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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩やら散文やら

悲しいとき、苦しいとき どうにもならない感情が噴き出したとき しきりに浮かぶ、言葉たちを この場に紡いで落とします。 (無断転載禁止! Reproduction Prohibited without permission.)

ナレイ
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2012/07/15

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  • 不安中毒

    子供たちがひまわりの花の種でも植えるように不安の種を部屋中に 植えては芽吹きを 待ってしまう丁寧に水をあげ陽に当てているから不安はすぐに芽を出しぐんぐん伸びて私の体を絡めとるせきを切ったようにある日不安が押し寄せて来るのも不安の種を植えたせい嫌なんでしょう?不安になるのはつらいんでしょう?不安に絡めとられるのはなのに私はやっぱり不安の種を植える麻薬中毒患者のように悪いものとわかっていてもやめられな...

  • 一人称世界

    わたし独りの世界ではわたし という一人称さえ いらなくて私の呼ぶ あなたはいつもとっくに過ぎ去った昨日の あなたやこの世からもう消えた向こうの あなた一人称の わたし さえいらない世界私しか いないのだからわたし という言葉すら必要ないわたし はいないどこにもいないそんな世界で私は 言葉を綴りわたし と自分を 呼んでいる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...

  • 季節もわからぬ夜の闇

    春一番が とうに吹き過ぎて街は 春の気配なのに日陰のお部屋で火を焚いている孤独は 私に季節さえ 感じさせてくれないただ うわ言みたいにうつろうだけで夏も冬も同じようなものカップルを包む 陽だまり家族の食卓 湯気の窓子供たちの笑い声どれも 眩し過ぎて直視できない私が持っていないものたちもう どうあがいても手に入れることのできないものたちひとり寝に胸を押さえて天井に見る 地獄烙印みたいに一刻一刻痛みと...

  • 終わりを夢見て

    胸の鼓動が得体の知れない不安を 呼び得体の知れない 不安が根拠のない恐怖を 呼び根拠のない 恐怖が激烈な緊張を 呼ぶ誰の前でも緊張どこに行っても緊張一人でいても緊張逃げ場がないから眠剤を煽って眠りに逃げる症状を連れて 生きるそう決めたはずなのにやっぱり とても苦しくて悲しみの涙さえ奪われて雪解けの春にも病の呪縛は解けなくていつ終わるとも知れないこのくだらない人生のエンドロールをいつも いつも夢見て...

  • 無意味な日常

    コンビニの袋を ためて何になる?無意味なことの連続が所詮 私の日常ですさんだ魂はあの世とこの世を行きつ戻りつこんな魂いつまでも後生大事に ぶら下げて何になる?素朴な疑問もこの世ではまるで答えは 出なくって大事なものも守るべきものも私には ないけれど心の片隅に微かに燃える灯りだけはどうやらまだ消えてはいないだからこんなに苦しいのきっとこの灯りを吹き消してしまえばいいのに消してはいけないともう一人の私...

  • 懲役色の街

    雨の日に安堵するのは街が 私と同じ色に染まるからグレーに染まる雨の日の 街が好きこの世 という 懲役の中でいつまで経っても 出所を許されない 私の心と同じ色懲役色に染まる 雨の日の 街が好き海も 空も 私の明日も 懲役色懲役色の 街が好き#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...

  • 毎日が命日

    毎日が 命日なんです毎日が 喪中なんです毎日が 喪主なんですだから遊びに行くことも旅行に出ることも一切 ないんです悲しくても喪主の私は悲しむ暇もない頭はパンパンに張り詰めています何もかも 失くしました恋も 夢も 大切な人もみんな線香のけむりがひとすじの光みたいに部屋の中をつたって行きます毎日喪に 服しています黒い服しか 着ていません毎日が 命日なんです毎日が 喪中なんです毎日が 喪主なんです#ネガ...

  • そしてわたしはいなくなる

    わたしは 涙幾つも幾つも零れては人々の悲しみを浄化するわたしは 涙わたしは 雨路面を叩きつけて降りしきるけれどすぐにあがって陽射しに溶けるわたしは 雨わたしは 水川の流れに逆らわず人々ののどを潤すわたしは 水わたしは 朝露大きな葉の上を転がって朝陽に暖められて光るわたしは 朝露涙になる雨になる水になる朝露になるそしてわたしはいなくなる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

  • 人の心を確かめる

    白猫の私を見上げるあどけない表情がたまらなく 愛おしいこの子の存在が私を人間たらしめている春の宵が街を包む私を包む生きている限り苦しみは 途切れることがない一体何の試練なのかと叫びたくなるだけど季節を感じられるならまだ 大丈夫白猫を愛おしいと思えるならまだ 大丈夫苦しみの余り人の心を失うのが 怖くって恨みや憎しみだけに心を支配されてしまうのが怖くって何度も 白猫の頭を撫でて窓を開けて風の香りを感じ...

  • 悲しみのその先に

    悲しみのその先には一体何があるのだろう私の頬に零れた涙を春の夜風がそっと拭って行く悲しんで憎しんで傷つけ合って血を流して絶望の淵で膝を丸めてうずくまっていても新たな誰かと手を繋ぐことを忘れずにいれば悲しみが深い分繋ぐその手は温かい悲しみも憎しみも他の誰かを思うことでやがては炎が燃え尽きるように静かに 消えて新たに愛情や喜びと言う名の感情として優しく火が灯るのだろうかいつか悲しみのその先に辿り着き何...

  • お母さんが死にました・その10

    1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にましたおかあさんの命はあと1ヶ月とお医者さんにいわれましたまだピンピンしていたおかあさんがあと1ヶ月でいなくなるわたしにはよくわかりませんでした1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にましたおかあさんはもうすぐ死ぬ患者だから雑に扱われましたもうすぐ死ぬ患者だからだいじにして欲しいのに雑に扱われました1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にまし...

  • 孤独な女の恨み節

    夜明けの空は赤紫色をして私には見えない希望を告げているらしいはらはらと舞い落つ桜の花びらは短いいのちを生きて 散りゆく天国も地獄もないあるのは有限なこの現実と無限に広がる永遠の虚無天に向かって誰のせいにすればいいのかわからないこの世の苦しみを叫ぶなぜ私は産まれて来たの?私は誰でもなく選ばれた者でもないのにと誰も知らない孤独な女の恨み節#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...

  • もう海に出たい

    長いこと生きていると全てに疲れて生きるのをやめたくなるもう疲れた悩むことに苦しむことに人はなぜこんなに長く生きなければならないの?もうこの体もすさんだ心もいらない全てを水に 流して雨になって誰かの涙になって川の水になって海に出たいたった一滴でいいあの大海のたった一滴になってこの忌まわしいわたし という存在をなかったことにしたい苦しみだけだったわたし という歴史に幕を 降ろしたいカーテンコールはあり...

  • 灰色=わたし色

    青い空と 白い雲のその下の 下で孤独に つまづいて足を くじく不穏に ぶつかって青あざを 作る恐怖に 突き飛ばされて擦り傷を 作る痛くて寒くて悲しくて青い空と 白い雲のその下の 下でひとり遠くに見える空を 見上げて手を伸ばす青い空と 白い雲のその下の 下はいつの日も 苦難の景色が 広がっている青い空と 白い雲のその下の 下は いつの日も灰色の現実色とりどりの花も木も 草も灰色に映る灰色はわたし色越...

  • 1分も1年も

    明日が来るまた 明日が日は 昇るまた 目に痛い日が世代は 替わる子は 育ちその子が また 子を産み育てなのに1分も 1年も私には 同じことやがて私は消費され消えて行くだけ道端の石ころみたいに土足の足に 踏まれてももう 叫ぶことさえできずに#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...

  • 海を持つ人・その3

    あなたの背中に広がる海にわたしはいつも抱かれてたあなたの言葉の海はときにさざ波になりわたしの体はゆらゆら揺られあなたの言葉の海はときにわたしを深い青へ沈めあなたの言葉の海はときに荒波となりわたしは溺れに溺れそれでも海を持つ人はあなただけだからわたしはあなたの背中に広がる海にいつまでも抱かれていたかったのにある日あなたという海が消えた海を突然失ったわたしはまるで砂浜に打ち上げられた魚のように息もでき...

  • あなたに心をもらいました

    雨に打たれました突然の通り雨でしたあなたの目から涙が零れるのを見ました雨に洗われた光る街を見ました雨に打たれました私の服が冷たくなるのを感じました雨に身を任せるのが自分には 似合いな気がしました雨あがりの夕陽が街中を暖めてくれました私はあなたに生きる心をもらいました苦しくても生きる心をもらいました雨に濡れても生きて欲しいとあなたは私に言いました苦しみの向こう側にあるはずの大事なものを教わりました雨...

  • うたかたの夢

    孤独の風にこの胸が 痛い終わらない冬にこの身が 痛い痛いのは生きているから苦しむのは生きているから楽になりたい楽になりたいとどんなに願っても楽はこの手に掴めない生きている限り苦しみ続けるのが私 だともうわかってる楽 は私にとって永遠の 憧れ決して手に入ることがないだから せめてうたかたの夢を見て苦しみの現実から逃避するうたかたの夢はすぐに消えると知っていながら悲しみの涙を封印しては酒に酔うみたいに...

  • 心の麻薬

    心の隙間を一時の夢で埋めることを覚えてしまった隙間が埋まると楽になるいつもの苦痛が嘘のように楽になる口の中で一瞬で消える生クリームみたいに甘い甘い甘い夢一時の夢はすぐに冷めてまた心の隙間が大きくなって苦しみが戻って来るのを知りながら一時の夢で心の隙間を埋めるああ 楽だ気持ちが良いなんて なんて甘いんだ?一時の夢は麻薬のように私の心の隙間に巣食う麻薬は自分の意志ではやめられない一時の夢をずっと見てい...

  • 過去行きの電車に乗って

    あの頃に戻りたくて束の間の夢が見たくて過去行きの電車に乗った車内は混雑している皆 それぞれの過去に戻りたいのだろう 胸を躍らせてあの頃にみんなが待っていてくれた友達恋人仲間たち桜の花が舞うまでの僅かな時やがては散りゆく束の間の夢帰りは現在行きの電車に乗っていつもの日常に戻らなくてはならない戻りたくなくて夢を見ていたくて現在行きの電車の中わたしは泣いた人は歴史を重ねれば重ねるほど過去行きの電車に乗り...

  • ハレとケとケガレ・その2

    雨よ雨どうか 私のケガレをキレイに 洗い流しておくれ雨は 夏の到来を私にそっと囁いて降っているケガレの私にも雨は風は 優しいハレの舞台で 輝く人ケの日常で 働く人私は ケガレて息を潜めて 闇に棲むケガレているからこんなにも苦しいケガレているからこんなにも悲しい私は ケガレている雨よ雨どうか どうか私のケガレをキレイに 洗い流しておくれせめて ケの日常でくつろげるように白猫一匹 引き連れて私は彼女に...

  • ひとりぼっちの吹きだまり

    雑然とした テーブルの上飲みっぱなしの マグカップ吸殻だらけの 灰皿丸かじりした トマトの芯ひとりぼっちの 吹き溜まりもしも 向かいに誰かが いたらテーブルの上はこんなに寂しくなかったろう止まった 時計渇いた 心冷めた 珈琲伸びて行く 爪ひとりで 零す 涙は誰にも 拭ってもらえないひとりで 語る 物語は誰にも 聞いてもらえないひとりで 感じる苦痛は誰にも 癒やしてもらえないひとりぼっちの 吹き溜ま...

  • 桜吹雪のその下で

    桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている桜の花は愛した我が子の化身と信じて泣いているあどけないあの瞳柔らかなあの体を抱きしめたくてももう二度とあの子は帰って来ないから桜の花が舞えば舞うほどあの子がいないことを知る桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている春爛漫の陽だまりの中あの子がいないことを知る桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#猫#ねこ#...

  • 苦しみ物語

    苦しみ喘いで見上げる 空の果てには一体 何があるのだろうあの空の果てにはやっぱり苦しみの続きが待っているだけなのだろうか私は いつも苦しみの物語ばかり創ってる楽しみや喜びの物語を創ろうとはしないで苦しみや悲しみの物語ばかり創ってるそれが「この世の苦しみ」だと勘違いしてこの世は苦しみや悲しみばかりじゃない楽しみや喜びも沢山 あるはずだなのに勘違いしている私は苦しみや悲しみの物語ばかり書き続ける物語を...

  • どこかで誰かが

    どこかで誰かが 死んだだけどこかで誰かが 苦しむだけどこかで誰かが 泣いただけどこかで誰かが 汗してるだけ余りにも穏やかな 春の景色が 嘘のように今日もどこかで誰かが 死んで誰かが 傷つき私はここで 苦しみ続ける満開の桜がまぼろしのようにどこかで誰かが血反吐を吐いてどこかで誰かが飢えている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...

  • まどろみに広がる海

    私はこんな人間だとそれで 良いんだとそれが 良いんだとまどろみの中で ふと思う時体中の力が抜けて瞼の裏に 海が広がるまどろみから 覚めると体に 力が入って海が 消えるじりじりと首を絞められていくようで息をするのもままならない私はこんな人間で良いんだと無限に広がる まどろみの海が昼も 夜もいつのときにも 広がったらこの 窒息する思いも鳩の群れが 一斉に放たれるように一瞬のうちに 消えるのに#ネガティ...

  • モノトーンの日々

    夢破れて 涙雨うたた寝で 痛めた右肩悲しくて珍しく眠りに落ちそうな快感を引きずって無為な毎日であっても眠りさえ出来ればいい夢も希望も未来も何も持っていないそれでも生かされていることへの素朴な疑問が雨と一緒に 降りしきる私の見る景色には 色がないなのに深い傷から滲む血だけが 赤い血の赤だけが 鮮明に見える赤い 赤い血の色だけが空の色が見たい花の色が見たいモノトーン世界で悲しむしかない私#ネガティブの...

  • 物語が創れない

    ありがちな美談に感動はできないB級映画にも感動はできない冷めきった心で思うことは いつも通帳の残高と明日のメシのことだけ背中の十字架が 重い不信だらけの自分が見る夢は幼い子供の 絵のようにとりとめもなくだけど無邪気な欲求がいっぱいな夢背中の十字架が重いひとは皆自分の物語を創るだけど一人称しかない私には物語さえ創れない物語は「わたし」と「あなた」がいて初めて創れるものだから「わたし」しかない私には物...

  • 自虐ゲーム

    「無能」という烙印をわざわざ自らの手で額に押し付けて冬の吐息にわざわざ 自らを閉じ込めておいて自らを探す自虐のゲーム幻想の中に長い間 引きこもって自虐ゲームや自傷ゲームばかりやっているそんなゲームはいい加減 終わらせて勇気を出して現実の扉を 開けようよそこに広がる景色は決して自分が思うほど怖くはないはずだよ自虐ゲームにばかり耽ってそれで終わっていいの?現実への扉はどこにでもあるものだよほんのちょっ...

  • 夢を買う・その2

    甘い甘い夢を また買った束の間の夢を歓喜がほとばしるような夢を偽りの夢を虚構の夢を歓喜と切なさとがないまぜになったようなあの夢が恋しくなってたとえ偽りでも虚構でもわたしは夢を食べてしか生きられない哀しい女だからあの人の体温をもう一度耳元に感じるあの人の吐息をもう一度偽りでもいいまやかしでもいいわたしはそんな夢を食べてしか生きられないやがて 夢は泡沫の如く消えた現実 という電車に揺られ偽りの夢の後遺...

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