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  • となりの話。

    空いていた急行電車も、停車のたびにしだいに混んできた。始発駅で乗った私は無事席を確保したが、空席はぽつぽつ。次の駅からの乗客には、座れない人もあるだろう。今日は先が長いのでまあ座れてよかった…電車は走り続け、やがて次の停車駅に到着。…ぷしゅー…ドアが開き、乗客がドッと乗り込んでくる。隣の空席にも、とうぜん誰かが座るものと、モゾモゾ居ずまいを直したがアレ?見渡せば他の空席は、すべて埋まって、なおもそこ...

  • かなりや話。

    時々通る住宅街の中の道で、1軒のパッとしない家の前にさしかかった。白壁の洋風の建物が、風雨にさらされてすすけている。ここは以前お店だったけれど、やはりパッとせず、ほどなく閉店。その後新しく開店もせず、所謂しもた屋の風情である。店名が書いてあったポストにガムテープを貼って、その上にマジックで個人名が書かれているのを見ると、奥に住まいしているらしい。そんなお粗末な表札が、だんだん当たり前になって何年経...

  • おうしょう話。

    街をウロウロしていたら、夕飯時になった。腹が…減った…口をぽかんと開けて立ち止まれば、例のお食事ドラマの主人公だけど、このトシになると、空腹で空腹で困る、ということもない。まあ時間的に 食べといた方が あとが簡単か…それくらいの気持で、左右に目をやりながら、駅に向かって歩いていると暗い中に、なにやらオシャレげなライティング。記念日でもないのに、ひとりそんな立派なゴハンをいただく気もなかったが何料理の...

  • はいはい話。

    ブログを拝見していたら、お困りごとが書かれていた。仕事柄、解決策が分かる気がしたので、コメントを入れようと思ったが…待てよ?その方が前にも、困りごとを書いてああしてみたら…この商品がいいですよ…コメントをもらいながら、時間がだの、体質的にだの、四の五の言っていたのを思い出した。それは事実かもしれないが、善意のアドバイスに答える態度ではない。なんだこのオッサン!他人事ながらいささかムッとした記憶だけが...

  • とうざい話。

    朝からテレビは台風情報ばかり。…九州や四国をはじめ 台風から離れた関東や東海でも雨が降り続いているほか 中国地方で雨が強まり 北海道でも…無理もない、ほぼ日本中に影響が出ているのだ。東海や関東 九州の各地で雨の量が過去最多の記録を更新したほか 近畿や関東南部では局地的に雨雲が発達し…ホントに日本中だなア。…暖かく湿った空気の影響で 西日本と東日本の各地で長時間雨が降り…ほうほう。…西日本と東日本では今後...

  • しんさつ話。

    おばーちゃんへの電話は、ゴミ出しを止める(→せっとく話。)ためだけではない。今日は彼女の通院日なのだ。老母は以前ややこしい手術をしており、年に数回、経過観察を受けている。少々遠方なので、毎回私も随行するのであるが大雨だからタクシーに乗りましょ言いだしたのはおばーちゃんだ。(そのくせゴミは出しに行く…ブツブツ)うちみたいな田舎では、ちかごろ台数が減っており、電話で呼んでもそう簡単に来てくれない。まず、...

  • せっとく話。

    朝から大粒の雨。今日は燃えるゴミの日だけど、以前ちょっと危ないな、と感じたのをきっかけに、カサが必要なほどの雨の日には、ゴミ出しはやめている。ひとり分のゴミの量なんて知れてるし、収集日は今日で終わりじゃない。いいトシのババアが両手にカサとゴミ袋を持ち、万が一スッ転んだ場合の損失を考えれば、あえて危険を冒す意味はないと思う。こういう決め事のコツは、例外を設けないことだ。雨の日はゴミ出さないいったん決...

  • しゅっちょう話。

    昨日の記事(→どこかの話。)を書いたあと、じゃあどこなら行きたいんだ?と考えた。あれもイヤ、これもダメの言いっぱなしでは、パンフレットを送ってくれた旅行会社にも失礼だ。まず、ぜったいに特急電車には乗りたい。あまり近いと駅弁も缶ビールも楽しめないから、できれば3時間は乗りたいところである。私は車に乗らないから、行先は歩いて、せいぜいバスくらいで回れる街がいい。地方の県庁所在地くらいの、ほどほどの都会...

  • どこかの話。

    夕方に帰宅すると、ポストにダイレクトメールが入っていた。ずいぶん前に参加した、バスツアーの会社からだ。広告は見ないで捨ててしまう私が、めずらしく封を切ったのはあ~…どっか行きたいな~…どこにも行かずに終わる暑い夏に、いいかげん疲れてきたからかもしれない。赤いモミジやブドウやナシなど、秋らしいイラストが添えられた秋のツアーのパンフレットを、ペラペラとめくる。世界遺産の絶景!癒しの秘湯でゆったり!!ご当...

  • さろんの話。

    アレ?あそこまた工事してるな…気がついたのはひと月ほど前。前を通るようになって10年、その場所はどうもテナントが落ち着かないらしい。今となっては記憶もおぼろげであるが、最初に見たときは赤と青のねじり棒がクルクル回っていた気がするから、理容室だったのだろう。しばらくして調剤薬局ができたと思ったら、さしたる間もなく閉店してしまった。どうやら近隣の医院の閉院に影響されたようだ。その後はロクに改装もせず、...

  • さいしゅう話。

    明日までに要るものがあって、買いに行かなくちゃと思ったら、今日は日曜。ショッピングモールの混む日である。ただでさえ買物がキライなのに、夏休みのお子様連れで大混雑するスーパーなんて、想像するだにウンザリだ。なんとか無しで済ます算段をしているときア…今日って夏休み最終日?フッと気がついた。うちの子供のころ、2学期は9月1日はじまりだったが、近頃はそうとも限らぬらしい。だとすると、お子様たちは、宿題に追...

  • ちょうちん話。

    上の子が生まれたのは、雑誌の名前にちなんだたまひよ族なんて言葉が流行語になった時期。プライベートな事柄だった妊娠や育児に、社会的な注目が集まり、お金になる分野として、広く各方面が参入し始めた。便利な子供用品がどんどんできて、ベビーカーの機能は格段に向上し、義務化を前に、チャイルドシートの開発が進んだ。誕生祝や内祝に、子供の名入りグッズを贈るのが一般的になったのもこのころだったと思う。ムスメが生まれ...

  • やるきの話。

    そろそろ高校野球も終わったころか、とテレビを点けてみたらやる気が出ないとき 皆さんどうしてますか…ワイドショーがくだらねえ特集をやっている。ナニガシ先生にめんどくさい気持に打ち勝つ方法をお教えいただきます…いや、いいよ別に。ここの記事を読んでいただけばおおかたお察しの通り、私はめんどくさがり屋である。めんどくせえなア…年がら年中思っていても、打ち勝とうと思ったことはない。そもそも世界はめんどくさいこ...

  • てんせん話。

    朝起きたら、まずご不浄へ。…ふう…用件が済んで、紙を引き出そうとしたら親指の先に破片が取れてきて、イラッとする。私はケチなので、トイレットペーパーはずっとシングルである。再生紙で、値段の割に巻きが多く、拭き心地も悪くないので、いつもだいたい同じ商品を買うのだが、これになぜかキリトリ線がついている。お菓子の箱など、手で開けるのに難儀する厚紙にキリトリ線があれば便利なのは分かる。しかし、薄く柔らかく、誰...

  • けんけつ話。

    今日は献血の日です、とスマートフォンが言う。すぐにでも協力したい気持ちは、ある。しかし私は、20年以上献血をしたことがない。いや、できない。街頭で、献血募集の声をかけられてもいえ…スミマセン…蚊の鳴くような声で断って、逃げるように立ち去るしかないのだ。人並み以上にけっこうな体格を持ち、栄養じゅうぶんな私は、むろん貧血ではない。血が怖い私は採血も怖い(→つげぐち話。)が、このさいガマンする。できないの...

  • ぬいだの話。

    浴衣のリフォーム(→ゆかたの話。)も終盤。解いた布を床の上に並べ、組立てを考えたら、ミシンでダーッと縫い合わせてしまう。縫い合わせた布は原始家族みたいな貫頭衣でしかないから、着てみて微調整は必須だ。前中心と袖口にタックを寄せて…あちこち角度を変えながら、鏡の中のわが姿をチェックしているとアラ?チョロリと切り忘れの糸の端が出ていた。こういうのは見つけたときに切っておかないと、あとで探してもぜったい見つ...

  • かていの話。

    浴衣のリフォームを思いつき(→ゆかたの話。)、作業に取り掛かった。衿つけの縫い目を解きながら♪嫁さん 嫁さん なんで泣く…古い歌が口をついて出たのは、祖母か、母か、この浴衣をチクチク縫う姿が浮かんだからだろう。♪衿と おくみを ようつけん…おくみは衽。着物の身幅を広げるために、左右の前身頃に縫いつける。♪そんな嫁なら去んでんか…裁縫が女性に必須の時代だったにしても、ひどい歌があったものである。私は世代的...

  • ゆかたの話。

    老母は、自分では捨てられないものを私に寄越す。買い過ぎた食品であったり、衝動買いしたものの、似合わなかった衣類であったりするがドコソコデパートで○○円だったのヨ!すごく美味しいから取り寄せたの!さも良いもののように言いつつ押し付けるので、こちらも有難く受け取る。もらってしまえばどうしたと詮索されることもないので、要らなければ処分するし、使えるものは使う。生前整理の手伝いと思えば、腹も立たない。さ~て...

  • しちじの話。

    今日は自治会の古紙回収の日。段ボールや古着が溜まってきたので、サッサと出してしまいたいが、そうもいかない。あまり早朝からガラガラやると、ご近所に迷惑だ。なにしろ時刻はまだ4時半。これでも30分ガマンしている。昔むかし小学生のころあさのすずしいうちにすませましょう夏休みの友の裏表紙に書いてあったが、酷暑の昨今、いつも通り6時に起きていたんじゃあ、もう涼しくもなんともない。6時が5時半になり、5時にな...

  • ばろーの話。

    ♪さアひとつに~なろ~ うぃ~あ~…軽快なメロディーに画面に目をやれば、揃いのユニフォームでキビキビと、楽しそうに働く人々。スーパーマーケットのCMである。気になるのは、ぜんぜん知らない店であることだ。CMソングも、ユニフォームも、この辺りの店のものではない。検索してみたところ、本社は岐阜県、東海地方を中心に出店しているスーパーで、今年、わが県に初出店するらしい。…ううむ…攻めてきおったか…まるで戦国武将...

  • くみおき話。

    地震、台風、大雨…自然災害のたびに、テレビのニュースでは、アレが無いコレが無いとスーパーやコンビニの売場が映る。大きなカートを押す買物客が慌てて来てみたら売切れで…困りました無くて困っているのは、ペットボトルの水。マイクを向けられているのは、70代か、見ようによっては80を過ぎているかもしれぬ、高齢のご夫婦である。台風直撃のニュースを見て、すわ遅るまじとばかりに飛び出してきたのだろう。…これから 別...

  • うみいく話。

    お盆休み、どこもかしこもさぞかし混み合っているだろうと思いきや人っ子ひとりいない美しい砂浜が、テレビの画面いっぱいに映った。南海トラフ地震臨時情報の巨大地震注意を受け、完全閉鎖された海水浴場だ。風光明媚、温泉あり、パンダのいるサファリパークありと、四季を通じて観光客を集める地域ではあるが、人出が多いのはやはりなんと言っても夏休み。ふだんなら今ごろはこんな具合に押すな押すなのビーチが、ガランとしてい...

  • みにいく話。

    気仙沼市に上陸した台風5号が、東北地方を横断した。避難の呼びかけを映す画面を見ていたら、右下に誰かいる。避難するさいの身支度を示したイラストだ。大雨というと長靴を履いてしまいそうだが、浸水の際は脱げにくいスニーカーがいいらしい。なるほど リュックで両手を空けて カサはささずに杖のように使うのね…明日は我が身、拳拳服膺せねばならぬ。確認のため画面を見なおしていると、違和感を覚えた。このうつろな表情は...

  • やまいく話。

    子供のころ住んだ町は、県境の山のふもと。標高600mほどのなだらかな山は、鍛錬遠足の行先になることもあり、いつも視界の中にある、身近な存在だった。ときどき、遊び仲間の誰からともなく明日、山に行かない?提案が持ち上がり、そうしよう、そうしようと、あっという間に話がまとまる。キッカケは、季節の花の便りであったり、珍しい虫が獲れたというウワサだったり。明日 みんなで山に行くんだ~学校から帰って、ランドセ...

  • にものの話。

    あー 煮物食べたいな~朝起きて、ふと思った。このところ在宅時間が少なくて、さっとできる炒め物や、冷奴などの冷たいものばかりが続いた。冷蔵庫を見れば、材料はある。筑前煮にすっか…まとめて作れて、温め直しても、冷たいままでもおいしい煮物はうれしい。鍋を出し、野菜を洗って、切ったところでうーん…ピタリと手が止まった。ガスを点けるの イヤだなア…煮物の難点は、煮ている間じゅう湯気が発生し、部屋に熱気がこもる...

  • りずむの話。

    言うても詮無いことながら、毎日暑い。人と顔を合わせても今日も暑いね~あっついわね~まず言い交すことから、話が始まる。今日はお盆の法要のため、ひさびさに実家にやってきた。法要といったって、今年はイモートは都合がつかず、孫たちもそれぞれに予定があって、老母と私が膝を並べるだけである。お坊様がいらっしゃるまで、買ってきたラムネを飲み、くっちゃべりながら茶の間で待つ。こうも暑いと 何事も今まで通りとはいか...

  • へあばん話。

    今朝も私の気分は冴えない。気づくと生え際をバリバリ掻いていしまうのは、頭に巻いたヘアーバンドが合わないからだ。家に居るときの必需品ヘアーバンド、要は髪が垂れないようにするためのハチマキなのだが、これがなかなか、シックリくるものが無い。きつすぎるのは頭痛のもとだし、ゆるいとずれてくる。新しく買ったときはきつめなのが、使っているうちにだんだんゆるんできて、ほどよい巻き具合になるのが理想だ。不動の4番で...

  • ニサイノ本。

    下の子が生まれたころ、私は夫の転勤で、誰ひとり知り合いのない街に住んでいた。大人と話す機会といえば、上の子の幼稚園の他のお母さんと、暑いだ寒いだ、どうでもいい挨拶をすることと、週に1度の生協の配送くらい。それ以外は、子供と私、狭い部屋で顔をつきあわせて過ごす。当時はそれほどとも感じなかったが、今思えば、気持はかなり追い詰められていたと思う。上の子が幼稚園に行っている間に、ベビーカーを押して、歩ける...

  • やかんの話。

    くだらないことでいちいちイライラするのは、連日の猛暑のせいだろう。うっとうしい気分で台所の収納を開けたら、中がゴタゴタしているのを見て、カッと体感温度が2度上がった気がした。そういえば、明後日は不燃ゴミだ。要らないものをバカスカ捨てて、ストレス解消といこう。45リットルのゴミ袋の口を開き、シンク下の収納の前に陣取ってこれは…要らない…これは…使わない…これも…いらん、要らん!ハンパな大きさの鍋や、開け...

  • えだまめ話。

    朝のテレビの特集は枝豆。ちかごろは海外でも、EDAMAMEといえば通じるくらい人気らしい。子供のころは、冷凍食品もなかったし、今のように年がら年中食べなかった。田んぼのあぜ道を固めるために植える、いわばお米の副産物で、兼業農家のご近所さんがこれ食べてえ~!ある日突然、新聞紙に包んで持ってきてくださるのを、慌ててむしって茹でる、そういうもので、八百屋ではあまり買わなかったのではないか。いただき物だからか、...

  • おめみえ話。

    帰宅したら、リビングルームのまんなかにカバンの中身を全部ぶっちゃける。家のカギや携帯など、明日使うものはバッグに戻し、紙くずや飴の包みを捨て、暑くなって外したイヤリングはアクセサリー入れへ。生来うかつで忘れ物の多い私の、ランドセルを背負ってるころからの日課(→どさどさ話。)だ。ついでにサイフの中を見て、要らないレシートを抜きながらそういえば まだお見かけしないなア…そう、お見かけしないのは先般その話...

  • ねこざめ話。

    あ、そうだ 牛乳が無かった…帰り道で思い出して、出先でスーパーに寄った。食品コーナーへの近道に、催事場を横切ろうとしたら、楽しげな飾付けがしてある。へえ~ 遊べる水族館…夏休みの子供向けのイベントで、サワガニ釣りや魚の餌やり、貝殻で作るフォトフレーム…楽しげなプログラムが並んでいる。目玉は生き物に触れるタッチプールだ。金魚すくいほどの浅い水槽に魚やエビがいて、手を入れられるようになっている。職場の同...

  • はわいの話。

    最近流れているファストフード店のCM。Hawaiianにひっかけためっちゃ…やんという表現はおそらく、関西弁を意識しているものと思われる。CMの彼らは、広告屋の台本を読んでいるだけだろうが、関西出身のお笑い芸人が跋扈しているせいか、ハンパな関西弁を使う若いやつがたまにいる。ならば、だ。ハワイも関西弁にせんか!タレントたちはは↑わ→い→とアタマを高く、後は低く発音している。しかし、関西弁において、Hawaiiはは→わ↑い→...

  • きょうとの話。

    今日はお出かけの予定。仕事ではなく、前々から決めていたお楽しみなのにはア~… 行きたくねェ~朝からタメイキをついている。だいたい私はババアになっても子供みたいなところがあり、いまも遠足の前日イヤになる症候群の重篤な患者である。予定が決まるとカレンダーに印をし、ガイドブックの類は念入りに読み、何を着て行こうか、どこで食べようか、楽しく迷ってその日を待つ。ところが、さあ行こうという時になって憂鬱になる...

  • まっすぐ話。

    今日はいつものかかりつけとは違う医院に来た。トシもトシだし、ここにもこの先、定期的に通院する必要があるかもしれない。診察の順番を待ちながら、気が重くなりそうなものなのに、あんがいそうでもないのは、空調がよく効いて快適なせいか。それとも待合室がきちんと片づいて整っているからか。見回すと様々なポスターが❤目の愛護デー❤ドライアイにお悩みの方へ定期的な眼圧測定のおすすめ健康維持を啓発している。いろいろ気を...

  • よくしの話。

    涼しい地下のトランクルームで暮らしたい(→とらんく話。)気持をかろうじて抑えたあと、部屋に戻ってなんでダメなんだろう…あらためて考える。まず思いつくのは住むとこじゃないということ。調べてないから分からないが、マンションの規約とか法律とかで、寝泊まり禁止になっている気がする。そこは誤魔化したとしても、昨日の私のように、早朝トランクルームにやって来た他の住民がもう1台扇風機を出しましょ…ッと…何?涼しさで...

  • とらんく話。

    言いたかないが毎日暑い。扇風機2台で、狭い家じゅうの空気をグルグル循環させてもダメだ…これでは足りない…急遽、援軍を投入することとした。何を隠そう、うちには扇風機が4台ある。リビングと、家族3人の寝室に備えているが、ムスメとムスコはたまにしか帰らないのでま どっちか帰ってきたときでいっか…この夏はとりあえず2台だけで済ませていたのだ。しかし猛暑は、主なき部屋をも容赦なく襲う。とりあえず、回せるものは...

  • にきびの話。

    通勤の車中で、高校生らしい制服のカップルを見た。ドア横の狭いスペースにふたり身を押し込むようにして、ベタベタ、イチャイチャしている。見ていてほほえましい若者もいるが、こういうのは思春期のホルモンのなせる業とはいえ、非常に見苦しい。朝からただでさえ暑いのに、爽やかさの欠片もない景色にそういうことは暗がりでやれ!思わず叫びそうになるのを今だけ 今だけ…目をつぶって、なんとか堪えた。そう、どうせ今だけな...

  • れきしの話。

    オリンピックの期間中は、見られるテレビが減ってしまうと分かっていて、ワタクシとて徒に手をつかねていたわけではない。この際だから 何かまとめて見られるもの…何か月も前から、シリーズ番組を撮りためておいたのだ。その番組がこれ↓(NHK「3か月でマスターする世界史」)わざわざテキストまで購入し、せっかくなら教養を得たいという醜い気持がミエミエだ。学生時代の私は優等生だったが、世界史の成績だけがきょくたんに悪...

  • ごりんの話。

    スポーツ全般に興味がない私には、キビシい2週間が始まった。五輪ピックとかいうアレで、何が困るってテレビである。テレビっ子歴60年。テレビというのは、この曜日のこの時間はこれ、という風に決まり切っているのが値打ちで、生活のモノサシになっている。ところがこういう大きなイベントがあるとくっそー テレビ体操やってない!あれ~?科捜研の女(再放送)は?そのモノサシの目盛が崩れるのだ。すると日常のテンポが乱れ...

  • おみまい話。

    暑中お見舞い申し上げますブログをこんな感じの文言だけで済ませている方がいらしたのでその手があったか!ラクなことはさっそくマネしようと書き始めたとき、またよけいなことを考えた。暑中は分かるけど、お見舞いって何?お見舞いといえば、花を持って入院中を訪ねるイメージだ。陣中見舞いなどもあるが、いずれにせよ、病気をしたり、大変だったりする人を、自身はそうではない人がねぎらう、慰めるということだろう。体調が悪...

  • しろっぷ話。

    今日7月25日はかき氷の日。うちにも昔は家庭用のかき氷機があって、思いついたらガリガリやっていた。かき氷が好きなわけではなく、夏場の子供のアイス代を節約しようという動機だったから、大きくなるとたちまち使わなくなる。ジャマになるかき氷機をさっさと処分したあとで、冷蔵庫に氷蜜が残っているのに気がついた。不思議なもので機械はヘーキで捨てられるのに、使いさしの蜜は捨てにくい。こういうことは値段ではないので...

  • しんぶん話。

    ♪ぷるるる… ぷるるる…ハイもしもし… なんだ おかーさんか…なんだとは何よ朝も早よから、おばーちゃんの電話。イノウエさんにお野菜もらったけど 要らない?イノウエさんは老母の友だちで、畑づくりの達人。ピッカピカの夏野菜を、おばーちゃんの食べきれないほどくださるので、おすそ分けのおすそ分けが、私に回ってくる(→まんがん話。)。タダで野菜と言われて否やはない。いそいそとバスに乗り込む。タダの野菜のついでに、...

  • くすんだ話。

    欲しいものが百円均一に無かった、と言ったら、300円均一の店にならあるかも、と教えてくれた人がいたので、行ってみた。さすが、店内のあらゆるものが3倍なだけあって、百均より高級感が漂っている。照明も明るく、商品のデザインにも統一感があって、オシャレなような気がする。単なる生活必需品の買物なのに、なんだか楽しくなって、店内をブラブラした。こんな風に、要りもしないものを見てまわるのは久しぶりだ。へえ~ ...

  • しんじゃが話。

    あー! あづあづあづあづ…外から帰って、冷たいお茶と扇風機の風でホッとしたあと、点けたテレビではまたぞろタレントが料理をしておりケッ…チャンネルを変えかけた手が止まったのは今日は新じゃがのお料理を教えていただきまーす!ちょうどいただき物の新じゃがが冷蔵庫にあったからだ。蒸かすだけでもおいしいが、とにかく毎日この暑さだ。なるべく火を使わずに調理できるヒントがあればと、見ることにした。板前風の先生が、和...

  • ゆるせる話。

    クルマに乗らないので、大きいものや重いものはECサイト頼みである。注文するなり、バシッと打ち返すように届く(→ぷらいむ話。)のでそんなに早くなくてもいいのに…思っているのだが、めずらしく先週注文した商品がまだ届かない。急ぐ買物じゃないけれど大丈夫かしら…なんだか心配である。アナログで想像力豊かな私は、会社を考えるとき、ついそこで働く人を思い浮かべる。たとえばこんな顔の、アマくん、ゾンちゃんといった人が...

  • でれらの話。

    ふだん着のTシャツジーンズに合う日傘はないものだろうか、と探し続けている私。日傘がダメなら 帽子をかぶればいいじゃないの昨日の記事を読んで、マリーアントワネットのようにお考えになった方も多いだろう。しかしコトはそう簡単ではないのである。なにしろ私は頭がデカい(→ぼうしの話。)。オシャレな店でオシャレに飾られたオシャレな帽子は、どれもこれもわが巨頭には合わない。探して見つかるものではないので、帽子を...

  • ふだんぎ話。

    梅雨は明けたんだかどうなんだか、今日も晴れ。なるたけ涼しい身支度をととのえ、玄関を出た。エントランスを出たとたん、強い日差しにたじろぎつつ日傘を広げる。アスファルトの照り返しはあるし、風は熱風だし、ほんの気休めかもしれないけど、それでもこの時期、日傘は欠かせない。頭の上に浮かぶ巨大な火の玉に比べれば、あまりにも小さな日傘が作る、ちっぽけな日陰に全身をおさめようと、われとわが身を見下ろした。仕事で会...

  • めんたい話。

    暑さのせいか、私にしては珍しく食欲がない。アイスコーヒーなど飲みつつ、ボンヤリテレビを眺めていたら、CMソングが流れてきた。♪ぴ~りっとか~ねふく め~んたいこ~…ああ メンタイコなら食べたいかな…♪げ~んっき~モ~リモリ~食べれば元気も出るよね… 画面で元気に歌っているのは、王子様めいた演歌歌手である。たしか今は活動を休止しているのではないか。♪ぴ~りっとか~ねふく め~んたいこ~…ずいぶん古い映像だな...

  • かんこう話。

    銀行の用事で駅まで出たら、押すな押すなの大混雑だった。どこから湧いて出たか、と思うほどの観光客がウロウロしている。コンビニのビニール傘が蒸れるにおいと、短パンからにゅっと出た毛脛。お盆休み前の雨の日、連休でもないのに、隣県のオーバーツーリズムの余波であろうか。ほとほとイヤになって、用もないのに、通勤とは逆方向の電車に乗る。冷房の効いた急行は、地元民だけを乗せてスコスコと終点に着き、どうしようかと思...

  • メンツユ本。

    やたら料理が出てくる(→りょうりの話。)のはテレビだけではない。小説やマンガもそう、いや、テレビ以上かもしれない。ファンタジーもミステリもエッセイも、書店の平積みの8割は食べ物がらみである。とりわけひどいのが時代小説で、ちょんまげを乗せた登場人物が、誰もかれも食べることばっかり考えている。池波正太郎の「鬼平犯科帳」は、いかにもうまそうな食事シーンに定評があったが、それとて火付盗賊改方のお役目あって...

  • りょうりの話。

    朝の家事を済ませ、いつもの番組でも、とテレビを点け&($$#”?>@{{!わあ!大変なやかましさに驚いて画面をよく見ると人気の料理家が、タレントに騒がしく指図をしている。そうか、今日は祝日、祝日の特番だ。テレビを消し、再び訪れた静寂の中で考えた。このごろは何かというと料理、料理。昔のテレビでこんなことはなかった。料理番組といえば、限られた時間帯、専門家と、せいぜいアシスタントが、短い時間で料理の方...

  • ばんどの話。

    私は外ではテキパキしているのに、家に帰るとズボラな怠け者である。手間は最小限にしたい!常にそう思いつつ、些細な用事が絶えない。一昨日の帰り道、駅のホームで濡れたカサをまとめようとしたらピン…小さな反発があって、何かが飛んだ。カサを束ねるバンドの留め具は、スナップやマジックテープが多いが、私のはお洒落のつもりか、木のボタンになっている。綴じつけた糸が弱っていたのだろう、はじけて飛んだのだ。その日は仕...

  • できるの話。

    そんなわけ(→まよえる話。)で、動かない時計を持ち帰る羽目になった私だが、じつのところ、まるで心当たりが無いわけでもない。ときどき腕時計の電池交換を頼む、時計屋のオヤジさんである。安物しか持ってない私の用件は税込550円の電池交換だけだけれど、一級時計修理技能士の証書が掲げられておりお…デキるな オヤジ…はしばしにそう思わせる言動がある。腕時計の裏ブタを失くしたときに、丸く切り抜いたボール紙を貼った...

  • まよいの話。

    一昨日、壊れた時計を捨てた(→とけいの話。)ことを記事にしたらご実家に行けば 新品がありそうな…(笑)いつも読んでくださるレツゴーさんにコメントをいただいた。あ、やっぱり?あえて気づかないフリをしていたが、長年のお付合いで、実家の母の何でもある魔窟状態はすっかりバレている。おばーちゃんは使えるものを処分するということをしない。もらったカレンダーはすべて壁にかけるし、台所の抽斗は粗品のタッパーでいっぱい...

  • せっきゃく話。

    暑くて疲労がたまっているのだろうか。毎朝毎晩、モソモソ歯ブラシを動かすのが、ほとほとイヤになった。ボーナスも出たことだしそうだ 電動歯ブラシを買おう!♪しんせーひんがや・す・い♪勇躍、家電量販店にやってきた。おお!涼しい!倉庫のようにだだっ広い店内は、気前よく冷房が効いている。しかし、電気代のシワ寄せで人件費が不足したのだろうか。えっと…電動歯ブラシは…キョロキョロ見回しても、店員がいない。諦めて自分...

  • とけいの話。

    月に2回の不燃ゴミの日には、ここぞとばかり家の中の不用品を探す。1つ買ったら2つ捨てる心がけでいないと、家はすぐに混沌をきたすから、かならず何か捨てると決めている。あ、そうだ アレがあった!手に取ったのは小さい置時計。いつからあるのか、好きでもなければ買った覚えもないが、ずっとご不浄の棚にのせていた。用を足すのに時刻はいらないから、かつて必要を感じたことはない。動くので処分もならず、ただ捨てないだ...

  • ゆびわの話。

    昨日の記事(→かいとり話。)で、思い出した昔話をひとつ。若いころ勤めていた会社で、お付合いのあるメーカーの女性社長がいた。社員と同じ作業着で現場にも出るし、数字が分かって経営判断も確か。わざわざ女性と前置きする必要もないほどのやり手だった。その日は何か、仕事上の区切りだったのだと思う。いつもビジネスライクで無駄口をきかない社長と、めずらしくプライベートの話になった。いいスーツ着てるね、と褒められて...

  • かいとり話。

    アクセサリーは好きで、デカいのや派手なの、ヘンテコなの、いろいろ持っているが、ネックレスやイヤリングばかりで、指輪はない。仕事で手先の作業をするので、嵌めるのがうっとうしいからだが、そもそも指輪が好きじゃないのは、離婚のせいもあるかもしれない。ながらく持っているのも忘れていた婚約指輪。(画像はイメージです…実物の10倍くらい)今の家に越して生活も落ち着いてから、荷物の中に発見したが、もはや何の感慨...

  • さまさま話。

    買物帰り、保育園の前を通ったら♪さーさーのーはーさーらさらー のーきーばーにーゆーれーるー♪聞き覚えのあるメロディーが聞こえてきた。「たなばたさま」だ。私はかねがね、この歌の題に疑問がある。七夕様って誰?七夕は、節句の年中行事である。それに「様」をつけるのは、なんだかヘンじゃないか?お正月とは言っても正月様とは言わないように、敬意を表すのならお七夕ではないか。あるいは、どこかに七夕様という神様がいら...

  • ながいも話。

    姿勢はいいほうだし、うつむいて歩いている自覚もない。しじゅう地面を見ているということだろうか、なぜか道に落ちているヘンなものが目につく。それを見つけたときは、いっしゅんわが目を疑った。きっと とんだ見間違いだよ… あの記事を見たから…(→みのじさんの山芋の記事)しかしこれ…雑草の隙間からのぞく、折れ口の白さもまぶしいこれはまさか…でもどう見ても長芋だよね…思いつつ傍らを通り過ぎて諦めきれず、ふり返っても...

  • ゆうせん話。

    私鉄急行はほどほどの混み具合。空席を見つけたもののおっとあぶない…優先座席と気づいて、座るのを止す。見回したところご老人や、優先すべき方はいないようだが、空けておくに越したことはない。さいわい向かい側に座れて、ボンヤリ前を見ていると、さっき座らなかった席に若者が座った。…ふーん…空いているときなら、けっして優先座席に座って悪いことはない。しかし、優先座席に座っていた人が、優先されるべき弱者や老人に譲...

  • ずんぐり話。

    7月3日の水曜日という、なんとも半端な日に新紙幣が発行された。どのみちこの先10年以上お付合いするのだろうから、わざわざ両替に行くような酔狂はしないが、ニュース映像を見て、またよけいなことを考える。シブサワさんとツダさん、キタザトさん。今回、やけにズングリムックリじゃないか?その疑念は、新旧紙幣を見比べてみると、一層強まる。前の3人が細面であるのにたいし、今回選ばれし3人、いずれも猪首が肩にめり込...

  • いぬきの話。

    月に2回ほど通る、住宅街の道を歩いていたら…ツイッ…目の前を黒い速い影が横切った。ツバメだ。アレ?ここ…そのお宅の軒下には、今季そうそうツバメが巣をかけた。順調に育ったヒナは、前回ここを通ったときにはもう巣立って、巣はカラになっていたはず。ただの通りすがりのツバメだろうか。念のため心覚えの場所を目で探すとアレェ?空き家のはずの巣に、雌鳥がすっぽり収まり、フチにあごを乗せて外を見ている。どうやら先般巣...

  • まんなか話。

    朝いちばん、スマートフォンを見たら今日は1年の折り返しの日、真ん中の日ですまた、謎な情報を報せてきた。なるほど、上半期下半期で分ければ7月1日が節目だが、365日を数えたら、2日の今日が1年のちょうど真ん中になるわけだ。だからってどういうことも無いのだが、人はこういうのが好きである。真ん中で思い出されるのは、日本のヘソ論争であろう。文字通り、日本のヘソはどこか?という不毛な論争。人口重心だとか、経...

  • そわそわ話。

    注文番号 #123-4567890-987654ぢょん でんばあ 様ご利用いただき、ありがとうございます。ナントカ書店が商品を発送し、ご注文が完了したことをお知らせいたします。書店に無くて、ネットで注文した本(→ナカッタ本。)の、発送通知のメールが来た。配送予定日は今日となっている。読みたかった本なので、当然嬉しいし、早く届いてほしいのだが、問題は天候である。当地は大雨警報発令中。朝からゴミ出しもためらわれるほどのザー...

  • みあわせ話。

    イシザキさんは職場の大先輩である。プライベートではステキなダーリンと円満なご家庭を築かれ、リッチでスキのない身だしなみは、皆の憧れの的だ。並の人間ならリタイアを考えるお年になって、なおバリバリの現役。経験に裏打ちされた技術と、威あって猛からずのお人柄で尊敬を集めイシザキさんの言うとおりにしとけば間違いない!職場の全員が、そう思っている。私とて世間的にはもういいトシのベテランであるが、彼女を見ると万...

  • うろんな話。

    細かいことが気になるのが私の悪い癖(©杉下右京)。毎日目にする検索バーのちっちゃい絵にまた、よく分からないやつが現れた。アンタ誰?クリックすると敵の思うつぼなので我慢して、ポインタを乗せてみると小首を傾げた謎の生物の頭上に、オウギワシなる鳥らしき名前が現れた。そもそも鳥をバストショットで描くのが間違いなのだ。小さいスペースなればこそ、翼を広げる姿を見せるべきだろう。(これ↑はカリフォルニアコンドル)...

  • ナカッタ本。

    抽斗から、何かでもらった図書カードが出てきた。ちょうどいい、気になっていた本をこれで買おうと、ショッピングモールの中の書店に向かった。ちかごろは新刊書も古書もネットで買ってしまうので、書店に足を運ぶのは久しぶりだ。私のように無精な不心得者が増えたせいか、街の本屋さんが、次々と閉店しているという。もっと本屋さんに来ないとなア…反省しつつ、背表紙の文字を追う。見慣れない本や、見覚えはあるけどまだ読まな...

  • はれまの話。

    今日はお休み。曇り気味とはいえ、梅雨の晴れ間は貴重だ。本格的な夏を前に、寝具やラグなどの入替えを進め、雨が落ちてこない前に、洗えるものはすべて洗い、干せるものは干さねばならぬ。主婦生活を離れて久しいのに、このねばならぬという感覚は何だろう。何者かに突き動かされるように、しばしバタバタと立ち働いた。洗濯物からフトン、マット、クッション、思いつく限り干した家の中は、ガランとしている。家で過ごす1日は早...

  • ふせいだ話。

    あっ つ~!夏本番にはまだ間があるが、女子高生がちっちゃい扇風機を持ち始めた。そろそろ、全身夏の装いに切り替えてもいい時期だ。白いサンダルを取り出して、玄関のたたきに揃えて置けば、暑さが苦手な私の心も弾む。靴に合わせた軽快な服装で準備をととのえ、バッグを持って玄関を出、廊下を2、3歩…ん?それはほんの少しの違和感だった。いつもなら、もしかしたら気にせず出かけてしまったかもしれない。しかし、その時頭...

  • くろふく話。

    駅前で、同じマンションの人に行き会った。立ち話をするほど親しくはないので、会釈してすれ違ったあとなんかヘンだったな…歩きながら首をひねる。あ、そうだ、服だ!いつもフンワカ、パステル調のブラウスなどお召しになっている人の装いが全身黒だったのだ。つい振り返って、駅に向かう黒い背中をなんであんな似合わない服…?疑問に思ってしばらく眺めたあとあ…お葬式行くんだ…気がつくのにしばらくかかった。さいきんはカジュア...

  • わりこみ話。

    雨は夜になって勢いを増したものの、気温は期待したほど下がらなかった。ムシムシと不快なまま、フトンに入ったせいか、ふだんほとんど見ない夢を見てしまう。夢の中で私は、何かの行列に並んでいた。行列と混雑がムカデより嫌いな自分が並んでいる時点で、夢だと確信しつつ並んでいるとグイッ!右肩に圧を感じて見やれば、中年男性が半身になって、割り込もうとしているではないか。ちょっと!厳しい口調で咎めても、オヤジは明後...

  • こちょこちょ話。

    コチョコチョ…といえば、人をくすぐるときの擬音である。コチョコチョされてくすぐったい感覚を、関西ではこちょばい、またはこそばいなどと称し、さらに、くすぐることをこちょばすと言ったりする。私は幼いころからこちょばがり、つまりくすぐったがりであった。それを知るイモートは、きょうだいげんかで不利になるとコチョコチョ…呪文を唱えつつ、指をクモのように曲げて近づいてくる。その指が触れない前に、すでにゾクゾクこ...

  • どぼんの話。

    ちゃんと予め穴を開けた玉子の黄身が爆発した(→にどある話。)のはなぜか、未だ不明ながら、コーヒーが沈没した理由はなんとなく分かった。カップに引っかける部分↑を、ちゃんとコの字型に折らなかったからだ。そうと分かれば、次は安心して…とならないのが私の厄介なところでだいたい裂いたり折ったり めんどくせえんだよ!くだんのフック部分にしろ、粉の入った袋のキリトリ部分にしろ、5mm幅のチマチマした作業。ほかにも...

  • にどある話。

    起きたら予報通りの雨。朝のコーヒーも例年そろそろアイスに切り替える時期だが、肌寒いのでホットにしよう。カップに引っかけて1杯ずつ淹れるタイプのを、ちょうど昨日、お土産にいただいた。封を切ったコーヒーをいつものマグに乗っけて、お湯をとぽとぽと注ぐ…だばっ!一瞬、何が起きたか分からず、見回すと周囲いちめん、濡れたコーヒーの粉が散らばっている。引っかけが外れて、粉がフィルターもろとも、カップの中に落っこ...

  • ついつい話。

    きっかけは腰痛体操であった。腰痛の原因のひとつは、太ももの裏やおシリの筋肉の硬さ。椅子に腰かけ、片側のヒザにもう片方の足のカカトをのせるストレッチを教わった。歴史の教科書にモノクロで載っていた、中宮寺の菩薩半跏像の要領(→ぼさつの話。)だ。症状に合ったのか、始めて以来、冬も腰痛が出ない。他にも思わぬ効果があって、このポーズだと姿勢がよくなる。パソコンに向かうと、ついつい猫背になって、どんどん近づい...

  • がっかり話。

    年がら年中同じものを食べて飽きない私が、いつになくこのCMに心を動かされ、食べに行く気になった。歩いて行ける場所にある、というのが最大の動機ながら、いずれにせよ珍しいことではある。ガラスのショーケースの前に立つと、お、あるある。店内でお召し上がりですか?暑い陽気に持ち帰ると、砂糖衣がベタベタしそうだ。ハイ アイスコーヒーと…せっかくだから、クリームが盛り上がったのを選んで、飲物と一緒にトレイに載せて...

  • ふさくの話。

    朝のテレビは旬の梅仕事特集。かねがねこの言葉に無用な反感を抱き(→しごとの話。)な~にが梅仕事か!大層に言いおって…ブツクサ言っていたのは、要はネタミである。手入れの悪い実家の梅の木に、毎年バカスカ生る実の始末を私はもうシンドイから…ギブアップした母に押付けられ、梯子に上ってもぐところから加工まで、シブシブやらされている私には、1キロや2キロの梅を買ってきて、優雅に行うテレビの梅仕事が羨ましい。自家...

  • ともだち話。

    マイド~!勝手知ったる実家の勝手口を、いつものように入っていくと、なんだか様子がおかしい。茶の間がやけに薄暗く、静かなのは、テレビが点いていないせいかと思ったら…うわっビックリした!何?!なにって…なんにも…おばーちゃんはそう言うが、このドンヨリした顔つき、何もないはずがない。聞けば、もう何年も会わないお友だちが亡くなり、連絡があってから、ずっと泣いていたらしい。一夜明けて、さすがに涙は引っ込んだも...

  • ちちのひ話。

    実家住まいのころは、父の日でも何もしなかった。母の日にカーネーションで喜ぶ母と違い、父はそういうことをわざとらしい、と嫌った。ゴルフシャツだの湯呑だの、贈るようになったのは、実家を離れて以来である。それというのも、母の日のプレゼントのカタログなど見ると、巻末付録的に父の日のプレゼントが載っておりオトーサンにも何か送っとくか…ついでに注文するようになったのだ。なにしろ物心ついてから、父に何かやったこ...

  • かふぇいん話。

    どうもこの2、3日、体調がすぐれない。朝の目覚めは悪くないのに、身体を起こすと鈍い頭痛がする。疲れても、睡眠時間が足りなくもないし、肩だって凝っていないのに、なぜだろう。今日はまた、とくにひどくて、ガンガン耳鳴りまでしはじめた。ああ…せっかくの週末 棒に振るのか…頭痛薬を飲んで、さっき抜け出した寝床にポフッと身を投げたらこの痛さ…旅館痛に似てる…むろんそんな病気は無い。私が考えた病名だ。朝食にコーヒー...

  • 5せんち話。

    応対していた来客が帰られて、湯呑など片づけているとすすすみませ~ん!先ほどすまして出て行ったお客様が、えらく取り乱した風に戻ってきた。お忘れ物ですか?いえ…あの~…ガムテープを10センチ…ハイ?いや、5センチでいいです いただけませんか?何が何だか分からないが、事務室に戻って、だいぶ残り少なくなったひと巻を見つけあの~ これで足りますでしょうか…ありがとございます~ チョットここお借りして…さっきまで...

  • おあいそ話。

    アナタ いったい何やったの?あんまり近所で揉めちゃダメよ~昨日の記事(→ぷいっと話。)を読んで忠告された。事の起こりは、ある日の夕方の駐輪場。帰宅した私がいつも停める場所に来てみると、コンクリートの床一面がびしゃびしゃだ。たっぷり5台は停められるスペースに、斜めに停めた黒い自転車を、リタイア早々という佇まいのオッサンが洗っているのである。見渡しても他に空きスペースはない。しかたなく、バケツの水を盛...

  • ぷいっと話。

    駐輪場に入ると、先客がいる。70代くらいのオジサンだ。オハヨウゴザイマースたぶん知らない人だけど、礼儀としてあいさつした。こういう時、高齢男性の反応は鈍い。…はよ…す…モゴモゴ口ごもりながらでも声が出ればいいほうで、多くは無言で会釈。無視ならいいほうで、ひどいのになると何のつもりか、こっちにアゴを上げて見せるヤツもいる。あたしゃアンタの子分じゃないよ!ああいうオヤジはどうせ、家で妻にイジメられている...

  • ねこだま話。

    年に何度か、所属団体の関係で、講師みたいなことをする(→はいはい話。)。能力よりも、人前で上がらない度胸だけを評価されての大抜擢から、もう5年以上経つ。経験というのはありがたいもので、ピンチを切り抜ける悪知恵だけは身についてきた。そのひとつがハデな服を着ること。講座は実習を含むので、受講生が作業をしている間、講師は通路を往復して、うまく出来ない人を助けなければならない。困っているとき、パッと見つけ...

  • タイマー本。

    自慢じゃないが私はズボラである。同年輩の女性の生活をよそながら窺うかぎり、私ほど横着な人はまずいない。好きなことは夢中でやるが、やりたくないこと、ことに家事に関してはまったく不熱心で、子供が独立して家を出て以来、その傾向は昂じる一方だ。小学3年生くらいの子どもが、オバサンの身体を借りて、好き放題に暮らしている、とご想像いただくとちょうどいい。とはいえ、ずっと10才ではひとり暮らしが立ち行かない。往...

  • かたかな話。

    晴天の週末、大物を洗濯した。パリッと乾いたシーツを胸いっぱいに抱え、顔をうずめて息を吸ったらス―… ぷはァーなんともいえない幸せを感じるが、取り込んだ洗濯物の山を見てあーあ…これを全部畳むのかと思うと、ちょっとウンザリ。ひとり暮らしは気楽だけれど、いいことも悪いことも、自分以外に他にする人はいない。気を取り直して山の傍に座り、1枚ずつ畳み始めた。バスタオルに枕カバー、布団カバー。角を合わせてパタパタ...

  • ばれーの話。

    昨日の記事?(→しとつの話。)を読んだイモートからそういえば上履きの名前 なんでカタカナだったんだろね?言われて思い出した。われわれの小学校の上履きは白いバレーシューズ。(バレーボールとは関係ないらしい)この甲に渡ったゴムに名前を書く決まりで、シマヅカ君同様、私の上履きにも、イモートのにも、カタカナで名前が記されていた。ホントだねエ なんでかねエしばし姉妹で頭をひねったところあっ!でも ドンちゃん...

  • しとつの話。

    出先で定食屋に入った。印刷のメニューの他に、手書きの「お品書き」が壁に貼ってある、いい感じの店だ。豚ツョウガ焼定食ガシシリ!スタミナ定食読んでいるうちに、なんだか小学生に戻ったような、懐かしい気持ちになった。ここの店主も「ツ」と「シ」の書き分けが苦手な人のようだ。とても不思議なのだが、「ツがシのようになってしまう」人は、同時に「シがツのようになってしまう」のは、どうしてだろう。たまには「ツはシのよ...

  • まめひく話。

    ここのところ毎朝…ごーりごーりごーり ごーりごーり…不本意ながらコーヒー豆を挽いている。せっかちな私がヒマ人の真似をしているのは、豆と粉を買い間違えたから(→にふんの話。)だ。わずか2分の作業で仏頂面している原因は、面倒くささに加えてコーヒーミル↑のせいもある。上部の金属のお碗に豆を入れ、ハンドルを回すと木製の抽斗に粉が溜まるしくみの、ミルといえば万人が思い浮かべそうなタイプのこの道具。たまたま持って...

  • きがつく話。

    今日も今日とて日課のテレビ体操(→はつらつ話。)。ユウウツな日も、眠れなかった朝も、この時間はせいぜいハツラツと手足を動かす。…大きく胸を開いて 両手を上に…天井に視線を上げるとあ あんなとこにホコリ…ふだんあまり見ないところが見えるがもういちど上に…あーあ きったねえなア…今はいかんともしがたいので、体操を続行する。首の運動です 左右にねじりましょう…横に目をやればあ!今日返さないと!忘れていた図書館...

  • ころころ話。

    玄関を出てバッグから鍵を出しているとき、足元のコロリと黒いものに気づいた。ダンゴムシである。動く気配はなく、どうやら死んでいるらしい。またか…暖かい季節になると、ときどきダンゴムシの死骸が、ドアの前に落ちている。たくさんではない。ひとつ取り捨てたあと、気づけばまたひとつ、という感じである。最初から死んでいればここまで来られるはずがないから、どこかからわざわざやって来たわけだ。なぜ彼らは、わが家の玄...

  • けいほう話。

    ♪びーんびーんびーん… びーんびーんびーん…♪胸をギュッと掴まれるような警報音。ちょうど起き抜けで、カーテンを開けてまわっていた私は、とっさにしゃがみこむ。今いる部屋はリビングと違い、書棚がたくさんあって危ない。どこで何が起きているのか分からぬまま、仕事机の下にもぐりこんだ。しばらく周囲の様子を窺ったが、揺れ出す気配はない。下から手を伸ばし、机の上を探ったら、運よくスマホをつかむことができた。能登で震...

  • みつひこ話。

    せんに衣更えは済ませたが、うちで洗えないものはクリーニングに出さねばならぬ。タンスからコート類を出しながら、来年も着るかどうか、厳しく吟味する。コレ… どうしようかな地味なベージュのハーフコートに目がとまった。モノに名前をつける癖のある私は、口には出さねどこのジャケットをミツヒコと呼んでいる。この人↑である。正確には人ではなく、演じている役。サスペンスドラマの金字塔、浅見光彦シリーズの主役であるアサ...

  • けんみん話。

    支払う住民税は僅かなれど、私とて県民のハシクレだから、毎月県民だよりなる冊子が届く。地域のイベント、各種のお知らせ。文化財や万葉集がテーマの連載があるのも、土地柄であろう。子供が小さい頃は予防接種や検診、移動図書館のお知らせなど、熱心に探したが、今は読むところもぐっと減った。自分に関係あるような、無いようなページをペラペラとめくる。ほお… 6月はシカの愛護月間 か…そのすぐ横に目をやるとあ…狩猟免許...

  • やはずの話。

    エアコンの無いわが家で、早め早めの日照対策は必須である(→えあこん話。)。暑くなりだしてから慌てても遅い。友人がやってきたとき、私はちょうど西の窓に日除けをかけているところだった。ゴメンね~ ちょっと先やっちゃうね冷たい飲物と椅子を勧めてから、再度ベランダに出てお待たせ~スクリーンをかけ終え、部屋に入ってきた私の手元を見て何それ?え?矢筈だけど…不思議そうな彼女に説明するとヤハズ?友人はさらに不思議...

  • れんちん話。

    疑り深い私は、ネットにはびこる簡単レシピのたぐいを一切信用していない。野菜が無限に食べられる、と大流行りしたレシピを試したこともあるが、ゴマ油と鶏がらスープの素をかけてレンジでチンしただけの味であった。マズくはないが、無限は大げさだ。あれなら普通にフライパンで炒めたほうがなんぼかマシである。ありゃ家庭科の時間に休んだ人の見るもんだな…そんな私が、いささかムッとしながらレシピを検索している。毎年毎年...

  • なみだが話。

    今日も今日とて朝はテレビ。…家事がはかどる 運動しても疲れない みなさんの自分応援ソングをご紹介しまーす…どこに行くにもイヤフォンで音楽を聞きながらウロウロしている人を見るにつけ気が知れんなア…ひそかに思っている私には、ぜんぜんキョーミないテーマだが、番組の年齢層ゆえか、聞き覚えのある曲が流れるので、まんざら楽しくなくはない。チャンネルを変えずにそのままにしていると、視聴者の投稿が読み上げられた。…「...

  • えいじの話。

    もうかなり前になるが、歩道を歩いていて、こんなものを見つけた。英字のFだ。キラキラ光る素材でできていて、アクセサリーか何か、女性の持物から落ちたもののようだ。1センチ足らずの小さいもので、拾って交番に届けるのも大袈裟なので、なんとなく写真を撮って通り過ぎた。その後しばらくして町内の清掃に出たとき、落葉を掃いていたら、今度はこんなのを見つけた。虫食いがSの形になっている。Fの次はSか…2つ続くと3つめを...

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