タイムスリップして新選組に出会いたい!
うらしまのHNで、ピクシブ、小説を読もう!、アメブロに掲載しております。オリキャラですが、薄桜鬼や銀魂など新選組好きな方にちょこちょこ読んでいただいております。
1 「ワームループの臨床実験は、さすがにマウスじゃ無理だしね」 赤城がクスリと笑う。 「被験体になるヤツが誰もいなかったんだろ」 シンが素っ気無く突っ込んだ。…
1 「鬼か。人ならぬ者・・そうかもしれないな。人の感情などを持っていては厳格なタイムワープができなくなる」 赤城が顎の前で手を組んだ。 「だから、適…
1 「センセイ」 シンが抑揚の無い声を出した。 「・・こいつが目ぇ覚ますまでダンマリ?」 赤城の視線は薫に固定されている。 「・・もう覚ましたようだ」 シンと…
1 夕餉の後片付けを終えると、薫と環は早々に部屋に引き籠った。 屯所の中は夜になってもザワついて殺気立っている。 「準備できた?」 薫が振り返ると、環がスマー…
1 屯所は朝から大騒ぎだ。 幕府が無くなるというのだから「我々はこれからどうなるのか?」という様相である。 薫と環とシンの3人は・・言葉数少なく、ひたすら仕事…
1 翌朝。 遅い日の出を、シンは縁側でボンヤリ眺めていた。 (・・とうとう始まんだな・・) 寝不足で頭の芯が痺れるような感じがする。 慶応3年12月9日。 王…
1 「ひとまず・・血だば止まったで」 南部がホッと息をついた。 梅戸の呼吸が落ち着いてきている。 斎藤は気が抜けたように肩を落とした。 そのままズルズルと壁に…
1 「早く来てくれ・・センセイ」 斎藤がつぶやく。 梅戸勝之進が低いうめき声を上げていた。 出血は多いが、まだ息がある。 シンが南部を呼びに走っていた。 山崎…
1 永倉と数名の隊士とともに、シンも天満屋に向かった。 夜の町をひた走ると、軒先で連なった提灯の灯りの先に天満屋の看板が見えて来る。 すると・・ 天満屋の向こ…
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