早春のミツマタの花にひかれて、今年初めての山行となった。福島県相馬市の塩手山標高281m。低山といっても里山には急登がある。住んでいる山形から太平洋の見える相馬に行くと登山口の梅の花は紅梅も白梅も満開。登山口からわずかに登ったところでミツマタ花の蕾があった。気温はぐんぐんと上って20°c。帰りにはもっと花が開くことを期待して撮影時間は帰路になった。ミツマタはヒマラヤ原産となっているが、中国や日本でも自生する。万葉集には三枝(さきくさ)という歌語があってミツマタのことだとする説がある。春さればまづさきくさの幸くあらば後にも逢はむな恋ひそ我妹万葉集1895手もとの万葉集釈注にも、さきくさは春、葉に先立って黄色の筒状の小花を開くミツマタであろう、とある。さきくさと通う幸くは元気であればの意。元気でさえあればまた...ミツマタの花