは生きられない無縁仏になることなら一向にかまわないけれど生きている限り昔々に失くした自分の名前を探すしかない#...
幸せを 求めない幸せは求めれば求めるほど逃げてゆくものだから車窓を流れる景色のように病気を 治さない心の病は治そうとすればするほど治らないから自分の首を真綿で絞めるように絶望を しつづける希望を追いかけるよりとことん絶望しきった場所に本当の希望があるから海底から見える陽の光のように全て あきらめるあきらめない 絶対にあきらめないそれは ときには大事だけれど執着すればするほど苦しくなるだけだから沈む...
曇天の空が 低い夏の終わりの陽の光にベールがかかった曇天の空に 思う母の手を追い続けてばかりいた幼い日ひとりにされる不安に支配されていた幼い心それをずっと引きずって不安は慢性化された怖い怖い理由のわからぬ恐怖ほど怖いものはない曇天の空に 苦しむ曇天の 空は太陽を 隠して何層にも 雲を張っているけれどその厚い雲を 突き抜ければいつもそこには 青い空が 広がっているのに突き抜けられない曇天の 空突き抜...
皆 様々なストレスを抱えて生きていると思うだけど生きていること自体がストレスの私は一体 どうすればいいんだろうストレスを感じると私は 幻想に逃げる幻想は生ぬるい部屋にいるみたいに現実の景色に直接触れなくて済むから現実の世界には出来れば見たくない光景も触ると痛い場所もあって私はその痛みに堪えられないらしい現実の自分を 見たくないらしいだって現実の私は引き裂かれてるんだものまるで天と地みたいにそれでも...
母上様あなたが苦しみ抜いていなくなってもう25年何年経っても私はあなたが 苦しみつづけた枕元にずっと立っていましただから悲しむことも泣くことも できなくてただ苦悶の表情を浮かべて引きつけたような呼吸を繰り返すあなたをずっと 見ていましたその時から時計の針は 止まりました地獄絵図と化した病室が時の流れを 止めましただから私はあなたを死なせてあげることがどうしてもできませんでしたクリア過ぎる頭の中で私の...
私は ぬけがらまばゆい夏の 花火も祭りも笑顔も 青空も 皆涙色に霞んで私の目には 映る悲しく光る夏の視界は 涙色の思い出がいっぱいあの子が突然消えたのもあなたに突然別れを告げられたのも夏だった胸の傷が まだ痛い夏が来る度 思い出すずきん・・・と深い 涙の傷がひとつ またひとつと増えて行く私はぬけがら切なく光る夏の視界はいつの日も涙色#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#悲しみ...
ぎらぎら太陽の前では暗闇に居るしかなかったの近くに寄ると 焦がされて火に包まれてしまっただろうからだから私は自ら 暗闇に棲息することを選んだやがて私は暗闇から出られないようになった地上に出たい空を見たいと暗闇が 深ければ深いほど思うものなんだねこのままでは朽ちて行くだけ光を見つけよう光を光は地上では見えづらい闇に棲息しているからこそ光はより輝いて見える濁った涙で目が霞んでも風が去っていくように祭り...
顔は ないほうがいい自分が見たことのない後ろ姿のほうがいい背中に背負った十字架を晒しながら歩くほうがいい十字架の重みに堪えられなくてときに闇に沈むけれど何とか 地上に出て雨のあとの輝く街に溶け込みたい人々の背中に十字架が見える十字架が見える小さな十字架大きな十字架朽ちかけた十字架人は皆それぞれの十字架を背負って 歩く自分では見ることのできない十字架を#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエ...
どんなに苦しくてもこの世はいつも放置プレイだから私はこの苦しみの感情を空に託すことを覚えた風に任せるよう努力したそしたらいくらか楽になった髪の一本一本に流れる苦しみや胸をえぐられるような悲しみは全て空に全て風にでも本当は温かな眼差しが欲しい暖かな手が欲しい温かな見守りが欲しいそう思いながらこの感情たちを夏空の星ひとつひとつを紡ぐように言葉の星座にして今日もまた放置プレイに堪え続ける#ネガティブのま...
まどろみの中怖い夢を見て目覚めても何の夢を見たのかいつも 忘れているわたしはわたしの思いをどこかに置いて来てしまったの?それなら探しに行かなくちゃ遠くの海辺やあなたの夢の中や過去に色褪せた街のどこかに遠くの海の砂浜で真っ白な貝を探すように他の誰かとの夢を見ているあなたの夢の中をまさぐるように過去の街のセピアの中に色を見つけるように探しに行かなくちゃわたしはわたしの思いが眠っていそうなその場所へ思い...
胸の鉛が苦しい涙の分だけ鉛になって胸につかえているから深い悲しみ 背負ったままで 湖ひとつ出来るほどの涙を抱えているから泣いて泣いて体中が 涙漬けになるまで泣いて泣いて私の涙で 鳥たちの 空飛ぶ羽が重くなるまで泣いて泣いて私の涙で 花たちが その首をもたげるまで泣いて泣いて心ゆくまで泣き明かしたい#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#悲しみ...
夢も見ないで 私は泣いた大切な あなたも消えたひとりぼっちの 私にもう 夢は見られない胸の鼓動が闇に溶けてはまた 戻って来る心は闇一色でもう夢は 見られない手探りで 夢を探す誰かの残り物の夢でもいい朽ち果てた夢の残骸でもいい夢が 見たい夢が 見たい歪んだまま 伸びた親指の爪を 見つめながら夢も見ないで 私は泣いた#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#悲しみ...
空が 泣いている空が 泣いているしとしと しとしと絶え間なく空が 泣いている街中が涙に 潤んでいる涙に 潤んでいる傘の花が街中に 咲いている人々は傘の花の下自分の代わりに泣いてくれる空に気づかずいつもの日常を送ってる空が 泣きやむと街は空が残した涙の粒に 照らされて 輝く人々の ケガレが浄化されたように真夏の青と白と緑だけの世界が戻って来る浄化された人々もいつの間にか輝いて傘の花が一斉に散る空が ...
蝉の鳴き声夏の 証火照った体を夜風が冷ます今夜もまたわたしはいなくなった自分の心を探してる時の流れに逆らって遠くへ行った心を 探す戻っておいでいま ここにそう呼びかけても一向に帰って来ないわたしの心戻っておいでいま ここに太陽がどっぷりと沈んだあとの真夏の夜の夢明かりは 優しいだから戻っておいでいま ここにわたしはわたしに呼びかける闇色の風 なみだ星夏の足音 長くて短い一瞬の 人生#ネガティブのま...
風の行方を追ってばかりいたから自分の行き先が見えなくなったのか流れる雲を見つめてばかりいたから自分の夢も流れてしまったのか様々な心配事が私の行く手を 阻む途切れることを知らない些末な事柄に心臓が 早鐘を打つ狭い世界にばかりいるからそうなるのよもっと広い世界へ 出て行けば心配事なんか頭の隅で眠ってしまうものなの眠りなさい些末な事柄よ目覚めなさい私の心の中の 目よ心の目が見つめる世界はきっと広いものな...
夜明け前黙って立ってる銀杏並木誰も歩いていない道路で信号の 「止まれ」の赤が闇に 映えるこんな小さな景色の中で些末な事象のひとつひとつに不安が とり憑いて来る四六時中 続く不安に堪えきれず眠剤を煽ってはこの小さな景色から逃げるこんな小さな景色の中でも不安は途切れることなく続く風が吹いても 不安で雨が降っても 不安で晴れたら それもまた 不安で小さな景色はきっと広い広い世界にも通じているはずなのに不...
空がしきりに泣いたから私も悲しくなっただけカラスがしきりに泣いたから私も泣きたくなっただけ街が余りに騒々しいから布団に潜り込んだだけ傘の花が咲いたから前が見えなくなっただけ雨粒は孤独を 奏でるぽつりぽつりと孤独の粒がこの身に 染み渡ってく空がしきりに泣いたから自分の居場所がわからないだけ風が木の葉を揺らすから私の心も揺れただけ空がしきりに泣いたから#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエ...
冷蔵庫を開けて荒れ果てた中身を見るとまるで自分の未来を見ているようですぐに閉める押入れの中から出て来た過去の私はいつも満面の笑みを浮かべている誰も過去には 戻れないという過酷な現実が攻めて来る孤独が無造作に 散らばっているその中に埋もれた私は動けないなぜ 過去には戻れないの?そんな当たり前のことさえ理不尽なことのようで気持ち でもない思い でもない感情 でもない私の中の何か が音を立てて 崩れたな...
あなた私があなたに触れたのはもう10年以上も前だったねたった一人であかの他人のために汗を流してでもあなたが一つ一つやって来たことが実を結び心強い仲間が出来た応援する人が増えたあなたはいつも今 出来ることをやりながらずっと先を見てたんだね私は あの頃のあなたを決して忘れない#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
苦しみに目が かすむ眠りに落ちる時間以外苦しみは 無限につづくなのに眠りの時間はろくに持てず薬の残った頭で子供のようにドタッ!と 転ぶことにも もう慣れた大して痛みも感じない過剰なまでの 緊張と底なしの うつ気分現実 という妄想 の中で喘ぐああ そうだったね苦しむことが私に与えられた役割だったねいくら理屈で楽になる方法を紐解いてみたところでそれはただの 言葉遊びでしかなくて季節の終わりが音も立てず...
星のない 空私の心荒れたこの手に似合わぬ 指輪それなのに まだつづく道何を追って歩けばいいの?何を求めて進めばいいの?夢の時間は終わったの未来はもう見えてるのそれでも 道は果てしないその過酷さにめまいを感じながらただ無目的にうろうろ おろおろ歩くだけ#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
あなたと繋がっていたくて言葉たちを かき集めるけれど知識に 汚れた言葉を いくら 尽くしてもあなたには 伝わらない「知識」は 言葉を汚すだから できるだけ知識に 汚れていない言葉を無垢な 言葉をかき集めて丁寧に知識の汚れを 拭きとるあなたに 伝えたいことがたくさん あるだから私はまた 探し始める知識に 汚れていない言葉たちをまっさらな 言葉たちをあなたに伝わる私だけの 言葉たちを言葉たちを かき集...
「わたし」が ここにいられるのは「あなた」が ここにいてくれるからもしも「あなた」がいなくなったら「わたし」は 「わたし」でいられずに消えて なくなってしまうそんな 一人立ちできない私をあなたは いつも見守ってくれる暖かな 風がこの髪を 揺らすように朝 一枚一枚大きく 開く花の 花びらのようにあなたは 私を見守ってくれるその広い広い視界から些末な 私を 決してとりこぼさずにいてくれるそんな あなた...
私の見ている空の青とあなたの見ている空の青はきっと ちがう私の見ている信号の赤とあなたの見ている信号の赤とはきっと ちがう私はこんな青を「青」と呼んでいるけれどもしかしたら あなたはこんな青を「青」と呼んでいるのかも知れない人の数だけ空の青は あるのかも知れない私には 私の「赤」や 「青」しか見られないけれどそれでも他人の見ている「赤」や「青」を想像できる 私でありたいそして本物の赤や青はもしかし...
蝉が 泣いている泣いている蝉は生きる喜びを 歌っているのかそれともやがて死にゆく悲しみを歌っているのか私には わからない夏の 終わりに蝉が 泣いている泣いている秋の訪れを憂いて蝉が泣いている泣いている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
夜明け前日はまた昇る と言うけれどのぼってしずんで のぼってしずんで のリピート世界は まるで壊れた 昔のレコードみたいで辟易とする私だけど 私たちはこのリピート世界でリピート再生しながら 生きるしかないのねそれがほんとの ノンフィクションなのでしょう食べて皿洗いをして洗濯して掃除してそんなことの繰り返し#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
最近やっと、自分のちぬへのホントの思いを受け入れられるようになった気がする。ちぬがこんなに早くいなくなって、泣いたし、今でも寂しいけど、おねーしゃんはちぬが旅立ってホッとしてるんだよ。愛してるよ、ちぬを。でも、生きてて欲しいと思うには、余りにもちぬの苦しい時間が長かったから、こんなに痛い苦しい思いをして長く生きるより、早くおそらのくにへ行って欲しいと思ってた。苦しいちぬを見ながら過ごすことがつらく...
と言ってもべつにブログをやめるわけではありませんが。ただ、ランキングの上位から転落していて私もそろそろ消える時期が来たらしいと思いもう今までのように毎日毎日、記事を更新するのはやめようと思います。何だか随分と長いこと私はランキング上位にいさせてもらいましたが何年かおきに上位の方たちが入れ替わるんですよね。昨日?だったか上位は全て新しい方々に入れ替わっていましたね。そうやって入れ替わるのをずっと見て...
私は私を 脱ぎ捨てて四季になる明日になる私を脱ぎ捨てた私はあらゆる呪縛やしがらみから解放されて永遠に「楽」になる苦しみは 風に乗せて遠く遠くへ 塵となって消えて行く私は私を 脱ぎ捨てて草や虫や空や雲や万物と手を繋ぐことが出来る私は私を 脱ぎ捨ててどこにでも 息づくことが出来るひとひらの花びらにも一枚の葉の上にも私は 私を脱ぎ捨てて私は果てしなく広がる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエ...
石鹸が減るのは生きている 証歯磨き粉が減るのは生きている 証ゴミが出るのは生きている 証髪が伸びるのは生きている 証爪が伸びるのは生きている 証私の思いに 相反してこんなにも体は 素直に ただ 生きようとしてる私の心がどう拒んでも体は 素直にただ 生きようとしてる呼吸してる瞬きしてる生きている生かされている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
家に帰って来て ひとり疲れ果てて ひとり餌みたいな食事をして ひとりテレビを眺めて ひとりお茶をすすってひとり煙草に火をつけてひとり明日を思えばひとり昨日を振り返ればひとりひとりひとり が思い切り 痛かった夜#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
この 鬱々とした気分はこの不安は一体どこから来るの?どこか 遠くの山から 来るの?それとも 向こうの川から 来るの?それとも 私の血の中に流れているの?不安が 鬱が血の中を 巡るときに 不安は脳天まで 突き上げて来て私の体の 自由を奪うそう 私は不安に 鬱に体の自由を 奪われて生きているまた裸足で 岩場を歩くような痛みに 堪えながら不自由な 体で道を 歩くしかない#ネガティブのままでいい#シニア女性...
うつろう季節に身投げして大地の下で眠りたいうつろう季節に身投げして草木の青と語りたいうつろう季節に身投げして太陽の下私はここよ と叫びたいうつろう季節に身投げして落ち葉のベッドに横たわりたいうつろう季節は拒否できない季節の風に言われるまま一年一年年を 重ねるそして やがて苦しみも悩みもみんな朽ちてなくなる深い 虚無を目指して 歩く#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
木の葉が かさりと音立てて風に 連れられて行く私の 褪せた夢と一緒に風に 連れられて行く朝か夜かも わからないまどろみの中私は 煙草に火をつける煙草一本 燃え尽きるまでの 夢夢の名残りの 吸殻が灰皿を 埋め尽くす夢を見るには もう遅い夜空 星屑車のライト垂れ流されるテレビの雑音部屋に散らばる 夢の名残り拾い集めてもう 捨てた眠りさえ出来れば それで良い目覚めても まだ朝か夜か わからないそんな私に...